ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

ありがとうRukkoちゃん!

2010年11月13日 | 友達とわたし
ブログ友達のRukkoちゃん一家が、オハイオ州のお家から、はるばるニュージャージー州まで来てくれました。10時間のドライブです。
15才の娘ちゃんと11才の息子くんが、英検の筆記試験に合格したため、今回は二次試験の口答面接を受けにやって来たのでした。
それにしてもすごいなあ……15才にして準一級、11才にして二級、わたしなんて中学校の時に三級を受けたっきりで、その後全然進まずじまいだったし……。

オハイオは空気がきれいで、どこまで見渡しても平らな土地には、トウモロコシと大豆の畑が広がっていて、住んでいる人達ものんびりしていて……、
なので、ならず者がウジャウジャしているニュージャージーの道路は、高速であろうが普通の町中であろうが、かなり走り心地が悪そうです。

待ち合わせは米国に暮らす日本人家族のメッカ『ミツワ』のフードコート。今夜は初対面!きゃ~!

ブログというのは本当に不思議なワンダーワールド。
多分、ブログというものがこの世に存在していなかったら、絶対に知り合えないはずの人達と、こうやって実際の世界で出会えるのだから……。
毎日のようにお互いの暮らしを覗きっこしているので、お隣さんより誰より、もしかしたら旦那さんより詳しいわたし。
それはうちの旦那にも言えることで、今夜も「彼女(Rukkoちゃん)がまうみに尋ねていることを自分は知らない……夫なのに……」と、苦笑いしておりました。

Rukkoちゃんの旦那さんの仕事のこと、娘ちゃんのマーチングバンドのこと、息子くんのおじいちゃんの懐かしい話、秋田の話、
中でも、何千℃にもなるドロドロに溶けた鋼鉄の色のこと、熱さ、そしてそれと対照的な、秋田(旦那さんの実家)の豪雪の話。
Rukkoちゃん家族全員、こちらに来るまで住んでいた日本の福島県の方が秋田県より寒い!と断言するのを仰天しながら聞いているわたしに、いったいどうしたらそんなことになるのか、いろいろと実際の経験も交えて説明してくれました。
雪が降ると暖かい。そして、その雪も1メートルほども積もると、その中に野菜などをズボッと突っ込んで保存することもできる……すごい!
話は尽きないけれど、それぞれに頼んだ夕食も食べ終わったし、なによりメッカでの買い物がまだ終わっていないRukko家、ダラダラと引き止めてはいけない、ということで、名残惜しい気持ちを抑え、明日の試験の健闘を祈りつつ、「またいつか会おうね~」と約束しながらお別れしました。

Rukkoちゃんは、そりゃもう優しそうな、ブログを読んでいる人はご存知の通り、料理もお菓子もパンもクラフトも、なんでも上手に作れるスーパーママ。
旦那さんは、家族をしっかり支えることなんてあったり前じゃいっ!という、男気のあるおとうさん。
娘ちゃんは、ただ今輝きに輝いている、とてもしっかりしていて賢い美人さん。
息子くんは、もうただただ可愛くて、懐かしくて(恭平のちっちゃい時の雰囲気がして)、思わず頭をクリクリしちゃいました。
彼は、山頭火のラーメンを今回どうしても食べる!と決めて来たそうで、イクラ丼&チャーシューラーメンのセットを、30分待ちですよ、と言われても辛抱強く待ち、一番最後にやってきたそれを、ニコニコ顔でパクパク食べていました。
喜びを隠しきれない子供の顔っていいですねえ~……久しぶりに見て、なんだかとっても幸せな気持ちになりました。
うちの旦那も「いい家族やな」とポツリ……。
みんなそれぞれに、日本からオハイオに移り住んでからの苦労や試練はあっただろうけれど、あの家族だったらきっと、皆で支えたり励ましたりしながら乗り越えてきたんだろうなあ……と確信できる、ほんとにすてきな家族なのでした。

Rukkoちゃんが渡してくれたすてきなお土産。彼女の手作りの刺繍画。縁起物のふくろうさんです。


ありがとう!わたしの机の真ん前に飾らせてもらいました。


そしてそして、事もあろうに、こんな遠出を前にして焼いてきてくれた手作りパン!美味しそうです!



Mちゃん、Kくん、明日、頑張ってね!
おとうさん、また運転ご苦労さんです!
Rukkoちゃん、いっぱいいっぱいありがとう!
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

群青の空の下で

2010年11月13日 | ひとりごと
しょうもないことにカッとしてるわたしを、群青色の空が笑てた。

 

すっかり枯れた木の枝が、子供のイタズラ書きみたいに見えた。

なんでカッカしたかというと、こないだの舗装工事の際に、外されて他の場所にポイ捨てされてあった長いホースを、旦那がまた元の位置に付け直してくれたんはよかってんけど、その付け方がめっちゃええ加減で、後で使うことになった時にちゃんとうまいこと使えるように、なんて考えがどこにも見当たらへん、どうしようもなくめちゃくちゃやったから。

天気もええこっちゃし、ちょっと花に水あげとこ思てホースを引っ張ったら、先の1メートルぐらいが自由になるだけで、あとはもう大蛇のどくろ巻き状態。
いろいろと抵抗してみたけど、これは時間の無駄やとわかり、念のために長靴に履き替えた。
なんせうちの水まきホース、強い水圧と極寒の冬に耐えられるよう、ゴワゴワで固いのなんのって。
なので、ちょっとでもこんがらがると、それを解きほぐすのにえらい手間と知恵が要る。
そんなホースを、後ろと前の庭で使えるよう、もともと長いのに、それを2本、つなぎ合わせてあるからもっと難儀。
ということで、そのつなぎ目をまず外して、1本ずつ解きほぐすことにした。
外す時はもちろん器具を使う。留め金の部分は、か弱いわたしの力ではウンともスンとも動かんから。
案の定、溜まってた水がシュウッ!と勢い良く飛び出してきて、あっちゃこっちゃびしょ濡れ。まあええわ、これは想定内。
ごっつぅ固いゴワゴワのホースが、知恵の輪みたいにこんがらがってるのを、なんとかほぐせはしてんけど、濡れたホースに例の松の針みたいな枯れ葉が一面にくっついてて、それが何回も刺さって痛いのなんのって……この時点でかなり怒り度上昇なり。

だいぶ時間がかかったけど、とりあえずこれで次回は平和な気持ちで使えそう。


やれやれ……世の中にはこんなしょ~もないことやのうて、命に関わるような重大で深刻な問題を抱えて、それが自分ではどうしようもないことで、どないしたらええんやと、頭を抱えたり怒りを感じてる人達がいっぱいいはるというのに。
自分もちょっと昔には、その中のひとりでもあったというのに、ほんで、そんな時のわたしは、あんたらはええなあ、そんなしょうもないことがおっきな問題で、ほんでも恥ずかし気もなく怒れて……などとため息つきながら小馬鹿にしてたりもしたのに、
よう言われることやけど、ほんま、人の気持ちなんて、その人とおんなじ身になってみやなわからんもんやなあ。

などと、ようわからん反省をしながら、せっかくカメラを持ち出したんやしってことで、うちの通りの落ち葉候補の激写。
 

あんたは置物か?実は、両手の下に、食べ残りの木の実を隠して、盗られんかしらと緊張しているの図。
大丈夫、安心しとき。わたしが撮ってるのはあんたの姿で、あんたの食べ残しのグチャグチャになった木の実なんか盗りとうないし……。


こんなふうにせっせせっせと、忙しく枯れ葉の中に頭を突っ込み、ひたすら木の実を探します。


なんやうるさいなぁ~と思て上を見上げたら、鳴き声に似合わんちっちゃい鳥さん。


ええなああんたらは。こんなきれいな空を自由に飛べて……。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする