ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

猫背と内股と力道山

2011年01月06日 | ひとりごと
ずっと気にはしてきたものの、そしてちょくちょく思い出しては直したりしたものの、結局やっぱりすっかり忘れてそのままにしていることがある。

それは猫背と内股。

こちらに来て、ピラテスという運動を始めてから、姿勢や関節の向きは変えようと思えば変えられるんだということに気づき、ならばちょいと真剣にやってみようかと思っては忘れ、また思い出しては忘れ、そんなこんなで日は過ぎて……。

「まうみちゃんって、すっっっっっっごい内股だったんだねえ~」

夏の終わりに、初めて、とうとうのとうとうアメリカまでやって来てくれたH師匠が、部屋の中を歩いているわたしの後ろ姿を見ながらしみじみとそうもらした。

「え?ご存知じゃなかった?」
「いやあ、学生の頃は気がつかなかったなあ。ちょっと変な歩き方だとは思ってたけど……」

家の外では気をつける回数が多くなったけれど、家の中ではすっかり油断していた。
その時にはあさこも居て、それからの彼女は、どうやったらきれいな歩き方ができるか、何回も何回も見せて教えてくれたりした。

マジで直そ。
ならばついでに、わたしのぶっとい二の腕のぶら下がり方も変えてみよう。

小さい頃はすごい猫背だったのだけど、それをT師匠にピアノのレッスン中に直してもらい、背中はまずまず真っすぐになった。
けれども二の腕はついつい前にダラリと垂れていて、その緩みが今の肉のカーテンを作り出したのだと信じているわたし。
それを確信したのはピラテスのクラス中。肩をリラックスさせて下げ、背骨がS字にならないように気をつけながら胸を張ると、二の腕全体がピンとした。
そういう時の二の腕は、体の側面にぴったりと沿っている。
これがいい効果を生み出すかどうかはわからないし、素人考えなので間違っているかもしれないけれど、体にいい感じがするのでそれでいいやんと思っている。

で、今日もピラテスのクラスから戻ってきて、思いっきりかいた汗を流そうとシャワーに入り、昨日旦那が読み間違えた『毛穴』を読んでクスッと笑い、シャワー室をすっかり磨いてから外に出て、ボディクリームをしっかり塗った。冬の間の乾燥は半端じゃない。
体がまだまだ火照っているので、上半身裸のまま、パンティとユニクロのヒートテックのレギンス(真っ黒)だけはいて、あ~気持ちよいよい♪と、ご機嫌で真ん前にある鏡の中のおのれの姿を目にした瞬間……、

力道山……。

この方の名前がパアッと思い浮かんだのだった。

我ながら、不憫だと思った瞬間だった……。

コメント (8)
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