ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

福島の子どもたちを放射線から守るための署名

2012年03月01日 | 日本とわたし
福島の子どもたちを放射線から守るための署名

内閣総理大臣 野田 佳彦殿
環境大臣   細野 豪志殿 
東京電力社長 西沢 俊夫殿
福島県知事  佐藤 雄平殿                    

【要求内容】

●早急に、計画的避難区域の基準となっている20mSv/年の基準を、放射線に対する感受性が、大人の3~10倍といわれている若年者にあわせた基準とし、子供達が避難しやすい環境を作ること。

●放射線の脅威に対し、現在30キロ圏外であっても、子供達の安全を確保するために、自主的避難をされている方々に、さらなる支援を施すこと。

●放射線には、一定のリスクが存在することを、福島県民に周知させる必要がある。
山下俊一氏など、現行アドバイザーの解任も含め、幅広い見識を持ったアドバイザーを選任し、福島県民に必要な、危機管理意識の注意喚起を行うこと。

●今後行われる健康管理調査については、全県民の健康を守る事を前提に、国が全面的に支援し、
発症が不安視されている甲状腺がんの、早期発見のための甲状腺エコーの実施、尿検査、血液検査などを、全県民対象に行い、
その実施に当たっては、第三者によるチェック機関を設置すること。

●放射線防護に関し、その基準の設定や情報公開を、速やかに行うことができるよう、既存の省庁の枠を超えた、一元的な意思決定機関を設置すること。
これに際しては、日本のみならず、国際的基準を取り入れられる体制により、実施すること。

●東京電力福島第一原子力発電所から、震災後に漏れ出た莫大な放射能は日本国内に留まらず、世界に及ぼした汚染の影響は計り知れない。
このことにより、福島県はもとより、農家・畜産家・水産家をはじめとする全ての従事者に、損害賠償金を支払うこと。

●過去のチェルノブイリなどの例からみても、現段階で、避難区域解除という方針は、私たちは考えられない。莫大な放射能が舞落ち、土壌は汚染され、子供たちは遊ぶ場所がない。
全ての土壌の入れ替え等の処置を行うこと。

●福島原発から半径30㌔の地域は、国や東電が土地を買い上げ、中間貯蔵施設を作り、立入り禁止区域に設定し、全ての情報を、国民・福島県民に公開すること。
その際に、障がい者に対する情報伝達のあり方について、第三者委員会を作り、協議すること。

●再度、原発のシュミレーションをし直し、再び同じことが起こらないよう、十分な情報伝達の在り方を考え、
除染などに、市民や県民を駆り出すことのないよう、その防止に努めること。

●福島県知事は、すべての県民への的確な情報提供を怠り、その結果、県民が無駄な被ばくをしてしまった。
自主避難が出ている中で、今だに多くの対策を怠っているままである。
自主避難者等に、県が、その疎開負担金を負うことを求める。

●3月11日に、スピーディーの情報が国から伝えられていたにも関わらず、その情報を一切公開しなかったことにより、
何も知らないまま、給水車やガソリン等を、長時間に渡り、行列の中で待っていた県民が多数居たこと、
またそれ以前に、安定ヨウ素剤指示書が県に送られていたことが開示されなかったことなど、
県として、全ての福島県民に対し、TVや新聞等を通して謝罪することを求める。

●佐藤知事が、米などの「安全宣言」を出し、その結果、多くの方が、福島県産米を購入した。
国の基準値を超える放射性物質が、後から検出され、沢山の農家の方々が、窮地に追い込まれている。
その生計を支えるためにも、県・東電・国が買い入れ、昨年度の農家の方々の売上金を元に、損害賠償をすることを求める。

●警戒区域内では、沢山の動物達が取り残されており、救出されずにいるが、ボランティア団体に中に入ってもらい、救出ができるようにすること。
彼らにも、私達と同じく、「生きる権利・幸せになる権利等」がある。
警戒区域内だから仕方がない、という考えで、2011年12月27日で打ち切られているのは、「憲法違反」に値する。        
救出の許可を要求する。

以上                        

全国子供疎開・動物保護ネットワーク福島


どうか、よろしくご協力ください。
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「話すっていう気持ちがなんか、勇気っつうか、わいてこなかった。家族なんだけど……恐かったから」

2012年03月01日 | 日本とわたし
Fukushima child's playtime starts with a fallout check

これは、BBCニューズのウェブ版に掲載されたビデオです。


そのビデオをここに載せる術を知りません。
けれども、どうしてもこの、あやかちゃんのことを、ひとりでも多くの方に知ってもらいたいと思います。
ビデオは、上記の英文をクリックしてください。
どうか、被災地にまだ暮らしている子供達のことを、自分のことのように考えてください。

以下は、ビデオの音声を文字起こししたものです。

『マスク姿で、下校する子供達。
(あやか)「多分、一号車だと思う」
あやかは、立ち入り禁止地区からの避難者。
彼女にはもう、戻る場所はどこにも無い。
彼女の家は、津波によって壊された。
彼女の祖父は、津波が襲ってきた時に家の中に居た。
(あやか)「なんか、不思議というか、どこにいたんだろっていう、なんか謎っていうか、わからないので、うちたちも、あの、まあただ悔しいだけです」
あやかは、手をすり合わせながら、祖父の遺影を前に拝む。

週末になると、あやかは外で遊ぶ事が許される。
ただしその場所は、父親が線量を測り、大丈夫だと判断された所に限られている。

(あやか)「0.7……0.8……」
(父親)「およそ0.8ぐらいかな」
(あやか)「0.7、0.7……」
(父親) 「0.7か、まあ0.8ぐらい」
(あやか)「0.8ね……」
あやか達がマイクロシーベルトの値で測っている通りの放射線量は、事故後、以前の線量の15~20倍の高さになった。
(あやか)「放射線の測る機械はあるけど、あんまり、英語で書いてあっからあんまり、最初の方でしか測ってないから、ちょっとうちにはあんまりわかんないけど、あの、1.0マイクロシーベルトは高くて、で、0.3とかはちょっと高いぐらい……」

(父親) 「あの、これ一応あの、ウクライナ製で、インターネットで買ったんで、オークションっつかあれで、とりあえずスィッチ入れて、まあだいたい1メーターのとこ測って後は、まあ、だいたい1センチか2センチぐらいのとこに当てて」
(あやか)「くるまくるま!くるま!くるま!」
(父親) 「どれぐらいか確認してから、◯◯(聞き取れず)ようにしてるんですけど」
(あやか)「自分の部屋だけ測ったりする、時々……ふふ」
(父親) 「水回りとか草木がある所は高いんで、なるべくはこういう、アスファルトとか、その上で遊ぶようにはしてます」
(あやか)「なんか、あっち行くと怒られそう」彼女の視線の向こうには、きれいな公園がある。
(あやか)「木がいっぱいあってあの、放射線高そうだから」
(あやか)「おとうさんに、ここの駐車場で遊べって言われてるから、ここでしか遊んだことない」
(父親) 「まあそれも、長時間でなくて短時間で、はい。長くても30分程度、ですね」
駐車場でボール蹴りをするあやかちゃんとおとうさん。

『3月13日、日曜日、
今、地震や津波はとっても恐いです。
家族と一緒に、白瀬さんの家に避難しています。
でも、じいちゃんの行方がわかりません。
家族でみんな、恐くて仕方がありません。
放射能も恐いです。
もうこんな暮らしは恐いです』

(あやか)「この本は、あの、日記帳です。
なんか、書きたくて、書きたくて、おとうさんに買ってもらいました。
なんか、悩みを自分で持っているよりなんか、伝えたり書いたりした方がすっきりするから。
話すっていう気持ちがなんか、勇気っつうか、わいてこなかった……家族なんだけど……。
恐かったから……」』



あやかちゃんの、あどけない目が、まっすぐこちらを見てる。
あやかちゃんが、ほんの0.1でも、放射線量を少なく思いたい気持ちがひしひしと伝わってくる。
あやかちゃんの、緑の公園で遊びたい、もっともっと外遊びがしたい子供らしい願いを、ぎゅっと自分の心の中に押し込めてるのが分かる。

「書きたくて、書きたくて、書きたくて」
あやかちゃんが感じた、もう、その小さな心にはとてもやないけど収めきれんようになった恐い気持ち。
その気持ちを、彼女は、どうしても口に出せんかった。

「話すっていう気持ちがなんか、勇気っつうか、わいてこなかった……家族なんだけど……」

そう言う娘の横で、おとうさんが涙を堪えてる。

おとうさん、おかあさん、どうか今日、時間を見つけて、ご自分のお子さんに話させてあげてください。
どんな形でもいい、言葉でもいい、小さな子達が抱え込んでしもてる「恐い気持ち」を、どうか吐き出させてあげてください。
解決なんてせんでもいい。
そんなこと、すぐにできることとちゃうのやから。
けれども、子供達はちゃんと知ってる。ちゃんと見えてる。
どうか、子供扱いせんと、今ある家族の現実に、つぶされそうになってる弱い心や、恐がってる心を、子供と分かち合うてください。
その上で、「けれどもおとうさんは、おかあさんは、大人だから、あんた達をどんなことをしてでも守るから」と、
しっかり抱きしめて言うてやって!
お願いします!
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岩上氏による、小出氏へのインタビュー文字起こし by だいふくさん

2012年03月01日 | 日本とわたし
先日、やや朦朧とした頭で(夜中だったので)聞き取りをした、岩上氏による小出氏へのインタビュー。
その内容に、やはり、書き足りない部分があり、それによって小出氏がおっしゃったことの意味合いが違ってしまっているとの指摘を受けた。

参考にと、書き残してくださっていた、だいふくさんとおっしゃる方の、ツィッターによる文字起こしを読ませていただいた。
わたしが聞けなかった部分の記述も含め、とても読みやすく、正確だと思うので、ここにその全文を掲載させていただく。


小出氏:
私にとっての戦争、私vs政府、東電。生き物vs放射能。これに勝たなければならない。
大変厳しい。いつまで続くのか予想もつかない。
昨年の総理の終息宣言。あきれた宣言。

4号炉の使用済み核燃料プール、原爆の4000倍のセシウム。
爆発でプールは宙ぶらりん。
余震で倒壊しないことを願うのみ。倒壊すれば打つ手ない。

岩上氏:
高い線量の中で作業員を投入。
余震、不安定な状態の中で落ち着かせる。
それが出来る確率はどれくらいか?


小出氏:
まったくわかない。高線量での作業員。大変である。入れ替わりやるしかない。

岩上氏:
チェルノでは、60万人(?)の人員が投入された。
4号機の燃料引き上げには、特殊な技能が必要とされる。
人員をどうやって確保するのか。

福一の所長発言で、昨年の耐震工事で、今度東北震災でも耐えられる、との発言をどう思うか?
小出氏:
現場の人の話では、震度5でも厳しいと聞いている。また、あの線量の中で、どこだけの耐震工事ができたのかも疑問。

IAEA報告について:
これは、過小評価だと思っている。
その数値の待機中に、まき散らした量の数倍。
つまり、数百発分だと思う。
また、燃料プールにあるのは、4000発分。
最悪の事態。
それを踏まえると、IAEA報告の10倍くらいになるのではないか。

2号炉の温度計の故障について:
元々、冷温停止状態というのはありえない。
冷温停止はある。
それは、健全な炉の状態で、100度以下に冷やされてる状態をいう。
今は炉に穴が開いた状態。ありえない。

5月に、工程表を書き換えた時点で、メルトダウンを認めていた。
しかし、政府、東電は、収束に向かってるとしたかったため、「冷温停止状態」という造語をつくった。
100℃以下の温度になって冷温停止。
釜に穴が開いて核燃料が落ちた状態になったから、100度以下になってる。
冷温停止どころか、全然悪い状態である。

壊れてるのが原発。
火発であれば、そこに行って、すぐに修理も可能。原発で事故が起きた。触れない。近寄れない。
(測れ?)ることを前提に設置されたもの。
今回は、そんな当てにならない計器をみながら、ああでもないこうでもないと言っているのが現状。

岩上氏:
とんでもない量の汚染水。持って行きようがない。
それはバスの案内でも言われてた。
小出氏の、タンカーを使って、柏崎で処理のことを言ったが「それはできない」と。
新潟が受け入れてくれないだろうとか、沖合に停泊させることを許可が降りない、周囲の理解が得られないと。
これについてはどうか?

小出氏:
これら汚染水は原子炉地下のコンクリートにある。
そんなコンクリートは割れている。
汚染水は海洋に地下に漏れてる。
やらなきゃいけないのは、その汚染水を、もれない安全なところに移すこと。
タンク移設もいいが、それだけでは間に合わない。

タンカーで、柏崎に持って行って、処理すべきと進言してきた。
しかし、問題をクリアしなければならない。
タンカーの乗組員は、放射線従事者ではない。それに、汚染水を海洋にて運搬する。
近隣国にたいしてどうするのか?
これは、政治の仕事である。
しかし、以前、与党野党議員に説明した。
その人達は、「やります」と。
しかし、何も進展はない。
東電もさじを投げた状態。
いい加減な政府。

瓦礫について。
小出氏:
放射能を拡散させないのが原則。
薄めてばら撒く、なんてやってはならない。
今、政府のやってることはそれ。
既存の焼却施設で処理して、それぞれで埋めろと。
私は反対。

本来、当地で焼却炉を作り、処理するのが当たり前。
それもやっていない。
しかし膨大な量。
私の考える事は、子どもを守ること。
このままでは、当地の子供たちは被曝してしまう。

それを、各地で受け入れるにしても、いまの状態では反対。
放射性廃棄物に対応した焼却炉がない。
バグフィルターで大丈夫、というが、テストもすべき。
簡単にわかること。

それをやらなければ、受け入れには反対。
それでムリなら、セラミックフィルターなりを設置する。
お金はかかるが、時間はそれほどかからない。1ヶ月くらい。

岩上氏:
県外に要請されてるのは、何千万トンの1割程度。
しかし、早くやるには、反対の方がいいのではないのか?
そうなると、当地の子どもが被曝する。
どうすれば?

小出氏:
どんどん県外でうけいれればいい。
ただし、先程話したとおり、専用の焼却施設を早くつくるべき。
岩手、宮城でも同様、少しでも早くすべき。
くれぐれも、フィルターなど、拡散にならない対策を。

みなさん、よく考えてもらいたい。
当然、受け入れたくない人もいれば、トータルで考えて、受け入れを考えてくれる人もいると思う。
これだけの事故があった。
みんなで、自分達のこととして考えるべき

焼却灰に関しては、東電に返すべき。
これから石棺、遮水壁などに使うべき。
絶対、受け入れ自治体で、埋め立て処理にしてはいけない。
一箇所に集めるべき。

石棺については、いろんな方法があるのか。
まずは、核燃料のデブリが、どこにあるのかわかるまでに、10年はかかるだろう。
それまで、いろんなことを考えるべき。
チェルノタイプなのか、コンクリートで完全に固めるのか。
今の段階ではわからない。

土壌汚染については、生み出した放射性物質は、減らすことはできない。
薄く拡散しようが集めようが、トータルの量は変わらない。
集めた放射性物質の中間貯蔵施設の話を、双葉町は断った。
福島第一の近辺には、どうやっても、もう人が住めない場所はある。
言いにくいが、双葉町は今まで、町民などに対して、経済的利点の為に原発を受け入れてきた。

だが、その前にやることがある。
その前に、放射性物質は東電のもの。
東電に返すべき。
半分本気で、東電本社に持っていくべきだ、と思っている。
それができないなら、2Fを、核のゴミ捨て場に。
東電は、まだ再稼働をしようとしている

再稼働、ストレステストについて。
私は、去年の3月の事故を防げなかった。
無念。
しかし、推進側は、いろんな指針を作って、絶対安全を判断してきた。
これが、3月の事故で間違いだと分かった。
ストレステスト。
想定した数値を入れて、コンピューターシミュレーション。
そんなものが信じられるわけがない。
それをやっても、1ミリだって安全には近づかない。
原子力安全委員会、保安院が、責任を取っていない。
福一の設置許可をくだした人達を、刑務所を入れたいし入らないければならない。
そんな人達が、未だにのさばって、安全だと言い張っている。

どんな安全基準を立てても無意味。
今すぐ止めるべき。
たかが電気のために、原発を動かすなんて間違いだった、と今、気づかなければ、もうチャンスは無いだろう。
今、再稼働は、絶対に認めてはいけない

岩上氏:
なぜ原発が動くのか?
小出氏:
それは政治家がバカだからだ。
政治家の一部の人間には未だに、核開発が根底にある人達がいる、と思ってる。 
敗戦国である二等国家である我が国は、核を持つことで一等国家に、という政治家。
これは公式文書にもある。

日本は、米の属国であった。
押し付けられた、というのもあるが、敗戦国が、なんとか属国から抜けだして、一等国の仲間入をしたい。
核武装はその手段、と考えた人もいたと思う。

プルトニウムは六ケ所、東海村にあるし、分離されてないものは、海外にも原子炉にもあるが、最終的にどこにあるのかは軍事機密。
国民には知らされない。
核物質の盗難が、一番警戒されている。
物理管理もだが、情報管理もされる。
どこにあってどこに移動するのかは、極秘事項。

日本は、アメリカの属国。
プルトの情報は、IAEAに報告しているが、そこ経由でアメリカだって把握している。
世界は、国連が中心。
なぜこの常任理事国なのか?
みな核を持ってるから。
そこで、他国に、絶対に核を持たすまい、と作ったのがIAEA。
私の、こういった行動や考えが広まって、それが通るのはなかなか難しいが、希望をなくしたらそれで終わり。
そうならないようにしたい。

岩上氏:
311以降、イラクに対する仕打ち、それ以前の他国に対する。日本に簡単に核保有させないだろう。

小出氏:
こういう、パワーポリティクスをひっくり返したい。
その方法は、憲法には明確に書いてある。
軍事力で解決しない、と書いてある。
それは、軍備を増強するより、ずっと難しいこと。

不公正は、今まで続いてきた。
それまでも、ずっと不公正。
それを認めてしまったらおしまい。
それを認めたくない。
今までがそうだったとしても、これから違うことを求めていきたい。

岩上氏:
研究室にある、田中正造氏のカレンダーやグッズのこと。
視聴者からしつもんがあった。

小出氏:
こう生きたいと。
まっすぐに、こう生きていきたいと。



以上、転載をさせていただいた。
なお、小出氏の意見の中に、バグフィルターとセラミックフィルターのことが出ているが、このフィルターの件に対して、専門家の方から異論が出ている。
今、精査してくださっているので、それが終了し次第、できるだけ早く、また記事にさせていただこうと思う。
その異論とは、セラミックフィルターを使用することの方が、さらに空中の汚染を深刻にする恐れがある、というものなので、
もしそれが真実ならば、小出氏の、設備さえしっかり整えておけば、瓦礫の拡散は有効、という意見が間違いだということになる。

放射能は、どういう方法をもってしても、やはり広げてはいけない。
とにかく、できるだけ小さな範囲にとどめ、かためることが大事なのではないか。
放射能は見えない、匂えない、感じられない猛毒なのだ。
そして、人の一生など一瞬だと高笑いするほどに長い長い時間居座り続ける。
今の、人間の生み出した科学などでは、到底闘えない、相手にもしてもらえない、そういう物なのだということに、どうして気がつこうとしないのか?
負けているのだ、最初っから。
勝てないのだ。
そういう物がこの世に存在していることを認めることは、それほど難しいのか?
我々大人が、未練たらしく、なんとかできるかもしれない、などとほざいている間に、小さな命、弱い命はどんどんと蝕まれていく。
人殺しはなにも、原子力狂の人間だけではない。
気づけずにいる我々もまた、殺しに手を染めている。
気づけ!ばかもの!
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RUN!!

2012年03月01日 | 日本とわたし
AERAnet-jpの、2月26日の記事に、こういうものがあった。

東京の「魔の避難場所」


編集部 直木詩帆、岩田智博、三橋麻子、東川哲也(写真)


『関東大震災で、旧東京市全体の死者の約半数にあたる、約3万8千人の犠牲者を出した東京・両国の「被服廠跡」。
4万人が逃げ込んだ、広さ約10ヘクタールの空き地が、火に囲まれていく様子を、吉村昭は名著『関東大震災』でこう描いた。

「地震発生後、付近の人々は、続々と、被服廠跡に避難してきた。
(略)広大な空地に避難できた安堵の色が、かれらの表情に濃く浮かんでいた。
(略)避難者の数は、時を追うにしたがって激増し、やがて、敷地内は、人と家財で身動きできぬほどになった。
町々が、徐々に焼きはらわれて、被服廠跡にも火が迫った。
そして、火の粉が、一斉に空地にふりかかりはじめると、一瞬、家財や荷物が激しく燃え出した。
(略)人々は、炎を避けようと走るが、ひしめき合う人の体にぶつかり合い、倒れた者の上に多くの人々がのしかかる」


当時より、耐火建築が増えたとはいえ、人口密集度はあがっている。
震度7とも言われる首都直下型地震で、「被服廠の悲劇」が繰り返されることはないのか。

「東日本大震災では、津波で多くの人が亡くなった。東京は、高さ30メートルの、炎の津波で壊滅する可能性があります」

東京都火災予防審議会委員を務める、中林一樹・明治大学特任教授(都市防災学)はこう話す。

「火が出て、個人や地域で消し止められないとわかったら、すぐに避難。逃げることが何より重要です」

東京都では、避難場所の設定にあたり、「2段階避難方式」を採っている。

地震が起きたら、まずは、「一時集合場所」と呼ばれる、近くの小・中学校、公園などに集まる。
火災などで、一時集合場所が危険になった場合は、さらに大きな公園や広場など、指定された「避難場所(広域避難場所)」へと避難する。

一時集合場所と避難場所が、数キロ離れているケースもあり、火災が広がる最中に、それが可能なのかという疑問はあるのだが、
まずは、東京都の設定に従い、「可能だ」という前提で、最終的に行き着くはずの、避難場所の安全性を検証してみよう』




ここ最近、アメリカでは、自然災害やテロ、大事故などに巻き込まれた場合を想定して、
個々に、あるいは家庭や仕事場に居る際に、どないしてその危機的な状況から身を守れるか、それを徹底的に検索し準備をする人が急激に増えてる。

「どうしてこんな世の中になってしまったんだ、どうしてあんな酷い天災が起こるんだと、嘆いてるだけでは誰も救われない」
彼らはそう言う。
その話を読んでた時に、上の記事の中にもある、炎の津波のことが何度も書かれてあった。
それはもう、ものすごい高温で、一瞬にして、何もかもを燃やしてしまうほどのものやそうな。

わたしは、このことを書くことで、みなさんに、今以上に、神経質になってもらおうとは思てへん。
今の日本にはもう、心配せなあかんことが多過ぎるんやから。
けれども、今一度、いつ何があっても慌てんでもええように、家族全員で、小さなお子さんも含めて、
自分の身は自分で守れる最低限の事柄を、しっかりと話し合うて欲しいと思う。

とにかく、危ないもんから逃げること。全力でできるだけ遠くへ逃げること。
命さえ助かったら、後でなんぼでも会えるのやから。
そやから、危ないことがあった時は、家に帰るとか、迎えに行くとか、そんなことは一切考えんと、
てんで散り散りに、一目散に、とにかく危なない方へ方へと走る。
ちっちゃい子が近くに居たら手を握ったげる。おんぶしたる。
老いた人が困ってはったら、何人かで協力して担いであげる。
もうその時は、家族一緒なんてことは考えんと、後で◯◯で、いつか会おな、の約束守れるように、とにかく身を守りながら逃げて欲しい。

こんな世の中にいて、命を永らえてることの奇跡を、心から感謝しつつ。
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