橋下大阪市長「メディアが本質を伝えていない」 国歌斉唱「口元チェック」批判に反発
J-CASTニュース・2012年03月15日19時03分
『橋下市長が数日ぶりにツイッターを更新した。
橋下徹大阪市長が、府立高校教職員らに対する「国歌斉唱口元チェック」に批判が出ていることに、ツイッターで反発している。
卒業式での起立斉唱の職務命令を出した、府教育委員会の委員の間からも、「厳格すぎる」との声が出ており、橋下市長は特にこの内部批判に怒っている。
メディアに対しても「本質を伝えていない」点を指摘している。
委員らからの批判に、「もう教育委員会の末期症状」
府立高校の卒業式をめぐっては、国歌斉唱時に起立しなかった教職員らが、順次戒告処分を受けている。
2012年3月13日付の読売新聞朝刊は、和泉高校の中原徹校長の指示で、教頭らが、起立だけでなく、「斉唱」していたか、教職員の口元をチェックしていた、と報じた。
府教育委員会の中からも、生野照子委員長らが、批判的な見方を示した。
これに対し、3月15日の橋下市長ツイッターでは、起立斉唱の職務命令を出したのは当の教育委員会で、状況報告も校長らに求めた、と指摘。
今回、起立にプラスして、「斉唱」も中原校長がチェックしたのは、府教委の指示通りだ、というわけだ。
(この話題5ツイート目)
「教育委員会が、『斉唱』の確認を、校長に求めています。
『斉唱』の確認は、口元チェック以外に、どうやってやるのでしょうか?
しかも、中原校長は、卒業式の雰囲気を乱さないために、教頭を通じて、遠目に数秒間チェックを行い、
そして、式が終わってから、別室で、教員に確認をしたのです。
式には、一切影響を与えていません」
と指摘し、
「もし、中原校長の行動がおかしい、と言うのであれば、それは、それを教員に起立斉唱を命じ、校長に状況確認を求めた、教育委員会がおかしいのです。
ところが、この府教育委員会の委員長と一部の委員が、中原校長の行動がおかしい、と批判した。
もう、教育委員会の末期症状、僕が指摘し続けたことが、露呈しました」
と府教委を批判した。
職務命令を出し、確認報告も求めておきながら、批判するとは何事か、というわけだ。
「2名は斉唱したと答えたので、それで良しとしたのである」
矛先はメディアにも向けられる。
(この間8ツイート略)
「そして、メディアが本質を伝えていない所は、中原校長の、慎重な手続きである。
まず、式を乱さない形での、数秒のチェック。
そして、ここが一番重要だが、彼は、斉唱していないと思われた教員3名を、別室において確認した。
そして、2名は斉唱した、と答えたので、それで良し、としたのである」
と、チェック結果から、一方的に非難しているのではなく、弁明の機会を与えている点を強調した。
残る1人は、斉唱していない、と答えたから、校長は府教委へ報告した。
(この間1ツイート略)
「口元がどうであれ、斉唱した、と本人が言うのであれば、それは問題ない、としたのが中原校長の判断。
ただし、本人が斉唱していない、と認めたのであれば、それは、教育委員会への報告事項でしょう。
当り前でしょ。
このやり方がおかしいと言うのであれば、教育委員会はやり方を示すべきだ」
とこの話題を結んでいる』
この件についてはずっと、関連する記事を読み続けてきた。
橋下氏自身のツィートも読んだ。
肯定する意見、反発する意見、いろいろな考えがあると思う。
わたしは、20年連れ添っているアメリカ人伴侶と、ここ、東海岸の小さな町で、12年間暮らしてきた者としての考えを、簡単に書き留めておきたいと思う。
わたしは昭和のど真ん中生まれ。
せやからか、日の丸の国旗を見て、君が代を歌うことに対して、子供の頃からなんの抵抗も無く大人になった。
『日本帝国主義は、朝鮮と中国をはじめとする隣国を侵略し、虐殺と略奪など悪いことを数多く犯した。
日の丸と君が代は、まさに日本帝国主義侵略史を代表する象徴物だった。
そのような負の遺産を、日本の国旗と国歌に認定することは許されない』
こういう思想があることは、ずいぶん大人になってから知った。
旭日旗と、日の丸の旗が、ごっちゃになってる。
世界の国の、大国と呼ばれてる国の中で、よその国を侵略し、虐殺と略奪をせんかった国はあるんやろか?
わたしはなにも、せやからというて、過去に犯した罪深い行為について、無責任でいてもいいとは思てない。
反省し、罪を償う気持ちを持ち、心から申し訳なかったと謝ることができてこそ、成熟した国といえると思う。
けれども、どこの国が、それができてるやろか?
もともと、君が代も日本の旗も好き。天皇さんも好き。
その気持ちの中には、思想もなんもあらへん。
ただ単純に好きなだけ。
そやから、オリンピックやワールドカップで、TV画面の中で君が代が演奏されると、胸がじーんとするし、
口ずさんでる選手の人達の顔がアップで映ったりすると、必ず涙ぐんでしまうほど感動する。
息子が小学校に行くようになって、PTAとかの役員とかをしてた時初めて、「君が代を歌わせたくない」と言う親御さんに出会って仰天した。
「なんでなんですか?」と聞いた。
上に書いたような理由やったような記憶がある。
ふうーん、そういう考え方もあるんやなあと、その時はぼんやりと考えただけやった。
けれども、「歌わせたくないから、卒業式にも出席しない」という意見には、どうにかせなあかんと思た。
君が代に対する親の気持ちと、6年間通た思い出深い小学校からの旅立ちを、祝てもらう機会を、天秤にかけるわけにはいかんと思た。
ここアメリカは、個人主義やの、自由の国やの、いろんなことが言われてるけど、
ほんで、わたしが暮らしてる地域は、そのアメリカの中でも、さらに、人種のルツボの象徴みたいなとこで、
それぞれの国を背負って生きてる人達が、それぞれの文化を大事にしながら暮らしてるのやけど、
子供達はそれこそ、幼稚園から高校卒業まで、毎朝決まった時間に、校内放送で流れてくる『I pledge allegiance to the flag On the United States of America~』を復唱する。
『私は、アメリカの国旗に忠誠を誓い~』から始まる文句を、ちっちゃい子がしっかり全文覚えてる。
けれども、そこにはたまに拒否する子もいる。
そういう場合は、その子の意思を聞いた上で、その拒否は認められる。
うちの息子達は、別に拒否するというのではなく、なにを言うてんのかわからんかったから言えんかった時代があった。
意味がわかってからも、Kの方は、ずっと復唱することはなく、ただ起立だけしてた。
もちろん、毎日耳から入ってきてるから、ちゃんと言える。
復唱する時に、ふざけてたりする子は、厳しく叱られた。
言いたくない子も、起立だけはするよう躾けられた。
アメリカなんか、それこそ、国旗の下、どんだけ滅茶苦茶なことやってきたか。
国歌の内容なんか、戦争時そのもので、歌うたんびにええんかいな……と思う。
けど、曲のメロディとノリが好きやから歌う。
歌うとなんか、自分はこの国で生きてるんやなあ……と思たりする。
スポーツの世界大会とかで応援してる時なんかは、この国歌が聞こえてきたら、君が代と同じくらいジーンとする。
別に生まれ育った国やないのに。
大阪の今の事態は、まるでお子ちゃまの、強いて言えば、『中学生日記』みたいな、児童会レベルの政治ごっこにしか見えへん。
いや、学級会か?
いったいなにをやってんのか……と思う。
そんな薄気味悪い職場で、まともな仕事ができるわけないやん……と思う。
ええ大人が寄ってたかって、ああ言うたこう言うたって、爆発したら国がお陀仏の四号基抱えて、そんなことやってる場合か……と思う。
口パクかどうかって……もうこれは、深いため息が出るほどにアホらしい。
ここまでアホらしかったら、もしかしたら、これほどの不毛な、阿呆らしいことに目を向けさせといて、
めちゃくちゃ大事な事をまた、水面下でコソコソやろうとしてるんかも……などと疑いとうなったりもする。
橋下さん、わたしはこういう、君が代も日の丸も好きな人間やけど、それでも歌うことをここまで強制されとうない。
そういう強制を当たり前やと言い切るあんたの神経がめちゃ好かん。
国歌も国旗も、強制されるのは、戦時中だけで充分や。
もし、市民が、国からしっかり守ってもらえてたら、国が市民の心に添ってたら、国歌も国旗も心の底から受け入れたいと思うわ。
愛想尽かしてる相手を、尊べ、愛せ、言われたら、そら拷問とおんなじや。
弁護士しててんから、それぐらいわからへん?
それこそ、人権侵害ちゃうん?
日本はアメリカとちゃう。アメリカは日本とちゃう。
けど、あんたがやってることをここでやってみ?
あっという間に訴訟の嵐や。あんた、ボコボコにやられるで。
全く、そんなことに巻き込まれてる教師の人達がほんまに気の毒。
大阪が、とことんアホな市にならんことを祈るばかりなり。
そやし、市民のみなさん、あんまり黙って無視ってんと、そろそろ助けたって。