ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「What a nightmare!」ふたたび(ペンキ屋さん編)

2012年06月18日 | お家狂想曲
早起きの旦那が、散歩して、軽く運動もして、コーヒーを作り、トーストを焼き始めた頃に起きてくる寝坊助なわたし。
今朝も、いつものように起きて、寝間着のまんまで台所に入り、テーブルの椅子にボォ~ッと座っていると、
「パンないで~」と旦那が言う。
「ほな、冷凍のたい焼き食べよ~っと」と言うと、「不健康……」と嗜められた……けど、寝ぼけてるから平気平気。

冷凍のたい焼きは、コリアンマーケットから買うてきた韓国製。
袋には韓国語がぎっちり。
日本製のは小麦粉やあんこのことを考えると、どこのものが混ぜられているのかわからないので、とりあえずもう買わないことにした。
めちゃくちゃ悔しい。
とりあえず、どこ製であっても、たい焼きはたい焼きやろから、まずは軽く解凍して、それをトースターでカリカリに焼く。
尻尾まできちっとあんこが詰まってて、なかなかの美味。

二個目をかじっていると、いきなりペインターのデイヴから電話がかかってきた。
「今日さ、行けるんだけど、どうかな?」

うちには今、合計4カ所に、おっきな穴がある。
二階の浴槽の最悪やった排水事情を、改善するための工事(結果的には大工事になった)をしてもらったからで、
少なくとも3日待って、きちっと乾いてから閉じてね、と言われていたので、穴閉じをお願いするデイヴとの日程決めができずにいた。
デイヴは、隣町の売れっ子ペインターで、時給が高いことで有名なのやけど、
旦那の患者さん仲間のひとりでもあり、庭師のチャックと配管工のリチャードからの強い推薦もあり、
やっぱりこういう仕事は、かなり信頼できる人に頼みたい、ということで、彼に頼むことにしたのだった。

あと30分ぐらいで行くから、と言うので、急にバタバタと食べ終わり、仕事に出かけなあかん旦那の代わりに、わたしがとりあえず説明をすることになった。

とにかく、時間がかかるとその分高くなる(もちろんこれはこちら側の勝手な言い分なのやけど)ので、
例えば食器棚の、誰も見るわけがないような所の穴(ここが一番大きい)は超適当にしてもらい、
その他の穴は、人の出入りの激しい我が家の目立つ所にあるので、とりあえずきちっとしてもらおう、ということにした。

やって来たデイヴと助手のジョー君。ジョー君は20才の若者。
デイヴは、18才の頃、ジョージ・オオサワ(桜沢如一)氏が始めた『マクロビオティック(玄米菜食)』にハマり、それ以降もずっと続けている健康オタク。
同じく健康オタクの旦那と全くいい勝負の彼と、しばらく健康食談義をする。
ジョージはある時、捕虜として監禁され、出された白いご飯を食べるのがイヤで、まずゴンゴンと踏んづけて、固めることで栄養素を変えたらしいとか、
『身土不二』(自分が暮らしている場所の、季節の食物を食べること)を、それはそれは熱く語ってくれるのである。
ジョー君は、また始まったし……と言いた気な顔をちらりと見せたけど、わたしと一緒に話に耳を傾けていた。

4カ所の現場をチェックし、必要な道具と木片を揃え、いざいざ開始!
まずは汚れ防止のカバーから。


う~ん、職人さんの道具ラブッ♡


おいおい、こりゃ思てたより厄介だわ。


詰め物をこねる。この硬さ(柔らかさ)が命。この微妙な頃合いがわかるまで、いったいどれぐらいの年月と経験が必要なんやろう……。

 
まずは木片を横断歩道みたいに設置し、この白い板を釘で打ち、それを塗り壁する。終了!
と相成ってくれたらよかったのやけど、ここでとんでもない事態が発生!
周りがどんどん膨らんできて、最悪の場合、この部屋の壁全体が落ちてくる可能性がっ!おぉ~のぉ~!

とりあえず、その危機を乗り越えた瞬間。


ホッと一息ついて、二階へ。
ところがここでも問題発生。パイプを付け替えてくれたリチャード。その大きなバルブが正面を向いていて、板が打ち込めない!おぉ~のぉ~!


うちには簡単に物事が済むっちゅうとこはないんかっ!?と叫びそうになったけど、さすが経験者。解決してくれた!


さて、お次は台所。詳しくチェックするふたり。


ペインターの仕事は、この道具洗いに始まって、道具洗いに終わる、と言うても過言ではない。


ここは、ピアノの部屋のカオスに比べたら全然マシと思いきや……、やはり百年以上もの前の仕事を理解するのはすごく難しい、とデイヴ。


それでも作業はチャッチャと進み、


あっという間に塞がった。


ベースのための硬さ調整。


いいなあ~この手際の良さ。


さて、とりあえずここまで進んだピアノ部屋の天井。みるみる膨らんできた部分も落ち着いてきた模様。


二階の、下塗りの仕上げを見学。


はい、すっかり塞がった。


さてと、一番厄介な、そして、再び「What a nightmare!」を、今度はデイヴに言わせた現場に戻り、


ここまでこぎ着けてくれた!
デイヴ、やっぱあなたは天才や!いや、ギブアップしない職人や!


感謝の意を込めて、わたしはせっせと、ひじきの五目煮とれんこんのキンピラ、そしてモヤシのナムルを作った。
作業はまた、明日に続く。
ものの2,3時間で終わると思って、気軽に来てくれたデイヴとジョー。
まあ、世の中とはこんなもん。特に、古い家は、なにがどうなるやらわからんので、修理などには余計な時間と手間と金がかかるのは常識。

でもなあ……痛いなあ……。

かあちゃん、なんでゲツヨウビはいっつもカオスなん?
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庭仕事

2012年06月18日 | お家狂想曲
昨日、ほとんど一日、外にいた。

長雨が続いてる間に、畑が雑草だらけになっていた。

大きくなってきた野菜をまたぎながら、両手でブチブチと雑草を引き、巨大化してしまったアルゴラをぶちぶちと間引きした。
ランチのサラダにしよう。


それから、ブルーベリーとブラックベリー、それから復活してくれたブロッコリーとカリフラワーを守るべく(というか、わたしが食べる前に他の動物に食べられないように)、家にある物で工夫して、意地悪網大作戦を決行した。

思いの外時間と手間がかかったけど、イヤになってきたらカエデの爺さんに愚痴りに行き、もたれて休憩した。

なんとか、とりあえず網カバーが出来上がり、急に大きくなり出したトマトとゴーヤに支えの棒を足し、水を撒いた。

畑の横のあじさいが満開だった。


白い、小さな花びらがいっぱい。


なんて可憐なんだろう。
コメント (6)
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大地震と大津波の際の避難ルート→「津波に向かって逃げろ!そこに橋が残ってたら渡れ!まじ?!」

2012年06月18日 | 日本とわたし
昨日、福井に集まった人達。福井市中央公園にて。




大飯再稼働決定 8市町「事故対応ムリ」 東京新聞 2012年6月17日 朝刊

関西電力、大飯(おおい)原発3.4号機(福井県おおい町)の、半径30キロ圏内の10市町のうち、過半数を大きく上回る8市町が、
原発事故への対応に、不安を抱えている
ことが、本紙の調べで分かった。
十分な対策を取れる、との回答はゼロで、避難ルートや、移動手段の確保など、住民の避難対策が不十分なまま、政府は再稼働に踏みきった。 

本紙は、地元の福井県おおい町、小浜市、高浜町、美浜町、若狭町、滋賀県高島市、京都府舞鶴市、綾部市、南丹市、京丹波町を対象に、書面でアンケートを実施。
30キロ圏内に一部が含まれる京都市左京区は、住民がいないため、対象外とした。
圏内に住む住民は、計14万3千人ほど。

事故対応で、小浜市をはじめ、5市3町が、「対応できない」「どちらかといえばできない」と回答。
「地震と原発の、複合災害による避難では、混乱が予想される」(高浜町)など、
複数の自治体が、移動手段や、ルート確保の難しさを、理由に挙げた。

「対応できる」、との回答はゼロで、
「どちらかといえば、対応できる」と回答したのは、おおい町と、京丹波町のみ。
おおい町の担当者は、「市町や、府県をまたぐ避難が必要な場合は、限界がある」とし、
福島第一原発事故と同じ、大規模な放射能漏れ事故では、対応は難しい、との認識を示した。

住民避難計画の策定で、おおい町以外の9市町が、高齢者や入院患者の移送対策を、「未定」と回答。
舞鶴市は、「高齢者や重症患者の、避難中の健康管理が困難」と懸念を示した。

甲状腺被ばくを防ぐ、安定ヨウ素剤の配備では、全員分を、近くに備蓄していると答えたのは、舞鶴市と高島市だけ。
多くの市町は、県や府が、準備するのを待っている状態、という。

大飯原発の再稼働に伴う、特別監視体制で、「安全性が確保できる」と評価したのは、おおいと高浜、美浜の3町にとどまった。

福島事故を受け、国は、原子力防災指針を見直し、これまで、原発から半径8~10キロだった、重点地域を拡大、
30キロ圏を、緊急防護措置区域(UPZ)として、原発事故への備えが必要、としている




今朝読んだ他の記事の中では、実際に大きな地震が起こり、津波に襲われた場合、どうやって避難するかというと、
想定されてるルートは、津波が襲ってくる方角にある橋を渡る!ということになってるらしい???
まじですか?!
わたしは、その計画表自体を見たわけでも、読んだわけでもないので、信憑性を問われると困るのやけど、
原発マフィアの連中は、今までもずっと、そういうトンデモ~なことを平気でやってきた長くて立派な歴史があるので、
わたしとしては「有り」やなと思てます。

地元の福井県おおい町、小浜市、高浜町、美浜町、若狭町、滋賀県高島市、京都府舞鶴市、綾部市、南丹市、京丹波町にお住まいのみなさん、
確認してください。
いったい、どういうふうに、いきなりとってつけたみたいに、去年までのデタラメを、すぐに剥げ落ちるペンキで塗ってごまかしてあるか。
ほんで、これはあかんやろ?と思たら遠慮せずに、あかんやん!と声を大にして言うてください。
おおい原発はもともと、あんなとこに、核物質が、メラメラと高温で存在してること自体が間違うてるんです。
おおい原発だけとちゃいますけどね。
日本みたいな地震国に、原発みたいなもんを建ててること自体が、ものすごく間違えてるんです。
そやから、できるだけ速やかに、すべての核燃料の温度を下げて、冷えきった状態のものを、できるだけ安全な方法で保管していかなあかんのです。
こんなもん、これほどぎょうさん貯め込んで、いったいどないするつもりやったんか。
いや、どないもするつもりなかったんでしょう。
その時その時さえ良かったらええという連中が、こそこそとしでかした悪事ですから。

逮捕してください。
もうええでしょ。
警察も、いつまでも尻尾巻いてんと、そろそろもともとの権力発揮して、中曽根の爺さんをはじめとする自民党や財閥の爺さん、
他にもいっぱい居てると思いますけど、もう誰も彼も、推進を躍起になって進めてた人間全員、牢屋に入れてください。
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