早起きの旦那が、散歩して、軽く運動もして、コーヒーを作り、トーストを焼き始めた頃に起きてくる寝坊助なわたし。
今朝も、いつものように起きて、寝間着のまんまで台所に入り、テーブルの椅子にボォ~ッと座っていると、
「パンないで~」と旦那が言う。
「ほな、冷凍のたい焼き食べよ~っと」と言うと、「不健康……」と嗜められた……けど、寝ぼけてるから平気平気。
冷凍のたい焼きは、コリアンマーケットから買うてきた韓国製。
袋には韓国語がぎっちり。
日本製のは小麦粉やあんこのことを考えると、どこのものが混ぜられているのかわからないので、とりあえずもう買わないことにした。
めちゃくちゃ悔しい。
とりあえず、どこ製であっても、たい焼きはたい焼きやろから、まずは軽く解凍して、それをトースターでカリカリに焼く。
尻尾まできちっとあんこが詰まってて、なかなかの美味。
二個目をかじっていると、いきなりペインターのデイヴから電話がかかってきた。
「今日さ、行けるんだけど、どうかな?」
うちには今、合計4カ所に、おっきな穴がある。
二階の浴槽の最悪やった排水事情を、改善するための工事(結果的には大工事になった)をしてもらったからで、
少なくとも3日待って、きちっと乾いてから閉じてね、と言われていたので、穴閉じをお願いするデイヴとの日程決めができずにいた。
デイヴは、隣町の売れっ子ペインターで、時給が高いことで有名なのやけど、
旦那の患者さん仲間のひとりでもあり、庭師のチャックと配管工のリチャードからの強い推薦もあり、
やっぱりこういう仕事は、かなり信頼できる人に頼みたい、ということで、彼に頼むことにしたのだった。
あと30分ぐらいで行くから、と言うので、急にバタバタと食べ終わり、仕事に出かけなあかん旦那の代わりに、わたしがとりあえず説明をすることになった。
とにかく、時間がかかるとその分高くなる(もちろんこれはこちら側の勝手な言い分なのやけど)ので、
例えば食器棚の、誰も見るわけがないような所の穴(ここが一番大きい)は超適当にしてもらい、
その他の穴は、人の出入りの激しい我が家の目立つ所にあるので、とりあえずきちっとしてもらおう、ということにした。
やって来たデイヴと助手のジョー君。ジョー君は20才の若者。
デイヴは、18才の頃、ジョージ・オオサワ(桜沢如一)氏が始めた『マクロビオティック(玄米菜食)』にハマり、それ以降もずっと続けている健康オタク。
同じく健康オタクの旦那と全くいい勝負の彼と、しばらく健康食談義をする。
ジョージはある時、捕虜として監禁され、出された白いご飯を食べるのがイヤで、まずゴンゴンと踏んづけて、固めることで栄養素を変えたらしいとか、
『身土不二』(自分が暮らしている場所の、季節の食物を食べること)を、それはそれは熱く語ってくれるのである。
ジョー君は、また始まったし……と言いた気な顔をちらりと見せたけど、わたしと一緒に話に耳を傾けていた。
4カ所の現場をチェックし、必要な道具と木片を揃え、いざいざ開始!
まずは汚れ防止のカバーから。
う~ん、職人さんの道具ラブッ♡
おいおい、こりゃ思てたより厄介だわ。
詰め物をこねる。この硬さ(柔らかさ)が命。この微妙な頃合いがわかるまで、いったいどれぐらいの年月と経験が必要なんやろう……。
まずは木片を横断歩道みたいに設置し、この白い板を釘で打ち、それを塗り壁する。終了!
と相成ってくれたらよかったのやけど、ここでとんでもない事態が発生!
周りがどんどん膨らんできて、最悪の場合、この部屋の壁全体が落ちてくる可能性がっ!おぉ~のぉ~!
とりあえず、その危機を乗り越えた瞬間。
ホッと一息ついて、二階へ。
ところがここでも問題発生。パイプを付け替えてくれたリチャード。その大きなバルブが正面を向いていて、板が打ち込めない!おぉ~のぉ~!
うちには簡単に物事が済むっちゅうとこはないんかっ!?と叫びそうになったけど、さすが経験者。解決してくれた!
さて、お次は台所。詳しくチェックするふたり。
ペインターの仕事は、この道具洗いに始まって、道具洗いに終わる、と言うても過言ではない。
ここは、ピアノの部屋のカオスに比べたら全然マシと思いきや……、やはり百年以上もの前の仕事を理解するのはすごく難しい、とデイヴ。
それでも作業はチャッチャと進み、
あっという間に塞がった。
ベースのための硬さ調整。
いいなあ~この手際の良さ。
さて、とりあえずここまで進んだピアノ部屋の天井。みるみる膨らんできた部分も落ち着いてきた模様。
二階の、下塗りの仕上げを見学。
はい、すっかり塞がった。
さてと、一番厄介な、そして、再び「What a nightmare!」を、今度はデイヴに言わせた現場に戻り、
ここまでこぎ着けてくれた!
デイヴ、やっぱあなたは天才や!いや、ギブアップしない職人や!
感謝の意を込めて、わたしはせっせと、ひじきの五目煮とれんこんのキンピラ、そしてモヤシのナムルを作った。
作業はまた、明日に続く。
ものの2,3時間で終わると思って、気軽に来てくれたデイヴとジョー。
まあ、世の中とはこんなもん。特に、古い家は、なにがどうなるやらわからんので、修理などには余計な時間と手間と金がかかるのは常識。
でもなあ……痛いなあ……。
かあちゃん、なんでゲツヨウビはいっつもカオスなん?
今朝も、いつものように起きて、寝間着のまんまで台所に入り、テーブルの椅子にボォ~ッと座っていると、
「パンないで~」と旦那が言う。
「ほな、冷凍のたい焼き食べよ~っと」と言うと、「不健康……」と嗜められた……けど、寝ぼけてるから平気平気。
冷凍のたい焼きは、コリアンマーケットから買うてきた韓国製。
袋には韓国語がぎっちり。
日本製のは小麦粉やあんこのことを考えると、どこのものが混ぜられているのかわからないので、とりあえずもう買わないことにした。
めちゃくちゃ悔しい。
とりあえず、どこ製であっても、たい焼きはたい焼きやろから、まずは軽く解凍して、それをトースターでカリカリに焼く。
尻尾まできちっとあんこが詰まってて、なかなかの美味。
二個目をかじっていると、いきなりペインターのデイヴから電話がかかってきた。
「今日さ、行けるんだけど、どうかな?」
うちには今、合計4カ所に、おっきな穴がある。
二階の浴槽の最悪やった排水事情を、改善するための工事(結果的には大工事になった)をしてもらったからで、
少なくとも3日待って、きちっと乾いてから閉じてね、と言われていたので、穴閉じをお願いするデイヴとの日程決めができずにいた。
デイヴは、隣町の売れっ子ペインターで、時給が高いことで有名なのやけど、
旦那の患者さん仲間のひとりでもあり、庭師のチャックと配管工のリチャードからの強い推薦もあり、
やっぱりこういう仕事は、かなり信頼できる人に頼みたい、ということで、彼に頼むことにしたのだった。
あと30分ぐらいで行くから、と言うので、急にバタバタと食べ終わり、仕事に出かけなあかん旦那の代わりに、わたしがとりあえず説明をすることになった。
とにかく、時間がかかるとその分高くなる(もちろんこれはこちら側の勝手な言い分なのやけど)ので、
例えば食器棚の、誰も見るわけがないような所の穴(ここが一番大きい)は超適当にしてもらい、
その他の穴は、人の出入りの激しい我が家の目立つ所にあるので、とりあえずきちっとしてもらおう、ということにした。
やって来たデイヴと助手のジョー君。ジョー君は20才の若者。
デイヴは、18才の頃、ジョージ・オオサワ(桜沢如一)氏が始めた『マクロビオティック(玄米菜食)』にハマり、それ以降もずっと続けている健康オタク。
同じく健康オタクの旦那と全くいい勝負の彼と、しばらく健康食談義をする。
ジョージはある時、捕虜として監禁され、出された白いご飯を食べるのがイヤで、まずゴンゴンと踏んづけて、固めることで栄養素を変えたらしいとか、
『身土不二』(自分が暮らしている場所の、季節の食物を食べること)を、それはそれは熱く語ってくれるのである。
ジョー君は、また始まったし……と言いた気な顔をちらりと見せたけど、わたしと一緒に話に耳を傾けていた。
4カ所の現場をチェックし、必要な道具と木片を揃え、いざいざ開始!
まずは汚れ防止のカバーから。
う~ん、職人さんの道具ラブッ♡
おいおい、こりゃ思てたより厄介だわ。
詰め物をこねる。この硬さ(柔らかさ)が命。この微妙な頃合いがわかるまで、いったいどれぐらいの年月と経験が必要なんやろう……。
まずは木片を横断歩道みたいに設置し、この白い板を釘で打ち、それを塗り壁する。終了!
と相成ってくれたらよかったのやけど、ここでとんでもない事態が発生!
周りがどんどん膨らんできて、最悪の場合、この部屋の壁全体が落ちてくる可能性がっ!おぉ~のぉ~!
とりあえず、その危機を乗り越えた瞬間。
ホッと一息ついて、二階へ。
ところがここでも問題発生。パイプを付け替えてくれたリチャード。その大きなバルブが正面を向いていて、板が打ち込めない!おぉ~のぉ~!
うちには簡単に物事が済むっちゅうとこはないんかっ!?と叫びそうになったけど、さすが経験者。解決してくれた!
さて、お次は台所。詳しくチェックするふたり。
ペインターの仕事は、この道具洗いに始まって、道具洗いに終わる、と言うても過言ではない。
ここは、ピアノの部屋のカオスに比べたら全然マシと思いきや……、やはり百年以上もの前の仕事を理解するのはすごく難しい、とデイヴ。
それでも作業はチャッチャと進み、
あっという間に塞がった。
ベースのための硬さ調整。
いいなあ~この手際の良さ。
さて、とりあえずここまで進んだピアノ部屋の天井。みるみる膨らんできた部分も落ち着いてきた模様。
二階の、下塗りの仕上げを見学。
はい、すっかり塞がった。
さてと、一番厄介な、そして、再び「What a nightmare!」を、今度はデイヴに言わせた現場に戻り、
ここまでこぎ着けてくれた!
デイヴ、やっぱあなたは天才や!いや、ギブアップしない職人や!
感謝の意を込めて、わたしはせっせと、ひじきの五目煮とれんこんのキンピラ、そしてモヤシのナムルを作った。
作業はまた、明日に続く。
ものの2,3時間で終わると思って、気軽に来てくれたデイヴとジョー。
まあ、世の中とはこんなもん。特に、古い家は、なにがどうなるやらわからんので、修理などには余計な時間と手間と金がかかるのは常識。
でもなあ……痛いなあ……。
かあちゃん、なんでゲツヨウビはいっつもカオスなん?