ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

大飯原発再稼働反対!

2012年06月27日 | 日本とわたし
今からここに書き残すのは、昨日の、議員数名、変動地形学の渡辺教授、そして大飯市民の方々による、大飯原発の地質再調査の申し入れの様子を、
ツィッター有志の方々が、ツィートして流してくれたものから、抜粋した文章です。

重複したり、混乱したりする部分もありますが、
原発の現場の様子、原発を再稼働させようとしている役所の人間の姿勢や態度、市民の皆さんの実際を、実況した文章から読み取ってください。


2012/06/27 13:06:11
これまで南側ばかりで、北側トレンチの図が示されてこなかった。
しかし、F-6断層北側の図では、明らかに断層にズレがあり、活断層である可能性が高い、と専門家も指摘。
これについて保安院は、「南側だけ出したのに意味はないが、思えば、北側も出してもよかった」


2012/06/27 13:08:30
おっはじまった。

2012/06/27 13:09:06
大飯の質問中:結局、保安院は「北側の図をだしてもよかった」、と認めた。
「深い理由はない」とのことだ。
となると、審議会では、北側資料抜きで行われ、委員も資料を見てない、ということだが。    

これまで、国の委員らも、北側の図を見ずに判断してきた。
公開されたのは、最近になって初めてであり、調査のやり直しを求めている。

ここで議員陣到着。
時岡副町長(注・時岡町長と同姓)も到着。これが13:08。

2012/06/27 13:14:27
福島議員:
「今、専門は、変動地形学の渡辺教授と、破砕帯について研究をしてきた。
国の審議官ですら知らず、検討をやり直すべきだ、と言っているし、安全性を判断する書面が、満足に出ていない可能性がある。
もう一度、活断層の研究を、し直すべきである」

https://t.co/Da0F825k 25日の政府交渉資料  

2012/06/27 13:14:50
福島議員:
「再起動について、1日との話であるが、今日は、地層について見学した。
南側の、危険な部分については、書類も出てないし、みなさん知らない。
書面を出して頂き、稼働前に、専門家に審査していただきたい」
 
2012/06/27 13:15:07
おおい町としては、国にしっかりやってもらわないと、みたいな責任逃れ。 

2012/06/27 13:15:12
弁護士資格を持っている人にも、色々いるよなあ、と。
大阪市長とか、与党の現役員とか思い出しながら、福島瑞穂さんの追究を見てます。 

2012/06/27 13:15:26
国に責任たらい回し?  

2012/06/27 13:16:22
おおい町北の地層も、審議会に出した方がよいと、保安院も言及。
活断層であれば、津波が来る以前の問題。 
地元の発言は、基本的に、政府丸投げです。


2012/06/27 13:18:47
福島議員:
「津波以前に、活断層が動けば、グチャグチャになってしまう。
町民を守るため、大飯町にも、とても大事なことでは」
副町長:
「国が判断した以上、私がコメントすることではない」
参加者の一人:
「私は福井県に住んでいますが…」
副町長:
「私は議員と話している」と遮る。  

2012/06/27 13:18:47
●●の始まった人相手に、交渉しても、無駄なような気がする。

福島議員:
「エネルギー政策は、もちろん大きな問題。
しかし、再稼働のことに関しては、国と県の協議会では、北の地層についてでなかった。
保安院でさえも、その点、入れた方がよかったのではと、指摘している」

2012/06/27 13:22:41
福島議員:
「大飯原発には、北と南に、破砕帯があるが、先日の、国と県との協議会では、問題の大きい、北の破砕帯についての報告書を出さず、
これを、まったく検討せずに、再稼働が決められてしまった」 

2012/06/27 13:23:09
聞こえません。切ってつけて  

2012/06/27 13:23:18
福島議員が、写真と地層の図?を指さしながら、なにかを訴えてます。
音声回復しません。

2012/06/27 13:24:13
活断層は、年々新たに発見されるため、原発設置当初に通った安全調査は、後年、否定されることもあり得る。
渡辺教授:
「今日視察して、活断層の疑いが強いF-6は、原発のSクラスの、重要な部分に跨っている」
もし、活断層と証明されれば、この場所で、原発の存続は許されない」


2012/06/27 13:24:30
うちのPCだと、滑らかに聞こえてます。

2012/06/27 13:25:24
渡辺教授:
「F6は、動くものなので、建ててはいけない。
破砕帯は、3か所くらい、調査できる箇所があった。
一週間くらいでできる。
早急に調査するべき」

2012/06/27 13:26:11
福島議員:
「もしこれが、活断層だとしたら、この大飯原発の真ん中に、活断層があるわけで、連動することもある」
「津波がなくとも、中越地震でも、地割れが起きた」

2012/06/27 13:26:21
知人・友人に一斉メール送信で大拡散希望!
7月1日、大飯原発を封鎖します】拡散お願いします。

2012/06/27 13:26:22
活断層の存在が認められれば、再稼働どころではなく、原子力安全委員会の定めにより、原子炉の設置場所として、不適切となる。
本日同行している、地形変動学の渡辺教授、安全委の班目委員長が、現地の再調査の必要性を、訴えてきました。
今日は教授、議員、市民らで、申し入れ。

2012/06/27 13:26:22
福島議員:
「見切り発車ではなく、短期間でも調査をしてから、再稼動すべきだ」

渡辺教授:
「破砕帯F6は、Sクラスの施設を横切っている。
調査できるところは、2,3個所あり、1週程度でできる」

2012/06/27 13:27:58
渡辺教授:
「現場を見たら、3ヶ所くらい、ボーリング調査できる場所があった。1週間あれば、調査ができる」  

2012/06/27 13:28:11
福島議員:
「暫定的安全基準など、あり得ない」 

2012/06/27 13:28:13
服部議員:
「危険であるという、結果が出た時は、地元として、町として、町民の命を守るため、声を上げていただきたい」
地元の方:
「議員バッジ、付けてないけどいいですか?」
前置きし、新たな危険の可能性が出たら、町民を守るため、町からも、国に、再調査を要望してほしい、と主張。

2012/06/27 13:28:31
「どちらかの、スケッチが間違っている。調査したらわかる」 

2012/06/27 13:29:04
大飯町町民石地さん。長年町内で反原発を貫いた人。今発言中。

2012/06/27 13:29:53
「地元として、みなさんの命と生命、安全の問題ですから、真剣に受け止めていただきたい」
まっとうな意見。

町は、住民を見捨てるのか

(事故が起こる前でさえ、こんな態度。もし万一のことがあったら、住民を守れるわけない)

2012/06/27 13:32:39
市民:
「どうか、もう一度、頑張って欲しい。今しか止められない」
副町長:
「国の決めた事なので」

2012/06/27 13:33:10
女性:
「町長から、国に、(未審議の北側の)調査の要望を出してほしいんです。今でないと、調査できないと思うんです」

2012/06/27 13:34:06
素晴らしい発言。そして気のない返事……怒

2012/06/27 13:34:09
福井県の方々は皆、
「国に責任を丸投げせず、町長から声を上げてほしい」
「町民のことを、自分の家のことだと思って、声を上げてほしい」
と主張。
また、
「再調査をして安全ならいい。安全ではないものが事故っても、誰も責任を取らないのは、福島を見て知っている」とも。

2012/06/27 13:34:11
「ご自分の家で、起こっている事であったら、どう思うのか?」
「国が決めた事だから、と言えるのか」の質問で、いっきに緊迫した空気になって来た。

2012/06/27 13:34:12
にーちゃん、タメ口だけど、自分の言葉で説得してる。頑張れ!

2012/06/27 13:34:25
市民:
「今止めてくれれば、守れるものがいっぱいあるんですよ。ここから変われるかもしれないんですよ、日本とか世界が。
もう一度、調査して欲しいんですよ。事故を起こしても、誰も助けてくれないですよ」


女性:
「ホントに危ないのは、ここの住人なんじゃないですか?国が決めたことだから、といいますが」
「危機管理がなってないんじゃないですか?活断層が動いたら、ここが危いなんですよ!町の方から声あげて」

福島議員:
「関電に、再稼働見直しを求められるのは、おおい町長が、最も近い位置にいるので、よろしくお願いします」
副町長の様子から、ほとんど、話を聞き流しているような感じがします。ダメだこりゃ。

2012/06/27 13:49:59
男性:
「大飯町長にも、福井県知事にも、国にも、関西電力にも、声が届かない。活断層、破砕帯、あるのに再調査もしない?」
このまま再起動するなら、狂気の世界。
狂ったロボットと、人間の戦いのよう。


2012/06/27 13:50:12
大飯原発視察、会見はじまります。

2012/06/27 13:50:20
あと1週間で何がやれるか。
破砕帯、F6問題が、急浮上しています。

2012/06/27 13:56:39
「敷地内視察を終えて」、会見開始。



福島議員:

「政府に訴えるのはもちろん、再稼働見切り発車阻止のため、超党派の議員で来た。
活断層かどうか、国会でも、破砕帯かどうかの、議論を進めていく」

渡辺教授:
大飯原発にある、長いF-6という断層、活断層である可能性が、残されているとし、再調査をお願いした。
解ったことは二つ。
確認できる場所は、複数あること。
そして、活断層と思われる場所に、Sクラスの施設があること


2012/06/27 13:56:43
渡辺教授:
「調査の可能な場所はあるかを、今日は見た。
3か所ある。
入口に近い道路・緊急用車両のところ・海岸で、掘削調査がやれると思った」
「岩盤が、50センチ、ずれているように見える。
その上のジャリが、同じにずれているように見える」


活断層調査が、出来そうな「場所」について。
渡辺教授:
「地下に配管が多く、物理的に掘れない場所も。
緊急車両が通ることなどは、置いておき、物理的に、可能であると思った場所は、入口付近の道路含め3箇所」

「下がった方だけ、違う地層が見える。
反対側は見えない。
両方とも、F6はあり得ない。
繋がりはどこにあるか、確認したらいい」

「両方、F6ということはない。掘削が必要だ。
アスファルトはがして、とにかく、岩盤をだしてみなくては。多分、数日で済むのではないか。
岩盤でれば、調査一日ですむ」


2012/06/27 14:01:58
渡辺教授:
「F6と熊川断層の連動性は、FOB/Aとの連動する、と考えた方がよい。
F6は、建屋の下にあるのを心配している」

14:02:05
渡辺教授:
「重要施設の下に活断層があれば、そこがずれて、地震の時、破断される。それを心配している」

渡辺教授:
「原発施設の真下に、破砕帯があるので、破砕帯が、活断層と連動して動くと、施設の配管などが、破断してしまう」

2012/06/27 14:04:12
渡辺教授:
「建屋の下にあるから、振動とかじゃなくて、がたっとずれてしまうのではないか、と恐れている」
福島議員:
「緊急用取水路、トンネルのようなもの、配管が伸びているところをまたがってる」

2012/06/27 14:05:27
福島議員:
「緊急用の取水路がここをまたいでるので、なにかあったら、ぶっちぎれる」


今回、活断層だったとして、その上にあってはならない、Sクラスの施設とは、「緊急用の取水路」である、と渡辺教授。
さらに、ズレが生じた場合、衝撃を吸収する対策も、恐らく出来ていない。
活断層の上にあるとなれば、当然、安全操作の手引きにも、引っかかると続ける



【図】活断層の可能性が疑われている、F-6断層が、2~3号機の間に引かれた長い赤線。
他の短い赤線は、破砕帯といい、軟弱な断層。
活断層が動いた場合、連動が予想される。
それらの破砕帯は、原子炉の真下に集中している。


2012/06/27 15:55:34
時岡副町長、市民の声をさえぎり、「今、議員と話ししてる」や、「国が考えるべきこ」、「はい、はい町長に言います」の言葉。
町民の命を預かる、副町長とは思えない、発言の数々に愕然。  


2012/06/27 16:05:36
こんな、真摯さの欠片も感じない態度で、懇談されたのは驚いた。

2012/06/27 16:08:42
それよりもなによりも、超党派の議員が動いて、なぜ、福井県の国会議員がこないの?
増税法案の件は、昨日でひとまずなんだし。
福井県の国会議員、なにやってんの?


原発容認派の、渡辺満久教授が、破砕帯調査すべし、と言ってるのに、ニュースにもならない。
7月1日に、再稼働させる前にまず、確認のためにも、調査は早急にするべき。
調査は、そんな日にちがかかるものではない、とのこと。


2012/06/27 17:55:38
まもなく、変動地形学者・渡辺満久東洋大教授が、大飯原発下の、断層の再調査の、必要性を訴えるため、嘉田知事と面会。
条件は、教授と知事が、一対一であること。
民主党・橋本勉議員含め、IWJらも、控え室までは同行。
その後、教授に、ぶら下がり形式で、お話を伺います。

2012/06/27 18:17:36
滋賀県庁到着。
突如、我々も、面会参加の許可が降りた。
実況します。

2012/06/27 18:20:35
渡辺教授:
「私は、反原発ではない」と前置きし、その上で、地形学者としての知見から、説明するという。
活断層は、近くで地震が起き、揺れによるズレを招く、危険性がある。
ストレステストでは、評価し切れないほどのもの。
どれだけ丈夫にしても、活断層の上に建てれば、壊れてしまう。


2012/06/27 18:23:33
渡辺教授:
「今日、活断層の危険性のある断層を、見てわかったことが、Sクラスの施設、取水路が、その上に設置されているということ。
敦賀、東通、六ヶ所、浜岡は、活断層として、危険である。
美浜、大飯、もんじゅは、調査が必要である
、と言える


2012/06/27 18:25:52
渡辺教授:
「若狭湾の原発は、似たような環境にあり、どれも、危険な可能性がある。
必ず活断層があるかは、調査しなければわからない。確認が必要」

2012/06/27 18:30:05
渡辺教授:
これまで審査されなかった、北側の図面を見ると、岩盤が擦れることで発生する、断層粘土が見受けられる。
これは、専門家から見たら、典型的な活断層にしか見えない。
北側の図面と、南側の図面では、まるで違い、どちらかが、間違った図面である可能性が高い


2012/06/27 18:35:05
嘉田知事:
関電には、(再調査する)社会的責任がありますよね……」
渡辺教授:
この調査の、責任者である、産総研の杉山さんですら、再調査の必要性を訴えている

2012/06/27 18:35:05
ここで話題は、"なぜ、敦賀2号機下の断層を、保安院が、掌返すようにして、活断層と認めたのか"

2012/06/27 18:37:48
渡辺、嘉田、双方とも、おそらく、デモンストレーションではないか、との見立て。
嘉田知事:
「(近隣の県民の)皆さん、不安でしょうから、何とか安全性を確保したい。どうすれば」
渡辺教授:
「複数人数で確認し、議論必要。杉山さんがリーダーであり、どう出るかが大きい」

2012/06/27 18:41:48
渡辺教授は、パワーポイントや、図面のデータを用いて、この説明を行った。
嘉田知事:
「警鐘を鳴らしていただいた。このデータを頂けないか」
知事、真摯にPCを覗き込み、秘書に、施設の説明を求め、もし、活断層であった場合の危険性を認識しようと、努めているように見える。

2012/06/27 18:46:53
GOサインの元となる、バックチェックを行った時には、北側の図面(活断層が疑える図面)は、提出されていなかった
このことに、知事、秘書共に、驚いた表情。
嘉田知事:
「確信犯的としか」
アイリーンさん:
「バックチェックは、無効とするべき」



2011年以前も、数々の警鐘が鳴らされていた。
それを過小評価し、事故を迎えた。
そんな、慎重にならざるを得ない状況だからこそ、この警鐘を、大事に受け止めたい。
最後に語った嘉田知事。




なにがなんでも、どんなことをしてでも、絶対に稼働させてはならない大飯原発。
大きな災害に見舞われる前に、一刻も早く、燃料を冷やし、安全な場所に隔離しなければならない。
日本全国の核燃料は今、すべてそういう状況に直面している。

再稼働反対!

これ以上、日本を傷つけるな!
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琵琶湖を守れ!

2012年06月27日 | 日本とわたし
発信箱:琵琶湖は水がめか=榊原雅晴 毎日新聞 2012年06月26日 大阪朝刊より

『関西電力大飯原発3,4号機(福井県おおい町)の、拙速な再稼働に、京都、滋賀の知事が、タッグを組んで待ったをかけた。
立地県ではないが、「被害地元」の立場から、もの申したわけである。
特に、滋賀県の嘉田由紀子知事は、「1450万人の、水源をお預かりしている」と、琵琶湖の重要性を訴え、政府の見切り発車をけん制した。

嘉田さんが知事になるずっと前に、取材をしたことがある。
県立琵琶湖博物館の専門学芸員だった、96年のこと。
「琵琶湖を、単なる水源とみる、“水がめ”という言葉は、好きではない」と話し、
「蛇口の向こうに、生き物がいて、人々の暮らしがあることに、思いをはせてほしい」と、水道を利用する、京都や大阪の住民に、注文していた。
湖と共に暮らす人々を、長年研究してきた、社会学者ならではの思いが伝わってきた。

私はといえば、その後も、湖畔の暮らしに思いをはせることなく、福島第1原発の事故に衝撃を受け、初めて、水源の汚染を心配するありさま。
しょせんは、琵琶湖を、“水がめ”としか見ていなかった証拠である。

3月まで、滋賀県立大特定教授を務めていた小沢晴司さんに、最近論文をいただいた。
戦後まもなく、琵琶湖を、国立公園にする機運が盛り上がった。
県の陳情に対し、担当役人が、「卓越した景勝地として、保護する必要があり、近く指定する予定」と太鼓判を押すなど、一時は“当確”とみられた。

だが、結局は、ランクを落とした「国定公園」とされ、それが後々、乱開発や、水質汚染を許すことになった。
論文は「GHQの関与で、琵琶湖は、候補地から脱落した」との見方を示す。
干拓による食料増産や、ダム建設による発電計画が、優先されたのである。

琵琶湖を、ただの水源や、食料供給源とする考えは、「フクシマ」を、単なる電力供給源と、見てきた姿につながる』
(京都支局)



琵琶湖の南岸の畔にある町で、8年間ほど住んでいた。
旧道沿いに大きな家が立ち並ぶ、古い町だった。

再出発のための家を探していて、独身の若いアメリカ人と、男の子の幼児ふたりを連れた中年女、という奇妙な組み合わせの家族に、
ホイホイと気前良く家を紹介してくれる不動産屋は一軒もなく、
京都から山科、山科からほとんど絶望しながら、ふらふらと入り込んで行ったのが大津の町だった。
パセリという名前の、小さな軽自動車に乗って、やっぱり世の中甘ないなあ……とため息をついていたら、
目の前に、唐突に、ドド~ンと現れたのが琵琶湖だった。

なにこれ?海?

呆気にとられていると、看板が見えてきて、ようこそ滋賀県へ、というおっきな文字が目に入ってきた。
でっかいなあ~。
いっぺんで好きになった。

8年の間に、大津市の市政100周年記念というのがあって、それに合わせて、南岸が乱開発されてしまった。
凄まじい、狂気に満ちた工事が続き、南岸の生態は一気に崩れてしまった。
何年も、奇妙な赤潮が発生した。
やり放題して建てた大きな箱ものは、その後、客の入りが良くなくて、廃れたものも少なくなかった。

国立に指定されなければ、無茶苦茶されてしまう日本の自然は気の毒だ。
あんな美しい島は無いのに。
それをもっと誇りに思い、守ろうとしなければ、これから先もっともっと、陰でコソコソする連中に、壊されていくだろう。

目覚めた大人はもう騙されない。
守ろう!日本!
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ただただ無事を祈る

2012年06月27日 | 家族とわたし


昨日今日と、爽やかで気持ちのいい日が続いている。
ごほうびごほうび♪



昨日の夜は、単身でアメリカに来る母と、飛行機に乗る前の、最後のスカイプトークをした。
77才半。
10年前に来てくれた時は、弟と一緒だったし、当然ながら今より10才若かった。
めまいも今ほどひどくなかったし、目だってもっとよく見えた。
足の裏がちゃんと地についてないような、奇妙なふらつき感もなかった。
ただ、階段の上り下りが、少し辛くなってはいた。



突然、「やっぱり行くわ」と母が言い、それまで何度も何度も誘っていた旦那とわたしは大喜びしたのだけれど、
ひとりで旅行など、国内でもしたことがない母が、飛行機を乗り継いで、無事にここアメリカの東海岸まで辿り着けるかどうか、
パソコンの画面上から、母の顔が消えた途端に、いきなり心配になってきた。



若かった頃の母は、というか、弟とわたしが幼児だった頃の母は、なにかとアメリカものにこだわっていた。
テレビで観るのは洋画オンリー、ドラマも『ベン・ケーシー』やの『ルーシー・ショー』やの『ララミー牧場』やの、
平屋の家には、黒と白の格子柄の洋間があり、そこには、カクテル各種が作られる本格的なカウンター・バーがあった。
朝ご飯はシリアル。ピーナッツバターはスイッピーのチャンクタイプ、
夜寝る前には必ず、両親のそばに行き、「グンナーイ、スィートハート」と言わなければならなかった。
今から思えばそれは、恋人同士で、あるいは親が子どもに、おやすみ前に言う言葉だったのだけど、
きっと映画の中で何回も聞いて、それが、家族間の、おやすみの挨拶だと勘違いしたのだろう。
それを言って、ほっぺにチュッとするのが日課だったわたしは、アメリカンの若者と暮らし始めてやっと、間違いに気づき、あっちゃ~と思ったのだった。



夫婦喧嘩が耐えないようになり、結果的には、父に突然に追い出されてしまった母は、体一つで住み込みの仕事をはしごして、食をつないだ。



まあ、再婚後の第二の人生も、第一と負けないぐらいにいろいろあって、今に至っているのだけれど、
とにかく、とりあえず元気で、こうやってひとりで、アメリカくんだりまで来てくれることはすばらしい。



同時テロを目撃したあの日以来、人の生き死にの唐突さを、よく考えるようになった。



毎週のように行くマンハッタンでさえ、ニュージャージーとあの島をつないでいる川底トンネルを通過するたび、
もしもここで、テロが起きて、この世の終わりが来たら、もちろん必死で生き延びようとするけれど、どうしてもだめな時は感謝して死のう。
そんなことをふと思う。



人生は尊く、命は愛おしい。
わたしをこの世に産んでくれた人が、もうすぐうちにやってくる。

今年は蛍がたくさん飛んでいる。いくら最愛の相棒カメラでも、バカチョンでは蛍は撮れないようだ。


ばあちゃんのた~めな~らえ~んやこ~ら♪
裏庭への階段手すりをキレイにしてる孫。


腕に止まった蚊の、お尻が真っ赤に膨れるまで、思いっきり吸われたそうな……何匹も……あわわ……。
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