やっと、そうか、そういうことか、と納得できました。
実は家探しをしていた時、売り文句によく、これは最初に買う家として最適ですよ、というのがありました。
大抵は小さめのサイズの『as is』。『as is』というのは、あるがままの状態でということで、買ってからあちこち修理が必要になるケースが多いですが、その分価格もかなり安め。
でも、そんなものを買って住みながら修理をしたところで、いったいなんの得になるのか、そこがなかなか良く理解できないでいました。
中古になるとたちまち価値も価格も下がってしまうのが当たり前だと思っているわたしには、
まずは適当に手頃な家を買って、そこで1年か2年住み、また気に入った家が見つかったらそこに移ればいいという旦那の言葉が、どうしても腑に落ちず、もやもやしたままでいました。
とうとう買わないと決めたあの家も、わたしにとっては、住みながら少しずつ少しずつ改良して、
いつかはとても住み易く、素の自分が居心地良く暮らせる家になったらいいなあと夢を見ていたんですが、
旦那はやっぱり、1番の趣味の散歩を考えると、モントクレアの環境が数倍いいので、
出来る限り早く修繕して、買いの値段より上がった時を見計らって売りに出すつもりでいたようです。
なんでそんなふうに考えるの?と聞くわたしに、旦那は何回も説明してくれたのだけど、やっぱりもやもやは消えません。
そして今朝、オバマ次期大統領の政策についての記事を読んでいたところ、この文章を見つけました。
『米国では、住宅購入後に価格が上昇すると、住宅の時価評価額とローン残高の差額を担保に新たな借り入れが可能になる。
住宅が値上がりを続ける限り借金可能額も増え続けるため、米国民は借金を繰り返しながら生活を豊かにすることが可能だった。
ところが、この「錬金術」は、住宅価格急落で一気に重荷に転化した。
調査会社によると、昨年40万件だった全米の住宅差し押さえ件数は、今年は100万件に達する見込み』
現金よりもカードを使え。
これはこちらに住んでから身につけた常識です。今でもいささか抵抗感はありますが……。
クレジットカードを積極的に使わせ、その返済状態でその人物の信用度を推し量る。
わたしは移民の零細個人事業主だし、旦那はネイティブではあるけれど、大人として働き出してまだ数年の、わたしと同じく零細個人事業主。税金の支払い額だって大したことはありません。
なので、今回の家の購入にあたり、我々の社会的な信用度を示せたのはこのクレジットカードの返済状況のみでした。
これが無かったら、どこの金融会社も、わたし達などに大金を貸してはくれませんでした。
所変われば常識も変わる。
分かっているつもりでも、長年かかって身に付いた常識を変えるのはなかなか難しいです。
借金を繰り返しながら生活を豊かにするという、とても奇妙な約束のもとに暮らし、どんどん贅沢になったアメリカ。
必要な、ふさわしい程度をこえることが当たり前になってしまった人達と、それを煽った政治家達。
100万という数字をさらりと読んでしまってはいけないと思います。
そこに暮らす、100万家族ひとりひとりの命と人生を考えると、新しい政権が抱える問題の大きさと深刻さに怖くなります。
でも結局は、わたし達は、その100万とも言われる家の中の、どれか一つを手に入れることになるのかもしれません。
けれどもせめて、身の程に合った、自分達にふさわしい家を選ぶ常識を大切にして、しっかり選びたいと思います。
奇妙な約束はもうこの世から無くなったのですから。
実は家探しをしていた時、売り文句によく、これは最初に買う家として最適ですよ、というのがありました。
大抵は小さめのサイズの『as is』。『as is』というのは、あるがままの状態でということで、買ってからあちこち修理が必要になるケースが多いですが、その分価格もかなり安め。
でも、そんなものを買って住みながら修理をしたところで、いったいなんの得になるのか、そこがなかなか良く理解できないでいました。
中古になるとたちまち価値も価格も下がってしまうのが当たり前だと思っているわたしには、
まずは適当に手頃な家を買って、そこで1年か2年住み、また気に入った家が見つかったらそこに移ればいいという旦那の言葉が、どうしても腑に落ちず、もやもやしたままでいました。
とうとう買わないと決めたあの家も、わたしにとっては、住みながら少しずつ少しずつ改良して、
いつかはとても住み易く、素の自分が居心地良く暮らせる家になったらいいなあと夢を見ていたんですが、
旦那はやっぱり、1番の趣味の散歩を考えると、モントクレアの環境が数倍いいので、
出来る限り早く修繕して、買いの値段より上がった時を見計らって売りに出すつもりでいたようです。
なんでそんなふうに考えるの?と聞くわたしに、旦那は何回も説明してくれたのだけど、やっぱりもやもやは消えません。
そして今朝、オバマ次期大統領の政策についての記事を読んでいたところ、この文章を見つけました。
『米国では、住宅購入後に価格が上昇すると、住宅の時価評価額とローン残高の差額を担保に新たな借り入れが可能になる。
住宅が値上がりを続ける限り借金可能額も増え続けるため、米国民は借金を繰り返しながら生活を豊かにすることが可能だった。
ところが、この「錬金術」は、住宅価格急落で一気に重荷に転化した。
調査会社によると、昨年40万件だった全米の住宅差し押さえ件数は、今年は100万件に達する見込み』
現金よりもカードを使え。
これはこちらに住んでから身につけた常識です。今でもいささか抵抗感はありますが……。
クレジットカードを積極的に使わせ、その返済状態でその人物の信用度を推し量る。
わたしは移民の零細個人事業主だし、旦那はネイティブではあるけれど、大人として働き出してまだ数年の、わたしと同じく零細個人事業主。税金の支払い額だって大したことはありません。
なので、今回の家の購入にあたり、我々の社会的な信用度を示せたのはこのクレジットカードの返済状況のみでした。
これが無かったら、どこの金融会社も、わたし達などに大金を貸してはくれませんでした。
所変われば常識も変わる。
分かっているつもりでも、長年かかって身に付いた常識を変えるのはなかなか難しいです。
借金を繰り返しながら生活を豊かにするという、とても奇妙な約束のもとに暮らし、どんどん贅沢になったアメリカ。
必要な、ふさわしい程度をこえることが当たり前になってしまった人達と、それを煽った政治家達。
100万という数字をさらりと読んでしまってはいけないと思います。
そこに暮らす、100万家族ひとりひとりの命と人生を考えると、新しい政権が抱える問題の大きさと深刻さに怖くなります。
でも結局は、わたし達は、その100万とも言われる家の中の、どれか一つを手に入れることになるのかもしれません。
けれどもせめて、身の程に合った、自分達にふさわしい家を選ぶ常識を大切にして、しっかり選びたいと思います。
奇妙な約束はもうこの世から無くなったのですから。