ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

我が家の紅葉第二弾

2008年11月05日 | お家狂想曲
お待たせいたしました!(いや、だ、誰も待ってへんっちゅうに……)
南側の、旦那の診察室と書斎、んでもって洗濯室から見えるもみじです。
ほんの少し前まで緑一色だったのに、発表会や選挙で浮かれている間に、こんなに紅葉していました。




そしてこれは、その老木からちょいと離れた所に生えている孫もみじ。もしかしたらひ孫かしらん
ちっちゃくても、いっちょまえに赤く色づいています。
実は、引っ越し寸前だったわたし達に、大家さんが「このチビもみじを記念に持ってっていいよ」と言ってくれました。
わたしがこの家のもみじに一目惚れして、毎年どんなに愛でさせてもらっているか、それをよく知っている彼ら
なんて思いやりのある優しいことを言ってくれるんでしょう。もうあとしばらくお世話になりま~す




そして北側の、紅葉しまくってノリノリの、ピアノの部屋とキッチンから見えるもみじさん。
雨模様の灰色の空にもめげずに真っ赤っかです




勝手口からの景観です。モネ風にぼかし撮りしてみました。うそうそ、風が強くて、何回撮ってもこのありさま。




歴史的な出来事があった翌日の、いつも通りの変わらぬ風景



コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

米国つえぇ~おなご事情

2008年11月05日 | 米国○○事情
CNNのネット新聞のこぼれ話欄で、こんなのを見つけました。


ハロウィーンも選挙戦?『オバマ支持ならお菓子あげない』

米大統領選の真っ只中に行われた今年のハロウィーン行事で、デトロイト郊外に住む女性が、共和党のジョン・マケイン候補を支持する子供にだけお菓子をあげると宣言して話題になった。

ハロウィーンで子供たちがお菓子をもらいに近所の家を回った10月31日、ミシガン州に住むシャーリー・ネーゲルさんは、共和党のマケイン氏とサラ・ペイリン氏を支持する子供にだけお菓子を配った。

ネーゲルさんは自宅前に「オバマ支持者とうそつき、ペテン師、支持者の子供にあげる物はありません」という張り紙を出した。

オバマ氏を「怖い」とネーゲルさんは言い、お菓子がもらえなくて泣きながら帰った子供をどう思うかと聞かれると「誰にでも選ぶ権利はある」と答えている。



そしてもうひとつ。

米大統領選に1票の固い決意。

米大統領選投票日の4日、米国各地で困難をものともせず、強い決意で投票に臨んだ有権者たちがいた。

テキサス州のベティ・オーウェンさん(92)は4年前に倒れて以来食べることも歩くこともできないが、投票の意思は固かった。

投票日には救急車で投票所を訪れ、係員や介護職員の助けを借りて電子投票機によじ上り1票を投じた。
救急車は、不在者投票用紙が入手できなかったため娘が直前になって手配した。

オーウェンさんが投票用の赤いボタンを押すのを見届けた係員が「それで投票できました。その赤いドレスは素敵ですね」と声をかけると、オーウェンさんは微笑んで見せたという。

ロサンゼルスでは、妊娠中の女性が破水しながらも「どうしてもチャンスを逃したくない」と執念で投票を済ませた。

この女性、トレイシー・バンドレンさんは投票所で順番待ちの列に並んでいる間に、予定より2週間早く破水。
仕方なく行列を離れて医者に駆け込んだが、生まれるまでまだ数時間あると言われ、投票所に戻った。

投票所で医師の診断書を見せると係員が直ちに列の先頭に案内してくれ、無事投票できたという。
バンドレンさんはその後夫のダグさんに付き添われて出産のため病院に向かい、ダグさんは「赤ん坊と新しい大統領が同じ日に生まれるなんてすごい驚き」と興奮した様子で話した。

ちなみにオーウェンさん、バンドレンさんとも、オバマ氏に投票したという。


もちろん、これらはとても特異な例ではあるけれど、各候補の支持者を象徴した出来事であったとわたしは思います。
投票日当日にも、オバマ氏へのネガティブキャンペーンをテレビに流し続けていた共和党のブレイン連中の下品な思惑、マケイン氏の敗北宣言に集まった支持者達のブーイング、
自分の見たい物しか見ない、聞きたい事しか聞かない。もうそんなこと言っている時ではないのです。
言葉通り、命をかけて投票した、この2人の女性に乾杯です
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人民の、人民による、人民のための、

2008年11月05日 | ひとりごと
と、白人ではないオバマ氏の声で語られた、その言葉を聞いた時、思わず胸が熱くなりました。
歩きに歩いたボランティアの人達、見知らぬ家のドアを叩き、自分持ちの携帯を使って電話をかけた彼ら。
特別な選挙運動はなにもできなかったけれど、強い意志でもって投票に向かい、数時間の待ち時間にも関わらず途中で投げ出さなかった人達。

人民の、人民による、人民のための政治を求める双方の熱意がひとつになった夜でした。

確かに、彼には追い風が吹きました。金融危機です。
このショックで、「黒人でいいのか」なんていう論議や、その他、同性婚、人工中絶、銃規制、移民問題、医療保険なんかの、
いつもならあ~でもないこ~でもないと論議される問題が吹っ飛んでしまったからです。
歴史を変えるような大きなうねりが起こったのですね。


その嬉しいショックのせいかどうか……起きがけにアホな夢を見ました。
旦那と2人、どこか知らない、けれども夢の中のわたしには馴染みのある、けったいな町中を歩いていました。
小さな食べ物屋に入ると、京都でジャズ喫茶をしているはずの友人夫婦がその店をやっていて、
わたし達に、上の部屋が空いてるからと、顎で合図してくれたので、細い木の階段を上っていきました。
そこに敷かれてある敷物(布団ではありません)の下にさっそく潜り込んだ旦那。
わたしは部屋の隅に立って、服のことを考えています。どうしよう、こんな服ではあかんやろなあと。
なぜか?
旦那が大統領になったからです?!?!
「なあ、もうおとうさんとおかあさんに電話したん?」
「うん、した」(寝ぼけ気味)
「どう言うてはった?」
「びっくりしてた」
「そらそやろなあ」

旦那が大統領……いったいどっからそんな想像がわいてきたのでしょうか?
毎夜11前頃になるとトロトロになって、ばったりベッドに倒れ込むようなおっちゃんに、あんな激務が勤まるはずがありません。
なんて思いながら、夢の話をすると、
「あかんあかん、11時に寝れへんやん」と、とっても明快な答が返ってきました。
ファーストレディになりそこねたわたしです
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アメリカ変革記念日

2008年11月05日 | 世界とわたし
この日、2008年11月4日午後11時を、いつまでも覚えていようと思います。

わたしが作ったありきたりな夕飯を一緒に食べながら、学校で学んだホヤホヤの政治学を熱心に語ってくれた13才のアレグラ、
まだ8才なのに、政治用語を連発しながら、開票結果に一喜一憂していたライラ、
その娘達に、いろいろと政治の仕組みを聞いてうなづいていたデビ、
旦那のブライアンが共和党を支持しているので、毎回大きな声で民主党を応援できなかったドン、今夜ははじけてました。
そして、ひたすら食べることに集中していた息子Kと旦那。
結局、皆でその瞬間をお祝いすることはできなかったけれど、この日一緒に過ごしたこと、もちろん忘れません。

マケイン氏の敗北宣言でのスピーチ、すばらしかった。
「なんで彼は、こういうスピーチをキャンペーン中にしなかったんやろ」、と言うわたし。
「4年前のケリーだって、敗北宣言のスピーチだけはイカしてた」、と言う旦那。
聞き手のわたし達だって聞き方がちゃうもんなあ。だから余計にジーンをくるのでしょう。

オバマ氏の演説を待つこと1時間、そして彼の言葉を聞きながら、これからの数年間はキツいぞぉ~と気を引き締めました。
変革には辛抱、我慢、犠牲の精神が必要です。
小学校のPTAや、会社や、もっと小さいの世界の家庭内ですら、なにかを大きく変えようとすると、思いも寄らなかったことを我慢しなければならなかったり、損をしたような気持ちになることがあります。
オバマ氏はsacrifice(犠牲)という言葉をよく使います(今夜のスピーチにも入っていました)が、
その言葉の意味をわたし達は本当に理解しているのでしょうか。
その言葉をこれから実際に経験することになるぞという覚悟を、わたし達はできているのでしょうか。

自分の思い通りに、願った通りに、世の中がコロコロ変わってくれる。そう思ったから彼を応援したのに……。
彼だって、いつも口を開けば「チェンジ!チェンジ!」って叫んでたじゃないか。
みたいな、幼稚な大人が出現しないことを祈りたいです。

あのシカゴの広場に集まった12万人とも言われている人達と一緒に、今夜は静かにお祝いしました。
愚かな単独行動をし続けた、国を分裂させた、経済を取り返しのつかないまでに痛めつけた、戦争を起こした8年間。
それはわたしと、わたしの家族のアメリカ生活の始まりでもありました。
さあ、心機一転、我々も頑張らにゃ~!!


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする