ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

Thanksgiving Eve Diner

2008年11月26日 | 家族とわたし
これぞまさしく、Thanksgiving Eveにふさわしい、若者達による、ありがとう夕飯クッキングです。
台所中、思いっきりカオス状態。どこもかしこもグチャグチャですが、レシピが載ってるパソコンが3台、頼みの綱が光っています。
ひとの家の、使い慣れていないキッチンで料理をすることぐらい、やりにくいことはありません。
でも、彼らはそれにもめげずに、協力し合って、ヴァージニアのアパートでやってるみたいに、せっせと作ってくれました。







エビチリにレタスのサラダ。どちらもとっても美味しかったです。
サラダのドレッシングも、「冷蔵庫にゴマ味噌ドレッシングがあるよ」と言うと、「ドレッシングも手作り!」とT。
またまたレシピを覗き覗き、美味しい玉ねぎドレッシングを作ってくれました。


お腹いっぱいになりました。ごちそうさま。
お礼に、ちょっと季節外れではあるけれど、HBOのドラマシリーズで有名になった『ソプラノ』のラストシーンが撮影されたダイナーに、アイスクリームを食べに皆で行きました。
店の中は満員。Tがマシュマロサンデー、J子ちゃんと旦那とわたしが小さいサイズのバニラ&メープルシロップウォールナッツ&コーヒー味、S君がコーヒーサンデー、
ちっちゃいのを選んどいて良かった……けど、味はどれもすご~く美味しかったです。

今の今まで、旦那とわたしは、昔風の、ダイナーらしいリーズナブルな値段の、コーヒーが美味しい、活気のあるダイナーを探していました。
最近、ただ量さえあったらいいでしょ、みたいな、まるで太らせなければ商売にならない家畜に与えるような量を巨大な皿にドンと盛り、
どこも同じ味の、つまらない、それでいてなんだか安くなくなってきたダイナーばかりで、
行くといつもがっかりしてしまうので、足がすっかり遠のいていました。

けれどもここは良さそうです。
1ヶ月に1度くらい、ここでブランチ食べようか。
8年半にして、車でほんの数分の所にずうっと前からあった、お気に入りになりそうなダイナーが見つかりました。よかったよかった

すっかりお腹が冷えてしまったので、みんなでブルブル震えながら家に戻り、温かい日本茶を飲んでホォッと一息。

さて、お皿洗いしましょう。
今日はわたしと旦那が洗い番。「作ってくれた人は洗わなくていいから」とわたしが言うと、
「ああ、だからいつもわたしが作った時はTが洗ってくれるのか。そっか」とJ子ちゃん。
「これがうちのしきたりやから。ちゃんと俺は守ってるってわけ」と、なんだか自慢げなT。
そんな2人の会話を背中で聞きながら、ふふっと嬉しくなるわたし

ちゃんと分かってるやん。Tよ、その調子で頑張れよ




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森の中のピアノ

2008年11月26日 | 音楽とわたし


マサチューセッツ州のある森の中に、突然ピアノが現れたそうです。
ピアノの前で腰を屈めているのはおまわりさん。

調律もばっちりで、今すぐに演奏可能な状態のピアノ。
絶妙な位置に置かれた椅子。

とってもミステリアスなピアノです。

いつか、ほんとの森の中でピアノが弾けたらどんなだろう、なんて考えたりすることもあるわたしには、かなり興味をそそられる写真でした。


話は変わって、

最近またグングン冷えてきました。11月というより、もう真冬っぽい気温です。
10才の女の子ジョージィを教え終わり、彼女に見送られて玄関のドアを出ようとすると、
「温かくしてね。まったく、こんなの1月の寒さだよね。楽しい感謝祭を迎えてね」
と、とっても親切で、大人チックで、思いやりのある言葉をかけてくれました。

彼女の家の階段を降りながら、わたしはふと、こんなこと、日本の子供達は言うかしらん、と考えていました。

こちらに来て教え始めてから8年近くが経ちました。
生徒達がよく話しかけてくること。
言い訳にせよ、たまにはちょっぴりウソにせよ、自分がどんな1週間を過ごしたのか、弾く前にまず説明しようとします。
わたしの言葉の使い方が強過ぎたりすると、そういう言い方は良くないと思うと嗜めたりもします。
そして挨拶。
これはほんとに上手です。5才の子供でも、寒いから風邪ひかないようにとか、楽しい週末をとか、
きっと大人の真似ではあるのだろうけれど、自然に口にする言葉のレパートリーの広さに感心します。

こんなこと、わたしの息子達(すでに成人しています)には言えないだろうなあ、と反省することしきりです。
だって、このわたしがそういうことをよく言う大人では無かったからです。
こちらに来て、どちらかと言うと英語の常套句のような感じで、まず挨拶の仕方を覚えなくてはなりませんでした。
そうでないと、わたし自身が、まるで言葉の足らない幼児になってしまったような感じがしました。
今では、時々ずっこけながらではあるけれど、なんとか10才並みの挨拶ぐらいはできるようになりました。
息子達は、そうですね、この先ガールフレンドとか友達の真似をして、いろいろ上手になっていくしかありません。


さらに話は変わって、

今夜は、少人数(6人)の、フルートとクラリネットのアンサンブルの練習に行ってきました。
いつもの大人数とは違って、自分の音がもろに聞こえてくるし、
自分がコケると途端に響きが変になってしまうので、一音も気が抜けずなかなか大変でしたが、
音楽の、また違う楽しみを味わえたような気がします。
この練習は、来月の中旬にある、モントクレアのロータリークラブのクリスマスランチョンでの演奏のためのものです。

来月は、町の中央広場の巨大クリスマスツリーのライト点火セレモニーでの演奏、
消防車のはしご車に乗って町中を回るサンタクロースさんの前座演奏(彼にくっついてバスで移動します)、
いろいろと町の行事のボランティアに忙しくなります。
どちらも滅茶苦茶寒いので、分厚い手袋の指の先っちょだけブッツンと切って、クラリネットのキーを押さえられるようにしたり、
サンタクロースのおじいさんもびっくりなほど厚着をしたり、
とにかく寒冷地仕様に身を包まなくては、ほんの1分だって立っていられません。

もうほんとに年末になっちゃうんですね。
びっくりです
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