ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

横着息子

2008年11月22日 | 家族とわたし
息子Tが帰ってきました。感謝祭休暇の里帰りです。
ほんの1ヶ月後に、クリスマス休暇があるので、今回は帰らないかもと言っていましたが、気が変わったようです。

今回は、初めてのガールフレンドのJちゃんも一緒。そして大の仲良しのS君も一緒。
休憩無しでぶっ飛ばしても7時間半かかる道なので、3人で交代し合って運転すると聞いて、こちらとしては安心でした。
独りであのご老体スポーツカーを運転するのはかなり疲れます。
休憩をたくさん挟むとすぐに10時間なんて過ぎてしまうし、わたしとしてはどうするんだろうかと気をもんでいました。

実を言うと、Tが帰ると言っていた日は明日の23日でした。
なので、布団とかシーツとかそれからあちこちの部屋の調整とかは、まあ明日中にゆっくりやりゃいいか、と思っていました。
それと、なにより家庭料理をお腹いっぱい食わせてやらにゃあと思い、日本食のマーケットにも行くつもりでした。
今朝、パソコンの前でのんびりしていたら、仕事に出かける旦那が部屋にやって来て、
「T、今日帰ってくるって。もう車に乗ってて、あと6時間ほどしたら着くって」と言いました。
「はぁ~?!」←思いっきり大文字にしたい気分で書いております、はい。

まったく……Tはよくこのパターンをやりやがります。
帰ってくるのはそりゃもちろん嬉しいけれど、この突然予定変更ゲリラ的帰省ってのはやめて欲しいもんです。
ちょっと電話でもかけりゃ済むことなのに。電話が面倒ならメールでも。メールが面倒ならチャットでも、
とにかく簡単な連絡方法が選り取り見取りのこの時代に、よくもまあ……いったいどんな性格してんねん?
と、母親のわたしが思いっきり首をひねる今日この頃。

しょうがないので、旦那の仕事が終わるのを待って、ミツワとトレーダージョーズとコリアンマーケットをはしごショッピングし、
家に戻ってから、3人用のベッドを作り、部屋のプチ模様替えをし、Tの連絡を待ちました。
…………………………思いっきりシーン。
いつ着くのか、夕飯をどうするのか、とにかく着くまでに連絡しなさい。
Tの携帯の留守電に入れといたんですけどね

明日は、旦那のいとこのエミリーがフィラデルフィアマラソンで走るってんで、旦那は応援に出かけるために、めちゃ早く起きなければならないのに、みんなに一言挨拶したいからって待ってるのに……。
頭にきたのでシャワーに入りました。すると、シャワーカーテンが汚れているのが目に入り、ゴシゴシシャカシャカ掃除し始めちゃって、ほんま、いったい何やってんのわたし……。

明日はマンハッタンで焼き肉(ニューヨークの友達と)、明後日はミツワに買い物。明々後日はライオンキング鑑賞、
そやし金足らんから貸して、クリスマスに返すから。あ、水曜だけここで食えるかも(T達は木曜に大学に戻る予定です)。

ふぅ~んだっ!いっぱい買ってきたのにさ。別に珍しくもな~んもないいつものおかずやけど、いろいろ作ったろと思てたのに。

まったく、息子なんかつまらんつまらん
コメント (5)
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3大車会社

2008年11月22日 | 世界とわたし
なかなか情けなかったですね。CNNの、台所の後片付けをしながら時々観るニュースでの、自動車大手3社の首脳さん達。

ワシントンの米下院金融委員会の公聴会に、3人ずらりと並んで議員達と対面してはりまして、
議員の方は自分の次の選挙のことなんかもあるからかもしれないけど、まあほんま、キツいというか皮肉たっぷりというか、言いたい放題の意見と質問をガンガン浴びせ、
観てるわたしはどうかというと、前々から同じようなことを思てたので、ええぞええぞ~もっと言え!もっとやれ!とすっかり野次馬状態。

わしらは天下の3大車会社の親玉じゃ。
わざわざここまで来たったんじゃ。
そやからごちゃごちゃ言うとらんと、さっさと金貸さんかい。


ここでちょっと、その時の様子を書いた記事を見つけたので入れておきます。

ビッグ3首脳に議員「自家用機売ったら?」…公聴会【ワシントン及川正也・毎日新聞】

米自動車大手3社(ビッグ3)首脳に対する19日の米下院金融委員会公聴会で、
公的支援を求める立場の首脳らが一般の民間機ではなく自家用ジェット機(プライベートジェット)で米連邦議会のあるワシントンに乗り付けたことが、議員からやり玉に挙がった。

民主党のアッカーマン議員は「まるで高帽子にタキシード姿で貧困者が並ぶ給食施設に現れたようなものだ」と皮肉り、
「民間機のファーストクラスや(自家用機でも)乗り合いで来られないものか」とあきれ顔。

同党のシャーマン議員は「今すぐジェット機を売り払って、帰りは一般の民間機を使おうと思う人は手を挙げて」と質問した後、
反応を示さない首脳らを見渡して「だれもいないようだね」と冷めた目を向けた。

大企業の首脳らは安全上の理由などで自家用ジェット機を使うことが多いが、
議員の間には、会社経営に失敗しながら税金を無心してくるなら「態度で示したらどうか」とのいら立ちがあるようだ。

ブルームバーグによると、最大手ゼネラル・モーターズ(GM)のワゴナー会長の07年の報酬は約13億7300万円、
フォード・モーターのムラリー社長は約20億6900万円と高額。


ついこないだまでの、常識を激しく逸脱していた生活が、彼らの人間としての、何かとても大切なものを壊したんでしょう。
3人とも、揃いも揃って、とんでもなく馬鹿に見えました。

会社のことは知りません。一所懸命に頑張っている多くの社員や作業員の人達が必死に支えてきたはずです。
でも、こういうアホ連中が1番上に立っていて、そのすぐ下に位置する人間がいきなり賢いはずもなく、
そんな輩が何人集まっても、現場の惨状や不満や危機を理解できるわけもなく、
なるべくして、迎えるべくしての危機であり倒産だとわたしは思います。

だいたい、ワシントンに来るだけのために、しかもそれは金の無心のためなのに、3人が3人とも専用機を使ってる。
分かってないっちゅうかなんちゅうか、空気、読めてないっちゅうか、やっぱりアホです。

アメリカがコケる。ボロボロになる。10人に1人が失業する。犯罪が増える。

もっともな予想や話が巷であれこれ言われています。
それらの多くはデタラメでも脅迫でもなく、きっとほんとに起こることだと思います。
でもいっぺん、ここらで一回、リセットするのもいいかもしれない、と思います。
現実世界のリセットはゲームと違ってメチャクチャ厳しいかもしれません。
わたしやわたしの家族が、その真っただ中に生きることになることを考えると、恐ろしくてビビってたりもします。
けれどもいっぺん、これを機会に、ドスンとコケて、傷だらけになって、10人に1人の家族が辛い目に遭って、
あとの10人に9人の家族が、その辛さを分け合い、支え合って、またいつか良い時代を迎えられるように頑張る。
よその国をボカボカに壊したり混乱させたり、やりたい放題をしてきたこの国が、今同じように壊れていると考えれば、
早さに差があるとはいえ、どこの国もそれなりに復活できているのだから、この国だっていつかまた復活できるはずです。

なんて、調子のええこと言いながら、治安がどんどん悪くなって、事件に巻き込まれたりしたらどないしょう、
息子達の就職が全く決まらなかったらどないしょう、
ピアノ習ったり、鍼治療受けたり、そんなことはどうしても必要なことでもない部類のことで、仕事が減ったらどないしょう、
こんなクソ寒いとこで住んでるのに、石油がとうとう限定配給制になったらどないしょう、
支え合うどころか、みんなギスギスぴりぴりして、滅茶苦茶生きにくくなって、それが10年も20年も続いたらどないしょう、ほんでもってええと、あれやこれやetc……

まあ、これが小市民たる者の哀しい性なんでしょうね



 
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漢方だぁ~!!

2008年11月22日 | ひとりごと
今朝起きて台所に行く手前の部屋に、旦那の漢方を煮詰める匂いが強烈に漂っておりました。
テーブルの上には、中国版漢方の分厚い本とこれ(↓)がドンと乗っていて……ふむふむ、奴は朝っぱらから勉強してたのね。



さっそく、写真に撮りまくってみました。
名前も、効用も、な~んも知らないので、ただただご紹介です。
初期の老眼&近眼&乱視のわたしが、裸眼で撮る写真……すんません、ピンぼけ多いっす

















↓煮詰めた後の漢方さん達。お役目ご苦労さまです



こんなシンプルな袋いっぱいに詰まっています。知識と経験……深いです……

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いつかきっと

2008年11月22日 | 家族とわたし
今夜は雪が降って-7℃になる予報が出ていましたが、雪は降らず、気温も-5℃ぐらい。ま、寒いことは寒いですが……。

珍しいことですが、昨夜に引き続き、家のことでお世話になったエージェントのデブラへのお礼ディナーに出かけました。
今夜はギリシャ料理のレストラン。旦那のオフィスがあるビルディングの1階にできたレストランです。
満席で、人の話し声が充満していて、そうなるとわたしは英語の聞き取りがかなり難しくなるので、食べ終わる頃にはすっかり疲れてしまいました。
デブラも一緒に家まで戻り、うちのキッチンでゆっくり、お茶と、なにか甘い物を食べることにしました。

デイヴのガールフレンドとしての彼女しか知らなかったので、こうやってゆっくり話していると、ゆるりゆるりと彼女の暮らしや家族のこと、生い立ちなんかが分かってきます。
彼女には成人した娘と息子がいて、息子のことで、とうとうなにも心配することが無くなったことがとても嬉しいという話が出て、旦那もわたしも興味津々、いろいろと詳しく聞かせてと頼みました。

彼女の息子は基本的に学校にあまり熱心に行く生徒では無かったようです。
高校をやっとのことで卒業し、学費の高い大学に入ったものの、
別に真面目に勉強する様子でもなかったので、彼女は学費の支払いをストップしました。
彼は家に戻り、近所のコミュニティカレッジに行き始めましたがそれも続かず、また別のカレッジに行き再び挫折。
心機一転の機会になればと旅行に出て、そこで知り合った女性に心底惚れて、彼女に導かれるように看護士の学校に入学。
けれども、大学卒業の資格が必要だったので、精力的にクレジットを取り、看護士資格の取得のための4年間もクリアし、
インターンの訓練中に麻酔科の手伝いをしたところ、認められ、麻酔医としての勉強を3年間みっちり頑張ったそうです。
彼女にいいところを見せたいがために、彼はがむしゃらに勉強し働き、今は立派な麻酔医として働いているそうです。
彼と彼女は結婚し、今も互いに愛し合い、一緒に暮らしていることが嬉しくってたまらないそうです。

生きる指針をしっかり持ち、最良のパートナーと子供と共に幸せに暮らす32才の息子。
そんなふうに嬉しそうな子供の様子を知るのが、母親として1番の幸せかもしれません

なんてことを言いながらうなづき合っている所に、Kが帰ってきました。
おお~、なんというグッドタイミング
Kをキッチンに呼び、まあちょっと話を聞きんしゃいと、無理矢理椅子に座らせました。
デブラの話は、とても具体的で、Kの今の、ゆらゆら揺れている心の琴線に触れたようです。
Kの瞳が2、3度キラキラっと光ったのを見て嬉しかったです。

僕は、どんな形でも方法でもいいから、人を助ける仕事に就きたいんです。
そして、もちろん、その仕事で暮らしを賄えるよう、それ相応の収入も得られることも大事だと思っています。
僕は、人の喜ぶ顔を見るのが、とても好きなんです。

そんなことが言える彼を、わたしはとても誇りに思います。
ただまあ、お風呂使ったら、マンガ本とかシャンプーとか、そこらへんに置きっ放しにしないでよね。
ヒゲを整えるのはいいけど、周りに散らばった細かい毛を流して、シェービングクリームを元の場所に戻してよね。
それからあんたの部屋、なんとかしなはれ~

Kは明日、ゲーム仲間10人に、日本のカレーライスを作って食べさせてあげるため、材料をいっぱい買ってきました。
材料費を皆で割って出してもらうので、別に損はしないけれど得にもなりません。
おまけに、クィーンズにあるその子の家に行くためには、複数の橋を渡らなければならないため、通行料もバカになりません。

Kは小学生の頃から、子供用のお菓子作りの本を見い見い、クッキーやシュークリーム、ライスクリスピートリートなどを作っては、友達にあげていました。
台所の後片付けはもちろんわたし。
でも、彼のその心意気は大事にしたかったので、大目に見て片付けはこちらがしてあげていました。
Kは、そういうことの延長線上で、いつか本当に、人に喜んでもらえる仕事を見つけるのかもしれません。
見つけてからが勝負ですけどね
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