ついさっき、同じ町に住む友人A子ちゃんにメールをして、エンプティネストのことを話しました。
エンプティネスト=空っぽになった巣
子供がひとりふたりと、進学や就職などで家から出て行き、親だけになった家のことを言います。
Tが大学の寮に入るのを手伝い、遠くヴァージニアまで荷物と一緒に送り届けた日の帰り道、
悲しくはない、安心しているのでもない、嬉しくもない、空しいのでもない、なんの色も無い風が胸の中をスウスウ素通りしているような気がしました。
家に戻り、Tの部屋に入ると、もう二度と昨日までの彼が戻って来ない、空っぽの巣がはっきり見えて、急に寂しくなりました。
翌日から3日間、まるでロボットのように彼の部屋を片付けまくりました(彼は焦って行ったので、部屋は滅茶苦茶でした)。
悲しくはないので泣いたりはしなかったけれど、なんとも言えない寂しさが消えるのに2週間かかりました。
事故や事件、そして病などが原因で、子供を亡くした親御さんのことを思いました。
性格や考え方がどうしても合わなくて、疎遠になったり絶縁になったりしている子供を持つ親御さんのことも考えました。
いつかはこんな日がやって来る。ずうっとそれを覚悟しながら育てました。
でも、実際にそれを経験するまで、それが本当にどんなものなのか知ったり感じたりはできません。
いつかは死ぬ日がやって来る。ずうっとそれを覚悟しながら生きていても、
実際にその日がやって来て、その瞬間までの1分1秒を過ごしながらでないと、死はどんなものなのか何も分かりません。
そうか、こんなもんか、と分かっても、それを人に伝えたりできないまま、自分なりに納得して逝くしかありません。
でも、できたらその瞬間を、なかなか楽しかったなあ、と思いながら迎えたいものです。
幸運にも、あんなに楽しかったことはない、などと懐かしみながらTの部屋を眺めることができたように。
今日の旦那の混乱は、もしかしたら男親版エンプティネスト症候群だったのかもしれないなあ……と、ふと思えてきました。
エンプティネスト=空っぽになった巣
子供がひとりふたりと、進学や就職などで家から出て行き、親だけになった家のことを言います。
Tが大学の寮に入るのを手伝い、遠くヴァージニアまで荷物と一緒に送り届けた日の帰り道、
悲しくはない、安心しているのでもない、嬉しくもない、空しいのでもない、なんの色も無い風が胸の中をスウスウ素通りしているような気がしました。
家に戻り、Tの部屋に入ると、もう二度と昨日までの彼が戻って来ない、空っぽの巣がはっきり見えて、急に寂しくなりました。
翌日から3日間、まるでロボットのように彼の部屋を片付けまくりました(彼は焦って行ったので、部屋は滅茶苦茶でした)。
悲しくはないので泣いたりはしなかったけれど、なんとも言えない寂しさが消えるのに2週間かかりました。
事故や事件、そして病などが原因で、子供を亡くした親御さんのことを思いました。
性格や考え方がどうしても合わなくて、疎遠になったり絶縁になったりしている子供を持つ親御さんのことも考えました。
いつかはこんな日がやって来る。ずうっとそれを覚悟しながら育てました。
でも、実際にそれを経験するまで、それが本当にどんなものなのか知ったり感じたりはできません。
いつかは死ぬ日がやって来る。ずうっとそれを覚悟しながら生きていても、
実際にその日がやって来て、その瞬間までの1分1秒を過ごしながらでないと、死はどんなものなのか何も分かりません。
そうか、こんなもんか、と分かっても、それを人に伝えたりできないまま、自分なりに納得して逝くしかありません。
でも、できたらその瞬間を、なかなか楽しかったなあ、と思いながら迎えたいものです。
幸運にも、あんなに楽しかったことはない、などと懐かしみながらTの部屋を眺めることができたように。
今日の旦那の混乱は、もしかしたら男親版エンプティネスト症候群だったのかもしれないなあ……と、ふと思えてきました。