ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

秋の夜

2008年11月07日 | ひとりごと


今週一週間、まるまる曇りか雨降りのお天気が続きました。明日も雨です。
なんとも鬱陶しいけれど、その代わり、とてもマイルドな気温です。

今夜も、夕飯前にちょっと散歩に出かけました。コートもなにもいりません。
日本っぽいね、と旦那が言って、それを聞いた途端、とても日本が恋しくなりました

勝手口の階段を降りようとすると、防犯用のライトがパッとつきます。
見上げると、もみじがまた、全然違う姿を見せてくれました。
なかなか渋い……侘び寂びとはちょいとばかり違うけど、写真に撮って残しておこうと思いました。

今までに撮ったもみじ写真の最高傑作?は、家猫ショーティと落ち葉。
それをスキャンしてここに載せたいと思っているのですが、引っ越しモードで全部まとめちゃって、いったいどこの荷物に眠っているのやら……
おいおい、まだ元に戻してへんかったんかいな~。
しゃあないので、ハロウィーン版をどうぞ

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さようなら、筑紫哲也さん

2008年11月07日 | ひとりごと
『筑紫哲也の発見』毎日新聞の去年のインタビューから

がんになり、発見があった。一つは、患者と有権者が似ていること。
「いくら情報を与えられても、自分で思うほど賢くはなれない」。結局は他人に言われるままになる。
そして悪い結果が出れば「自分の責任」となる。
「底にあるのは、人間は賢者になれるという壮大なフィクション。
世界経済の影響で酪農家が破産すれば、『お前の責任』と言われ、フリーターや社会からこぼれる人が叱責(しっせき)される。
でも、弱い患者と同じく、有権者にすべての責任があるわけじゃない」

ごく自然に東洋医学に向かった。
「僕の体は空爆されたイラクみたいなもの。放射線でがんはほぼ撃退したけど、体中が被爆している。西洋医学は敵を攻めるばかりだが、東洋医学は、がんを生む体にならないようにすることを心がける。それが自分には合っている」と、
今は月の半分を奈良の東洋医学専門家、松元密峰さんのもとで過ごす。
放射線医療の後遺症でのどが膨れ上がったとき、はり治療などで救われたためだ。

「がんは面白い病気でね、これくらい個人差があり、気持ちに左右されるものはない」と言う。
「心臓が急に止まるのと違い、余命率がどれくらいという、一種予約つきの人生になる。年数はわからない。ラッキーだと延びるし、短い人もいる」

日々、「ありがたい」と思うことがある。
「倒れるまで、一日、一日なんて、特に考えないで過ごしてきたけど、先が限られていると思うとね。例えばきょう一日も、とても大事というかね。うん。お墓には何も持っていけないから、大事なのは、どれくらい、自分が人生を楽しんだかということ。それが最後の自分の成績表だと」



とても好きなニュースキャスターでした。
一日一日を大事にして生きよう、という言葉を本当に実感して暮らしているのかどうか、今を大切にしているのかどうか、

どれくらい、自分が人生を楽しんだか。
うん、まあ、けっこう楽しめたなって思えるように、よく生きたいと思います。

「歴史は繰り返さず、人間は変わるものだ――と信じたい」
筑紫さんの書かれた、最後のコラムの締めくくりの文章です。
オバマ氏が当選したこと、彼も喜んでくれたでしょうか。



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スウィートポテト&スクラップル

2008年11月07日 | ひとりごと
昨夜、ちょいと多めにお酒を飲んで、ご機嫌に『フィッシュ』というバンドの音楽をYouTubeで延々と聞き続けていた旦那。
その後ソファでぐうぐう眠り始めたので、さっさとベッドで寝なはれ~と言うと、なんの抵抗もなく寝室に直行。
そして今朝、とっても早い時間に目覚めた彼は、なにを思ったか、料理本片手にこれ↓を作ってくれたのでした。




オレンジの、なにげに怪しいカタマリは、わたしの大好物のスウィートポテト。
そしてその横の、なにげに怪しい四角いブツは、わたしの嫌いなスクラップル。

スクラップルと勝手に片仮名にしたけれど、ほんとの名前はよく分かりません。
ペンシルバニアダッチの皆さんが好んで食べる、いわゆる保存食の一種です。
旦那の里はペンシルバニア州の片田舎、巨大チョコレート会社ハーシーズチョコレートの本社があるハーシー市の近所で、
ペンシルバニアに移り住んだドイツ人の方々が、自分達の伝統を大切にしながら暮らす地域が点在しています。
なので、旦那も子供の頃から、スクラップルやダッチハムなどを食べていて、その味をとても懐かしがるのですが、
実はこのスクラップル、豚の肝臓の練り物でありまして、独特の匂いと風味がどうもわたしは苦手。
かまぼこのように練り固めたのを薄く切り、フライパンで両面を焼くだけ。栄養的にはとても素晴らしいのだけど……。

いつもは誘われてもお断りしているのですが、朝も早よから芋を茹で、レモン汁とメイプルシロップとバターを混ぜ、それをフードプロセッサーでドロドロにし、わたしが喜ぶかと思いながら料理してくれた旦那の心意気を酌んで、
えいっ!とばかりに口の中に入れたけど……うぇっ!やっぱ苦手!でも、頑張っていただきました。

お腹いっぱいになって後ろを振り向くと、こちらもまた、朝も早よから洗い物の山……
ま、いっか。今朝のわたしにはな~んも予定がありません。あごカックンの痛みも完全に無くなりました

感謝を込めて、お皿洗いいたしましょ
コメント (2)
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