不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

脈絡の無い写真三昧

2009年08月16日 | ひとりごと
三昧と三枚をかけてみました。すみません、別になんの意味もない、ひとりで勝手に喜んでいるだけなので……忘れてください、はい。

まず一枚目。『夕日の中の蛍』



祝ハウスオーナーの贈り物。陶芸家の母の昔の作品で、わたしが、この作品が好きだ、と言ったのを覚えてくれていたのが嬉しかったです。
旦那とふたりで、さてこれをどこに飾ろうかと思案中。誰に気を遣うこともなく、好きな物を好きな所に飾れる幸せを感謝しなくては。


さて二枚目。『シャム双生バナナ』

 

ちょっと熟れ過ぎていて見た目がバッチくなってしまっていますが、完全結合体の珍しい房です。
皮をむいたら離れているのか、それとも実もくっついているのか、さて、みなさんどちらに賭けますか?


そして三枚目。『携帯用お尻拭き』



ウォシュレット大国日本では、別にどぉってことのない物かもしれませんが、アメリカンの旦那にはかなりショックな製品のようです。
そこまできれいにせんでも……とブツブツ独り言言ってます。
Aちゃんが帰り間際に、「これあげる」と言ってくれました。もらって早速かばんに入れました。使うのが楽しみです
想像力のたくましい方、お食事中の方、ほんとに申し訳ございません。再度のお願いです、忘れてください、はい。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

とんでもない13才達!

2009年08月15日 | 音楽とわたし
Aちゃんと入れ替わるようなタイミングで、旦那の両親がペンシルバニアから、引っ越しのお祝いに、ということで来てくれました。
母は今回が二回目。けれども、一回目の時は、マンハッタンで行われた講習に参加するのにちょっと寄った、という感じだったので、本格的なのは初めて。
父は仕事が忙しくて、ようやく今回時間がとれたという感じ。

Aちゃんの部屋だったのを模様替えして、サボっていた掃除を大慌てでやり、ふたりを迎える準備をしていると、
「昨日は三時間しか寝てないんやから、昼寝しろ~!」とうるさい旦那。
実はわたし、旦那に危うくレンチで頭を殴られそうになるという、とぉ~っても恐い夢を見て、
夢の中で叫んでたら、その奇妙な声で起こされた隣りに寝ていた旦那、落ち着くようにとわたしの手を握りにきたんだけど、
夢と現実の間でまだ息をハアハアさせていたわたしは、これはいったいどっちの旦那なのかと、かなり躊躇したりして……。
そんなこともあって、Aちゃんといろんな話をしながら夜更かししたわたしは、結局三時間しか眠れなかったのであります。

この家を買うことで、両親には心配をいっぱいかけたしいろいろと助けてもらったので、夕食と何かのショーを彼らにプレゼントしたかったのですが、
ショーのことは僕の方が詳しくてチケットも手に入れやすいからと、父が手配をしてくれて、我々は高級(我々にとって、という程度で)ワインと夕食でお礼することになりました。
「このミュージカルはチケットを手に入れるのが今一番難しいんだ」と父。
その噂も高き『BILLY ELLIOT』を観に行きました。



あらすじ
1984年、イギリス北部の炭鉱町エバリントンに住むビリー・エリオットは炭鉱夫である父と兄のトニー、そして軽度の痴呆を患う祖母と一緒に暮らしている。
母はビリーが幼いころに亡くなっていた。当時のイギリスは炭鉱不況の真っ只中で父とトニーはストライキに参加していた。
父はライト級チャンピオンのボクサーであるケン・ブキャナンの熱烈なファンであり、一家が経済的に苦しくなったときのために自分の息子をブキャナンのような選手に育て上げようと、近所のボクシングジムにビリーを通わせている。
しかしビリーはボクシングを始めた当初から、殴り合うというボクシングの特性に馴染めず試合には負けてばかりであった。
そんなある日、ビリーはボクシングジムの隅でバレエの教室が開かれていることに気づく。
もともと音楽が好きであったビリーは音楽に合わせて優雅に踊るバレエに魅せられてしまう。
飛び入りで生徒の列に加わり、踊ることの楽しさに目覚めてしまったビリーは、家族に内緒でバレエ教室に通うようになる。
しかし、ストライキ中で苦しい家計の中から捻出しているボクシング教室のためのお金を、こともあろうに"女々しい"バレエのレッスン料などにあてていたと父に知られ烈火のごとく怒られる。
いったんは諦めようとしたが、ビリーの才能に目を留めたウィルキンソン先生に、
ロイヤル・バレエ・スクールの入学オーディションを受けてみないかと誘われ、
個人レッスンを受けるようになるが……というお話です。

ビリーや彼の親友を演じた13才の少年達、バレー教室のちっちゃな女の子達の演技とダンス、それから歌が、もうそりゃすごくて鳥肌が立ちました。
満員の観客を泣かせ、笑わせ、唸らせ、そして総立ちにさせる彼らの力……いったいどんなトレーニングを受けているのだろうと思いながら観ていました。

親や周りの大人に分かってもらえないジレンマと怒りを表したダンス。

 

踊ることによって体の中に電流のようなものが走り、すべてのことから解放され自由に放たれるビリーの魂を表現しているようなバレーダンス。



どんな辛い状況にあっても、どんなにうまくいかなくても、ぼくは踊っている時だけは自由になれる!
彼のこの歌を聞いた時、わたしも同じことを思いながらピアノを弾いていたことを思い出しました。

傷つきやすいけれど、大人が思っている以上に強くてしたたかで柔らかい心を持つティーン直前の子供達。
13才の時の自分を思い出しながら、改めて子供の力のすごさに感動した三時間でした。ぜひぜひお勧めします!



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

また逢う日まで

2009年08月15日 | 友達とわたし
今朝早く日本への帰途についたAちゃん。
昨日は最後の日だったので、これぞアメリカ!という場所に行っておきたいということで、室内アウトレットモールに行って来ました。
旅先でふと気がつくととんでもなく高い物を買ったり、今回は買うまいと我慢し続けていると反動でプッツンきてしまって買ってしまったり……、
今回は、えらい!わたしはわたしを誇りに思う!とブツブツ独り言を言いながら、彼女は賢い買い物をしておりました。

さてわたし、彼女を横に乗せて走ったこと数回。そのたんびになぜか、普段絶対迷わない所で迷ったり、そこに行ったらあかん!という道に入ったり、
めたくそ(めちゃくちゃの意。この口癖、Aちゃんに指摘されるまで気がつかんかった……)信用を無くしちゃった可哀想なわたし。
ちゃうねんでぇ~!いつものわたしはこんなんちゃうねんでぇ~!と言っても、Aちゃん全然信じてくれません。
ここでもう一度、改めて訴えさせていただきます。ちゃうねんでぇ~!

来年度一年間のニューヨーク留学の許可を、勤め先の某有名音大にもらうべく、こちらでレッスンを受けたペンソン氏からの推薦状を手に日本に戻った彼女。
こちらで世話になった人や、日本の仕事関係者にメールを送る時、「こういう言い方でいいかな、失礼にならないかな」と悩みまくるAちゃん。
横から茶々入れて、「そんなん、はっきりと思ってる事言うたらええやん」と文章を削りまくるわたし。
「あんねえ、そんなはっきりした言い方、ヤバいと思う」と彼女。すっかりアメリカナイズされてしまっている自分を見たようでガ~ンときてしまいました。

なにはともあれ、大学が許可してくれるといいねAちゃん。きっと夢は叶うと信じているよ!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カッコえ~シンバ!

2009年08月13日 | 音楽とわたし
ライオンキング、観て来ました!
いつか行こう行こうと思いながら行きそびれていたミュージカルなのでした。
Aちゃんが「行こ!」って誘ってくれなかったら多分まだ行くことの無かった、本当にたくさんの人々に愛されているミュージカル。
初っぱなから度肝を抜かれちゃいました。キリンや象が客席から現れたのにはびっくり!素晴らしい演出と音楽でした。



アフリカンアメリカン(多分)のバネのある、サバンナの土の熱さが伝わってくる歌声と踊りにうっとり。あっという間の三時間でした。





先にハーレムに歌のレッスンに出かけたAちゃん。どういうふうに合流しようかと思案していると、どうも旦那も行きたそうな気配。
でも、ミュージカルのチケットは買ってないしなあ。
いろんなアイディアが出ましたが、結局旦那とわたしがドライブでマンハッタンまで行き、夜の七時から無料になる路上駐車スポットに車を止める。
Aちゃんと合流して一緒に食事をし、旦那はひとり電車で家に戻り、わたし達はミュージカルの後車に乗って帰る。
そんな筋書き通りにうまくいくかなあ……とちょっと心配でしたが、さすがは夏のマンハッタン。
観光客だらけだけど、会社勤めや住人が少なくて、どこの通りも空きだらけ?!劇場のすぐ近くに駐車することができました。

今年は、とうとう休暇無しの、特別どこに行くことも無い夏になりそうなので、Aちゃんとのプチバケーションはなかなか楽しかったよな、と旦那。
確かに、引っ越ししてからの一ヶ月間は、家の中を片付けることで頭の中が一杯で、夏を楽しむ余裕なんて無かったけれど、
いざ片づいてしまうと、あれ?なんもすっこと無いやん……と妙に拍子抜けしてしまいました。
そこに登場してくれたAちゃん、おかげで、仕事もやりぃの、夏もそれなりに楽しみぃの、なかなか充実した日を過ごすことができました。

この記事を書いている横で、シャワーを終えたAちゃん、家猫にちょっかい出してます。
「ねこっていう言葉には、寝子っていう由来もあるねんで」と言うと、「うっそぉ~」と信じないので、さっそくウィキに直行。
そこに、ゴロゴロという喉を鳴らす行為には自己治癒の効果もあるというのを読んだAちゃん、さっそく「グォ~ゴロゴロ、ゴロゴロ~グェ~」うるさ!
例のドスの利いた低い声のゴロゴロは、どう聞いても癒すというより苦しんでるようにしか聞こえず、猫もなんだか迷惑そ~な顔してます。
なによこの人。いかにもそう言いたげな彼女の顔を見て大笑いするAちゃん。
シンバの本家本元ショーティもきっと、このキャラクターだからこそ今のAちゃんが居るんだなあと思ったのでしょうか。

また行こうね!あの超セクシーでカッコえ~シンバに会いに!あのまさにこれぞエンターテイメント!と惚れ惚れする舞台を観に!
コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Salon Concert in Bloomfield

2009年08月12日 | 音楽とわたし
ヨーロッパ、特にフランスで、上流階級の婦人が、その邸宅の客間で開いた社交的な集まりをサロンと言うのだそうです。

旦那は常々、うちでサロンコンサートが開けたらいいなあと思っていて、できないまま九年の歳月が経ち、今日、とうとうその夢が叶いました。
Aちゃんのおかげです。
旦那から、ちょこっとでいいし、すごくカジュアルなのでいいから、歌ってくれないかなあと、さり気ない風を装いながらもしつっこく頼まれたAちゃん、
「いいよ~」とめちゃんこ軽く引き受けてくれたのはいいのだけれど、さてさて焦りまくったのはこのわたし。
でも、いっぺんでいいから彼女の伴奏を弾いてみたかったので嬉しかったのでした。

夜の七時半、前の家の大家さん夫婦(リズとジム)、友人デブラの三人が、ワイン片手にやって来ました。
みんなでチーズやグァカモリ、それからムングダールカレーの残りをクラッカーに乗っけて、ワインをグビグビ、楽しくおしゃべりをした後、
いよいよ旦那、そしてもちろんわたしの夢だった『サロンコンサート』の始まり始まり。

演目はドイツ歌曲から『アヴェ・マリア』、『ます』、アメリカンのために『アメージング・グレイス』、『サマータイム』。
サマータイムは、今彼女がハーレムに通ってレッスンを受けているもので、ジャズやゴスペルの発声を取り入れた新しい唱法で歌うもの。
ちっちゃな体から発せられる、豊かで美しい、そして迫力のある歌声に、みんな圧倒されるやら感動するやら。
わたしがもしピアノを弾いてなかったら、ほんでもってもし演目の中に日本歌曲なんかがあったりしたら、どころか号泣してたかも。
ほんとに、彼女の歌は、心の奥にある琴線にビンビン触れてきます。

みんな、そりゃあ幸せそうに、体中からうっとり光線を発しながら、またぜひ聞かせてね、きっと留学を実現させてね、と言いながら帰って行きました。
「これからもっともっとサロンコンサートやってね。パリじゃなくてブルームフィールドだけどさ、ま、そんなことは気にしない気にしない」とリズ。
「またおもしろいお土産が見つかったら持って来るよ」とジム。
実は今、わたし達が暮らしていた一階の大改装が行われていて、台所の棚をずらしたら、なんと四年前の日付のレッスンの謝礼小切手が見つかったのでした!
「ボクだったらもう無かったものとして諦める」と旦那。
「ぬぁ~にを抜かすか、わたしなら親に連絡して絶対に現金化!」とリズ。
もちろんわたしはリズ派。彼らが夏のバケーションから戻ったら、早速連絡を取って了承をもらい、現金化したいと思いまぁ~す。

さて、みんなを見送った後、楽しかったね~などと言いながらふと玄関口を見ると、ん?なんでこんなとこにデブラのサンダルがあるん?



わたしの長年の夢だったスリッパ生活
前の家では頑として靴を脱いでくれなかった旦那が、この家は床をきれいにしたところだからか、とうとう履き替えに応じてくれました。
Aちゃんから「新居のお祝いは何がいい?」と聞かれ、厚かましくも「スリッパ!しかも和風丸出しの!」と即答したわたし。
青畳の香りと感触が嬉しい、日本情緒たっぷりのスリッパを、ユニクロの箱に入れて?運んできてくれたのでした。
昨日は早速それを皆さんにも履いてもらい、デブラは花柄の、わたしも愛用しているスリッパを履いて……そしてそのまま……。
旦那が慌てて携帯で彼女に電話しました。彼女はまだ運転中なのでした。
「ねえデブラ、ちょっとさあ、足元見てくれる?」
「うひゃ~!」
よっぽど履き心地が良かったのでしょう。よかったよかった。
でもデブラ、それ、わたしの大のお気に入りだから、自分のと交換しに来てね


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ちょいと一杯のつもりで飲んで

2009年08月12日 | 音楽とわたし
いつの間にやらはしご酒。
気がつきゃホームのベンチでごろ寝、
これじゃ体にいいわきゃないよ。
わかっちゃいるけどやめられね。
アホ~レ、ス~イス~イス~ダラダッラスラスラスイスイスィ~♪

さっきから、二階の旦那の仕事部屋からずぅ~っと流れてます。
植木等さんの軽快で軽卒で、どこか物悲しい(どこが?)声……懐かしいぃ~!

昨日、いったいなんの話からこの歌のことが出たのかさっぱり覚えてないのだけれど、ユーチューブで植木さんの歌うスーダラ節を検索して見せたら、

……旦那、思いっっっっっきりハマっちゃいました。
あのステテコに腹巻き、そしてチョビ髭とあの帽子。


植木さんがお亡くなりになった時の記事にも少し書きましたが、もう一度。

植木さん、『スーダラ節』の楽譜を渡された時には、「この曲を歌うと自分の人生が変わってしまうのでは」と悩みました。
父親に相談すると「人類が生きているかぎり、このわかっちゃいるけどやめられないという生活はなくならない。これは親鸞上人の教えに通じている。そういうものを真理というんだ。上出来だ。がんばってこい」と諭され、彼は歌うことを決意したそうです。
その父親徹誠(てつじょう)は、かつて徹之助と名乗っており、若い頃はキリスト教徒で、後に浄土真宗の一つである真宗大谷派常念寺の住職となります。
被差別出身ではないが「自分は民ではないと思う事が、すでに相手を差別していることだ」と述べて、水平運動に参加しました。
治安維持法違反の罪にとわれて投獄をされても積極的に反差別と反戦を貫いて運動をし、また、60年安保のデモ隊にも参加したそうです。

ただし、謹厳実直なだけの人物ではなく、息子・等から見ると支離滅裂で、義太夫語りになろうとしたこともあり、いわば蕩児でもあったのだそうです、

少年時代には、ステテコ一丁の徹誠が等を、寺の仏様の前につれていき、物差しで頭を叩きながら「この音を聞いてみろ。金ピカだけれども中は木だ。こんなものを拝んでも、どうにかなると思ったら大間違いだそ」と諭されたそうな。

あの歌を歌う時の植木さんのステテコ姿に、もしかしたら彼の父を慕う思いがこもっていたのかもしれません。


旦那よ、あの歌に、こんな深い意味合いがあるのを知る由もないのだろうけど(無いかもしれないけど)、
植木さんにちょっぴり似ていたわたしの父が、十八番でよく歌っていた歌を、それほど気に入ってくれるのは嬉しいよ。
アホ~レ、ス~イス~イス~ダラダッラスラスラスイスイスィ~♪
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Aちゃんのこと

2009年08月11日 | 友達とわたし
甘く見過ぎていました、熱気を。
そして、旦那もわたしも、この地域の涼しさに体が思いっきり甘やかされていて、突然の暑さにすっかり狼狽えてしまいました。
結局、一番暑い三階の屋根裏部屋の住人Aちゃんは、扇風機も止めて、小さな窓からの風だけでスウスウ眠り、
二階の旦那は、寝返りを激しく打ち、短い呪いの言葉を数回吐き、突然部屋から出てったまま戻って来ませんでした。
わたしもなんとか寝ようと頑張ったけれど、夕方何回もヒューズがとんだこともあってエアコンもつけられず、なかなかにタフな夜になりました。

それで今朝は気分はゾンビ……。
Aちゃん、「あんた達、もう日本にゃ住めないね~」と呆れ顔。
Aちゃんはすっきり早起きして朝の散歩に行き、旦那特製のコーヒーを飲み、電車に乗ってハーレムに出かけて行きました。今日はゴスペルのレッスンです。
知り合ってからけっこう長いけれど、舞台の上の彼女の声しか聞いたことが無かったわたし。
普段の彼女は、低くて、どちらかというとドスのきいた声で話すので、まさかあんな美しい、豊かで温かみのあるソプラノ歌手だとは想像もつきません。
それに、とにかくちっちゃいの。体も手も足も。今時の小学生サイズの華奢な体の、いったいどこに、あの響きを作る場所があるのでしょ?

今年の末に、とうとう初めて(旦那もわたしもえ?初めてなん?とびっくり!)のCDを作ることになったそうです。
題して『INORI』
世界中の祈りの歌を集めて、日本の古典楽器なども加え、日本人A子というひとりの歌手を媒体にして、祈りというものを昇華させられたら……、
もしかしたら間違っているかもしれないけれど、わたしはそんなふうに理解しました。素敵なCDになりそうです。

さて、その歌のいくつかをここでも練習しているAちゃん。彼女のiPhoneはメトロノームにもピアノにも変化するので大活躍です。
わたしは彼女の邪魔にならないよう、床をモップで静かに拭き掃除しながら聞いていました。
すると、美しい歌声が途切れたかと思うと、ガ~ッ!というだみ声。また途切れたかと思った瞬間にア~ッ!
まるで全く違う人間が二人いて、うまく歌えない歌手に間の手を入れてるどっかのオッサンという感じ。面白過ぎるよAちゃん。
歌は音だけじゃなくて言葉も大切。リズムやノリや意味合いがしっくり合わなければならないし、それを聞いている人にちゃんと伝えたいという気持ちが人一倍強い彼女。
その時は英語の歌だったのですが、歌詞だけをメトロノームに合わせて何度も何度も言っているのを聞いて、こういう練習があの、耳と脳に心地良い、なんとも分かりやすい歌につながっているんだな、と感心しました。

明日の夜は、旦那の希望により、Aちゃんのサロンコンサートをすることになりました。わたしはこれから必死で伴奏の練習です。
ドイツ歌曲からゴスペルまで。彼女の歌の邪魔をしないように、そしてもちろん、彼女が気持ち良く歌えるように弾けたらいいなあと思います。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏来る!

2009年08月10日 | ひとりごと
いきなりやってきました、夏だぁ~文句あっかぁ~!という暑さ
あまりに唐突な出現に、大人も子供もオロオロしちゃって大変です。
そういや、昨日の夜も遅くに、なぜだか蝉がジャクジャク鳴き出してたんですね。秋の虫と一緒にコーラスで。あれは今日の予告だったんだ……。

朝から、16日に終わるセールに間に合わそうと、Aちゃん、ユニクロのブラトップのネットショッピングに集中!
それを横でぼんやり見ていたわたしに、「ついでだからまうみもどう?」とAちゃん。
あ~それを言わないでぇ~
彼女にもらった同じシリーズのブラトップのワンピース、なんとも着心地が良くて惚れかかってたとこなんでした。
で、簡単にお誘いに乗り、色違いのブラトップを数枚、うちの二階から飛び降りる覚悟で一緒に注文してもらっちゃいました。

そうして今日は、ちゃんとゲスト料金を払ったAちゃんと一緒に、ヨガ中級クラスに行ってきました。
このクラスの講師ダニエルは、そりゃもうキュートでセクシーで、しかもヨガにかけては強者、指導もさり気なく厳しい、わたしの大好きな女性です。
Aちゃん、ピラテスに続いて初めての経験。でもね、わたしはもう先輩面しませんよ~だ。
だってだってAちゃん、多分また、素知らん顔してスルスルっとポーズを決めるに決まってるもん。
……ということで、案の定、そこに居たほとんどの人ができなかったポーズを、あ、できちゃった!と言ってキメてるAちゃん。
初めてなのにすごいすごい!と褒めるダニエル。
そのすぐ横で、顔をゆでダコみたいに真っ赤にして、クゥ~ッと唸ってるわたし……いいもんね~、いつかできるもんね~。

あまりの暑さに一旦家に戻り、お昼を簡単に食べ、食べきっちゃった果物を買い足しにコストコに行きました。
なんでも巨大なコストコ。でかいベーグル6個入りが6ドル?やっすぅ~!とAちゃん。スモークサーモン(manmaちゃん懐かしい?)と一緒にお買い上げ。
レジに行くと、「あ、このベーグル、6個入りのを2袋買わないとだめ」と言われてギョギョ
お買い物ゲームの参加者みたいに、広い店内の端から端にダッシュ。最近走ってないから足がもつれそうになっちゃった。トホホ
せっかくアメリカに来たんだからアメリカンチェリーが食べたい、と言うAちゃん。好物のマンゴー、巨大ピザなども足して、彼女が買ってくれました。

帰りに旦那のオフィスに行き、なんとわたしも今回が初めての『診療室』見学。
前々から思っていたのだけれど、Aちゃんもあの建物に入った途端、いい『気』を感じたと言ったので、やっぱりあそこを拠点に仕事をするのはいいかも。

夕方というのに、家はもう茹で上がってモワモワ。階段を上がって行くごとに熱気の層が変わっていくのがはっきり分かります。
こりゃかなわん!というので、この夏初めて、備え付けの三階のクーラーと二階の移動式クーラーをつけてみました。
すると、どういうわけか、ものの十分もしないうちに電気が切れてしまって、同時に二台使えないことが判明しました。そんなぁ~……。
とにかくしようがないので、階ごとに冷やして様子を見ようということになり、あとは夜の空気の変化に希望を託すのみ。

今はもうみんなが寝静まった夜中です。随分涼しくなりました。窓を開けているだけで眠れそうです。

こんな呑気な一日を過ごしている間に、日本では地震や大雨や台風で、大勢の人が被害に遭っています。
一日も早い復興と、行き届いた援助を受けられるよう心から祈っています。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウィンザーの侘び寂び

2009年08月09日 | ひとりごと
まったりゆったりのんびりな日曜日。
一階に下りていくと、二人はもう朝食を終え、なにやら各々好きなサイトを検索中。



天気予報の通り、空はすっかり曇っていて、今にも雨が降ってきそうです。

今日はAちゃんはミュージカル『ウィキッド』を観に独りでマンハッタンに。週末は電車が無いのでバス乗り初体験。
わたしはドボルジャークの連弾練習第二弾をジェーンと。
旦那は三階でまだらお昼寝。

お昼になってもお腹が空かず、食べたのが二時過ぎ。作るのがめんど~ってことで、Aちゃんのお土産『やまや』の明太子と焼き海苔、それに浅漬けでいただきました。
アメリカ暮らしの我々にとっては、シンプルだけど、よく考えてみるとめちゃんこ贅沢な内容なのでした。
そしてさらに、とどめのスウィーツ、『とらや』の羊羹!!
↑ちょ、ちょっと待った!と旦那。え?と思っていると、椅子に上ってこれをパチリ。



これぞ侘び寂び、う~ん……とかなりご満悦の様子。
「よっしゃ、今日のブログのタイトルは『ウィンザーの侘び寂び』、これでいってくれたまえ」
なんであんたに決められなあかんねん……。

でもまあ、せっかくですので、そういうことにしました。
庭の散歩から戻って来たショーティ、まだもうちょっと名残惜しそ~に眺めています。



と、ここらへんまでは本当にゆるりとした一日でしたが、なんとAちゃん、超イケズなバスドライバーに当たってしまったようで、
モントクレアのYMCAの前で降ろしてくださいって何度も何度も頼んだのに、ブスッと無視された挙げ句、終点まで乗せられてしまいました。
バスの中から、そりゃもう心細気な声で助けを求めてくるAちゃん。
こちらのバスは駅名のアナウンスも無いし、客は自分の家の最寄りの通りで次々に降りてっちゃうので、初めての時はもう大変!
なんて可哀想!終点駅まで車をぶっ飛ばしましたが、かなりショックを受けたようでした。たま~にいるんだよね~、そういうどうしようもないのが。

たまたま、旦那が今夜、ムングダールカレーという、Aちゃんがずっと前からリクエストしていたインド料理を作りました。それで気分を直してくれ~!
雨が降って空気がとても湿っているので、庭のあちこちに蛍ちゃんの乱舞が見られ、さらにAちゃんの気分はアップ。
「三十年振りだよ~、あ~きれいきれい!あ、あっちも、いやぁ~きれい!」
まるで花火を観ているような歓声を上げて喜ぶ彼女。良かった……。

真っ暗な霧の中、ガス灯の灯りだけを頼りに、三人で近所をぐるりと散歩して、今日のまったりゆったりのんびりな日曜を終えたのでした。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブルーマン恐るべし!

2009年08月08日 | 友達とわたし
今日はAちゃんのおごり。旦那とわたしそしてAちゃんの3人で『ブルーマン』を観に、イーストヴィレッジにある『ASTOR PLACE THEATRE』に行ってきました。

ここでちょいとブルーマンの解説です。

ブルーマンは、1987年、最初の3人組となる3人のメンバー(マット・ゴールドマン、フィル・スタントン、クリス・ウィンク)で結成されました。
ニューヨークの路上で“ブルーマン・グループ”としてストリート・パフォーマンスを始めたのがきっかけでブレイク。
最初の劇場公演地であるオフ・ブロードウェイの「Astor Place Theatre」で15年以上のロングランを続けています。
リズム(ビート)にのりながら一言もしゃべらないそのパフォーマンスは、シニカルかつギャグに溢れたもの。
キャラクターの演じ手はオーディションによって選出され、ブルーマン・グループとしてのトレーニングを積んだパフォーマーによって構成されます。
舞台装置はどこか工場の廃屋を喚起させ、無数のチューブが剥き出しになっています。
現在では米国だけでなく、世界中にも複数の劇場を構える他、全米の地方を回るロックツアーもこなしています。

という、とっても長く愛されているショーなのですが、わたしが彼らのことを知ったのはほんの最近のことでした。
旦那は、こんなロングランを達成しているショーをたった三人でずっと続けているはずがないと言い、
わたしも前述のウィキペディアの解説を読んで、ああ、やっぱりあの三人はオーディションで選ばれた人達だったのか……と納得しつつプログラムを見ると、
いやいや、幸運にも、今夜のショーはもともとのオリジナルなメンバー(マット&フィル&クリス)が演じてくれたものでした。

  

劇場はとっても小さくて、最前列から5列ぐらいまでの観客は、まるでイルカショーの見物客のように、雨合羽を頭からすっぽり被っています。
そして天井はパイプとトイレットペーパーの巻きでぎっしり。とっても???な空間でした。
時にはお腹を抱え、時にはくすくすと、シリアスでパワフルでクールなドラム演奏の合間に繰り広げられるパントマイムのギャグの連発に笑わされっ放し。
観客も巻き込んだ(本当に二人、とんでもないことをさせられていました)おバカパフォーマンス、なんとも楽しい時間でした。

ショーの帰りに、百五十年前から続いている老舗のバーに寄り、その店のオリジナルビールをごっくん。
カフェで食事をしながら旦那はさらにビールをごくごく。それが効いたのか、酔っぱらった旦那はおもろいことを口から連射。Aちゃんに大ウケしてました。
とどめに、乳製品ゼロで作ったアイスクリーム屋さんに行き、超マズいコーヒーとなかなかイケるアイスクリームを食べ、やっとこさ帰途につきました。

彼らのパーカッション、とってもカッチョ良かったです。
鼓童を彷彿されるキレとダイナミックな動き、やっぱり太鼓って好きだな。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする