ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

なんで投票に行かはらへんかったんですか?

2013年06月25日 | 日本とわたし
↓これは、Azumi Sionという方のフェイスブックの画面上で見っけた写真。

わたしもつくづく思う。

もったいないなあって。



【都議選の結果をまとめてみたよ】

都民がもし100人だったら…と考えて
投票率と、各党の獲得議席数をかけ合わせて
割合を計算してみました。ざっくりと。

そりゃあ民意は反映されない感じするよなあ全員が。
あと投票しない人ものすごいもったいない。

これが、みんなでつくる政治の姿。


ちなみに、投票しない人の理由はこちらを参考にしています。
http://blog.livedoor.jp/manamerit/archives/65590342.html
http://togetter.com/li/422495
http://www.dot-jp.or.jp/nl/2012/1215-2.pdf
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国は、裁判所を使て住民弾圧をする。ちょっと国さん、国民を苦しめんのがそんねん楽しいか?

2013年06月25日 | 日本とわたし
チェルノブイリ事故が起こった時、わたしは29才やった。

田舎の嫁になって、8年経っても妊娠できんかったから、いろんな人からいろんなこと言われながら、
さすがにあきらめよか、いや、もうちょっと治療受けとこか、いや、子どものない夫婦のどこがあかんねん、わたしの人生や、放っといてくれ、
などと、くるくる変わる思いを抱えてた。
ちょっと方向転換してみよか。
せっかく田舎の嫁になったんやから、わたしも田んぼの手伝いしてみよか。
ふとそう思て、お義父さんに尋ねてみたら、それまで見たことないくらい喜んでくれはって、ちっちゃい田んぼに『まうみの田んぼ』と名前をつけてくれはった。
さあ、田植えの準備を始めよか、という時になって、わたしの体調がガタンと悪なった。
その頃はもう、子どものことをあきらめるかわりに、自分の音楽活動も違う分野に広げてみよと、新しいことに挑戦してた。
まさか自分に子どもが授かるとは思てなんだから、なんやこれは……もしかして癌か……などと心配したりした。

妊娠したとわかってから、わたしはもう嬉しいて嬉しいて、29才の誕生日を特別な気持ちで過ごした。
周りからは、まだちゃんと妊娠し続けられるかどうか怪しいねんから、どこにも言うなと言われた。
その誕生日から11日後に、あの事故が起こったニュースを観て、わたしは思わず下腹に両手を当てた。

遠く離れた、飛行機で何時間も飛んで行かなあかんような外国で起こった事故やのに、あの時の日本の騒ぎ方を観て恐かった。
恐がらなあかんことなんやなと思た。
原子力発電所が日本にもあることは知ってたけど、テレビに出てくるエラいさんらは、日本のんは絶対に大丈夫、安全ですと、口を揃えて自信満々に答えてはった。
そうか、日本はしっかりしてるもんなあ。
民主主義やし、ソビエトみたいに隠し事もせえへんし。
それに「日本の原子炉はアメリカ型で、事故を起こしたソビエト型とは構造が異なり、同様の事故は起きない」言うてはるし。
そやから自分は、ソ連とソ連の近くのとこからの食べもんを食べんようにしたらええんや。
幸い、肉と魚以外は、ほとんどお義母さんが作ってくれてはる。
よかったよかった、ラッキーやった……。

テレビと新聞は、ほんまのことを伝えてくれてると信じてた。
テレビやラジオでしゃべってる有識者とか呼ばれてる人らも、みんな、純粋に、正しいことを言うてくれてると思い込んでた。
29才にもなって……。
それまでの、生きるか死ぬか、殺されるか生き延びられるかの、そんな思いで思春期の間中過ごしてたわたしは、言い訳かもしれんけど、自分の身の安全しか考えてなかった。
社会問題を自分のこととして考え、間違うてることには抗議するようなことは、自分には到底できんと思いたかった。
やっと身ごもれて人間扱いしてもらえるようになったのに、そんなことに関わったらまた……と、世間の評判が恐かった。
なによりも、自分自身の身にふりかかってないことやから、やっぱり他人事にしか思えんかった。

わたしが生まれた頃は、核実験の絶頂期。
長男は、チェルノブイリ事故の半年後に生まれた。
次男はその1年と8ヵ月後に生まれた。

インターネットなんて全く無かった時代やったし、新聞テレビを、好き嫌いはあるにせよ、信じて読んでた。
次男が生まれた次の年ぐらいから、日本でも、ちらほらと、チェルノブイリの悲惨な状況が報じられ始めた。
国が国民を守ろうとせんやなんて何事や!
そんな非情な国があってええのんか!
けど、ソ連やもんなあ……。

まさかそれが、この日本で起こるとは、全く想像もしてなんだ。
事故のことはもちろんのこと、事故後の棄民が、日本でここまで盛大に実行されるやなんて……。

その現実が、呆れ返るほどの野蛮な行為が、平和ボケして半世紀以上生きてしもてたわたしの、大人としての覚醒を促してくれた。
目覚めた後の目で世界を再度見てみたら、国っちゅうもんの化けの皮がめくれて、あっちこっちから、その醜い中身が見えてきた。

今頃までかかってしもてごめん。
放っといてしもてごめん。
他人事にしててごめん。

原発やら基地やらを抱えた国は、国民のことなんか大事にするかいな。
札束と脅かしで押し付けなどうしようもないもん、あっちこっちに在る国なんか、とっくの昔に棄民しとるわ。
そんなことに、今頃まで気ぃつかんかったわ。
アホはわたしや。




国の弾圧に負けない
沖縄・高江 夫婦の思い


米軍のヘリパッド(ヘリコプター離着陸帯)建設をめぐって、国が住民を『被告』として訴えた、高江ヘリパッド裁判の判決が3月14日、那覇地裁でありました。
『被告』2人のうち1人については、国の請求を却下。
もう1人の伊佐真次さん(50)の行為は『妨害』だとしました。
伊佐さんは、直ちに控訴しました。
数少ないトートーメー(沖縄伝統の位牌)職人の真次さんと、妻の育子さん(51)に、思いを聞きました。
(青野圭)

*高江ヘリパッド裁判とは
沖縄県東村孝江での米軍ヘリパッド建設に、抗議と監視を続ける住民を、国が訴えた裁判。
本裁判は、2010年1月。
本裁判に先立つ2008年11月、8才の少女を含む住民15人(その後国は、少女を取り下げ14人)に対し、国が通行妨害禁止の仮処分を申請。
2009年12月、14人中12人は、国の請求を却下。
2人について『妨害』と認定し、翌年1月、国はこの2人を『被告』として、本裁判を起こしました。
住民は、裁判所を使った住民弾圧の『スラップ訴訟』だと批判しています。



米軍基地いらない 前進に確信

伊佐真次さん
判決を認めてしまうと、スラップ訴訟が全国に広がって、さまざまな問題で立ち上がった住民に類が及ぶと思いました
国に異を唱える者を『妨害者』と決めつける、卑劣な狙いに屈するわけにはいきません。
私の行為が『妨害』というなら、手を振ったり腕を組んだり、ただ立っていることもできなくなってしまう。

でも、他の13人の行為は『妨害じゃない』とされたのですから、全国にそのことを知らせ、今後も堂々と頑張ります。

県内だけでなく、全国、そして海外からの支援や訪問、取材も多いです。
6月に、沖縄県議選がありますが、保守系候補の『後援会報』には、
『米軍基地の撤退』『国頭、東村山野を、米軍演習場にするな』と明記しています。
立場の違いを超えて、基地撤去を公約にせざるを得ないところまで、私たちの運動は前進したのだと実感しています。
「沖縄のたたかいに、新たな歴史をつくっている」と言ってくださった方がいました。
大変光栄です。


伊佐育子さん
国は、真次個人の問題にしたかったはずです。
でも、判決直後、マスコミに囲まれた夫は、はっきりと、
「これはボク個人の問題ではない」と語り、控訴する意思を表明しました。
ああっ、真次は一人じゃないんだ、弁護団や支援者のみなさんに支えられている。
みなさんの思いを語っているんだと実感でき、本当にうれしかった。

判決の日、那覇地裁には、娘(23)といっしょにいきました。
仮処分申請から本裁判まで、子どもたちは、弱音や不満を口にしたことはありません。
両親が国に訴えられたのですから、平気なわけはありません。
彼らなりに悩んだのだと思うと、国のやり方は許せません。

24時間、365日、いつ防衛局(防衛省沖縄防衛局)が来るか分からない。
常に、来た時に備える生活です。
仕事でも何でも、パッとやめて飛び出せるようにしています。

真次は木工職人ですから、余計につらいと思います。
「この時間帯は絶対こない」。
そんな時に、集中することにしています。

毎回の裁判は、片道車で2時間以上。
父親(83)の世話も十分にできず、申し訳ない思いです。
防衛局は、普通の生活を送る私たちを、威圧し続けています。
国民を苦しめて、そんなに楽しいのでしょうか。

でも、真次は、いつも淡々としていて、弱音を聞いたことはありません。
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この現実を知れ!

2013年06月24日 | 日本とわたし
兵頭正俊さんという方がいはる。
ツィッターでつぶやいてはる内容を読んでると、わたしが疑問に思てること、腹立たしく思てること、なかなか理解できんでいることを、ホロホロと解決してもらえたことが何回か重なって、
彼が発行してはるメルマガを読ませてもらう手続きをした。

彼がくり返し言うてはる、米国の支配力の強さ、ねっとりさ、しつこさ、細かさを、ようやく現実のものとして見られるようになってきた。
そういう目で見てると、どう足掻いても頑張っても、結局はなんも変わらん、変えられんのとちゃうか、という無力感に苛まれる。

けども、原発の過酷事故は起こり、未だ解決の仕様も無く、放射能による汚染は日々、着々と進んでる。

そんな中、今さら米国に逆らえるはずもなく、世界に笑われながら原発を売り歩く安倍晋三の姿は、歴史の本に載り、
何千年、何万年にわたって、環境汚染を引き起こし続ける日本は、民族的な恨みを買うて、旅行や移住がし辛うなる。

阿呆の上に、へらへらと尻尾振ってご機嫌とりすることしかできん人間が政治をやってるんやから、国自体も弱っていく。

放射能に対して耐性がある人達が、それほど多くいるとも限らず、
これまでのような輸出入が続く保証も、当然あるはずもなく、
消費税が上がり、原発の処理、核燃料ゴミの処理などの経費を、またまた『絆』物語で組み込まれて光熱費が上がり、
TPPのおかげ?で衣食住の根本を崩されて、どんどん生活が苦しくなり、倒産や自殺が今以上に増えていくやろう。

兵頭さんはそれでも、こう言うてはる。

「何度でもいうが、絶望も諦めも、福島の子供たちと、原発関連の天文学的なツケを回された未来の日本人によって、わたしたちは禁じられている。

過酷な希望しか残されていないのだ」


そのとおりやと思う。

そやからまた、都議選で凹んだ心の風船に、元気玉を吹き込んだ。

↓以下、転載はじめ


◆ 原発事故が強いる過酷な希望 ◆

━━━━━━━━━━

米国は、原発輸出というリスクの多い取り引きを、日本にやらせるつもりだ。
なぜ米国が前面に出てやらないかというと、リスクがあまりにも大きいからである。

それは、原発事故が起きた場合の損害賠償だけではない。
何千年、何万年にわたって、当事国のみならず、近隣国の環境汚染を引き起こし、民族的な恨みを買うことになるからだ。

しかも、原発から出る高放射性核廃棄物は、最低でも数千年間、理想的には25万年間、安全に保管し続けなければならない。
わずか30~40年で駄目になる、原子炉の廃炉技術は、世界のどの国も未経験の領域だ。

世界に売って歩く安倍晋三の姿は、笑われているのであり、それをトップセールスなどと囃す日本のマスメディアもバカなのである。

原発事故が起きた場合の悲惨さ。
福島原発の死者は、関連死として扱わねばならないように思われる。
原子力村の圧力がかかっていて、インフルエンザの死者のようには、病院も医者も学者も正直に発表しない。

しかも、現場作業員の人集めには、闇社会が関与している。
そのため、体調を崩して辞めた作業員の、追跡調査ができない。
どこの誰とも知れぬ者が、闇社会に集められて、福島を去った後に、どこでいつ死んだかもわからない。
これは、東電にも政府にも、都合がいいのである。
賠償や補償、保険と無縁な人間による現場作業。
これほど、東電や政府にありがたいものはないのである。

『福島民報』(2013年6月23日付け)が、
「放射線の影響否定 甲状腺がん診断確定12人に」と題して、次のように報じている。

「東京電力福島第一原発事故を受けた、県の県民健康管理調査の検討委員会は5日、福島市のコラッセふくしまで開かれた。

2月の報告以降、18歳以下で、甲状腺がんの診断が「確定」した人が、9人増えて12人、
「がんの疑い」が、8人増えて15人になった、とする結果が報告され、
新たに就任した星北斗座長(県医師会常任理事)は、会議後の記者会見で、
「現時点で、放射線の影響とは思えない」との見解を示した。

星座長は、チェルノブイリ原発事故に起因するとみられる甲状腺がんが見つかったのは、事故の4~5年後以降だったとして、
「放射線の影響があるものだとは思っていない」と述べた。


会見には、調査主体の、福島医大の鈴木真一教授が同席し、
「(甲状腺がんや、その疑いが複数見つかっているのは)検査機器が高性能になり、検査対象も広いためではないか」との考えを示した。
一方、
「放射線とがんとの因果関係の知見を得るには、時間をかけて調査を継続し、結果を積み重ねていくことが大事」とも語った。

会議では、1次検査で、一定の大きさ以上のしこりが見つかり、2次検査を受けた子どもの、診断結果が報告された。
平成23年度の検査で、
甲状腺がんと確定したのは7人、疑いは4人で、計11人の年齢は13~19歳。
24年度は、
確定が5人、疑いが11人で、計16人は11~20歳だった。

県は、24年度の1次検査実施者が、23年度と比べ3倍以上に増えたことが、確定と疑いが増えた要因の一つ、とみている」


(引用終わり)


紹介したのは、ここに、原子力村に犯された、現代日本の病巣が露出しているからだ。

2月の報告以降、18歳以下で、甲状腺がんの診断が「確定」した人が9人増えて12人、
「がんの疑い」が8人増えて15人になったにもかかわらず、
星北斗座長(県医師会常任理事)は、「現時点で、放射線の影響とは思えない」との見解を示す。

どうしても、福島の子供の甲状腺がんと、放射線との因果関係を認めない。
そのミッションをおびて、座長に就いたのであろう。


星座長が、チェルノブイリ原発事故との比較に及び、
チェルノブイリで甲状腺がんが見つかったのは、事故の4~5年後以降だった、福島はまだ3年目だとして、
放射線の影響を否定する根拠にしたのには驚かされる。

都合の悪いことには、チェルノブイリを無視する。
チェルノブイリを持ち出したほうが都合が良い、と判断したことには、比較に及ぶ。

鈴木真一のいうように、検査機器が高性能になり、より早く発見できるようになったと考えれば、
学者としては、その良心にかけて危険性を訴えて、福島の子供たちの避難・移住を訴えるべきなのである。


県が、24年度の1次検査実施者が、23年度と比べ3倍以上に増えたために、確定と疑いが増えた、とするのも、
どうしても、放射線との因果関係を認めたくない、非人間的な精神が露出しているのである。


このように、わが国の既得権益支配層は、まずポートフォリオ重視の物語から出発する。

小沢有罪も物語なら、アホノミクスも物語である。
きたるべき参議院選挙の、自民党圧勝も物語なのだ。
原発事故も物語なのであり、日本の原発技術が世界一というのも、
その日本の原発事故で病人も死者も出ていないというのも物語なのである。


B層には物語が有効なのであり、B層は、選挙では物語に沿って、自民党に投票する。
かくして、官僚と米国が胸をなで降ろす、というパターンが繰り返される。



『東京新聞』が、「原発関連死789人」を伝えたのは、今年の3月11日であった。
既得権益支配層にとっては、そういうデータはどうでもいいのである。
「嘘も100回繰り返せば真実になる」(ヨゼフ・ゲッペルス)のであり、
植民地の奴隷などは、どうせ死ぬのだから、「食べて応援」(被曝して応援、死んで応援)させればいいのである。
そのためのありがたいお札が、「絆」の物語なのだ。
これは、極東ホロコーストにおける、死なばもろとも、の「絆」なのである。

さしあたって、これから襲ってくるのは、東京安全神話、物語の崩壊である。
しかし、これは、東京の地価の崩壊を意味し、国家のデフォルトにつながるので、最後まで政府は、物語を死守するだろう。

おそらく遷都はないか、あっても亡国の後に、日本に帰化し、権力を握った米系日本人によってなされるだろう。
その頃は、日本の既得権益支配層は、ほとんど外国に避難・移住し、漂泊の民になっているだろう。


さて、選挙が近づいてきた。

既得権益支配層にとって悩ましいのは、先の衆議院選挙のように、第3極騒ぎをやらかし、
その中心に橋下徹を持ってきて、小沢一郎(消費税増税反対、脱原発、 TPP参加反対)を潰すことができなくなったことだ。

橋下徹と張り合えるスターは、山本太郎しかいない。
ところが山本は、正直者で、橋下のようなクセ玉は投げない。
投げる球は剛速球であり、「基本政策」として、「被曝させない TPP入らない 飢えさせない」と、身も蓋もない。
しかも、「本当のことを言って何か不都合でも?」と毒を効かせていて、橋下徹のような偽物とはステージが違っている。

国民は、橋下徹の日本維新の会が第二自民党であり、自民党安倍派であることを見破ってきた。
橋下は勘違いしているが、慎太郎と一緒になったとき、幸運の女神を手放したのである。
慎太郎の影響を受ければ受けるほど、これからも橋下は、国民に嫌われてゆくだろう。

公明党は、消費税増税に賛成したように、最後は憲法改悪にも賛成する。
一部の政治評論家が、連立のなかでの公明党のブレーキ役に期待しているが、幻想にすぎない。
公明党は、自民党の、本質的なアクセル役なのである。
これは、憲法改悪に、最終的に賛成することで証明されよう。

みんなの党は、 TPP参加賛成が物語るように、ある意味では、自民党以上に純化された、対米隷属の政党である。
米国にとって理想の政権は、みんなの党による単独政権である。
もし、参議院選挙後にみんなの党が、自民党と連立政権を組めば、
安倍晋三による日本の植民地政策は、より純化され、徹底化されるであろう。


ところで、参議院選挙の争点は、原発であり、TPP、消費税、それに沖縄普天間基地、憲法である。

政府与党がやろうとしているのは、
原発維持推進、 TPP参加、消費税増税、普天間の辺野古移転、憲法改悪(96条改正先行)
である。

それに対して、わたしたちがやらねばならないのは、
脱原発、 TPP参加反対、消費税増税廃止・凍結、普天間米軍基地の国外移転(辺野古基地建設反対)、憲法改悪反対
である。

これら5つの政策は、すべて密接に絡んでいる。
すべてに、米国の指示と、了解が背景にある。

例えば、自民党が準備している憲法草案は、 TPP参加後の、完全に植民地化した日本の支配ツールである。

消費税増税が、年金や社会福祉に使われるというのは、もちろん物語で、
米国債の購入(売却することはできないのだから、実質的なみかじめ料である)と、官僚の天下り・渡りに使われる
のである。

普天間米軍基地の国外移転は、これを県外移転とすると、
橋下徹のような、成り上がりの対米隷属主義者が、自分のためにだけ引き受けないとも限らない。
注意が必要だ。

米軍基地など、どの県も引き受けたくないのである。
これは、県民の安全と生活を考えたら、健全で正当な拒絶である。
国民同士が押し付け合い、いがみ合うような愚策はとるべきでなく、堂々と正面から、国外移転の正論をいうべき
である。


さて、今回の参議院選挙のあとに、空白の3年間が訪れる。
この期間は、実態としては、阿鼻叫喚の3年間になろう。

TPP参加によって、わが国は、実質的な米国の植民地になり、
今でさえ、官僚と米国に、実質的なガバナンスを奪われている立法府は、
最終章で、最強力のグローバル企業の経営者を迎え、文字通り、植民地の総督府に貶められるであろう。

参議院選挙の後に、グローバル企業、米政府、官僚の指示と支配の下に、消費税増税が実施されるのだが、
まず第一弾として、来年2014年4月に、5%から8%に引き上げられる。
この後、予定では、2015年10月に、8%から10%に引き上げられる。
こうして空白の3年間に、消費税増税は、現行の5%から10%に、2倍に引き上げられる。

その後、消費が手控えられ、世の中がさらに不景気になり、企業の倒産と自殺者が激増する

その阿鼻叫喚の状況のなかで、衆院任期満了が、2016年12月にやってくる。
その5か月前に参議院選挙があるので、衆議院選挙を前倒しして、衆参ダブル選挙になるだろう。

しかし、これでは自民党は、消費税増税に痛い目に遭って、ようやく覚醒した国民の反撃を食って、大惨敗になる。

それで自公の考えることは、消費税増税実施の時期を、1年ずつ先送りする案である。

つまり、2015年4月に、8%に引き上げ、 2016年10月に、10%に引き上げる
そうすると、少なくとも、後半の2%の消費税増税は、衆参ダブル選挙の後になり、国民をだますことができる


わたしたちとしては、いずれにしても、消費税増税は引き上げられるのだから、政権交代を果たさなければならない。

先の衆議院選挙と同様に、今度の参議院選挙は重要である。
今のところ、大きな新党騒ぎも、第3極騒ぎもない。

政策を訴えて、国民に真剣に訴え続けるしかないであろう。

何度でもいうが、絶望も諦めも、福島の子供たちと、原発関連の天文学的なツケを回された未来の日本人によって、わたしたちは禁じられている。

過酷な希望しか残されていないのだ。


↑以上、転載おわり


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夏とともに友来る!

2013年06月23日 | 友達とわたし
我らが海くん登場っ!!


ジョージ&かおり夫妻の愛息海くん。
もう可愛いったらないねん!!

そやし、その感動で心がフルフル揺れて、それがぶっとい二の腕にまで伝わって、写真がみぃ~んなピンぼけ?!

野菜大好きっ子海くん。
アイスクリームとブロッコリー、どっち食べたいって聞かれて、「ブロッコリ~!」と答えるほどの本格派。

スイカを頬張る!


ほん一週間前ぐらいまで、湯たんぽ入れて、毛布かぶって寝てたというのに、なんやなんやこの暑さは?

そんな日曜に、ニューヨーク州とコネチカット州の境に住んでるティム(奥さんと娘ちゃんふたりは日本に里帰り中)と、ブルックリンに住むかおりちゃん達3人が、遊びに来てくれた。
旦那は毎年、こっちの夏休みが始まると、日本人の奥さんとその子どもたちが長期里帰りする家族のオヤジ(米国人)のことを、やけに心配する。
淋しがってへんやろか。
暇を持て余してへんやろか。
いや、あんたとちゃうねんから、そんな心配せんでもええっちゅうねんと、わたしは毎年おんなじことを言う。
現に、それぞれのオヤジは、家族がおらん間にやり終えてしまおうと、地下室の改装やら、これまで撮りまくったビデオの編集やら、ペンキ塗りやらのプロジェクトを抱えてる。

我が家がその、夏の長期里帰りを実現できひんかったまず第一の理由は経済やけど、
それ以外にも、旦那がそういう、ひとり残されてしまう、という状況を受け入れられん人であり、
ましてや、ひとり残された上に、家の経済のためにひとり働く、なんてなことは、天と地がひっくり返っても認められへことであり、
ひとりでやるプロジェクトなんぞ、そやから思い浮かぶはずもないわけで、
そういう彼からしてみると、ひとりで家に残ってるあいつもこいつもどいつも、めちゃくちゃ気の毒で、気になってしゃあないのである。

 
旦那は、昨日の晩から仕込んでおいた鶏肉のバーベキュー準備と、急に壊れた2階のトイレの便座の取り替えをし、
わたしは部屋の掃除と、野菜料理を味付けご飯をしかける。
それだけでもう、汗がびや~っと吹き出す。

息子たちがチビっこやった頃の、あのキラキラした楽しさがよみがえってくる。


海くん、パパのギター演奏で、お歌を披露!
いっこもじっとしてくれへんから、ボケボケの写真。けど、ほら、幸せがいっぱい伝わってくるっしょ?




さて、そんな事情とはまったく無関係の、元気いっぱいお茶目な海くん!食べてから庭に出た。

どこでも掘り掘りしたい男の子。


ケリ玉で遊ぶ元男の子。良い子は道路で遊んではいけません!


去年は咲かんと終ったハニーサークル。今年は満開。蜂がいっぱい来てた。


庭創りプロジェクトのために、あっちこっちから掘り出して(文字通り土の中から)きたブツで遊ぶ、現職男の子。


海くん作『ザ・神社』!!ど~ん!!



かおりちゃんと出会ってから、かれこれ10年以上が過ぎた。
二十代の若者やったかおりちゃんは40才になったと言うけど、逢うた時と全くおんなじ、つるんつるんのほっぺたの美人ママさん。
彼女は、映画の勉強をここでして、国連や東大の、環境に関連するフィルム作りの仕事をしてる。
その仕事っぷりが認められ、この夏、ヨーロッパや日本に行って、創作活動をする。

創作ということについて、なにげなくヒントをくれたり、励ましてくれたりする、大事な大事な友人。

今日も、お土産やというて、本やビデオやCDを貸してくれたり、返さんでええよとくれたりした。
そのどれもこれもが、わたしが普段から、読みたかったり観たかったり聞きたかったりするもんばっかり。
ありがたいったらない。

今、我が家の台所の一角は、京都のたばこ茶(←これは旦那とわたしが勝手にそう呼んでる)の香りが漂うてる。
ああ懐かしい!
旦那が住んでた、北の坊町(やったかな……)の、一ヵ月2万円のオンボロアパートの近所の蕎麦屋さんが、いっつも出してくれはったこの番茶。
かおりちゃんが、マンハッタンに登場した『一保堂』で買うてきてくれたらしい。
番茶オタクの旦那はきっと、心の中ではオイオイと涙を流してたに違いない。


けど、もうお土産とか気にせんと、体だけ運んできてちょうだい。
わたしらふたりは、みんなと逢うて、あれこれしゃべりながら食べるのんが楽しくて、来て来てって言うてるだけやねん。
そやし、お気遣いなくっちゅうことにしましょ。

今日は、いろいろと忙しい中、来てくれてありがとう!
またやろね♪

片付けが終って、ほっと空を見上げたら……雨が上がった雲の切れ間に、
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スーパームーンに願いをかけて

2013年06月23日 | ひとりごと
時差で13時間遅れで暮らしてる。
スーパームーンは、23日の晩と聞いてるから、正確にいうと今夜、ということになる。

けど、せっかくやから撮ってみた。


スーパームーンっちゅうのは、月が地球に最も近づいたタイミングで、満月または新月になることなんやて。

さすがにいつもよりでっかい。


無くしたカメラで撮ったら、もっともっとええのんが撮れたやろなと、ちょいと残念な気分。

お月さんに影響を受けやすいムーンチャイルドの旦那は、昨日1日、なんかけったいや、なんやろこれ?とブツブツつぶやいてた。

日本ではすでに23日になってた昨日の都議選。
せっかくのでっかいまん丸お月さんに、奇跡が起こりますように、やなんてお願いしたけど、

やっぱり奇跡は起こらんかった。

30%の投票率って、いったいほんまにどないなってしもてんのやろ。

なによりも、一所懸命に、選挙に行こな!って呼びかけてた人たちの虚無感を思うと、胸苦しい。

まだまだやな、日本。これからやな、日本。

どんなことより面倒で時間がかかることをやろうとしてるんやもん。
これからも、何回も何回も、スーパームーン見上げながら闘い続けていかな。

ほんで、この世から卒業する時に、しかと受け継いでくれてる人たちに、ほなさいならって言うてお別れすんねん。
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おかしいとは思わないのですか?

2013年06月22日 | 日本とわたし
前の記事のつづきです。
Kさんは、引退される直前まで、神奈川県内の汚泥処理施設で、汚泥の脱水と焼却に携わってこられた方です。
その経験と知識でもって、原発の問題に置き換えて考え、その世界の恐ろしいまでの隠匿体質とでたらめさに、強い怒りを感じてはるのやと思います。

以下、掲載はじめ

以上、脱水と焼却設備に関連する事を挙げましたが、もう一つ言いたい事があります。

脱水と焼却の設備以外にも、プラントに必要な薬剤や、循環水・冷却水のタンク、ポンプや配管などが、勿論付随します。
どんな業種のプラントでも、多かれ少なかれ似たような環境だと思いますが、
冷却水や薬品、排ガスの漏れを、常に完璧に封じ込められるものではありません。
その予防、兆候の早期発見の為に、一日何回かの巡視点検をします。
 
緩んで漏れている継手などは、増し締めが効くか試し、
故障機器や部品は、ラインを区画で縁切りするか停止させて、補修・整備や交換などを行います。
ボルトを2~3本増し締めして、漏れが止まればラッキーです。
しかし下部から液体が滴下していても、漏れ箇所が下とは限りません。
パッキンやボルトが劣化している事もあります。
厳密には、その前後の縁を切るなり、ラインを停止してから外して、パッキンやボルトを確認すべきでしょう。
 
通常、プラントでは、こう言う事は良く起こります。
で、どうするかと言うと、取り敢えず暫定的な処置をしておき、早急に時間と陣容を整えて、停止→補修・整備・交換です。

原発ではどうでしょう?
一次系統のラインなどで、同じ事が起きたら?
そもそも、漏れた時点でアウトです。
止めても、近づけません。
他のプラントでは、直ぐに計画して作業に掛かれますが、原発ではそうは行きません
止めれば、それなりの時間が、作業以前に必要でしょう。
だから電力会社は、小さな不具合や故障を隠すのだと思います。
現場からは、その報告が上がっている筈です。
小さな隠し事に麻痺をし、遂には、炉のひび割れのような大きな事まで隠そうとした実例が、過去にはあったのです。
先日、東海村での、換気扇廻しっぱなしが批判されていましたが、その不注意や怠慢な行為は、批判で済むものではないと思います。
もんじゅの点検漏れが一万件、などは論外です。
未確認の項目が多ければ多い程、トラブルの種も増えるのですから。

机の上で、いくら立派な事を立案しても、実際それを行うのは、学者や政治家ではありません。
コンピュータ・シミュレーションなどを骨格にして、安全を吹聴し、したり顔で政治家へ進言する、
それを疑いもなく鵜呑みにする政治家。
不整合が起きても、彼らは責任を問われず、想定外とすっ呆ける。
挙句の果てに、アイデアは立派でも、実際には、外部汚染を承知で換気扇を回したり、該当予算を受け取りながら、一万件も点検漏れをする。

それをそのまま垂れ流すマスコミ・・・おかしいとは思いませんか?

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「下水道事業担当者は隠しまくる、マスコミは腰抜け、怒りがこみ上げてくる」元汚泥処理施設関係者さん

2013年06月22日 | 日本とわたし
この方とは、FBで知り合うた。
神奈川県内の汚泥処理施設の内情と、作業に関わっておられる方々の被曝について、
わたしのような理解度の低い者にも、よう分かるように話してくれはった。

わたしだけの知識として済ますには、あまりにももったいないと思い、無理をお願いした。

↓以下、2回に分けて掲載させていただく。

私は引退するまで神奈川県内の汚泥処理施設で、汚泥の脱水と焼却に携わって来ました。
その現場を知る立場から、「放射性物質を含む汚泥焼却灰」に関連した事をお話します。
市の広報やマスコミ報道では、この件に付いて、生成された焼却灰の置き場に困っている事のみが報じられていますが、
他にも、従事している作業員の被曝、と言う問題があるのです。

「脱水」は、濃縮汚泥に高分子凝固剤を滴化し、プレス機や遠心分離機で、含水率70~80%に脱水します。
設備によってそのまま焼却したり、乾燥機を通す行程を加えた後に焼却します。
此処までの段階で、脱水汚泥や乾燥汚泥を貯め置く貯留槽や、ピットの空間線量が、他の場所より高い事がまず解ります。
低線量かも知れませんが、外部被曝が考えられます。

「焼却」に付いては、「流動炉」と言う、約800℃の熱風で硅砂を吹き上げ、瞬時に脱水汚泥を灰にする設備があります。
わたしは、この設備内で働きました。
最近、これらの問題になっている南部下水道センターでも、「流動炉」の運転管理に携わった事があります。
 
焼却設備の仕事で受ける被曝を考えると、脱水の場合ほど単純ではありません。

「流動炉」の場合、炉に汚泥を投入してから後の排ガスラインは、全て、大きな誘引ファンで「負圧」、
つまり、外に灰が混じった排ガスが飛ばないように、大気圧より低い圧力を保ってあります。
 
出来上がった灰は、きめの細かい黄な粉のようです(色はもう少し赤っぽい)。
少しでも風があれば、黄な粉のように舞います。
 
これらの灰は、肥料や、建築資材(例えばコンクリートや煉瓦、タイルなど)に利用されています。
焼却場から加工工場などへ運ぶ際、トラックから飛散しないように、重量の約10%の水で加湿します。
加湿する前の、灰のホッパー周辺の機器や床は、最も灰で汚れています。
また、加湿灰を搬出する時にも、ホッパーを操作する作業員は、灰を被ります。
例え防塵マスクをしていても、隙間から少し吸い込むのです。

灰ホッパー以外の場所でも、少しづつですが、機器やラインに満遍なく、灰は飛散します。
配管のパッキンが、経年劣化した箇所や、点検口などから、少しづつ灰が漏れるのです。
 
排ガスラインは、基本的には、マイナス圧に保たれるように設計されていますが、時に、そのバランスが崩れる瞬間があります。
脱水汚泥は理論上、一定量をコントロールされて投入される筈なのですが、
含水率が上がって来ると、炉の投入口で粘りながら溜まり、大きな塊りになったところで、自重で落ちる事があります。
そういう場合、燃える物が急に多く入る訳ですから、瞬間的に、炉の内部圧力が上がります。
通常は、炉内圧力がプラスになり、設定時間を過ぎると、緊急停止が掛かりますが、そこまで行かずに直ぐに戻れば止まりません。
言わば、プラントのシャックリみたいなものです。
このような事が起こると、微細な配管継手の隙間や、点検口の蓋から、灰が漏れるのです。
 
定時の巡視は、こんな現場を歩きながら点検し、チェックリストを記入して行きます。
点検途中では、汚泥搬送のコンベア・スカートに溜まった汚泥の屑を、掻き出すような汚れ仕事もしなくてはなりません。
 
設備が屋外にある場合は、全体の密閉度が高く、点検路の通気も良いので、概ねマスクを着用しなくても大丈夫です。
夏場の点検も、屋内ほど苦労はありません。
ところが、設備が建屋の中にあり、臭気漏れ防止の為に出入り口や窓を閉めていると、夏場の建屋内の気温は、60℃近くまで上がります。
現場に入って5分もしない内に、ヘルメットの中は汗だくです。
熱中症を考えると、背に腹は代えられず、マスクを外す事も多々あります。

常時の運転管理の他、トラブルの対応もします。
灰を被るようなケースは・・・、
例えば、数千ボルトの電圧を掛けて、排気ガスから灰分を取り除く設備があるのですが、その中に設置されている放電線が、切れる事があります。
通気があったのでは仕事が出来ませんから、全停止をし、残留電荷を放出した後に、マンホールを開けて入り、放電線の交換をします。
集塵機の内側は、名前の通り、何処も彼処も灰が付着しています。
終わって出てくれば、作業服は真っ赤っか、と言うのが常です。
 
また、排ガスの出口直前には、pH調整をする設備があります。
内部には、苛性ソーダを溶かした水を、排ガスに噴霧するノズルが配されていますが、ノズル出口で詰まる事があります。
同じく全停止をし、内部に入って、汚れたノズルを外して清掃します。
こういう時には、内壁に灰がこびり付いていたり、固まった灰の欠片などが、床に散乱している事が多いです。
勿論、全て綺麗にしなければなりません。
此処でも、溶けた灰で結構ドロドロになります。

設備の定検は年に一度、プラントを止めて、設備機器や計装器の調査・点検・補修・交換などを行います。
 
定期点検前には、技術者が分解整備などをする前に、プラント作業員がマンホールを開けて、内部を清掃します。
この際にも、作業員は灰を被ります。

以上、大雑把に挙げましたが、普通に仕事をしていても、上記のような汚れは、何処の事業所でもある筈です。
作業に伴う汚れは、防塵マスクの着用や服の洗濯、うがいや入浴で対処します。

しかし、これが、放射能で汚染されていたら?……と言う事です。

ここまでの処で、疑問が湧いて来ませんか?
東北から関東一円の汚泥処理プラントでは、程度の差こそあれ、何処でも同じ問題を抱えている筈です。
しかし、私が知る限り、周辺から騒がれて居ない事業所の情報は、報じられていません。
横浜南部の報道にしても、焼却灰のフレコン・バッグの置き場所に付いてだけです。
 
汚泥処理プラントのトップや幹部は、地方自治体の下水道局員ですが、
これらの事実が知らされない事を切り取って見ても、下水道事業担当者の隠蔽体質や、マスコミの腰ぬけ具合に、怒りがこみ上げて来るのです。

設備機器は、地方自治体で入札、発注します。
メーカー大手は、M社、F社、T社、H社辺りです。
管理業務も其々が請け負います。
 
私が居たのは、それら大手から見れば中小規模の会社で、更に、派遣会社からの出向でした。
仕事の最末端は、良く言われる3Kです。
危険・臭い・汚いですから、お金の為だけではなく、或る種の使命感が無いと続きません。
そのお金にしたって、とても高給取りとは言えません。
出向で現場からスタートした私には、派遣作業員の悲哀も或る程度は判るつもりです。
ですから、昔の仲間は勿論、今現在、福島第一で働いている皆さんの、実態や気持ちを想像すると、言葉になりません。

神奈川県内43事業所の資料を、ざっと集めた物を添付します。

・事業所名の後ろが生成物 ●=脱水汚泥 ○=焼却灰 です。
・その後に来る数字が、一日辺りの処理量です。
 事業所によって、汚水、汚泥が統一されていません。
 毎日、汚水の組成や汚泥の組成や含水率が違うので、組成物を統一するような係数も無いのです。
 処理量はあくまでも目安です。
・2行目以降のアドレス:HP=主サイトか、それに準ずるもの RD=生成物の放射能計測値 FB=は保管の記述がある箇所 です。

*******       *******       *******

1 仙石原浄水センター●○?
HP:http://www.town.hakone.kanagawa.jp/hakone_j/shisetsu/shisetsu11.html
RD:http://www.town.hakone.kanagawa.jp/hakone_j/content/000025628.pdf
 (H.23・24の断片的データもあり)

2 宮城野浄水センター●?
HP:http://www.town.hakone.kanagawa.jp/hakone_j/shisetsu/shisetsu12.html
RD:http://www.town.hakone.kanagawa.jp/hakone_j/content/000025628.pdf
 (H.23・24の断片的データもあり)

3 湯河原町浄水センター○ 汚水処理量13,000立米
HP:http://www.town.yugawara.kanagawa.jp/life/jougesuidou/gesui/p01469.html
HP:http://yugawara.blog119.fc2.com/blog-entry-32.html
RD:http://www.town.yugawara.kanagawa.jp/bosai/higashinihondaishinsai/radioactivity/gesui/p01747.html
 (H.23・24の断片的データもあり)

4 扇町管理センター○ 汚泥焼却量30+30=60t
HP:http://kanagawa-swf.or.jp/oshirase/oshirase_ougichou_shorijo_shoukai.htm 
RD:http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f215/p646547.html

5 酒匂管理センター○ 汚泥焼却量60+30=90t
HP:http://kanagawa-swf.or.jp/oshirase/oshirase_sakawa_shorijo_shoukai.htm
RD:http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f215/p646547.html

6 寿町終末処理場 *廃止、雨天時貯留施設へ移行中

7 秦野市浄水管理センター● 汚水処理量47,250立米
HP:http://www.city.hadano.kanagawa.jp/machi/gesuido/shorijo/josui/index.html
RD:http://www.city.hadano.kanagawa.jp/gesuido/anzen-anshin/higashinihon/hoshasen/odei.html


8 清川下水浄化センター●?
HP:http://www.town.kiyokawa.kanagawa.jp/about/rekishi/60nen_heisei.html#top

9 伊勢原終末処理場●?
RD:http://www.city.isehara.kanagawa.jp/kakuka/doboku/g-sisetsu/hoshasensokutei_odei.html

10 四之宮管理センター○ 汚泥焼却量120+100+60=280t
HP:http://kanagawa-swf.or.jp/oshirase/oshirase_shinomiya_shorijo_shoukai.htm
RD:http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f215/p646547.html

11 柳島管理センター○ 汚泥焼却量180×3+120=660t
HP:http://kanagawa-swf.or.jp/oshirase/oshirase_yanagishima_shorijo_shoukai.htm
RD:http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f215/p646547.html

12 北部浄化センター○ 汚泥焼却量56t
HP:http://www.city.yamato.lg.jp/web/content/000072445.pdf
RD:http://www.city.yamato.lg.jp/web/content/000080291.pdf

13 中部浄化センター● 約29t
HP:http://www.city.yamato.lg.jp/web/content/000072445.pdf
北部へ脱水汚泥投入
RD:http://www.city.yamato.lg.jp/web/content/000080291.pdf

14 綾瀬終末処理場● 汚水処理量19,000立米
HP:http://www.city.ayase.kanagawa.jp/hp/page000016400/hpg000016317.htm
RD:http://www.city.ayase.kanagawa.jp/hp/page000021900/hpg000021804.htm

15 西部水再生センター● 汚水処理量150,700立米
HP:http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/gesui/centerinfo/09wtc/
南部汚泥資源化センターへ圧送
RD:http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/gesui/housyaseibussitsu/pastdata.pdf

16 大清水浄化センター● 汚水処理量57,140立米
HP:http://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/doiji/page100013.shtml
RD:http://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/gesuisisetsu/page100001.shtml

17 辻堂浄化センター○ 汚泥焼却量97t
HP:https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/doiji/indext.shtml
RD:http://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/gesuisisetsu/page100001.shtml

18 栄第一水再生センター● 汚水処理量93,600立米
HP:http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/gesui/centerinfo/10wtc/#gaiyo
南部汚泥資源化センターへ圧送
RD:http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/gesui/housyaseibussitsu/pastdata.pdf

19 栄第二水再生センター● 汚水処理量211,800立米
HP:http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/gesui/centerinfo/11wtc/#gaiyo
南部汚泥資源化センターへ圧送
RD:http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/gesui/housyaseibussitsu/pastdata.pdf

20 山崎浄化センター○ 汚泥焼却量50t
HP:http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/jouka/index_yamazaki.html
RD:http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/jouka/houshasei.html
FB:http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/jouka/houshasei.html

21 七里ガ浜浄化センター● 汚水処理量48,600立米
HP:http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/jouka/index_shichiri.html
山崎浄化センターで焼却
RD:http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/jouka/houshasei.html

22 逗子市浄化管理センター● 汚水処理量38,250立米
HP:http://www.city.zushi.kanagawa.jp/syokan/gesui/jyousui/
RD:http://www.city.zushi.kanagawa.jp/syokan/gesui/housya.html

23 葉山浄化センター● 汚水処理量?
HP:http://www.town.hayama.lg.jp/5/i/63.html

24 下町浄化センター○ 汚水処理量123,200立米
HP:http://www.water.yokosuka.kanagawa.jp/sisetu/sitamatij.html
RD:http://www.water.yokosuka.kanagawa.jp/odei/13haiodei.html
RD:http://www.water.yokosuka.kanagawa.jp/odei/12haiodei.html
RD:http://www.water.yokosuka.kanagawa.jp/odei/06.html
FB:http://www.water.yokosuka.kanagawa.jp/odei/report03/hokan111207.pdf

25 上町浄化センター● 汚水処理量35,200立米
HP:http://www.water.yokosuka.kanagawa.jp/sisetu/uwamatij.html
下町浄化センターで焼却
RD:http://www.water.yokosuka.kanagawa.jp/odei/13haiodei.html
RD:http://www.water.yokosuka.kanagawa.jp/odei/12haiodei.html
RD:http://www.water.yokosuka.kanagawa.jp/odei/06.html

26 西浄化センター● 汚水処理量35,200立米
HP:http://www.water.yokosuka.kanagawa.jp/sisetu/nisij.html
下町浄化センターで焼却
RD:http://www.water.yokosuka.kanagawa.jp/odei/13haiodei.html
RD:http://www.water.yokosuka.kanagawa.jp/odei/12haiodei.html
RD:http://www.water.yokosuka.kanagawa.jp/odei/06.html

27 東部浄化センター● 汚水処理量8,050立米
HP:http://www.city.miura.kanagawa.jp/tobujyo-c/shisetsu_info.html
RD:http://www.city.miura.kanagawa.jp/kinkyu/gesuidou2011.html

28 追浜浄化センター○ 汚水処理量20,400立米
HP:http://www.water.yokosuka.kanagawa.jp/sisetu/oppamaj.html
下町浄化センターで焼却
RD:http://www.water.yokosuka.kanagawa.jp/odei/13haiodei.html
RD:http://www.water.yokosuka.kanagawa.jp/odei/12haiodei.html
RD:http://www.water.yokosuka.kanagawa.jp/odei/06.html

29 南部汚泥資源化センター○ 汚水処理量14,700立米
HP:http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/gesui/centerinfo/13src/#gaiyo
RD:http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/gesui/housyaseibussitsu/pastdata.pdf

30 金沢水再生センター● 汚水処理量221,900立米
HP:http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/gesui/centerinfo/06wtc/#gaiyo
南部汚泥資源化センターへ圧送
RD:http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/gesui/housyaseibussitsu/pastdata.pdf

31 南部水再生センター● 汚水処理量243,200立米
HP:http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/gesui/centerinfo/05wtc/#gaiyo
南部汚泥資源化センターへ圧送
RD:http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/gesui/housyaseibussitsu/pastdata.pdf

32 中部水再生センター● 汚水処理量90,900立米
HP:http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/gesui/centerinfo/04wtc/#gaiyo
南部汚泥資源化センターへ圧送
RD:http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/gesui/housyaseibussitsu/pastdata.pdf

33 神奈川水再生センター● 汚水処理量263,600立米
HP:http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/gesui/centerinfo/03wtc/#gaiyo
北部汚泥資源化センターへ圧送
RD:http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/gesui/housyaseibussitsu/pastdata.pdf

34 北部第一水再生センター● 汚水処理量130,400立米
HP:http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/gesui/centerinfo/01wtc/
北部汚泥資源化センターへ圧送
RD:http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/gesui/housyaseibussitsu/pastdata.pdf

35 北部第二水再生センター● 汚水処理量162,600立米
HP:http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/gesui/centerinfo/02wtc/
北部汚泥資源化センターへ圧送
RD:http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/gesui/housyaseibussitsu/pastdata.pdf

36 北部汚泥資源化センター○ 汚水処理量12,500立米
HP:http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/gesui/centerinfo/12src/
RD:http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/gesui/housyaseibussitsu/pastdata.pdf

37 都筑水再生センター● 汚水処理量242,100立米
HP:http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/gesui/centerinfo/08wtc/
北部汚泥資源化センターへ圧送
RD:http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/gesui/housyaseibussitsu/pastdata.pdf

38 港北水再生センター● 汚水処理量279,100立米
HP:http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/gesui/centerinfo/07wtc/
北部汚泥資源化センターへ圧送
RD:http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/gesui/housyaseibussitsu/pastdata.pdf

39 麻生水処理センター● 汚水処理量68,700立米
HP:http://www.city.kawasaki.jp/800/cmsfiles/contents/0000035/35839/office/asao_mc.html
入江崎総合スラッジセンターへ圧送
RD:http://www.city.kawasaki.jp/800/cmsfiles/contents/0000040/40495/koremade.pdf

40 等々力水処理センター● 汚水処理量300,000立米
HP:http://www.city.kawasaki.jp/800/cmsfiles/contents/0000035/35839/office/todoroki_mc.html
入江崎総合スラッジセンターへ圧送
RD:http://www.city.kawasaki.jp/800/cmsfiles/contents/0000040/40495/koremade.pdf

41 加瀬水処理センター● 汚水処理量244,800立米
HP:http://www.city.kawasaki.jp/800/cmsfiles/contents/0000035/35839/office/kase_mc.html
入江崎総合スラッジセンターへ圧送
RD:http://www.city.kawasaki.jp/800/cmsfiles/contents/0000040/40495/koremade.pdf

42 入江崎水処理センター● 汚水処理量318,600立米
HP:http://www.city.kawasaki.jp/800/cmsfiles/contents/0000035/35839/office/iriezaki_mc.html
入江崎総合スラッジセンターへ圧送
RD:http://www.city.kawasaki.jp/800/cmsfiles/contents/0000040/40495/koremade.pdf

43 入江崎総合スラッジセンター○ 焼却灰生産量12.5t
HP:http://www.city.kawasaki.jp/800/cmsfiles/contents/0000035/35839/office/iriezaki_sc.html
RD:http://www.city.kawasaki.jp/800/cmsfiles/contents/0000040/40495/koremade.pdf

*******       *******       *******

あともう少し続きますが、記事の文字数制限のため、次の記事に載せさせていただきます。
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「こんな壊憲案を党の方針にする自民党員は、現代の日本の政治に関わる資格無し!」by志葉玲さん

2013年06月22日 | 日本とわたし
ジャーナリスト志葉玲さんからのメッセージです。
メッセージというより、しっかりせんかっ!という、腹の底からの叫びです!

「その酷さと言ったら、このようなものを党の方針と進めるならば、自民党の議員は全員バッジを外すべきで、党の解党すら論議されるべき」

自民党が党の方針とまで言うて出してる、改憲案の恐ろしいほどの酷さについては、わたしも何回もここに書いてきた。
そやから、彼が言うてはるように、こんなもんを党の方針やとほんまに思てる人間は、とっととバッジを外せと思う。
原発をはじめとする、ありとあらゆる問題で、人を人とも思わん人でなしさを発揮し続けてきただけのことはある。
この党は、これを機会に、解凍、いや、解党させるべきやと思う。

自民党は、我々国民を人間扱いせえへん。そやから、人としての権利を全て奪おうとしてる。

それをはっきりと公言してるやんか!

そやのに、なんでそれをへらへら見過ごしてんの!

人間やめるんか!

あほう!



【転載・転送歓迎】
酷すぎる自民党「壊憲」案のツッコミどころ

自民党の憲法改正案ならぬ憲法破壊案に、大いに憤ったので、
以下、有料メルマガ http://www.mag2.com/m/P0007817.html を特別公開。
出典明記してくれれば、転載・転送も歓迎。
ここまで舐めきられて、国民も黙っていちゃいけないよ

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ジャーナリスト志葉玲のたたかう!メルマガ
ちょいカゲキに斬る社会問題・国際情勢
2013年6月19日

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こんばんは、ジャーナリストの志葉です。
来月末の参院選を控え、各政党が公約をまとめ始めています。
今回の選挙の争点はいろいろあるかと思いますが、志葉的には、脱原発と憲法は、大きなテーマかと観ています。
そこで、今回のメルマガでは、
自民党が公約として目指す、憲法改正(改悪)の、その極めて危険で、あまりにも酷すぎる内容について、分析・論評します。


【今週の憲法】酷すぎる自民党「壊憲」案のツッコミどころ
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安倍晋三首相は先週14日、自民党の参院選公約の、最終案を了承しました。
同案は、憲法改正の発議条件を緩和する96条改正が取り入れられ、党の「日本国憲法改正草案」も紹介。
20日にも、正式決定すると観られています。
自民党が目指す、憲法改正(改悪)案の中身とは、いかなるものなのでしょうか。
自民党は、昨年4月、憲法改正案をまとめ、同党のウェブサイトで公開しています。
その内容を、端的に言うと、

・憲法の三大原則(「基本的人権」「国民主権」「平和主義」)の否定
・憲法は国家権力がそれに従い、権力の暴走から国民を守るものという、基本コンセプト(立憲主義)を否定


という、改憲ならぬ、「壊憲」というべきもの
正に、日本国憲法の破壊です。
まるで独裁国家の憲法であり、この様なものが、憲法として新たに認められたら、もう民主主義国家としては死んだも同然
まるで、戦前・戦中の軍国主義下の日本と、同じ様なレベルだと言えるでしょう。
そこで、具体的にどこがどう酷いのか、
以下、現行の日本国憲法と、自民党の改正案=壊憲案と比較しながら、解説します。


◯基本的人権の否定

基本的人権」とは、人間が人間らしく生きていくために必要な、基本的な自由と権利の総称です。

基本的人権には、

・「平等権」、つまり、人種・信条・性別・門地などにより政治的・経済的・社会的関係において差別されない、何者も差別されないという、「法の下の平等」を保証する。

・「自由権」、つまり、「生命身体の安全」や、「思想・信仰・言論・集会・結社の自由」などを保証する。

・「社会権」、つまり、健康的で文化的な、最低限の生活を保証するなどの「生存権」や、「教育を受ける権利」や、誰でも働くことができ、また労働者としての権利を守るため、交渉できるなどの「労働基本権」など。


などが含まれます。

正に、私達の命や、生活そのものが左右されるものですが、
自民党の壊憲案では、基本的人権を否定、或いは後退させるような部分が多すぎるのです。

特に酷いのは、
日本国憲法第97条:
「第九十七条:
この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる、自由獲得の努力の成果であつて、
これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである」
を、丸ごと削除していること
です。

自民党壊憲案では、アリバイ的程度に、基本的人権は守られないといけない的な文言はありますが、
なにゆえ、第97条を削除するのでしょうか

その理由は、自民党の公表している政策パンフレット、「日本国憲法改正草案 Q&A」の中にありました。
驚愕すべきことに、同パンフレットには、

「今回の草案では(中略)、天賦人権説に基づく規定振りを、全面的に見直しました」
と、臆面もなく書かれているのです!

天賦人権説とは、
「人間は、生まれながらにて自由・平等であり、幸福を追求する権利がある」という理念で、
国連憲章や世界人権宣言、国連人権規約も、全てこの天賦人権説に基づくものです。

つまり、自民党壊憲案は、
第二次世界大戦後の、人権尊重の国際スタンダードの根底部分を否定したものだ、と言えます。

さらに呆れたことに、自民党の壊憲案には、以下の様な条文もわざわざ追加されているのです。

自民党壊憲案第102条:
第百二条 全て国民は、この憲法を尊重しなければならない


これは、日本国憲法のコンセプトと全く逆です。
戦前・戦中と、国家権力が個人の人権を無視し、多くの人々が戦争に駆り出され、或いは戦争に反対したために投獄され、拷問されたという反省から、
日本国憲法は立憲主義、つまり、「国家権力の暴走を抑え、国家権力から国民を守る」ことを、基本的なコンセプトとしています

つまり、憲法に従うのは、国家権力であって、国民ではないのです。

このように、天賦人権説や立憲主義を否定し、「国民は(自民党のつくった)憲法に従え」という自民党の壊憲案は、
「臣民の人権は、国家権力によって与えられたもの」という、大日本国憲法と同じ性質を持つもの
なのです。
時代錯誤も甚だしい、戦前・戦中の亡霊のようなシロモノです。


◯脱原発デモに参加したら逮捕?!「表現の自由を認めない」と明記

基本的人権の中には、表現や言論、集会等の自由が含まれることは既に書いた通りですが、
自民党壊憲案には、それを危うくする条文があります。
集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由に関して、以下条文が追加されました。

自民党壊憲案21条2
「2 前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない」


これはつまり、権力者が、「公益及び公の秩序を害する」と判断すれば、表現の自由を認めない、ということでしょう。
例えば、自民党は、福島第一原発事故後もバリバリの原発推進で、参院選の公約でも、原発再稼働を掲げていますから、
今後の展開によっては、脱原発デモに参加したり、脱原発に絡む言論をしただけで、「公益及び公の秩序を害する」とみなされる可能性があります
特にデモに関しては、これまでも特に逮捕されるようなことをしていなくても、
「公務執行妨害」などを理由とした、あからさまな不当逮捕が相次いでいるだけに、全く油断できない
と言えましょう。

「公益及び公の秩序」という文言は、自民党壊憲案の他の条文にも出てきます。
「憲法が国民に保障する自由及び権利」についての12条でも、「常に公益及び公の秩序に反してはならない」という文言が追加され、
また「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利」についての13条でも、「公益及び公の秩序に反しない限り」との文言が加えられています。

現行の日本国憲法でも、「公共の福祉」という概念がありますが、これは「公益及び公の秩序」とは異質なものです。
例えば、「ある人の表現の自由vs別の人の名誉権やプライバシー権」という様なものであり、
ある個人の権利と別の個人の権利がぶつかった場合は、調整が必要ですよ、ということにすぎません。

つまり、自民党壊憲案での、
国民の権利は「公益と公共の秩序」(≒権力者の都合)でどうにでも制限できる
というニュアンスが込められたものとは、全く異なる
のです。


◯「国民主権」の否定

日本国憲法の3大原則の一つ、「国民主権」は、国民こそが政治の主役であり、権力を持つ、という近代民主主義の根本となる理念です。
日本国憲法前文にも、以下のような文言があります。

「…ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。
そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、
その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。
これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。
われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する…」


ところが、自民党壊憲案の憲法前文では、上記部分がまるまる削除されています
申し訳程度に、「国民主権の下、立法、行政及び司法の三権分立に基づいて統治される」との文言はありますが、
その前の部分で、「国民統合の象徴である天皇を戴く国家」と、現行の日本国憲法前文にはない、天皇についての文言が追加されました。


◯天皇崇拝を国民に押し付けるカルト教団国家に?

天皇制をより憲法の中で重きを置こう、という姿勢は、自民党壊憲案の他の条文にも現れています。
例えば、「国民主権」であると憲法前文に書いていながら、第1条で「天皇は、日本国の元首」と明記しています。
さらに、第3条として「国歌・国旗」を新設、以下の条文が追加されました。

自民党壊憲案第3条:
「第三条 国旗は日章旗とし、国歌は君が代とする」
「2 日本国民は、国旗及び国歌を尊重しなければならない」


特に問題なのは、2の部分です。
日章旗、つまり日の丸や君は、先の大戦などの軍国主義の中で、
「日本は、神(=天皇)が支配する国」という国民の洗脳支配に、徹底的に利用されてきました

そうした軍国主義の象徴を、国歌・国旗とするだけでなく、思想・信条の自由に踏み込むような条文をわざわざ新設するのは、非常に気持ち悪いことですし、現行の日本国憲法の元でなら憲法違反です。
いいか悪いかは別として、天皇を賛美し、崇拝したいという人々がいるのは、彼らの「思想・信条」でしょう。
しかし、それを国民全体に押し付けようとするのは、民主主義国家というよりも、むしろカルト教団のようです。


◯非常事態宣言でやりたい放題?!

国民主権の否定、という点では、自民党壊憲案第98条と99条も見過ごせません。
これらも新たに加えられた条文で、
戦争や社会の混乱、大規模な自然災害などが起きた場合に、首相が「非常事態宣言」を発令し、
法律と同じ効果を持つ政令を、好き勝手に出していい
、というもの。

自民党壊憲案第98条(一部抜粋):
「第九十八条 内閣総理大臣は、我が国に対する外部からの武力攻撃、内乱等による社会秩序の混乱、地震等による大規模な自然災害その他の法律で定める緊急事態において、特に必要があると認めるときは、法律の定めるところにより、閣議にかけて、緊急事態の宣言を発することができる」

自民党壊憲案第99条(一部抜粋):
「第九十九条 緊急事態の宣言が発せられたときは、法律の定めるところにより、内閣は法律と同一の効力を有する政令を制定することができる(以下略)」
「3 緊急事態の宣言が発せられた場合には、何人も(中略)国その他公の機関の指示に従わなければならない


法律は、国民の代表である国会議員が、審議して決める。
それが、議会制民主主義の大原則です。
ところが、自民党壊憲案では、
首相に「全権委任」というべきフリーハンドの権限を与え、国会の承認も事後で良い、国民は首相の指示に従え、というのですから、
国民主権のみならず、基本的人権ですら、守られるかは定かではありません。

また、「社会秩序の混乱」が何を意味するのかが、気になります。
脱原発の国会包囲行動なども、「社会秩序の混乱」とみなされ、非常事態宣言が乱用されない保証もないのです。
また、福島第一原発事故以降、事故以前の法令がことごとく守られず、
文部省が、校舎や校庭の使用基準として、放射線による悪影響を受けやすい子ども達の被曝限度を「年間20ミリシーベルト」とする通知を出す暴挙に出たことなども、思い返す必要があります
「子ども20ミリシーベルト」は世論の激しい反発から、文部省は見直しましたが、
自民党壊憲案が現実のものとなれば、法的根拠を持って、やりたい放題されることは、大いに懸念すべきでしょう。


◯戦争ではなく平和主義を放棄

日本国憲法の最大の特徴と言えば、第9条や憲法前文にみられる平和主義でしょう。
これに対し、自民党壊憲案では、戦争ではなく平和主義を放棄する内容です。
具体的には、9条1項の【 】内の文言を削除
「用いない」に変えています。

日本国憲法第9条:
「第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、【永久にこれを放棄する】

また、日本国憲法第9条2項は全文削除

日本国憲法第9条2項:
「2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」


日本国憲法前文からも、以下の部分が削除されています

日本国憲法前文:
「日本国民は、恒久の平和を念願し(中略)平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に 除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」


中でも「平和のうちに生存する権利」の部分は、「平和的生存権」と呼ばれるもので、
戦争で殺されたり、戦争に加担させられたりしないで生きられる権利のこと。
自衛隊イラク派兵違憲訴訟での名古屋高裁の判決で認められ、改めて注目を浴びた権利ですが、
自民党は、国民の平和的に生きたいという権利すら、気に食わないようです。


◯米国の戦争に巻き込まれる気満々

例え、日本が攻撃を受けていなくとも、米国が攻撃を受けた(或いは受ける恐れがある)場合、
米国の反撃(或いは先制攻撃)に、日本も一緒になって参加する―それがいわゆる集団的自衛権
です。
「自衛」などという文字がついていますが、その実態は、むしろ「米国の戦争に巻き込まれ権」と言うべきなのでしょう。
安倍政権は、現在の憲法の下でも、集団的自衛権の行使を認めさせようとしていますが、
そうした姿勢は、自民党壊憲案にも色濃く反映されています。

自民党壊憲案9条2項には、
「(武力による威嚇及び武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては用いないという)前項の規定は、自衛権の発動を妨げるものではない」とありますが、
この「自衛権」の中身がアヤシイ
そこで、「日本国憲法改正草案 Q&A」を読んでみると、案の定、
この『自衛権』には(中略)集団的自衛権が含まれていることは、言うまでもありません
と書かれています。

また、自民党壊憲案では9条の2として、「国防軍」についての条文が新設されていますが、
これについても「日本国憲法改正草案 Q&A」では、
集団安全保障における制裁行動についても、同様に可能である」と書いてあり、米国の戦争に巻き込まれる気満々なのが、文章の端々から感じ取れます。 
しかし、イラク戦争の事例を観てもわかるように、米国の戦争に巻き込まれることは、日本にとって大きなリスクだと言えるでしょう。
イラク戦争では、米国は、ありもしなかったイラクの大量破壊兵器を脅威として騒ぎたて、
挙句、国連決議を経ないまま、「危険に未然に対応するのは米国の自衛権」だと、国連憲章違反の先制攻撃をイラクに加えました。
その結果、イラクでは、報道で確認できただけでも、約11万人の民間人が殺され、現在も混沌状態が続いていますし、
戦争を仕掛けた米国も、約4400人の米兵が死亡、莫大な戦費による財政破綻をきたしています。

日本は、自衛隊をイラクに派遣しましたが、もし当時、集団的自衛権の行使が解禁になっていたとしたら、
より露骨な形で、自衛隊員と現地武装勢力とが殺し合いを繰り広げ、日本に対する「テロ」(イラクの人間からすれば報復攻撃?)が頻発した可能性もあった
でしょう。
イラク戦争について、日米両政府は、大量破壊兵器がなかったことは認めていますが、戦争自体については、公式に反省していません。
集団的自衛権がどうのこうのと、偉そうに語る前に、自民党は、まずイラク戦争支持・支援の反省と検証から始めるべきでしょう。


◯自民党の解党が論議されるべきレベルの酷さ

以上、自民党の壊憲案の問題点を観てきました。
その酷さと言ったら、このようなものを党の方針と進めるならば、自民党の議員は全員バッジを外すべきで、党の解党すら論議されるべきでしょう。
これまで解説してきた通り、人類が夥しい数の死体の山を積み上げ、血の海を流し、ようやく辿りついた人権の国際スタンダードを否定し、
やはり膨大な犠牲の下、生まれた国民主権や立憲主義、平和主義を否定しているのです。
またそれは、自民党が、我々国民を人間扱いしない、人として権利を全て奪うのであろう、ということ
でもあります。
その様な時代錯誤の、大日本帝国時代の亡霊のような者達に、現代の日本の政治に関わる資格があるのか
私達、日本の国民は大いに、真剣に考える必要があるのではないでしょうか。


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↑以上、転載おわり
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「何が大変ですか」と聞くだけ聞いて、何もせんまま1年経った。復興庁ってヒトデナシの集まりですか?

2013年06月22日 | 日本とわたし
「成立した日は、革命が起きたかと思うほどうれしかった……」

これは、自主避難してはる宍戸さんが言わはった言葉。
わたしもまだ覚えてる。
この、『子ども・被災者支援法』が成立したっていう記事を読んだ時、日本もやるときゃやるやん!と、
それまで毎日毎日、なんでここまで情けないことやら腹立つことが、次から次へと出てくるのかと、
腹立つより呆れる日々がずっと続いてたから、よけいに嬉しかったし、おっきな出来事やった。

これでやっと、子どもらが救われる!

それがどうや?
この体たらく……。
最近では、なんでここまでグズグズしてたんかという理由までわかってきた。
てきとうにごまかしとこな。
これが復興庁の基本姿勢やったってこと。
必死でなんとか子どもらだけでも救いたいと、集会にやってくる人らを、見下したような心で眺めてるような人間に、
復興の手助けなんかできるわけがない。
人を助けるのは、心がこもった人の手。
人間の心をどっかに捨ててしもた者はもう、人なんかとちゃう。
人でなしっていうねん、そういうヤツは。
ほんで、その人でなしがやってる人でなしなことを、見ててもなんにもおかしいと思わへん人でなしが、内閣の政治屋。
もう二度と、内閣みたいな大事な役職に、人でなしを送らんように、みんな、心して選挙せなあかんで!


何も進まぬ1年 政府に怒り 方針出して
【東京新聞・社会】2013年6月22日


院内集会で記者会見する原発事故被災者ら=21日午後、東京・永田町の参議院議員会館で(北村彰撮影)

東京電力福島第一原発事故の被災者を救うはずの、「子ども・被災者支援法」が無力のまま、21日で成立してちょうど一年を迎えた。

超党派の議員提出で、衆院、参院とも全会一致で可決したのに、政府は、具体化のための基本方針さえ作らない。
今月には、復興庁担当者の、ツイッターでの暴言も明らかになった。
同日、東京・永田町の参院議員会館に集まった被災者や支援者は、怒りと落胆の声を上げた。
(柏崎智子)
 
成立した日は、革命が起きたかと思うほどうれしかった。
これで私たちの生活が少しでも楽になる、苦しみがなくなると期待したが、変わらなかった
」。

福島県郡山市から札幌市へ自主避難している、宍戸慈(ちか)さんは振り返った。
 
災害救助法の住宅支援があるだけで、生活は苦しい。
その支援さえ、来年3月には打ち切られるかもしれない
 
福島市から東京都練馬区へ母子避難している二瓶和子さんは、二人の子どもを別々の保育所へ預け、
高い保育料を払いながら日中働き、夜も子どもたちが寝静まると内職する。
支援法に期待し、国会議員や担当職員のいる集会で発言してきた。

何が大変ですかと聞かれ続けたが、大変さは改善しなかった
 
浴びた放射線が将来どう影響するのか、未知の部分が多い。
だからこそ、子ども・被災者支援法は、被災地にとどまることも、避難することも、避難先から再び帰ることも、
すべて被災者自身の決定を尊重し、必要な支援をすると決めた

特に、経済的な苦しさの上、古里を捨てるような後ろめたさを抱えがちな自主避難者に、希望を与えたが、1年かけて落胆に変わった
 
宍戸さんは、
もう期待していない、という声を聞く。とても気持ちは分かる。事故から2年たつ間に、被災者の状況はどんどん変わる」と話す。
 
この日の集会には、復興庁の担当者も出席したが、基本方針の決め方の見通しが語られることはなかった
 
それでも「前に進むしかないと思っている」。
郡山市から静岡県掛川市へ自主避難した長谷川克己さん(46)は、声を絞り出すように話した。

身ごもった妻や子どもを守るために、仕事も地域の役員もやめて避難した。
被災当事者を交え、基本方針を協議する場を、定例でつくってほしい。
今更だが、話を進めてほしい。
それが私たちの希望であり、復興庁の誠意だ

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蚊帳と五つのエレメントのおはなし

2013年06月21日 | ひとりごと
昭和のど真ん中に生まれた。
そやから、ちっちゃい頃はまだ、蚊帳と蚊取り線香が夏の風物詩やった。

毎年夏休みになると、武庫川の従姉の家に遊びに行った。
お昼寝はかならず、縁側のすぐそばに吊られた蚊帳の中に、薄い敷き布団を敷いて、そこに子どもらがごろごろ転がった。
子どものお腹の上にはタオルケット。
従姉の母親がよく、一緒に蚊帳の中に入って、団扇をゆっくり左右に動かしてた。
そのそよそよと心地良い風を、わたしが一番よう受けてると言うて、ひとりっ子の従姉がよう文句言うてた。

おばちゃんの団扇からやんわりと流れてくる風と、蚊取り線香とタオルケット。
それは、蚊帳とともに、夏には欠かせんもんやった。


わたしは、蚊に好かれるらしい。
誰か他の人と一緒に、夏の夕方に外に出てると、いっつも感謝される。
そんなことで感謝されとうもないけど、実際、右足だけに10匹ほどの蚊がたかってて、チュウチュウ美味しそうに血を吸うてる現場を見たりしたら、
まあ、感謝ぐらいされとうにもなる。

血を吸われるのもイヤやけど、もっともっとイヤなんは、吸われた後に化膿することが多いこと。
それさえなかったら、しばらくのカイカイぐらい、なんぼでもやり過ごせるのに。
そんなこんなで、夏=蚊=楽しいことがちょいと半減……てなことになってしまう。


夏の間の楽しみいうたら、なんちゅうても、ちょいと涼しなってきた夕方に、玄関ポーチやら裏庭に出て、ライムジュースで作ったマルガリータをいただくこと♪
ところが、椅子に座って最初のひと口も飲まんうちに、しっかり吸われてしもてるし……。

ということで、外に出て一緒に夏を楽しみたい旦那の希望は、くっさい虫除けのクリーム塗りたくってからか、長袖で首にタオル巻いて決死の覚悟で出てくるしかないわたしのせいで、なかなか叶わん。

そこで……そや、蚊帳があったら!

探してみた。
蚊帳っぽいもんは見つかった。
けども、どれもこれもごっつうて大げさで、おまけにめちゃくちゃ値段が高い!
わたしとしては、ただ自分の周りを囲てくれたらええだけやし、麻やの綿やのと贅沢を言うつもりもない。
なんちゅうても外で使うのやからすぐ汚れるやろし、洗濯し易く軽いのんが一番!

なんてなことをあれこれ考えながら検索してみた。

けっこうええのんがあった!しかも、他のとこのんと比べてめっちゃお買い得!
↓これ、『村の鍛冶屋』さんの六畳用の蚊帳


海外への発送はしてはらへんのですか?とメールを送ってみた。
そしたらすぐに、丁寧な返事を送ってきてくれはった。
ウェブ上にはまだ書いてないのやけど、海外発送はオッケーやと言うてくれはった!
けど、けど、お買い得価格とはいえ、100ドル以上プラス送料……う~ん……どないしょ……。

もうちょっと探してみた。
これを見っけた。

布作りを手がけてはる真木千秋さんという方のブログ、その名も『KAYA(蚊帳)プロジェクト』
なんちゅうすてきな蚊帳やこと!


なんちゅうすてきなお庭やこと!


嗚呼うっとり……。

よっしゃ~!!
こんなかっちょええのんはもちろん無理やけど、布屋さんに行って、蚊帳になってくれそうな布を買うてみよう!

いや、実は、毎年夏前になると、わたしは一回かなり落ち込む。
いつもよりは時間があるから、その分あれもしたい、これもしたいと思うのやけど、夏場の旦那とわたしの収入はかなり減ってまう。
患者さんも生徒もみな、夏のバケーションに出かけてしまうから。
ほんでもって、日本人の友だちのほとんどは、2ヵ月近く日本に帰ってしまう。

そんな中、いつも通り(もちろんいつもよりは人数が少ない)に毎日教えてると、ついついちょっとはわたしも、などという気分になる。
で、そのために、ちょっと出費(1万円とか2万円とか)してもええかなと旦那に聞くと、
毎回、思いっきり呆れた顔で、もっと現実に添うた考え方できんのか……と言われて落ち込む。
すると、そのあとどんどん、ああ、なんでうちはいっつも、夏になるとキュウキュウと苦しなってしまうのやと、
自業自得ってのがわかってるから、余計に腹が立ってくる。自分に。

あれれ?
蚊帳のはなしのつもりが、けったいなとこに行ってしもた。

この夏は、そや、曲も作らなあかんのやし、落ち込んでる場合とちゃう。

気功瞑想のクラスでミリアムが、今日から夏になったから、みんなは心臓のことを大事にしてね、と言うてた。
心臓は、ファイブエレメント(土、金属、水、木、火)の中のひとつで、要素は火、舌とつながりが強く、色は赤、感情は喜び、音は笑い声、味は苦み、方角は南、1日の中で午前11~午後1時までが主要。
昨日までが肝臓。要素は木、目と密接につながってて、色は濃い緑、感情は怒り、季節は春、要素は風、味は酸っぱさ、方角は東、時間は午後11時から午前1時まで。

なんてなことを学んでる。

旦那は、このファイブエレメントを、鍼灸学校の3年間で徹底的に学んでて、毎日の暮らしの中にすっかり入り込んでる。
ちょっと暗めのわたしに、あんまり気分が塞いだまんまやと、腎臓に支障がくるでと言うてきた。

はいはい。
ええかげん、機嫌良うなるのを待ってるのにも疲れてきたやろし、そろそろ自分でも飽きてきた。
普段、みんなにえらそうなこと言うてるくせに、実はこんなしょーもないことでうだうだ落ち込んだりしてるっちゅう現実……ああ情けなや……。
元気出しま~す!
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