ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

【緊急署名】大飯原発は、でたらめ満載の新基準にさえも適合してへん!直ちに運転停止してちょーだい!

2013年06月20日 | 日本とわたし
原子力"寄生"委員会が、とんでもないことを決めようとしてるので、それを止めるための署名です。
地震で縦やら横やらに揺れるだけやのうて、地面がずれてしもたらどないなるか。
そんなこと、いちいち有識者や学者に聞かんでもわかることとちゃうの?

原発は、世にも危険で恐ろしい、人の手に負えん核物質を格納した入れ物に、無数のパイプがつながってる。
大小長短さまざまなそのパイプが、外れたり壊れたりしたらどないなるか。
津波以前の問題やというのは、福島の原発事故で学んだことのひとつやったんとちゃうんか。

それよりもなによりも、来年やの再来年やのそのまた次の年やの、
事故が起こった際に必要な建物や設備が、まだ全然きちっと整うてへんのに、動かしてええっていうのはどういうことや!

そこまでして、なにがなんでも再稼働っちゅうのは、いったいなんのため?
ええかげんに、ほんまのこと言え!

とにかく、今後一切、日本の国土で、原発を新たに稼働させるやなんてことは絶対に許されへん。
地球の、みんなの海を、どうしようもない毒物で汚し続けてる最中に、
まだその最悪の状況を、どないしたらええのかもわからんままのくせに、

海を返せ!山を返せ!町を返せ!村を返せ!森を返せ!田んぼを返せ!畑を返せ!公園を返せ!
自然豊かな、うまいもんをいっぱい作ってくれてた、肥えた大地と水を返せ!

地震国日本の原発の息の根を止めること。
これは、日本人の仕事。
日本人の責任。

↓以下の、【緊急署名】の文字をクリックしてください。署名のページが出てきます。

【緊急署名】
大飯原発は、新基準に適合していません!
直ちに運転停止を!


第一次集約:6月20日(木)22時
最終集約: 6月25日(火)22時

原子力規制委員会委員長 田中俊一 様

原子力規制委員会は4月から、大飯原発3・4号が新基準に適合しているかを評価するために、会合を重ねてきました。
6月15日には、更田委員が大飯原発を視察し、「決定的な欠落はない」とコメントし、
大飯原発の運転継続を、了承する判断を示そうとしています。

しかし、大飯原発は、新基準に照らして、「決定的な欠落」があります。
問題の多い新基準ですが、それでも大飯原発は、新基準に適合していません。
これまで、ストレステストや、4閣僚の政治判断で、運転が強行されてきましたが、
今回、規制委員会が検討してきた新基準との適合性も、満たしていません。
実態は、下記のとおりです。

■事故時の対応を行う免震事務棟はありません。
そのため、大飯原発1・2号の会議室を代用するとしています。
しかし、事故の起きている3・4号の隣で、場所が近すぎるため、役割を果たすことはできません。
会議室は約105平方メートルで、収容人員はわずか38名です(本来は1000名の収容規模が必要)。
原子炉の状況などを表示する機器は、ノートパソコン1台しかありません
免震事務棟の完成は、2015年秋頃となっています。

■義務づけられている、防潮堤も完成していません。防潮堤完成は、来年3月の予定です。

■再稼働の前提となっている、敷地内破砕帯調査の結論はでていません。
大飯原発の敷地内破砕帯F-6は、調査が継続中であり、有識者会合の結論は出ていません。

■義務づけられている、フィルター付きベント設備も完成していません。完成は2016年3月予定です。

■規制委員会が求める「活断層の3連動を基本にした基準地震動」を策定していません。
関電は、基準地震動については2連動のままで、3連動は「仮に」として、「評価用地震動」なるものに置き換えてしまっています。


要請事項
大飯原発3・4号は、新基準に適合していないため、直ちに運転を停止してください。

[署名提起団体]
グリーン・アクション/美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会/大飯原発止めよう裁判の会/原子力規制を監視する市民の会
連絡先団体:グリーン・アクション e-mail: info@greenaction-japan.org
京都市左京区田中関田町22-75-103 TEL: 075-701-7223 FAX: 075-702-1952



↓ほんでこれは、昨日しんぶん赤旗が報道してはった記事。
寄生委員会が発表した新基準っちゅうのが、どんだけええ加減ででたらめかがようわかる。

規制委が新基準決定 原発再稼働ありき
国民の安全置き去り
電力各社 申請へ

しんぶん赤旗 6/20/2013

原子力規制委員会は19日、原子炉等規制法の改定に伴う、地震・津波対策、重大事故への対策などを求めた、新規制基準を決定しました。
また、原発の運転期間を、最長で60年まで認める制度に関する政令案を了承
施行日を定めた政令は、閣議決定を経て、来月8日に施行予定です。

東京電力福島第1原発事故の原因究明が終わっていない中、
審議過程で専門家から出された疑問や、多くの国民から寄せられた意見を全く無視し、
拙速に決められた新基準は、原発の危険から国民の安全を保障するものとは程遠い内容
です。

当初、7月18日までに予定していた施行を早めるなど、
原発輸出と再稼働に前のめりの安倍政権が掲げる、「原発の活用」方針に沿って、再稼働ありきの基準となっています。

新規制基準では、炉心溶融を伴うような、重大事故への対策を義務付けていますが、
福島第1原発事故の教訓を踏まえた中身になっていません。

津波対策では、新たに、原発ごとに最も影響を及ぼす津波として、「基準津波」を設定し、原発敷地内に浸水させない対策を求めています。

地震対策では、原発の真下に、活断層の「露頭」(地表に露出した断層)がない地盤に設置するとしました。
しかし、真下に活断層が走っていても、「露頭」がなければ設置できることになります。


原発の運転期間を原則40年とし、1回の認可で、最長20年まで延長を認める制度が導入されます。
規制委は、延長の認可に、「特別点検」を実施し、原発の現状を把握するよう求めています。

新基準で求める対策のうち、原発を操作する中央制御室が使えなくなった場合に備える「第2制御室」などの設置については、5年の猶予が設けられました

事故の際に、格納容器で高まった圧力を、放射性物質を低減した上で外部に逃がす「フィルター付きベント」設備も、
福島第1原発と同じ、沸騰水型軽水炉は、早期の整備を求めていますが、加圧水型軽水炉は、5年間の猶予が設けられました

新基準が施行されれば、複数の電力会社が、ただちに審査を申請すると表明しています。
最も多い場合、関西電力高浜原発(福井県高浜町)など、7原発の14基について、早ければ、7月中の申請が予想されています。
世論の前に再稼働できなかった、安倍政権と電力各社は、新基準をテコに、再稼働をいっせいに進めようとしています。
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世界で一番放射能で汚れてしもた国の、それでもまだ原発をやめへんトホホな政府に殺されたいか?

2013年06月19日 | 日本とわたし
あ~も~、なんべんもなんべんも、おんなじようなことを書いてきた。
書かなしゃあなかった。
政府が、民主党から自民党に変わろうがどうしょうが、程度の低さは以前変わらず、
いや、もしかしたら、さらに低下して、
そら当たり前か……原発狂の人間だらけで、
そもそもこの今の、日本が抱え込まされた人災の元凶やもんな。

こんな連中に政治を任すことは、国の自殺や。
国の自殺ってことは、そこに住んでる人間は、心中に巻き込まれるってことや。

原発原発って、裏事情がもうすっかりバレてしもてる、この世で一番厄介な発電施設を、
なにがなんでもまた使うんやもんね~!の阿呆ども。

電力のためなんかとちゃう。
電力会社が原発止めてしもたら破綻に追い込まれるから。
立地区の人らが今までのような暮らしができんようになるから。

いやいや、もっと闇は深いはず。

↓これは『星の金貨』ブログで、いつも貴重な記事を書いてくれてはるkobajunさんがまとめてくれはった5つの理由です。

英「エコノミスト」紙は、以下の5つの理由を挙げて、日本が脱原発に踏み切れない理由を列挙しています。
大別すると、「カネの問題」「軍事用核戦略の問題」の2点に集約されます。

〈5大理由〉
①日本全国から集められた核廃棄物を、再処理できずに抱え込んでいる六ヶ所村の財政事情
 工事はすでに15年も遅れ、その間につぎこまれた資金は、2兆2000億円に達している!
②日本原燃の実質的オーナーである、東京電力の財政破綻
③日本が、大量のプルトニウムを抱えたままになることに懸念を持つ、米、英、仏の圧力
④日本が原発を止めて、再処理だけを続けた場合、現在核開発疑惑を持たれている国々に「誤ったメッセージ」が伝わってしまう
 現時点で、六ヶ所村に貯め込まれている使用済み核燃料は、9トンで、これは、核弾頭1000発を製造できる量
⑤日米原子力連合の、戦力低下を懸念する米の圧力


高速増殖炉「もんじゅ」も含めて、すでに再処理施設の造営には、7兆円もの巨費が投入されている。
これだけの資本投下力があるなら、脱原発に舵を切り、代替エネルギーの開発に本腰を入れることができると、「エコノミスト」は示唆している。

けどな、けどな、こんなクソな理由なんか理由にならへん!
なんで日本だけが、これから以降もずっとずっと、放射能汚染まみれになっていかなあかんねん!
上の理由を逆手にとって、解決の目標にしたらええやんか。
何年もかけてがんばったら、必ず道はできるはず。

今無理っぽいからと、この先100年200年、いや、1000年10000年も、未来を汚していく危険な高放射能廃棄物やプルトニウム、
今以上に作ってしもてどないすんのん?
自分らではどうしようもないから、未来の人らに丸投げすんの?
もし自分が、前の代の人からそんなことされたら、どんな気持ちになるかぐらい想像できひんの?
目の前にいる子どもらが、どうしようもない危険なもんまみれの土地で、生きていかなあかんようになっても平気なん?

なんで日本だけ、ここまで情けないの?
そのことを今、きちっと考えな、ほんまに日本沈没や!


↑このことを踏まえて、↓の、小出氏の意見を読んでみてほしい。

原発のことをまったく始めから無視してしまうなんていうことは、防災の原則から著しく逸脱してしまっている/ラジオフォーラム「小出裕章ジャーナル」文字起こし



2013年6月15日に放送された「ラジオフォーラム第23回」番組での、
「小出裕章ジャーナル」の内容を文字起こし致しました。

【主なお話】
地震による原発損壊の危険性について。
多くの原発が、断層の上に建てられている理由、
そして地震の前に、巨大かつ複雑な配管設備の固まりである原発が、いかに脆いものなのか。

【パーソナリティー】
石井彰(放送作家)

【ゲスト】
渡辺実(防災・危機管理ジャーナリスト)

【電話出演】
小出裕章(京都大学原子炉実験所助教)

▼ラジオフォーラム
http://www.rafjp.org

▼文字起こしは以下。
◆石井
小出さん、今日もよろしくお願いします。

◆小出
こちらこそよろしくお願いします。

◆石井
あの、今日のゲストは、防災危機管理ジャーナリストの渡辺実さんです。

あの、今日は地震をテーマにですね、あのお送りしてるんですけれども、
地震によって、原発に多大な影響、損害が与えられるっていうことは、まあ今回の福島の原発を見ても、私たちは十分理解している筈なんですが、
活断層の上に、原発がいくつもありますよね。

◆小出
はい、そうですね。

◆石井
どうしてこんなことになっちゃったんでしょうか。

◆小出
日本中、活断層が無いところは無いし、元々、活断層を避けて原発を建てるということが、不可能だからです。

◆石井
活断層を避けて、原発を建てることは不可能

◆小出
はい。

◆石井
活断層の研究が進んでいなかった、あるいは、活断層を無視して原発を建てた

◆小出
元々、活断層の研究が無い昔から、日本で原子力発電所を建て始めた1966年には、東海1号炉というのを造ってしまいましたし、
浜岡だって、70年代の始めには、もうあの動き出しているわけで、
その頃は、まだまだ活断層というものに関しての研究が、ほとんど無い状態で、日本の原子力発電所が出来てきた
のです。

◆石井
はぁ~、なるほど。
それからあのもう一つね、小出さん、福島第一原子力発電所の事故について、
東京電力側は、あれは津波であると、大きな被害は津波によって起きているんだと、主張をされています。

◆小出
はい。

◆石井
小出さんはそうではありませんよね。

◆小出
津波というものが大きな要因になった、ということ自体は疑いのないことですけれども、
津波のほかにも、地震そのものによって、原子力発電所の構造物が破壊された可能性が強い、と私は思っています。

◆石井
その場合に、特に問題なのは、原子力発電所はまあ、つまり何重もの安全装置があると言われてきましたけれども、
地震によって、大きな地震によって、地層そのものがずれると、あの、僕も柏崎の原子力発電所のかなり中まで入ったことがあるんですが、
山のようなパイプが張り巡らされていて

◆小出
そうです。

◆石井
これは絶対、外れますよね。

◆小出
はい、これまではですね、地震が起きたときに、建家がどのように震動して、
その中にある配管などが、どのように震動して壊れるのか壊れないのかという、それだけを審査してきたのですが、
例えば、その活断層が原子炉建屋の直下にあって、そこで縦にずれてしまう、あるいは横でもいいですけれども、ずれてしまうということになると、
震動ではなくて、建家自身が変形してしまう
わけですね。
そうなったときに、まあ原子力発電所というのは、配管のオバケのような機械なのですけれども、
配管はたぶん、もう持たないと考えるのが当たり前だろう、と思います。
これまでは、そのようなことを無視してきてしまった、ということなのです。

◆石井
あの今日、実は前半でですね、南海トラフ地震についてですね、渡辺さんと話を聞いてきたんですけれども、
南海トラフ地震の被害想定の区域の中に、浜岡と伊方原発がありますよね。

◆小出
はい、そうです。

◆石井
この伊方原発もかなり危険ですか。

◆小出
はい、伊方原発というのはですね、行って見ていただければお分かりいただけると思うのですが、
愛媛県の佐多岬という、かなりまあ急峻な岬があるのですが、その急峻な岬の崖っぷちに建っているのですね。
で、伊方原発の海側は、かなり深い海がストッと落ちていまして、
そこに、溝のような地層が存在している、ということが分かっていて、
そこが、中央構造線という、日本最大の活断層だという風に考えられています。
ですから、南海トラフももちろん重要ですけれども、日本最大の活断層の、まさにその横にあるという、そういう発電所ですので、
昔から、私たちは心配してきています。

◆石井
渡辺さんからも…。

◆渡辺
はい。
今日の番組の前半で、南海トラフの、例の政府の被害想定のお話をしました。

◆小出
はい、ありがとうございます。

◆渡辺
政府は、これは最悪のシナリオで、32万人死者、220兆、これが最大の最悪の被害だ、
しかし、原発の被害が入ってないんだよってお話をしました。
担当者と、この議論を、担当者というのは、被害想定をした政府の担当者とこの議論をすると、
まだ、福島の被害のメカニズム、どうしてこんな大きな被害が出たのかということが分からないから、被害想定の前提としては入れられない、
従って、被害想定が出せない
、という回答なんですね。

◆小出
そうですか、はい。

◆渡辺
これはとても大きな大事な問題で、にも関わらず、最悪最大という言葉を政府が使って、またマスコミがその数字に飛びついて、
もうそれですら完全に、例えば地方自治体なんかを歩くと、
あるいは、僕の事務所に相談に来る自治体なんかの職員の方は、
もうこんな大きな被害では、何にも対策も出来ない、お手上げだということを、多くの方がおっしゃるんですね。
しかし、僕はいつも言うんですが、実は、それは最悪ではないよ、
ここにプラス原発震災、原発災害というものが加わるんだよっていうことをお話をしてるんですが、
なぜ今、例えば途中段階でも、その要素を外してしまうと、国民の目からもそれが外れてしまうんですよね。
だから、正確な数字ではないけれども、暫定的だという条件付きで、
原発被害を、この被害想定の中に入れること
は、先生は不可能だと思っていらっしゃいますか。

◆小出
もちろん不可能ではありませんけれども、今現在進行中の福島原発の事故で、いったいいくらの被害が出るかということすら、まったく分からないままなんですね。
たぶん私は、福島の事故を、本当にその日本の法令に則って補償する、賠償するというようなことをすれば、何百兆円あったって足りないと思っていますけれども、
その推計自身が未だに出来ていない、という段階なわけですから、
仮に、南海トラフ地震が起きたときに、どれくらいの被害が出るのかということを推計するということは、もうほとんど不可能ではないかと思います。
防災というのは、元々最悪の事態、最悪の事態というものを想定しながらいかなければいけない筈で、
原発のことを、まったく始めから無視してしまうなんていうことは、防災の原則から著しく逸脱してしまっていると思いますし、
220兆円だったでしょうか、なんかはじき出した数字もですね、要するに、最大でもなければ最悪でもない、ということを、まず始めに言っておかなければいけないことだと思います。


◆渡辺
次の南海トラフ、これ確実に来ますから、
そこではもう議論にならないような状況を、今政府は作り出しているようにしか僕には思えないんですが。

◆小出
はい、私もまったく同感です。

◆石井
とりあえず、日本にはたくさん断層があると、で、断層の上に原発があるんだと、
当時は断層の研究というのがほとんど進んでなくて、進んでないうちにどんどんどんどん原発造っちゃえと、いう形で造られてきたと、
いうお話があったという理解でよろしいですね。

◆小出
結構です。
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憲法が変わっちゃったらどうなるの?……こうなるの!ど~ん!

2013年06月19日 | 日本とわたし
憲法が変わっちゃったらどうなるの?
~ 自民党案シミュレーション ~




明日の自由を守る若手弁護士の会
http://www.asuno-jiyuu.com/
お問い合わせ/東京都千代田区有楽町1-6-8 松井ビル
旬報法律事務所 TEL:03-3580-5311

不条理劇『カイケンゴ』はじまりはじまり~!

みなさん知っていますか?
憲法が変わるかも知れないこと。

政権を取り戻した自民党は、
「こういう憲法に変えましょう」と、
憲法の改正案を発表しています。

ほんとにこの案のとおりに憲法が変わると、
私たちの生活は、かなりがらりと変わりそうです。

あなたがあなたらしく生きるために、
憲法はとっても重要なものです。

何も知らない間に変わっちゃった、ではなく、
憲法について、一緒に考えてみませんか?


自民党の改正案の中身を、ちょっとのぞいてみましょう。

テレビも新聞も、ちゃんと見てたつもりなのに……、



「採決!」
ジャ~ン!
『新憲法』実は準備してたのさ。




いつの間に?!

改憲で、わたしたちの生活が、ガラリと変わってしまう……?!




また増税……。
Tシャツに描かれたピースサインに、そのマークは何のつもりですか?!と問い質す警官。
自由報道の発禁、戦車やミサイルの増強……。

ふっふっふっふっふっ……。



国家と国民の関係
(立憲主義)


今の憲法は、国民が、自分たちの自由や権利を宣言し、
政府が独裁的な政治をしないように縛るという、
民主主義の国では当たり前のかたちをとっています。




ところが、自民党案では、国家が国民に対して、この範囲の自由なら認めると、
上から目線で授ける法律へと、根本的なスタイルが変わってしまいます。





表現の自由

自分の考えたこと、思ったこと、感じたことを、自由な形で表現することは、
人が生まれながらにして持っている権利です。




しかし、自民党案では、こういった表現活動が、
公益や公の秩序、といった分かりにくい理由によって制限されたり、処罰されかれないことになってしまいます。





戦争する国へ

武力を持たず、あくまでも話し合いで、国と国との衝突を解決する平和主義、戦争の放棄を止め、
国防軍を創設します。
国防軍は、国外では、日本と同盟を結んでいる国が、戦争を起こした時には、それに参戦し、
また、国内では、治安維持活動として、国民の行動を制限することもできる、強大な権限を持ちます。





社会保障

貧富の格差を無くして、人々の生活水準を安定させるのは、国の責務です。



ところが、自民党案では、家族の扶養義務が強調されて、
国の責務であるはずの生活の扶助の多くが、家庭の負担となりかねません。




また、医療、福祉、教育など、住民に身近な行政は、地方に任せきりになり、
自治体ごとにサービスのばらつきが、激しくなります。



『緊急事態宣言』!?

戦争や大規模な災害などの際、内閣総理大臣が『緊急事態宣言』をすると、
内閣は、国会で話し合うことなく、法律を同じ力を持つルールを定めることができ、
国民はこれに、従わなければなりません。







改正手続きの緩和

さまざまな人権や、戦争放棄を宣言した憲法は、
時の政治権力が、自分に都合良く、簡単に変えてしまわないように、
改正の手続きを厳しく定めています。




自民党案では、その改正手続きを、とても緩やかなものにし、
簡単に憲法を変えられるようにします。
自民党は、7月の参議院選で勝てば、さっそくここから改正を進めると話しています。

いかがでしたか?




景気、雇用、復興……。
現在この国には、解決しなければならない問題は、山ほどあります。
でも、憲法が変わってしまうかもしれないことは、
私たちの生活や、それぞれの生き方に関わる大問題です。
どんな改正案なのか、そんな内容に改正されていいのか、
ぜひ、家族や友人に伝え、話し合ってみてください。


作:明日の自由を守る若手弁護士の会 
絵:大島史子 声:きーこちゃん

この動画の内容のパンフレットを、
『明日の自由を守る若手弁護士の会』にて、1部15円で­販売しております。


http://www.asuno-jiyuu.com/

旬報法律事務所 TEL: 03-3580-5311


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「極寒の女川町の浜辺で朝焼けを見たときに、曲を書いてもいいと言われた気がした」佐村河内 守さん

2013年06月18日 | 音楽とわたし
弟が、佐村河内守さんという作曲家のことを教えてくれた。
わたしはこの人のことを、今朝まで全く知らんかった。

昨年末、津波で母を失った石巻市の女児(10)と出会ったのをきっかけに、
被災地に何度も足を運び、女児や地元の人との会話から、曲の構想を得た。
今年2月には「死者と対話しないと曲は生まれない」と、女児の母が亡くなった女川町の海を望む浜辺で、一晩を過ごした。
朝焼けを見たときに、「曲を書いてもいいと言われた気がした」


わたしは今、毎日ちょこっとずつ、ようできても2小節ぐらいの進み具合で、作曲を続けてる。
わたしは耳がちゃんと聞こえるし、ほぼ健康やし、自分の家の中にピアノがあるし、子育ても終って時間もある。
凹んでる場合ちゃうがな。
そう背中を押してもろた気がした。

佐村河内さんは、今から15年前に聴力を完全に無くさはった。

以下は、ウィキペディアよりの抜粋

『抑鬱神経症や不安神経症、常にボイラー室に閉じ込められているかのような轟音が頭に鳴り響く頭鳴症、耳鳴り発作、腱鞘炎などに苦しみつつ、絶対音感を頼りに作曲を続ける。
特に、頭鳴症による耳鳴りについて、佐村河内は、
「父と母が、そして歴史が聞いた『原爆の音』。それを私の血がいま、聞いているのかもしれません」と述べている。
光を浴びることで、偏頭痛や耳鳴りの発作が誘発されるため、自宅では暗室に籠り、外出時には、光を避けるためのつばの広い帽子とサングラスを着用することを余儀なくされている』


弟が紹介してくれたんは、『無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌ』


聴いた後、慌てて他の曲を調べた。

つい最近に、多分弟もこれを観て、 ど素人のくせに作曲に挑戦してる姉に教えたらな、と思てくれたんやと思う。


NHKスペシャル・『魂の旋律~音を失った作曲家~』



私が佐村河内さんと出会ったのは5年前。
以来、激しい耳鳴りや偏頭痛に苦しみながら、作品を生み出し続ける佐村河内さんを、ずっと見続けてきました。
大量の薬を服用し、生きていくだけでも困難な中、なぜ、作曲を続けるのか。
この問いに対し、佐村河内さんは、
「人生は苦である。苦難、闇の中にいるからこそ、真実の音をつかむことができる」と、折に触れお話されてきました。

同じ“ものを作る人間”として、その姿にいつも勇気をもらい、そのことを視聴者の方にも届けたいとの思いで、今回の番組を制作しました。

佐村河内さんは、
「自分の作品を聴くことができない悔しさとみじめさは、今も乗り越えられていない」と語ります。
それでもコンサート会場には、足を運ばれています。
理由は、お客さんの拍手の振動を感じることができ、それが唯一の救いだからとのことです。
私は、この先も、佐村河内さんの音楽に、拍手を送りたいと思います。

ディレクター 古賀淳也


「自分にできることは、まずは彼女の、そして彼女のママの魂を救うこと。僕は1人しか救えませんよ」

東日本大震災で、母親をなくした少女にささげるレクイエムの作曲にあたり、佐村河内さんが発したことばが、特に印象に残ったという声を、放送後、多くの方からいただきました。
佐村河内さんは言葉通り、膨大なメールのやりとりや、石巻に何度も足を運ぶなかで、少女の喪失感と対峙し、レクイエムを作曲されました。
そして完成後も、交流を続けています。
まだ10歳の少女は、ふだん悲しみを口に出したり、泣いたりすることはほとんどありません。
ただ、夜、祖母の精子さんと、手首をひもでつなぎ合わないと眠ることができない姿を見ると、その悲しみの深さを突きつけられます。

取材中、震災で失われたすべての命の背後に、こうした深い悲しみが横たわっていることに、改めて身がすくむ思いでいました。
佐村河内さんが、たった1人のために生み出した音楽が、今も悲しみのうちにある、多くの方々に届くよう願っています。

ディレクター 木下千種


そしてこの曲が、被災地でいろんな思いを抱えて生きておられる方々に、希望シンフォニーと名付けられ、聴かれている曲。


わたしもいつか、この曲の全曲を、せめてCDで聴きたいと思う。

あの日、広島の中学生が、違法を覚悟でネットに流し続けてくれたNHKの画面を見ながら、
津波にすべてを飲みこまれていく町を、川を、山を、そして人々や動物の姿を、立ったままずっと凝視した。
夜中で、すでに室温はずいぶん下がってた。
なんでこんなことに……と唖然とするばかりで、その喪失の大きさに言葉が全く出てこんかった。

続いて原発の恐ろしい事故が続けて起こり、その後から、想像を絶する政府の棄民が始まった。
2週間もすると、ネット上の新聞報道と、ツィッターやフェイスブックで流れてくる情報とが、かなりズレてることに気がついた。
そのことに怒り、非難をし、毎日パソコンにかじりついて、ネットで日本のことを調べ続けた。

その頃からや。
もうすっかり忘れてた、30年近くも前の、それもいきなり作れと言われて慌てて作った短い曲のテーマが、くり返しくり返しわたしの頭の中で鳴り出した。
なんでやろ?と思いながら、そのまんまにしてた。
1年経ってもまだ、なんかっちゅうと思い出す。
これはもう、日本を思う気持ちを音にせなあかんってことちゃうか。

作曲の教育を受けたこともない人間がと、ふと思たりもするし、ちゃんとできるんかいなと、ふと恐なることもある。
そして未だわたしは、被災地を訪れたこともなく、感じることのどれもこれもが、想像の域を出んままでいる。
それでもこの、日本への祈りの強さは、毎日どんどん強うなる。

曲を書いてもいいと言われた気がした。
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国連人権理事会からの勧告に、ちゃんとやってるがな!と反論した日本政府……堕ちるとこまで堕ちました

2013年06月18日 | 日本とわたし
OurPlanetTVさんが、先の記事で話題にした、国連人権理事会から受けた報告書と勧告を、和訳してくれはった。
それをここに転載させてもらいます。

事細かなところまで、勧告に従うよう強く求めるとまず注意書きして、政府が今だおざなりにしたまんまの物事を指摘してくれてはる。
それに対して返ってきた政府からの言葉はというと、

うちはちゃんとやってんのに誤解されてる……。

自省も再考も全く見受けられんもんやった。

やっぱり最低や……。


「避難基準の厳格化を」日本に勧告~国連人権理事会



(国連人権理事会特別報告者アナンド・グローバー氏 去年11月撮影)
 
国連人権理事会は日本時間の24日未明、福島第一原発事故後の人権状況に関して、
国連特別報告者アナンド・グローバー氏の報告書と勧告を、サイトの公開した。
勧告では、
「子ども被災者支援法」の基本方針を、事故の影響を受けた住民や自治体とともに策定することや、
汚染レべルを年間1ミリシーベルト未満に下げるために、期間がきちんと明記した計画を早急に策定すること、を求めている。
 
勧告は、原発事故の初期対応、健康調査、放射線モニタリング、除染、透明性と説明責任の確保、賠償や救済措置、そして、政策の住民参加についての計31項目
中でも、健康調査については、
年間1ミリシーベルト以上の地域に居住する住民すべてに、健康管理調査をすることや、
甲状腺検査は、子どもだけでなく大人にも実施し、血液、尿検査なども行うよう求めるなど、10項目にわたった。
 
また、情報のアクセスや透明性についても言及しており、
健康検査の結果へのアクセスを容易にすることや、
原子力規制院会の委員と原子力産業の間に利害相反がないか、その関わりを公開するよう求めている。
 
これに対し、日本政府は声明を発表し、
報告書のドラフト段階で、日本政府は科学的、もしくは法律的観点から、事実誤認を明確にするためにコメントを提供してきた。
それにもかかわらず、我々の説明が正確に反映されていない箇所が、報告書に見受けられる
」と、
主張福島県健康基本調査のために、約800億円の財政支援を行っており、
避難区域に住んでいた住民を対象に、個人の被ばく量の測定、子どもの甲状腺検査、大人を含む血液検査、心臓の検査、妊娠と出生を行っている、などと反論した

   
国連特別報告者アナンド・グローバー氏・日本調査報告書勧告
 
原発事故の緊急時について

76. The Special Rapporteur urges the Government to implement the following recommendations in the formulation and implementation of its nuclear emergency response system:
原発事故の緊急時対応策の策定と実施に際し、日本政府は、以下の勧告に従うよう強く求める。
 
(a) Establish regularly updated emergency response plans that clearly demarcate the command structures and specify evacuation zones, evacuation centres, and provide guidelines for assisting vulnerable groups;
原発事故の緊急対策計画を定期的に見直し、確立すること。
指揮系統を明確に示し、避難地域や避難場所の特定や、弱者支援の指針を規定すること。

 
(b) Communicate disaster management plans, including response and evacuation measures, to residents of areas likely to be affected by a nuclear accident;
原発事故の影響を受ける危険性のある地域の住民と、事故対応や避難対策など、災害対策計画について協議すること。
 
(c) Release disaster-related information to the public as soon as a nuclear accident occurs;
原子力事故発生時には、即時に、災害関連情報を公表すること。
 
(d) Distribute promptly iodine prophylaxis before or as soon as the accident occurs;
原発事故発生時には、事前に、または即時に、ヨウ素剤を配布すること。
 
(e) Provide for prompt and effective usage of such technology as SPEEDI in gathering and disseminating information on affected areas;
被曝影響を受ける地域について、情報を収集し、情報提供するために、SPEEDIなどの技術を、迅速かつ効率的に活用すること。
 
健康調査に関して

77. With respect to health monitoring of the affected population, the Special Rapporteur urges the Government to implement the following recommendations:
原発事故の影響を受けた人々に対する健康調査について、日本政府は、以下の勧告に従うよう強く求める。
 
(a) Continue monitoring the impact of radiation on the health of affected persons through holistic and comprehensive screening for a considerable length of time and make appropriate treatment available to those in need;
長期にわたる、包括的かつ広範な調査を実施し、必要とする人に適切な処置・治療を行うことを通じて、放射能の健康影響を、継続的にモニタリングすること。
 
(b) The health management survey should be provided to persons residing in all affected areas with radiation exposure higher than 1 mSv/year;
年間1ミリシーベルト以上の地域に居住する人々に対し、健康管理調査を実施すること。
 
(c) Ensure greater participation and higher response rates in all health surveys;
すべての健康管理調査において、多くの人が受診できるよう保障し、調査の回収率を高めるようにすること。
(d) Ensure that the basic health management survey includes information on the specific health condition of individuals and other factors that may exacerbate the effect of radiation exposure on their health;
「基本調査」には、個人の健康状態と、被曝によって健康に影響を及す要素を含めること。
 
(e) Avoid limiting the health check-up for children to thyroid checks and extend check-ups for all possible health effects, including urine and blood tests;
子どもの健康調査は、甲状腺検査に限らず、尿検査や血液検査を含め、(被ばくの)影響を受ける可能性がある全ての健康調査に、範囲を拡大すること。
 
(f) Make follow-up and secondary examination for children’s thyroid check-up available to all requesting children and parents;
甲状腺検査のフォローアップと二次検査を、親や子が希望するすべてのケースで実施すること。
 
(g) Simplify children’s and their parents’ access to information regarding their test results, while ensuring the protection of private information;
個人情報を保護しつつも、検査結果に関する情報を、検査を受けた子どもや保護者が、容易に入手できるようにすること。
 
(h) Refrain from restricting examination for internal exposure to whole-body counters and provide it to all affected population including residents, evacuees, and to persons outside Fukushima prefecture;
内部被ばくの検査を、ホールボディーカウンターに限ることをやめ、住民や避難者、福島県外の人を含む、影響を受けた全ての人が、検査を受けられるようにすること。
 
(i) Ensure mental health facilities, goods and services are available to all evacuees and residents, especially vulnerable groups such as older persons, children and pregnant women;
全ての住民や避難者、とりわけ高齢者や子ども、妊婦などの弱者のために、心理的ケアを受けることのできる施設やもの、サービスを確保すること。
 
(j) Monitor the health effects of radiation on nuclear plant workers and provide necessary treatment.
原発労働者に対して、被ばくによる健康影響を調査し、必要な治療を行うこと。
 

被曝線量に関する政策について

78. The Special Rapporteur urges the Government to implement the following recommendations regarding policies and information on radiation dose
放射線量に関連する政策・情報提供に関し、日本政府は、以下の勧告に従うよう強く求める。
 
(a) Formulate a national plan on evacuation zones and dose limits of radiation by using current scientific evidence, based on human rights rather than on a risk-benefit analysis, and reduce the radiation dose to less than 1mSv/year;
最新の科学的根拠を用いて、避難区域や被ばく線量限度について、国としての計画を策定すること。
その際、リスク便益分析の立場ではなく、人権に基づいて、被曝限度を、年間1ミリシーベルト未満に抑えること。

 
(b) Provide, in schoolbooks and materials, accurate information about the risk of radiation exposure and the increased vulnerability of children to radiation exposure;
放射線の危険性と、子どもが被曝に対して感受性が高いという事実について、学校教材等で、正確な情報を提供すること。
 
(c) Incorporate validated independent data, including that from the communities, to monitor radiation levels.
放射性レベルの計測については、地域住民によるものも含め、有効な民間データを活用すること。
 

除染と瓦礫保管について

79. Regarding decontamination, the Special Rapporteur urges the Government to adopt the following recommendations:
除染について、日本政府は、以下の勧告に従うように強く求める。
 
(a) Formulate urgently a clear, time-bound plan to reduce radiation levels to less than 1mSv/year;
放射能レベルを、年間1ミリシーベルト未満に下げるため、時間目標を明確に定めた計画を、早急に策定すること。
 
(b) Clearly mark sites where radioactive debris is stored;
放射性瓦礫の保管場所を、明確に表示すること。
 
(c) Provide, with the participation of the community, safe and appropriate temporary and final storage facilities for radioactive debris;
地域住民尾の同意を得た上で、安全で適切な放射性瓦礫の、中間・最終貯蔵施設を整備すること。
 

情報公開について

80. The Special Rapporteur urges the Government to implement the following recommendations regarding transparency and accountability within the regulatory framework:
規制組織内部の透明性と説明責任について、日本政府は、以下の勧告に従うように強く求める。
 
(a) Require compliance of the regulatory authority and the nuclear power plant operators with internationally agreed safety standards and guidelines;
原子力規制委員会、および原発事業者は、国際的に合意された、安全基準や指針を遵守すること。
 
(c) Ensure disclosure by members of the Nuclear Regulation Authority of their association with the nuclear power industry;
原子力規制委員会の委員と原子力業界との関係について、情報を開示すること。
 
(d) Make information collected by the Nuclear Regulation Authority, including regulations and compliance of nuclear power plant operators with domestic and international safety standards and guidelines, publicly available for independent monitoring;
規制や、国内外の安全基準や指針に関する、原子力事業者の遵守状況など、原子力規制委員会が集めた情報は、外部から監視できるよう公開すること。
 
(e) Ensure that TEPCO and other third parties are held accountable for the nuclear accident and that their to pay compensation or reconstruction efforts is not shifted to taxpayers.
原発災害による損害について、東京電力等が責任をとることを確保し、かつその賠償・復興に関わる債務を、納税者に転嫁しないようにすること。
 

賠償や生活支援について

81. In relation to compensation and relief, the Special Rapporteur urges the Government to implement the following recommendations:
補償や救済措置について、日本政府は、以下の勧告に従うよう強く求める。
  
(a) Formulate, with the participation of the affected communities, the implementing framework under the Victims Protection Law;
原発事故の影響を受けた住民の参加を得て、「子ども被災者支援法」について、基本方針を策定すること。
 
(b) Include cost of reconstruction and restoration of lives within the relief package;
支援(救済)策には、復興と、人々の生活再建のためのコストを含めること。
 
(c) Provide free health check-ups and treatment that may be required for health effects from the nuclear accident and radiation exposure;
原発事故と、被曝の影響により生じた可能性のある健康影響について、無料の健康診断と治療を提供すること。
 
(d) Ensure that compensation claims by affected persons against TEPCO are settled without further delay;
東京電力に対する損害賠償請求が、遅滞なく解決するよう保証すること。
 

住民参加について

82. The Special Rapporteur urges the Government to ensure effective community participation, especially participation of vulnerable groups, in all aspects of the decision-making processes related to nuclear energy policy and the nuclear regulatory framework, including decisions regarding nuclear power plant operations, evacuation zones, radiation limits, health monitoring and compensation amounts.
原発の稼働、避難地域の指定、放射線量限界、健康調査、補償を含む原子力エネルギー政策と、原子力規制の枠組み等に関するすべての側面の意思決定プロセスに、
住民参加、特に、脆弱な立場のグループが参加するよう、日本政府に強く求める。


(OurPlanetTV仮訳 2013年5月28日)

 
国連人権理事会グローバー報告書全文(英文)2013年5月2日
http://www.ohchr.org/Documents/HRBodies/HRCouncil/RegularSession/Session...
日本政府の声明(英文) 2013年5月27日
http://www.ourplanet-tv.org/files/20130527_JapanStatement.pdf
日本政府の詳細な反論(英文)
http://www.ohchr.org/Documents/HRBodies/HRCouncil/RegularSession/Session...
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国連でもウソを言い続ける日本政府!!ど~ん!!

2013年06月18日 | 日本とわたし
『フタバから遠く離れて』で、震災後の原発事故で避難生活を送る人々を描かはった舩橋淳監督。
その後も、再び震災をテーマに、『桜並木の満開の下に』という映画を撮らはった。
その舩橋監督のFacebookの画面上に、こんなメッセージがふたつ、発せられてた。
ぜひみなさんにも知っといてもらいたいと思い、ここに転載させてもらいます。


【国連でウソを言い続ける日本政府】

さる5月27日、ジュネーヴ国連人権理事会にて、「福島原発事故の避難基準を厳格化せよ」というアナンド・グローバー氏の勧告に対する、日本政府の回答。







①「事実誤認があり、避難基準も、国際的な専門家機関の勧告に基づくものだ」

②「福島県健康基本調査のために、約800億円の財政支援を行っており、
避難区域に住んでいた住民を対象に、個人の被ばく量の測定、子どもの甲状腺検査、大人を含む血液検査、心臓の検査、妊娠と出生を行っている」


ウソばっかり。

避難規模・損害賠償額を小さくするため、年間被ばく限度を20mSvに設定した、という内幕には一切触れず。

この回答書は、将来の「博物館行き」ですね。
いかに、日本政府が国民の被ばくについて、国際社会でウソを突き通したのか、証拠となりますので、みなさん保存しておいてください。


詳しくは、こちらでレポートされています。
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node%2F1589

レポートの写真は、ジュネーヴで会議に出席した、井戸川前双葉町長に複写させていただきました。


そしてこれは、その井戸川前双葉町長からのお知らせです。



観光バスを借り切って、双葉町民が国会へ乗り込みます!

ーーーーーーーーーーーー

20日午後1時から参議院会館で院内集会をやります。
双葉町民の嘆きを国会で言いまくります。
埼玉県騎西高校の避難所、福島県内とつくばの双葉コミュニティからも参加します。

井戸川克隆
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核兵器ゼロを要求する!

2013年06月17日 | 世界とわたし
核兵器による現代の悲劇は、アメリカの誤解と焦りと恐怖心からはじまった。
他の国から、核兵器で攻められる前に。
そんな、架空の、ほんまは起こりもせんかった想像に煽られて、多くの科学者らが砂漠に閉じ込められ、寝食を削りながら研究を続けた
この時、アメリカに核兵器の開発を勧めたのは、ユダヤ系ハンガリー人、レオ・シラードという科学者。
彼がなんでアメリカに勧めたかというと、ただただヒトラーが核兵器を手中に治めることを危惧したからであり、
アメリカという国の自由さや、倫理や正義は、信じるに値すると誤解してしもたから。
非常識が非常識を呼び、いつしかそこには、倫理も人道も跡形も無く失うた、愚か者の集団が組織された。

日本に2度、原爆が落とされた。
そのギリギリのギリギリまで、原爆投下を反対してたのも、このシラード。
もちろん、日本に対して原爆が使用されることを、猛烈に反対した科学者はぎょうさんいた。
特に、無警告による原爆投下だけは食い止めたいと考え、署名を集め、大統領への嘆願書を制作した。
戦時下の、自分の身を懸けた行動やった。
けれども、たくさんの◯◯されてたら、△△やったらが叶わんまま、世にも恐ろしい原爆が、無警告無差別に落とされた。

この野蛮さ、非道さは、言葉にできひんほどのこと。
核を恐れるあまりに、核を使てしもたアメリカは、自分の過大過ぎる過ちを隠すために、全力で自国の国民を洗脳し、
落とした国の国民に対しては、原爆とアメリカというイメージの切り離しを、事もあろうに、未来のエネルギーという言葉にすげ替えて、
贅沢と便利をエサに、原発というものを押し付けて、戦後の混乱と貧乏に喘いでた日本人に対する大々的な洗脳にも取り組んだ。

よその国の核兵器事情にあれこれ文句言う前に、自分とこはどやのん?

誰もがそう思うやろ。

この、不可能と多くの人が思てる『核兵器ゼロ』を、それでもわたしは願って行動する。
あきらめたその日から、叶わん夢になるのやから。



コメント (2)
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被爆地児童の避難請求が棄却され、加害者の不労所得は確保され、官吏は咎を負わずに保護される国の狂気

2013年06月17日 | 日本とわたし
安全性をどうやって最大限確保できるのか、この人は知ってるんやろか。
そうとしたら、世界一の物知りやな。
そうかて、そんなこと知ってる人、どこにもおらんのやもん。

産業競争て、いったい誰が競争してて、誰がその恩恵を受けるんやろか。
どうせ、ほんの一部の、もともと金有り余ってる人間か会社に流れ込んでいくに決まってる。
それがこの世の常なんやから。

原発は廃炉まで考えるとって、廃炉ありきで考えなあかんもんちゃうの?
廃炉だけやない、稼働させたらその瞬間から出てくるゴミを、いったい誰に押し付けようとしてるんか、それを誤摩化したまんま、
稼働してる間のコストは比較的安いやなんて、冗談もほどほどにしいや!と、一般の市民からも叱られるようなこと言うてからに。

わざと言うてんのかいな。

この裏になにが隠れてるんかいな。

またなんか、バレたら都合の悪いことでも決めてんのかいな。コソコソと。

以下に、まともな常識が残ってるとは思えん人の、公の場で発せられたトンデモ発言と、
この狂気が蔓延している日本の、『STIGMA・スティグマ(社会的に見捨てられた者)』についてのYukinoさんという方の意見を、続けて転載させてもらう。

「原発事故による死亡者は出てない」自民・高市政調会長
2013年6月17日(月)
 
自民党の高市早苗政調会長は17日、神戸市の党兵庫県連の会合で、
事故を起こした東京電力福島第一原発を含めて、事故によって死亡者が出ている状況ではない。
安全性を最大限確保しながら活用するしかない
」と、原発再稼働を目指す考えを強調した。

原発事故により、多くの避難者が出ている現状で、「死亡者が出ていない」との理由を挙げて再稼働方針を強調する姿勢には、批判が出る可能性もある。

自民党は、参院選公約の最終案で、再稼働について、
「地元自治体の理解を得られるよう最大限の努力をする」と、推進する考えを盛り込んでいる。
高市氏は、産業競争力の維持には、電力の安定供給が不可欠としたうえで、
原発は廃炉まで考えると、莫大(ばくだい)なお金がかかるが、稼働している間のコストは比較的安い」と語った。



STIGMA(社会的に見捨てられた者) 
2013/06/15

この国の狂気は、「逃げ切れると確信するほど残酷になれる」という、人間の普遍的な邪悪さによるのだろうか

被曝地における女子中学生の甲状腺異常が、50%を超える事態となっているのであり、
つまり彼女らは、この時代におけるスティグマ(社会的に見捨てられた者)なのだろう。
行政は全くの無策であり、むしろ棄民を黙約としているのであり
大新聞を筆頭とする巨大メディアは、それを無害とするプロパガンダに腐心しつつ
医師会も、弁護士会も、教職員組合も、階級関係を担保に、人類史上最悪の構造的暴力に加担している

結局のところ、どれほど健康被害が明るみになったところで、絶対的な有責者の特定は不可能だ。
自治体と教育機関は、中央省庁の指導によるものだと主張し
中央省庁においては、文科省、厚労省、国交省の責任区分が不明瞭であり、彼らはおそらく、国政の議決によるものだと抗弁し
国政は、歴代の政権によるものだと回避するのであり、
さらにメディアは、通信社による錯誤だと居直り
通信社は、報道管制がもたらした瑕疵であると見解を貫き
かくして加害者集団は、全てを曖昧化するのだろう。
つまり、誰一人として責任を取らない

中央省庁は、原発関連の40ちかい、公益法人と特殊法人を所轄しているのだが、
それらが歴代OBの、天下り先であることは語るまでもなく、
事業の定款として、原発立地調査や運転技術の確立などを謳っていながら、
このような破滅的な事故を引き起こしつつ、縮減や統廃合が、議論の俎上に載ることすらない
わけだ。
被爆地児童の避難請求が棄却されながら、加害者の不労所得は万全に確保される、という不条理であり、
かくも社会資本配分は、欺瞞(デタラメ)である。

国家賠償法第1条には、行政上どのような瑕疵があろうとも、官吏の法的責任は追求されない、と明記されているのだから、
彼らが数千万人を被曝させようが、少女達の未来や、生まれてくるはずであった生命を蹂躙しようが、
咎を負うことはないのであり、あらためて官吏とは、超法規的な特権階級に他ならない

数十万人の未成年者を、強烈な放射線に晒すという「未必の故意」が、あからさまに横行する事情とは、
行政、教育、報道、医療、学識にかかわる各々が、「逃げ切れる」という絶対の確信を抱くことによるのであり、
そのような道徳原理の不在が、社会狂気を増幅させているのだと思う。

我々は、調整された仮想現実に、薄々気付いているのだが、それは記憶素子に格納された、ソフトウエアモジュールの再生に等しく、
つまり、根源的に、現実は不在であり、知覚情報は無効なのであり、もはや実像とシミュレーションを厳密に区別する方法など存在しない。
幻想を克服し、苦境の本質へ到達するには、肉体の視力を超越した何かが求められるのだろう。

本来的に生きていくことは、無数のリスクとの格闘であり、
おおよそ人類の大半は、生まれた瞬間から、ただ生き残るための熾烈な競争を強いられるのだけれど、
奇跡的な確率で、戦後日本の繁栄期に存した我々は、社会動物としての本能を、致命的に磨耗させたのであり、
つまり、存在のために激しく考え続けなくてはならないという、人間原則を喪失し、
「過去の延長が未来である」という、ピット・フォール(無思考の陥穽)に転落したのかもしれない。

自分は、この社会が、人類史上最も狂った体系であると思うのだが、皆様方はいかがだろうか?

原子炉4基が、僅か200キロ先で崩壊しているのに、経済市場は投機に浮かれているのであり、
膨大な放射線が、首都圏で確認されているにかかわらず、いまだ彼らは、それが土地本位制度の破綻に連鎖する、というイメージが奮起できない。
被曝地の児童が助けを求めながら、市民はそのような情報を意味化できず、
すなわち、人権や生命という概念を抽象する、高度領域の知力が毀損しているのであり、
破滅が目前に迫りながら、メディアの同調ムードに幻惑され、スポーツ中継とバラエティ番組に熱中する
わけだ。

つまり我々は、軽薄という濃密の無気によって、窒息している。

ゴールトンの「平均への回帰」によると、遺伝的優位、あるいは社会的優位も、世代を重ねるごと平均化され、
存在は、あまねく勃興と没落を時間原理とするのだけれど、
むしろこの体系は、崩壊セクターでなく、消滅セクターへ突入しているのであり、
次世代の被曝という悲惨は、その予兆に過ぎない
のである。
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誰も、ほんまのほんまは、死にとうなんかない

2013年06月16日 | ひとりごと
日本での年間自殺者の数は、実は3万人ではなく、10万人であるという話を何度も聞く。
もしそれが事実なら、毎日274人もの人が、自分で自分の命を絶ってることになる。
274人……いったいこれは、なにを意味してるんやろ。

十代の頃、あまりにどうしようもない、辛いを通り越した悲惨なことが連続して起こり、2度ほど自殺の真似っこをした。
毎晩のように、内臓の売買や自殺の勧めを受話器の向こうの、顔は知らんけれども声はすっかり覚えてる男から聞かされて、
いつの間にか、そうすることもアリか、などと思う気持ちが定着してたのかもしれん。
なによりも、本当にくたくたに疲れてた。
事故の影響で出てきた後遺症の具合も良うなかった。
2度とも、運良く見つけてくれた人がいて、わたしは今もこないして生き長らえさせてもろてる。
息子をふたり授かり、命をつなぐことを叶わせてもろた。

旦那が最近、中学生のアメリカ人の男の子に、日本語を教え始めたのやけど、
その子が読みたいと言うてきた本の題名が、『自殺サークル』という小説やった。
名前が名前だけに、えらいこっちゃとばかりに調べてみた。
結局は、親とも話し合うて、それは却下、ということになった。

『完全自殺マニュアル』などという本を書いた人がいる。
自殺のすすめ、という言葉もよく目にした時代がある。
いつの時代にも、どこの国にも、自殺ということについて、いろんな形で表現されてきた。
けれども、日本が突出して自殺する人が多いということに、今一度、きちんと目を向け、考えなあかんのとちゃうやろか。

社会の中のちっぽけな存在として自分を見るか、
かけがえのない、世界でたったひとつの、大切な存在として自分を見るか、
そして、本当に孤立していては、もとから生きられていない⇒だから、本当は独りではない、ということに気づけるか、

簡単には語れない事柄やけれども、経験者として言えば、あの瞬間の堪え難い苦しさと、圧倒的な勢いでやってきた後悔は、今でも生々しく記憶に刻み込まれてる。

誰も死にとうなんかない。
ほんまは、どうしたん?だいじょうぶ?という声をかけてもらえることを待ってる。
手を差し伸べて握ってもらえることを望んでる。

必要なことを必要なとこに。
うつ病に、恐怖症に、家族との関係に、学校に、職場に悩んでる人が自分を傷つけて運ばれてくる病院に、もっと心療内科の専門家を置く。
自殺の名所と呼ばれてるとこに、話を聞く人、その人が抱えてる問題の解決策を一緒に考えられる人が、常時いられるようにする。
依存症に悩んでる人が、個人やグループ、あるいは地域で治療ができる機関を、各市町村にきちんと整備する。

できることはいっぱいある。
どれもこれも、原発の無駄金に比べたら、ノミほどの予算でできる。

アルコール中毒もパチンコ依存症も、ひきこもりもいじめも、これはもうしょうがない、ある意味日本の一部なんやと、
知らず知らずのうちに、そんなふうに思い込まされてないか?マスコミや目上の人や世間に。
日本の原発は絶対に安全です、みたいな具合に。
わたしらに、自分のことをもっともっと大切にしていいと、必死に伝えてくれるものがあまりにも無さ過ぎた。
それで、自己犠牲や抑制が、すっかり遺伝子に組み込まれてしもた。
きちんと自分が何者であるかを知り、そのすべてを丸ごと愛せてたら、愛してもええのやと教えてもろてたら、
誰もそんな、かけがえのない、愛すべき者を、痛めつけたり殺したりせえへん。
誰からも愛されてのうても、わたしだけは全身全霊で愛してる大切な人。
それが自分であることを、もっともっと知ってほしい。

わたしはそれを、日本に住んでた時の、旦那とうまくいけんようになって悩んでた頃に診てもろた、カナダ人のカウンセラーから、
そして、息子が重体で入院したアメリカの病院が、すぐさま呼んでくれたカウンセラーから、たっぷりと時間をかけて教えてもろた。
彼らの声と眼差し、そしてその時のわたしの心の復活の足音は、今もはっきりと覚えてる。


見えざる敵「日本: 年間自殺者3万人」との戦いを開始したアイルランド人が制作したドキュメンタリー映画の衝撃【全編無料公開】




私はいったい何をしているんだろう。
でも、何かやらなきゃいけないんだ。
日本では、誰も、自殺の原因や、
自殺との戦い方について、
話そうとはしない。

しかし、自殺の方法が書かれた本は、
100万部以上の売り上げがある。

もし日本で、一万人の命が救えるなら?
奇跡ではなく、アイディアや誠実さで、
聞いてくれる人はいるのだろうか?

もし死が暗闇なら、
私は命に目を向けたい。
命を取り戻したい。
死の窮地から、
絶望ではなく、希望を、
見出せるようにしたい。
ぎりぎりまで追いつめられた、
苦しい時でも。

過去10年間に、約30万人の日本人が、
自殺で亡くなっている。
それは、アイスランドの人口と同じくらい。
日本の自殺率は、アメリカの2倍。
タイの3倍。
ギリシャの9倍。
フィリピンの12倍。

納得出来ますか?
今こそ、反撃のときではないですか?

Saving 10,000 | Winning a War on Suicide in Japan



自殺に限らず、日本では、「死」の議論が起こりにくい。
「死」に限らず、社会機能の不全に対しても。
正直、僕自身も、この映像に、どうコメントしていいのかわからないまま、筆を進めている

なぜだかわからない。
その原因は、内側にいる僕らには、いつの間にか見えなくなっているけれど、
日本の自殺者数に衝撃を受けた、アイルランド人2名が制作したこの映画、『Saving 10,000 – 自殺者1万人を救う戦い』が、
その極めて強い真摯な情熱と、外からの4つの目で、ぼくらの精神をいま、こじ開けようとしているのを感じる

いままで見えなかった「なにかの背中」が、遠くで灰色の影をちらつかせている。

これはもしかしたら、僕ら日本人にとって、数少ないチャンスなのかもしれない。

この映画の中では、"日本人の精神性" 、なぜ我々は、「同調」に対して脆弱なのか、
自殺に対する美意識、
個人の責任感の強さ(特に、借金やお金の問題に関して) に始まり、いくつかの問題が提示されている。


もし突然 脳卒中などで倒れ
体がまひし車椅子生活になり
子どもからの助けや介護が
必要になったら
長生きする意味がないような気がします
他の人に迷惑がかかるなら

- ある老人の言葉



詳細な自殺の方法まで報道する、日本のメディア、特にテレビの問題。
そんなシーンを、映画やドラマで見慣れた我々日本人は、いとも簡単に、自殺の瞬間の自分の姿をイメージできてしまうけど、
ここでは、その後の肉体の、決して美しいとはいえない損傷とリアクション、周囲が受ける多額の賠償問題が語られる。

そして、経済システムとしての理由。

なぜ保険会社は、自殺者に保険金を支払うのか、
派手なCMを繰り返す消費者金融、パチンコ、アルコール、風俗、
日々生まれていくる新しい生命を、数十年後消費していくような、「死のリサイクル」という闇のカラクリ。

ホント、自殺が馬鹿らしくなる。

でもこうして書きながら、「自殺」という存在を考えることを、思考停止させようとする心理的な抵抗と、
得体のしれないものに対する恐怖と、曲解された "穢れ" の遺伝子を、いま自分のなかに感じる。

その理不尽も、映画の中では、はっきりと述べられている。

この映像は、彼らの訴えは、日本人として生まれた人々にとって、体験しなくてはならないことの様に思える。

もう一度言う。
これはもしかしたら、僕ら日本人にとって、数少ないチャンスなのかもしれない。
亡霊のような「自殺」と「死」に関して、ここから議論を始める時ではないのだろうか。


日本では、報告によると
すごい数ですよ
救命救急センターへ搬送される患者の10~20%
心臓病や脳卒中や交通事故を含め
緊急治療室に搬送されるうちの10~20%が
自殺未遂者なのです


- ある精神分析医の言葉





監督: レネ・ダイグナン (Rene Duignan)
撮影: マーク=アントアン・アスティエ (Marc-Antoine Astier)

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映画『Saving 10,000 – 自殺者1万人を救う戦い』
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父の日とスパチュラとごちそう

2013年06月16日 | 家族とわたし
父の日がやってくると、混乱ぎみに、やや不機嫌になる人が若干一名我が家にはいる。
昨日、ケリーとウーヴェの家で話してた時にも、彼はそのことについて、ちょっとだけ吐露してた。
自分は充分に父親としての存在に成り得てたか……。

社会に出てまともに働いたこともなく、ただガールフレンドにくっついてふらっとやってきた国で、言葉もまだ充分扱えずにいた若者に、
突然のしかかってきた責任。
これが相当重かった。
わたしが想像してた以上にキツかった。
それに、なによりまだ若かった。
今の、息子らと同じ年頃に、言葉のあんまり通じんふたりの幼児のおとうさんになった。

9才近く年が上で、すでに結婚というものを13年も経験してて、おまけに子どもをふたり産んだ後のわたしには、
その大変さを、きちんとわかってあげられる器量が足りんかった。
大大貧乏が長いこと続いたんも原因やったんかもしれん。
いろんなことが重なって、彼が息子らの父親として頭角を現してきたんは多分、わたしら家族がこっちに引っ越してきてからかもしれん。

父と息子。

このふたつの生きものは、なかなか複雑なんである。

庭の住獣コンビ。


この仔は、長い長いこと、ここに上ってた。


昨日行きそびれたクラフトショーに行ってきた。

旦那はこういう場所があまり好きではないので、わたしひとりで行こうと思てたのに、行く直前になって一緒に行くと言う……。
横でイラつかれると、ぶらぶら好きなように見て回れへんからなあ……こまったなあ……。

前に住んでた家からの散歩道の突き当たりに、公園への入り口がある。


ここはめっちゃんこおっきくて、おっきな木がボコボコ立ってて、大好きやった。




だぁ~っと広い所に出て、


白いテントが並び出したとこで、旦那と別行動をとることにした。

ローガン眼鏡のぶら下げとく紐が切れたので、できたらそれを見つけたい、というのが今日の目的。
ところがところが……こういうのが目に入るともうあきません。


ボブさんとおっしゃる木工作家さん。気さくにボール作りの行程を話してはる。


今年はこれがふたつめ。うまくいくといいんだが……とボブさん。


これがひとつめのん。


骨太のお箸。


日本のお箸置きのアイディアですねと言うと、お、そうなのか、日本にもあるのか!とノリノリで返事がきた。
あ、でも、このお箸を突っ込む穴ふたつは、ボブさん独特のアイディアですよ!
そうかそうか、がははは!

この桜の木のスパチュラ、どうしようもなく手のひらにフィットして、使て使て!と言われたような気がして……買うてしもた……20ドル。


彼は、浜辺に流されてくる流木が、どれもみなツルツルと滑らかな木肌であることに気がついた。
それで、彼の作品の木はみな、まず熱湯に浸け、それを乾かしてまた熱湯に浸け、を繰り返し、そのあとめちゃくちゃ肌理の細かいサンドペーパーで丁寧に擦り、ナチュラルオイルを擦り込んで仕上げる。
手に持ってみて、抱いてみて、手触りや抱き心地を何度も何度も確認しては、またノミで削っていく。
スパチュラにも、その行程がしっかりと刻まれてた。


こちらは宝飾細工屋さん。


ほわほわとした、なんとも気持ちのよい柔らかな音が聞こえてきたと思たら……スティールドラムをひっくり返したんみたいな感じの楽器。


めちゃ欲しかったけど……あきらめた。

染め物コーナーなんかもあって、


もちろん、ありとあらゆる芸術家さんたちの作品ブースが、所狭しと並んでたけど、眼鏡のんは見つからず……。
まあ、気長に探すとしよう。


我が家のちっちゃい花さんたち。




ブラックベリーもいきなりおっきくなってきた。



父の日のお祝いにと、恭平とまなつちゃんがご馳走してくれた。




ワインもプレゼント。



ありがとうありがとう。
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