新宿にある京都はそれほど京都っぽくない？ ＠京町恋しぐれ・新宿

新宿に京都がある、という怪しい噂を後輩が聞きつけてきたので、早速、探索をしてきました。
お店の名前は京町恋しぐれ。 いかにもというネーミングですが、まあ、分かりやすいのはイイことですからね。

最初の一杯はハイボールを、そして、お通しが涼しげな茶碗蒸し！


お通しが茶わん蒸しとはなかなかおしゃれです。
ひょっとしたらこのお店当たり？と思ってややテンションが上がりました。
ただ、実際に食べてみると、これが意外に味が濃い。
こちらは最初から京都の気分になっていたので、もっと淡くて優しい茶碗蒸しを想像していたのですが、その点ではやや意表を突かれたと言いますか、期待を裏切られた感じでしょうか。
いや、もちろんそれなりに美味しいので問題はないのですが、京都の気分で食べるのは避けた方がイイかもです(^_^；

続いては、これもなかなか見た目がイイ揚げ出し豆腐です。


大根おろしとみょうがが嬉しいアクセントになっています。
それでですね、これはこれで美味しい揚げ出し豆腐なのですが、何故だかこれも味がしっかり目、京風の優しいお出汁で勝負ではなく、むしろご飯のおかずになりそうな揚げ出し豆腐でした。
まあ、私はこういうのも好きなので全然いいのですが、これも京都のイメージではないような…

ここで作戦を変えまして、最初から濃いとわかっているこちらを試してみました。


熱々で出てくる牛筋煮込みです。


これはもう見たまんま、本当に濃厚な煮込みでした。
私も詳しいわけではないのですが、京都の煮込みってこんな感じなのかなぁ…
良く煮こまれていて、濃厚な煮汁を纏った牛筋はとても美味しいのですが、イメージは京都というより名古屋メシ風。。
それが悪いわけではないですが、こういう濃くて荒々しい煮込みは、もっと違った雰囲気の店、路地裏にあるＢ級グルメ系のお店で出てくるものだと思っていました。

とにかく、今度は鶏肉を試してみようとの話になり…


地鶏を柚子胡椒ベースで焼き上げた一品。
弾力のある肉は噛み応え抜群で、これはなかなか美味しい地鶏焼きでした。
例によって京風かどうかは微妙ですが、こちらの地鶏は柚子塩味がベースでスパイスをアクセントに。。 噛めば噛むほど鶏の旨みが出てくる系で、王道のアプローチだったと思います(^^)

とまあ、確かに最初は戸惑いましたが、お酒を飲み進むうちに気付いたことは、京風であろうが何であろうが、楽しく酔っ払えるのが一番で、お店はそのネタを提供してくれるのが大事だということ。
その点では、昭和の応接セット風の個室と言い、意外にＢ級の良さを取り入れている料理と言い、飲みネタとしてはそんなに悪くないお店なんじゃないかと思います。
いや、そのあたりの評価は人それぞれでしょうから、気になる方は一度試してみてはどうでしょうか(^_^；


京町恋しぐれ 新宿本館
新宿区新宿3-27-10 武蔵野ビル 6F
050-5869-7459