宇治田原優駿ステーブル在厩のマーテルは、現在はトラックで軽め2400m、坂路でハロン18~20秒ペースのキャンター1本を乗られています。5月上旬測定の馬体重は445kgです。
◇青山調教主任のコメント
「まずは普通キャンターへ。状況次第では今週末から速めを取り入れることも検討しましたが、馬体重や飼葉喰いなどを考えますと、もう少し慎重に構え、緩やかにペースを上げていった方が良いでしょう。よって、もう一週間ほどはハロン17~18秒ペースを上限として、じっくり進めて行くことになりました」
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宇治田原優駿ステーブルでバンバン乗って、早ければ今月中にトレセン再入厩か?とも考えていましたが、馬体重、飼葉喰いの関係で、当面は状態を見ながらジックリ進めることになったようです。まあ、そもそも必死に6月デビューをめざすタイプでもないですし、大事なのはデビューの時期よりその内容ですから、陣営が納得できる仕上げが出来た時点で使ってもらえればと思います。
実は、ドゥラメンテ産駒JRA初勝利を密かに狙っていたのですが(ニュースになるので(^^;))、今からじっくり進めるとなると、さすがに6月第一週デビューは厳しいでしょう。6月後半から7月にかけてのデビューで初勝利が狙えるかどうかは分かりませんが、あくまで重要なのはネタ話よりレース内容と結果ですから、厩舎の皆さんもそのつもりでお願いしたいと思います(^^ゞ
ちなみに地方競馬では、ひと足先にトーセンウォーリアがドゥラメンテ産駒としての初勝利を飾っています。(トーセンウォーリアは母父フレンチデピュティで、マーテルの母父はSilver Deputyですから、かなり大雑把な血統要素は似通っています)
レース内容については動画を見て頂ければと思いますが、スピードにものを言わせての強引な逃げ、3~4コーナ中間までにセーフティリードを作り、あとは追うところなしで5馬身差をつける圧勝劇。前評判も随分高かったようですが、初年度産駒が幸先の良いスタートを切ってくれたのは心強い話です。
もっともトーセンウォーリアは2018年セレクトセールで4536万円だった馬で、そんなのをいきなり南関に持っていくのもどうかと思いますが、まあ、それが作戦なのであれば、外野がとやかく言うことはないですから…。それに、4000万円の馬が全然走らないなんてよくある話ですし、何はともあれ期待通りに圧勝したのは立派のひと言。。マーテルも是非とも流れに乗って欲しいです(^^)
**2020.4.24 ドリームチャレンジ2歳新馬 浦和(ダ800m)・良**
「先週からさらにコンディションが上向いてきており、毛づやも大分良くなってきた様子。引き続き細心の注意を払って進めていきますが、ここからは復調一途と考えても良いのではないでしょうか。これに伴い、坂路でのキャンターを再開しました」
噂によると、パンサラッサの次走は7/5福島のラジオNIKKEI賞(G3/芝1800m)かもしれません。まあ、まだ2ヶ月も先の話ですし、実際にどうなるかは分からないのですが、これまで使ってきたレースの格、逃げ先行有利なコース条件などを考えると、如何にもな話ではありますよね。
そうなると、「先週からコンディションが上向いて、ここからは復調一途」との乾主任のコメントも、ラジオNIKKEI賞が目標であることのサインのような気が…。いや、さすがにそれは考え過ぎかもしれませんが、次からは自己条件でも古馬混合になりますし、ひと息入れたことによる成長を確認するためにも、もう一丁、重賞の舞台で力を試す意味はあるかもしれません。
自己条件を使うのは、それはそれで悪い話ではないですが、いつでもできる選択なのは確かですから(^^ゞ
【宇治田原優駿ステーブル在厩のパンサラッサ:公式HP(3/27更新分)より】
テンコートレーニングセンター在厩のクレッシェンドラヴは、先週同様、おもに周回コースでの軽いキャンター2000mを乗られています。
◇伊藤マネージャーのコメント
「急いでぶり返すようなことがあってはいけませんので、慎重を期して走路を主体に調整中。背中からトモにかけてショックウェーブ放射を行うなどして後押ししています。来週もしくは再来週くらいから、坂路入りやペースアップを意識していけるのではないでしょうか。引き続き歩様に異常はありません」
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さすがに今回の再立上げに関しては、相当に慎重に進められているようです。テンコートレセンに移動をしたのが3月末ですから、たっぷり一ヶ月以上をリフレッシュメニューで過ごしたわけで、これで一連の疲れやダメージが抜けてくれたと思いたいです。(多分、大丈夫だと思いますけれど(^^;))
ペースアップは来週か再来週とのことなので、場合によっては6月のレースには間に合わないかもしれません。それでも、クレッシェンドラヴは(6歳とは言え)先がある馬ですし、今はとにかく立ち直るのが先決のような気がします。ここでしっかり立て直し、夏から秋を無難に過ごすことが出来れば、昨年末から今年春にかけての失敗を取り返すチャンスもあるのではと…。
これは勝手な思い込みですが、次走からの10戦をどう組み立てて戦っていくのか、それがクレッシェンドラヴの集大成につながっていくのだと思います。もちろん、勲章がG3ひとつで満足する気はありませんので、元気になったら積極的に攻めの戦略を立てて頂きたいと思いますm(_ _)m
(場合によっては妹さんへの出資も考えたいので… (^^ゞ)
*広尾TC様のご厚意により、クラブ公式HP等からの情報転載の許可を頂いています。
競走馬リハビリテーションセンター在厩のプライムラインは、おもに引き運動15分、騎乗しての常歩15分、トレッドミルでの駈歩1~2分、ウォーターウォーキングマシン15分で管理されています。
◇青木獣医師のコメント
「日によっては駈歩の時間を延ばすなど、段階を踏みながら着実に前進中。経過は良好ですので、慎重な中にも迷いなく進めていけるのがイイですね。月内の馬場入りを目指して、今後もじわりじわりと負荷をかけていく予定になっています」
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プライムラインもアレアシオンと同様、今月中の馬場入りが目標とのことです。ただしこちらは「慎重な中にも迷いなく進めていける」状況とのことで、青木先生としても目標達成の手応え充分といった内容のコメントになっています。(不安があるのは当然ですが、何となく良い流れがきているのは確かでしょう…)
本当の勝負はこれからですが、あまり心配ばかりをしてもプラスにはなりませんから、絶対に大丈夫だと信じて今月中の馬場入り、そして復帰に向けたペースアップを待ちたいと思います。
競走馬リハビリテーションセンター在厩のアレアシオンは、おもに騎乗しての常歩20分、トレッドミルでの駈歩2分、ウォーターウォーキングマシン15分で管理されています。
◇青木獣医師のコメント
「駈歩は時速にして30kmくらい。今週は毎日2分間行っていますが、直後に若干の熱感を伴う程度で翌朝まで引きずることはありません。ここからは、進めていく中でのリアクションに応じて柔軟に対処していく方針となっており、今月のうちに馬場入りするのが大まかな目標のひとつです」
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このところ悲観的になりがちだったアレアシオンの状況ですが、毎日30km程度の駈歩を行いつつ持ち堪えてくれていますし、今月中の馬場入りが実現できれば光が見えてくる感じでしょうか。
もちろん本当にそこまで到達できるかはこれからの話。。ギリギリのケアを施しつつの勝負になると思いますし、簡単ではないでしょうが、具体的な目標感が明らかになるだけでも多少は前向きになれたりします。あとは、毎週の近況でマイナスコメントが出ない事を祈るのみ。必ずや皆さんの努力が実を結ぶと信じたいです。