*ZBAT!競馬『【青葉賞】オーソリティが直線力強く伸びてV!』
第27回青葉賞(G2、芝2400m)は、ライル・ヒューイットソン騎手騎乗の3番人気オーソリティ(牡、美浦・木村哲也厩舎)が中団追走から直線で鞍上の右ステッキ連打に応え、力強く伸びて先頭でゴール。シンボリクリスエスやゼンノロブロイ、フェノーメノなどのG1馬を輩出したトライアルレースを制し重賞初制覇。2着のヴァルコス(4番人気)とともに、日本ダービー(5月31日、東京、G1、芝2400m)の優先出走権を獲得した。タイムは2分23秒0(良)。3着には直線内をついて脚を伸ばしたフィリオアレグロ(1番人気)が入った。
青葉賞を勝ったオーソリティは、父オルフェーヴル、母ロザリンド、母父シンボリクリスエスという血統。通算成績は5戦3勝。重賞は初制覇。青葉賞は木村哲也調教師、L.ヒューイットソン騎手ともに初勝利。
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今日のオーソリティはスタートも良く好位のインをガッチリキープ。ロスなく前を追走できたことに加え、直線に入って迷わず外に持ち出したのが大きかったですね。結果的にはあそこでヴァルコスと併せ馬の形に持ち込んだことが、フィリオアレグロなどを抑え込み、見事に勝ち切るポイントになったと思います。
オーソリティはこれまでホープフルS(5着)、弥生賞(3着)と、実力を評価されながらも今ひとつの結果に終わっていただけに、この勝利は非常に大きな意味を持ちますねぇ。。ダービー優先出走権を得たのはもちろんですが、母父シンボリクリスエス、母母父スペシャルウィーク、母母母父Sadlar's Wellsのオルフェーヴル産駒が、この世代の中長距離路線でトップクラスの可能性があることを改めて宣言した形になりました。
ちなみに、ホープフルS、弥生賞で対戦したパンサラッサは宇治田原優駿ステーブルで(成長促進を含めて)休養に入っています。正直、現時点ではハッキリ差をつけられていますが、3歳秋、そして古馬になる頃には再び挑戦権を得たいところです。相手も成長力がありそうなので簡単ではないですが、目標は高いに越したことはないですからね。。あ、それとも、(使われる距離の関係で)もうあまり対戦しないというパターンもありそうですね(^^ゞ
**2020.5.2 東京11R 青葉賞(G2/芝2400m)・良**
https://www.keibalab.jp/db/race/202005020511/
コマンドブルックスの動画、写真が更新されました。
【坂東牧場在厩のコマンドブルックス:公式HP(5/1更新分)より】
まだ本格的なトレーニングの入り口に立っているコマンドブルックスですが、馬体は雄大で格好良く、歩かせれば柔らかいし、雰囲気があって本当に良い馬です。兄ドゥオーモは1600~2000mが守備範囲で、来週の新潟大賞典(芝2000m)に挑戦する予定になっていますが、弟は2000m以上の長い距離を悠々と走らせたいイメージですかね(^^)
そう言えば、昨年10月、最初の近況コメントで荒木さんが「雰囲気を持っているという意味では兄ドゥオーモに似ている」と仰っていましたが、当時のドゥオーモはまだ2勝Cにいたわけで…。今思うと何だか不思議な感じがするものの、秘めたポテンシャルの高さについては最初から大きな期待をされているんですよね。(最後まで秘めたままだと困ってしまいますが(^^;))
とにかく本馬については慌てず時間をかけてあげる事が全て。。毎度のことではありますが、来年のダービーまでにひとつ勝ち、本格化は古馬になってからと言い聞かせつつ見守りたいと思います。
吉澤ステーブル在厩のヴィジャーヤは、おもにBTCのダートトラックでハロン20秒ペースのキャンター1000m、直線ダートコースでハロン18~20秒ペースのキャンター1本ずつ(1200m・1600m)、もしくは坂路でハロン15~18秒ペースのキャンター1本を乗り込まれています。4月下旬の馬体重は457kgです。
◇本田広報担当のコメント
「持久力アップを狙って距離を豊富に乗っており、時には馬群の中で隊列を組んでの調教も。砂を被っても平気ですし、乗り手の指示に従い折り合って走っています。ゲート練習に関しては、寄り付き・進入・駐立・発馬とすべてスムーズ。飼料の中に好き嫌いがあるようですが、今は与え方を工夫することで一定以上の量を食べてくれており、それが馬体の成長にも繋がっているみたいです。この先も気持ちを落ち着けながら走れるように、日々経験を重ねていきたいと思います」
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引き続き順調にトレーニングが継続できていますね。ダートトラック、直線コース、そして坂路と様々なコースを使い、量を豊富に乗られる中でも457kgをしっかりキープしているあたり、本馬の確かな成長と充実ぶりが窺える報告ですし、今後も非常にイイ流れで経験を重ねていくことが出来そうです。
これからのポイントとしては、3F42秒程度の速めをどこでやるかですが、2月末から3月初旬にかけて、2F15-15を継続した際に「カリカリし始め攻撃的なところを見せるように」なった前歴がありますからね。その経験を踏まえて、「この先も気持ちを落ち着けながら走れるように」、周りがうまくコントロールしてあげるのが重要なのでしょう。
しかしアレですよね、広尾TCの2歳勢ではリナーシェとマーテルがデビュー戦に近づいていますが、ヴィジャーヤも夏デビューがあっても全然おかしくない状況です。初めてお世話になっている池江厩舎の特徴が分からないので何ともですが、この馬の秋デビュー想定は少し見直した方が良いのかもしれません(^^ゞ
それにしても今回の写真、筋肉のムキムキ感がまるで短距離馬のようで、ある意味スゴイ事になってます。これからさらに鍛えられると、果たしてどんなタイプの競走馬になるんでしょうねぇ(^^)
【吉澤ステーブル在厩のヴィジャーヤ:公式HP(5/1更新分)より】
クローバーファーム在厩のゴッドシエルは、引き続き、おもに周回コースでハロン17~18秒ペースのキャンター4000~4500mを乗り込まれています。
◇福島代表のコメント
「周回コース中心の調教でも疲れを見せることはありませんが、燃える気性は相変わらず。カリカリしがちでムキになって走るようなところがありますので、調教終わりには汗だくになっていることが多いですね。なかなか馬体にボリューム感が出てこないのは、このあたりも影響してのことだと思われます。日々落ち着いて走ることを学ばせているところです」
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なるほどなるほど。。「日々落ち着いて走ることを学ばせている」とのことですが、燃え過ぎる気性は明らかに遺伝的要素に思えますので、実際にトレーニングでどこまで改善出来るかは微妙でしょうか。ただ、地道な訓練の繰り返しによって、『常に鞍上の指示に従って走る』という基本を叩き込んでいけば、(馬ごとに程度の差はあっても)成長とともに少しずつ落ち着きが備わってくるのは確かですから。。
どうやらクローバーファームにいる期間は、『落ち着いて走ることを覚える』ために費やすことになりそうですが、動画を見る限りでは、走り自体にそれほど問題があるとは感じません。日によってバラつきがあるのか、走っているうちに段々と力みが出てくるのか…。細かいところは何ともですが、育成場でやるべきことの範囲内において、将来のためにあえて高いレベルを求めていると考えたいです。
かつては、育成場では15-15を継続できる状態にするのが目標で、スピード強化や実戦訓練はトレセン入厩後にやるのが普通でした。それが最近は、育成場でガンガン仕上げてトレセンでは最終調整のみのパターンが多くなっています。ゴッドシエルもドンドン前に進めたい気がする反面、早い時期から詰め込まない方が無難なタイプなのかもしれず…。まあ、先々は長い距離での活躍を期待しているだけに、この際、落ち着いた走りの習得にじっくり取り組んでもらった方がありがたいです。
【クローバーファーム在厩のゴッドシエル:公式HP(5/1更新分)より】