カイザーノヴァの半姉、パラスアテナがカーネーションカップを快勝しました!
【広尾TC公式:パラスアテナ近況より】差のないスタートから道中は2番手以下の集団中位。直線に向いて満を持して追い出されると、鋭い末脚で抜け出し先頭ゴール。見事に2連勝を飾っています。
◇武豊騎手のコメント
「競馬に行ったら自在性があり乗りやすい馬でした。追ってしっかりしていますし、能力がありそうです」
◇高柳瑞調教師のコメント
「変わらぬ馬体重で行けましたし、少しゆとりがあるように見えても緩いわけではなく、牝馬であることを考えれば、腹回りも巻き上がるよりはこれくらいで良いでしょう。色々と工夫していることもあってパドックでも落ち着きをキープできましたし、騎乗後やゲート裏では気持ちが高ぶってくるタイプとはいえ、走り出せば冷静に駆けてくれますからね。いい競馬で力をしっかりと発揮することができました。強い勝ち方でした」
◆クラブのコメント
鞍上の好騎乗にしっかりと応え、上がり最速となる33秒3の末脚で抜け出し完勝。レースセンス、瞬発力、タイムいずれも上々の内容で芝での成績を2戦2勝としました。なお、このあとは、「今はまだ立て続けに使うのではなく、馬の心身の成長に合わせて」(調教師)。引き続き焦らずに育てていくことで、ゆくゆくは大きな舞台へと駒を進めていければと考えます。
現在シュウジデイファームでトレーニング中のカイザーノヴァについては、今朝ほど「じっくり鍛えることで、“鍛錬による変化”を存分に引き出して欲しい」という記事を書きました。だからというワケではないですが、今日のパラスアテナの素晴らしいレースを見ると、カイザーノヴァが本当に良くなるのは秋以降では?という気がしてきますね(^^ゞ
考えてみればパラスアテナは早い時期から調教で動いたタイプではなく、坂東牧場、松風馬事センターで根気よくトレーニングを重ね、ようやくトレセンに入厩したのが昨年12月。年が明けた1月末にダート戦でデビューしたあとは、4月に3戦目の芝替わりで未勝利を勝ち、今日のレースが4戦目でした。
最初から順調だったわけではないパラスアテナですが、まさに今日の一戦は、トレーニングと実戦を通じて様々なことを覚え、ようやく素質が開花した成果と言って良いのではないでしょうか。(そう言えば、木村さんはこの馬を当歳時から推してましたけれど(^^))
という事で、それなりに時間はかかりましたが、半姉が強い内容で1勝Cを勝ってくれたのは、カイザーノヴァ(&ステラリード'19)にとっても心強く、嬉しいことです。カイザーノヴァには『追ってからの反応、最後のもうひと頑張り』を身につけるという課題が残っていますが、パラスアテナ同様に日々の調教にしっかり取り組み、乗り越えて欲しいと思います!
**2020.5.23 東京9R カーネーションカップ(牝/1勝C/芝1800m)・良**
シュウジデイファーム在厩のバスラットレオンは、現在は、おもにBTCの坂路または屋内直線ウッド馬場でハロン17~18秒ペースのキャンターを消化。週1回の速めを乗り込まれています。
◇石川代表のコメント
「鼻の外傷を気遣い、あまり汗をかかせないよう、一週間は軽めの内容に終始。今週はもう普通に乗っており、水曜日には再び3F40秒程度で登坂しました。やればもっと動けそうな感触がありますし、まだまだ変わってきそうな印象です。この先のペースアップが楽しみな一頭です」
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鼻の外傷の話は一旦さて置きまして、ハロン17~18秒ペースのキャンターと週一回の3F40秒程度の速め一本、これが現在のトレーニングメニューで、カイザーノヴァや(まだ出資してませんが)ラヴマイウェイも同様の内容を基本として、強弱をつけながら鍛えられています。
3頭の比較は難しいところですが、このところのバスラットレオンは単に順調なだけでなく、気持ち、身体、そして走りにおいて課題らしい課題が全くなく、好調キズナ産駒の中でも上位の素質があるのでは?と期待をしたくなってきます。石川代表の「やればもっと動けそう、ペースアップが楽しみ」とのコメントも心強いですし、これは相当に楽しめそうな気がします。
あとは、(下の写真に痛そうなキズがハッキリ写っていますが)鼻の外傷程度なら何と言うこともないですが、つまらないアクシデントで休んだりしないように…。どんなに気を付けていても避けられない怪我はあるものですが、そういう事も含めて運を持っているのが大事ですからね。。それにしてもこのキズ、一体どこで何をやらかしたんでしょうねぇ(^^;)
【シュウジデイファーム在厩のバスラットレオン:公式HP(5/15更新分)より】
シュウジデイファーム在厩のカイザーノヴァは、おもにBTCの坂路または屋内直線ウッド馬場でハロン17~18秒ペースのキャンターを消化。週1回の速めを継続して乗り込まれています。
◇石川代表のコメント
「3F40秒前後を織り交ぜながら、引き続きしっかりと乗り込んでいます。気合いを表に出していい感じで登坂していきますが、ラストのもうひと頑張りはこれからといった様子。まだまだ成長の余地がある馬ですし、雰囲気は感じますので、今後の鍛錬による変化に注目したいところです」
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3F40秒前後の速めを含めた調教量については文句なしといった印象です。ただ、前回近況で「仕掛けてからの反応はまだこれから」と指摘された部分については、さすがに2週間での解消は無理でした(^^ゞ 今回は「ラストのもうひと頑張りはこれから」との表現ですが、指摘の内容は同じですよね。。
という事で、石川代表としては、カイザーノヴァをもう少し鍛えあげたいと考えておられるのでしょう。成長の余地があり、雰囲気も悪くないとするなら2歳のこの時期に慌てる必要はありませんし…。少し前に、『【カイザーノヴァ】デビューは7月第一週目標か!?』という記事の中で、本馬は7月の函館デビューが目標との話を書きましたが、じっくり鍛えることでさらに良くなるのであれば、札幌開催、あるいは秋競馬デビューでも全然構いません。
早い時期から活躍してずーっと強い馬、これが一番なのは当然ですが、トレーニングと実戦を通じて様々なことを覚え、少しずつ強くなっていく馬を応援するのも楽しいものです。その最初のハードルであるデビュー戦に向け、シュウジデイの皆さんには今のうちに「今後の鍛錬による変化」を思う存分引き出して頂ければと思いますm(_ _)m
【シュウジデイファーム在厩のカイザーノヴァ:公式HP(5/15更新分)より】
坂東牧場在厩のコマンドブルックスは、現在は、おもにトレッドミルでの駈歩5分を消化しています。
◇荒木マネージャーのコメント
「ウォーキングマシンにて40分間の運動後、トレッドミルで徐々にペースを上げているところ。このまま段々と駈歩の時間を延ばしていき、6月から馬場入り再開へとつなげていきたいです。ひとまず体調や飼葉喰いなどに問題は見られません」
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前回更新時は速歩までだったトレッドミル運動が駈歩5分になっています。時間で言われても分かりにくいところがありますが、例えばハロン25秒のごく軽いペースで5分走ったとすると、2400m相当の運動量になりますね。まだまだトレ―ニングと言えないレベルの運動ですが、トレッドミルのお陰で、脚元に負担をかけずに最低限の運動量が確保できるのは助かります。
何事もなければ来月からは馬場入り再開とのことなので、全てはそこからの話でしょう。「体調や飼葉喰いに問題ない」のは何よりですから、来月からは少しずつでも体力強化につながる運動を。。その後は成長を促しながらトレーニングを強化して、トレセン入りが意識できる状態で来年を迎えたいところです(^^;)