宇治田原優駿ステーブル在厩のリナーシェは、現在は、おもにトラックで軽め2400m、坂路でハロン18秒ペースのキャンター1本を乗り込まれています。5/13の馬体重は420kgです。
◇青山調教主任のコメント
「この短期間で馬体重が10kgも増えたのは良い傾向。機を見て15-15を織り交ぜていきたいです。坂路でも真っ直ぐしっかりと走れているように完成度は比較的高く、仕上がりは早いタイプと見てよいでしょう。今後はしっかり乗り込んでいきたいと思います」
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ゲート試験合格前が408kg、それが、宇治田原優駿ステーブルに移動後410kgになっていただけで喜んでいたら、今週はさらに増えて420kgまで大きくなってくれました。こうなると、(少なくとも現時点では)ゲート合格後に一旦放牧を挟んだ作戦が、まんまと成功しつつあると思えてきますね。
一週間で10kg増えるなら一ヶ月で40kg… とはならないですが、これから「しっかり乗り込む」分の馬体減を成長による自然増分で相殺し、420kg台でデビュー戦を迎えられたらありがたいです。何しろ一時は、出資馬初の400kg未満デビューを覚悟していましたから…。
まだ何とも言えないところはありますが、ここ数週間の体重変化がようやく訪れた本格的成長サイクル故だとしたら、あながち430kgほどでのデビューもあり得ない話ではありません(^^)
宇治田原優駿ステーブル在厩のマーテルは、おもにトラックで軽め2400m、坂路でハロン18秒ペースのキャンター1本を乗り込まれています。5/13の馬体重は446kgです。
◇青山調教主任のコメント
「飼葉喰いが良く、息遣いなども悪くありませんが、まだ食べたものが全部は身になってこない感じ。よって15-15の着手については慎重に行っていきたいです。調教でも1~2速から一気に5速に入ってしまいそうな状況ですので、もう少し気持ちに余裕を持って登坂できるように仕向け、鍛えていければと思います」
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ここまで非常に順調で、課題らしき課題が無い状況だったマーテルですが、今回の近況で、ようやく(?)デビュー戦に向けてクリアしておきたいテーマが示された感じです。
具体的には、調教の際に「1~2速から一気に5速に入ってしまう」危うさがあるとのことで、恐らくは、普段からテンションが高めで燃えやすい気性をしているからなのでしょう。飼い喰いが良いわりに食べたものが身にならない話は以前からありましたが、どうやらそれについても燃え過ぎる気持ちの面が影響している感じですね。(クローバーファームにいるゴッドシエルと同じ課題っす(^^;))
やはり、実戦を意識すると、その時点で色々な課題が出てくることはありますねぇ。。幸いなことに今はまだ2歳の5月ですし、これを一段強くなるチャンスととらえ、宇治田原優駿ステーブルにいる間に少しでも落ち着いて走ることを覚えて欲しいと思いますm(_ _)m
宇治田原優駿ステーブル在厩のパンサラッサは、現在は、おもにトラックで軽め2400m、坂路でハロン18~20秒ペースのキャンター1本を乗られています。
◇乾主任のコメント
「まだ日によって皮膚感などに多少の浮き沈みはありますが、全体的に見れば、間違いなく復調に向けて進んでいる様子。普通キャンターを問題なく乗れているように、もう心配はなさそうです。引き続きコンディションを窺いつつ、適度に乗っていきたいと思います」
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心身の回復についてはもう心配がないとのこと。これからは乗り込みを重ね、徐々に状態を上げていくことになりますが、もともと仕上げが難しいタイプではないですから、おそらく順調に調整が進んでいくでしょう。となると、コチラも次走が気になりますが…。ラジオNIKKEI賞(G3)に向かうとの噂は本当なのか…。
ラジオNIKKEI賞は7/5で、パンサラッサはすでに坂路にも入っているのでスケジュール上は何の問題もなさそうです。が、その前後に自己条件の1800m戦もあるのでややこしい…。いや、ややこしいとかではなく、様々な選択肢の中から『その時の状況、パンサラッサの状態に合わせて適切なレースを選んでくれる』と思っておくしかないですね(^^ゞ
【宇治田原優駿ステーブル在厩のパンサラッサ:公式HP(3/27更新分)より】
テンコートレーニングセンター在厩のクレッシェンドラヴは、今週より坂路入りを開始しています。
◇伊藤マネージャーのコメント
「あえて手綱を抑えて普通キャンターで登坂。坂路入り後もトモの状態は気になりませんし、季節もあってのことでしょう、前回こちらにいた時よりも良い意味でさらに元気がある感じです。これをステップに少しずつペースを上げていきたいと思います」
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いつも以上に時間をかけて立て直しを図ってきましたが、ようやく、「前回こちらにいた時よりも良い意味でさらに元気がある」との前向きコメントがもらえるレベルに回復してくれました。それを受けて、すでに坂路での調整も始まっていますし、これからは週を追うごとにペースが上がっていくでしょう。
となると、これはもしかしたら6/28のレースに間に合わせるのかも…。いや、現時点でそんな想像をして、後々、一喜一憂するのもアレですが、やる気になれば間に合わないスケジュールではないですよねぇ。。時間をかけて進めるなら、7/12の七夕賞などが無難なのでしょうけれど…。
さて、本当に次走はどこになるのか、いろいろな意味で(?)になってきました(^^)
競走馬リハビリテーションセンター在厩のプライムラインは、おもに引き運動15分、騎乗しての常歩15分、トレッドミルでの駈歩2分、ウォーターウォーキングマシン15分で管理されています。
◇青木獣医師のコメント
「一週間を通して駈歩の時間を2分に上げており、ペースはハロン25秒前後。その後も特に問題は生じておらず、順調な推移を見せています。この調子であれば、来週もしくは再来週から馬場入りを開始できるものと思います」
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トレッドミルでの駈歩を2分とした後も問題はなく、順調に推移しているようで良かったです。青木先生のコメントには引き続き前向きさを感じますし、これなら馬場入り後もスムーズに進めていけるのではないでしょうか。
とは言え、間違っても今まで我慢してきたことが無駄にならないように、今後も慎重さを失ってはいけません。ただ、本馬に関しては、あまり大きな問題は出ずに復帰までたどり着ける気がします。もちろん明確な根拠があるわけではないですが、これまでプライムラインには全く無理をさせていませんし、『これでダメなら他にやりようがない』と言いたくなる流れですからね。
競走馬リハビリテーションセンター在厩のアレアシオンは、今週より馬場入りを開始しています。
◇青木獣医師のコメント
「脚元は3~4月頃と比べてほぼ熱を帯びるようなことがなくなってきましたので、いよいよ馬場入りを開始しました。まずは週のうち半分程度を馬場へ、そして残りの日はトレッドミルとし、馬場では速歩1000m、トレッドミルではハロン20~25秒ペースを行いリアクションを窺っています。今のところ、脚元に変わりはありません」
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ここ最近、アレアシオンの状況については(どちらかと言うと)悲観的な印象を持っていたのですが、今回報告によればすでに馬場入りを開始したとのこと。。定期検査の結果はさて置いて、臨床症状が落ち着いていることを頼りに進めているはずですが、今のところ脚元に変化がないのは良かったです。
あとは、このまま何事もなく進んでくれることを祈るのみですが、果たして無事に復帰までたどり着いてくれるかどうか、6月中旬までの一ヶ月ほどが分かれ道になるかもしれません。一ヶ月後、馬場でのキャンターが始められるぐらいになっていたら良いのですが…。