ZBAT!競馬 『古川奈穂騎手の初騎乗は10着「実際の競馬は想像以上にタイト」』
5年ぶりの女性新人騎手として注目を集める古川奈穂騎手(20)=栗・矢作=は、6日阪神1Rでラント(栗・矢作、牝3)に騎乗し、初騎乗は10着だった。
古川奈騎手は「道中もうながしながらでしたが、3コーナーで他の馬に置かれました」と悔しそうな表情。それでも、待望のデビューに「実際の競馬は想像以上にタイトで、距離感覚を磨いていくことが課題だと感じました。返し馬までは緊張していましたが、担当されている方が声を掛けてくださり、落ち着いて乗ることができました。この経験を今後に生かしていきたいです」と意気込んでいた。
阪神1R・3歳未勝利 このレースがデビュー戦となった古川奈穂はラントに騎乗した=阪神競馬場(撮影・安部光翁氏)
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今日は阪神1Rで小沢大仁騎手、中山3Rで永野猛蔵騎手が初騎乗初勝利を飾るという、新人ジョッキー全体で見るとなかなか派手な一日になったと思います。最初に勝てたからと言って、今後もポンポン勝てるほど甘い世界ではないですが、とにかく第一歩を最高のカタチで踏み出せたのは素晴らしいです。小沢大仁騎手、永野猛蔵騎手、これからも頑張ってください。おめでとうございますm(_ _)m
そんな中、来週バスラットレオンに騎乗することが決まっている矢作厩舎の古川騎手は、1,4,5,7,8Rに騎乗して、10,6,6,6,5着と勝ち星を挙げることはできませんでした。ご本人も「実際の競馬は想像以上にタイトだった」とコメントしている通り、今日はレースをこなすのが精一杯な感じが伝わってきましたし、まだ努力と経験が必要なのは間違いないようです。
明日は阪神1,2,3,6Rと4鞍に騎乗予定になっていますので、できれば来週のバスラットレオン騎乗までに勝ち星を、それが無理でも、周りの馬に勝負を挑む感覚を少しでも磨いて欲しいと思います。そりゃあ、一週間で騎乗技術が飛躍的に高まるはずはないですが、気持ちの面での上積みは期待できると思いますので!
(いや、落ち着いて、周りに迷惑をかけないように乗っていたのは偉いと思いました(^^ゞ)
ミスペンバリー’19の動画・写真が更新されました。
【シュウジデイファーム在厩のミスペンバリー’19:公式HP(2021/3/5更新分)より】
同じ大型馬でもステラリード’19とは違い、こちらは威圧感よりオーラを感じさせるタイプでしょうか。歩き姿を見ると、背が高くて脚が長くてイケメンで、ちょっと非の打ち所がない生まれついてのモテモテタイプに思えてきます。うーむ。。これで脚がめっぽう速かったら他の馬が可哀相かも(^^ゞ
ちなみに半兄のパンサラッサとは、やや頭が高めのキャンターには共通点がありそうですが、サイズや体型は明らかに違っています。もちろん、これから変わってくる部分もあるでしょうが、少なくともサイズが大きい分だけ、パンサラッサより時間がかかる可能性は高いような気がします。
まあ、パンサラッサのように2歳戦からバンバン走って健康そのものな方がミスペン仔として普通じゃないわけで、基本的に慎重さが求められる血統なのは確かですからね。そのあたりは矢作先生もシュウジデイファームの皆さんも重々ご承知のことですし、本馬に合ったペースでしっかり鍛えて頂ければと思います。
何と言いますか、こういう姿カタチを見てしまうと、引退間近と言われ続けているミスペンバリーに続けてキズナをつけてしまう気持ち、分かるような気がします。
ステラリード’19の動画・写真が更新されました。
【シュウジデイファーム在厩のステラリード’19:公式HP(2021/3/5更新分)より】
すでに530kg級の大型馬ですが、本当に迫力のある好馬体をしています。立ち写真を見ると、まだまだ鍛える余地ありといった印象を受けますが、歩き姿にはすでに威圧感があると思いますし、本当に完成した時の本馬を見るのが楽しみでなりません。
矢作先生によれば、カイザーノヴァ(ステラリード’18)、ステラリード’19、ステラリード’20の中で一番バランスが良いのはステラリード’20とのことですが、そのあたりは募集開始直前のリップサービスも込みのご発言なのでしょう(多分)。本馬も当歳時のバランスを保ちつつ、また少し胴に伸びが出たように感じますし、今後も鍛えられていく中でますます良くなっていくだろうと思います。
キャンターについては、今でも15秒ぐらいは楽々だと思いますが、さすがに大型馬なので無理にペースを上げるアプローチにはなっていないのでしょう。矢作先生は基本的には夏デビューを考えておられるはずですが、カイザーノヴァよりだいぶ大きい馬なので、仕上げに時間がかかることも想定はしておきたいです。
まあ、今はまだデビューの時期を心配するより順調であることが第一です。そうですねぇ、あと二ヶ月ほど乗り込みが進んでいけば、デビュー時期についても少しずつ見えてくる部分があるでしょう(^^)
サティアナ’19の動画・写真が更新されました。
【三嶋牧場・西舎共同育成場在厩のサティアナ'19:公式HP(2021/3/5更新分)より】
この世代はステラリード’20、ミスペンバリー’19の牡馬2頭がとにかく大きいので、こういうコンパクトにまとまった馬体を見ると、いかにも牝馬らしいなぁと感じます。これからさらに鍛えていくと多少は変わるかもしれませんが、基本的にはパワー系ではなく、軽いスピード勝負なタイプに育っていくでしょう。
3/4更新の近況では「後肢に力強さを欠いているので首が下がった走りになりがち」との話もありましたが、今回アップされた動画を見る限りではそういう印象はあまりなく、「キャンター自体は軽快」という部分の方が強調されているように感じます。引き続き欠点らしい欠点も見当たりませんから、春から夏にかけてグッと大人になり、自然と走りも良くなっていくだろうと思います。
ちなみに期待のレフィナーダ’19がまだ療養中なので、今のところこの世代の牝馬はサティアナ’19一本勝負になっています。だからというわけではありませんが、当面は成長促進と順調キープを第一に、じっくり進めて頂ければと思います。怪我や病気がなければ、きっと成功してくれるのではないでしょうか(^^)
ジョイナスファーム在厩のコマンドブルックスは、現在は、おもに周回コースでハッキングキャンター1800mを消化しています。3/4の馬体重は550kgです。
◇稲村場長のコメント 「乗り出し後も歩様に問題はなく、徐々に進めているところ。水曜日にショックウェーブ放射を行っており、来週からは大きい方の馬場でハロン25秒ペースのキャンター2800mを乗っていく予定になっています。休養を挟んだこと、また、汗をかかない時季ということもあってなかなか馬体が絞れませんが、これから暖かくなってくる中でのペースアップにより、脂肪を筋肉に変えていければと思います」
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来週から25秒ペースのキャンター2800mが始まるようですが、それが3500mまで延びると、ようやく頓挫前(今年1月)のメニューに戻ることになります。今回の件からわかるように、(大型馬ゆえもあり)小さな頓挫でも平気で1~2ヶ月は遅れてしまいますので、今後はくれぐれも順調にと願うばかりです。
そのためにも、少しずつでも馬体を絞って脚元の負担を軽くしたいところですが、そこはいわゆる鶏と卵の話で…。なかなか難しいところですが、ここを乗り越えないと先は見えてきませんからね。
少し先のことを考えると、やはり、未勝利戦終了までに3戦程度のチャンスは欲しいです。たとえ一発回答(初戦での勝ち上がり)が難しくても、権利をもって二戦目、三戦目に臨めるような、可能性のあるチャレンジをめざしたい…。簡単な話ではないですが、諦めずに見守りたいと思います。