バスラットレオンは、16日にチャンピオンヒルズへ移動しています。
◇小泉厩舎長のコメント 「きょう角馬場で跨った感じでは、右トモを中心に通常のレース後の疲れが窺える程度。ほどなく回復してくるレベルと見てよいでしょう。厩舎からは『短期放牧』と聞いていますので、こちらでは時計よりもコンディション重視で調整を図っていきたいと思います」
-----
先週は古川奈穂騎手の初勝利ゲットに大きく貢献したバスラットレオン。終わってしまえば、『新人騎手が乗るにはあまりに贅沢な“反則級”のような馬だった』などと言われていますが、古川奈騎手にとってもバスラットレオンにとっても、勝てるレースを確実にモノにすることができた、その事実は非常に大きな収穫でした。
そして、勝利という結果については当然ながら矢作先生も一定の評価をしておられます。メディアの取材に対して、「全体としてまだまだ下手なのは当たり前」とコメントしつつも、『チャンスを与えながら鍛えていけば、プレッシャーに負けることなく前に進んでくれるはず』との期待感をお持ちのようですね。
そして肝心のバスラットレオンの様子ですが、あくまで「通常のレース後の疲れが窺える程度」とのことなので、短期放牧からトレセンに戻る流れを問題なく作っていけそうです。次走がNZTかアーリントンCかで一週間の違いがありますが、そこはこれからの回復具合を含めた『総合的な判断』になってきそうですね。
果たしてNZTなのかアーリントンなのか…。それは帰厩の時期で分かるハズ…のその前に、決まり次第、矢作先生がアナウンスしてくれちゃうんでしょうね(^^ゞ
「現時点で5年前の藤田騎手と、今の古川騎手のどちらが上手いのかはわかりません。藤田騎手もデビュー当初から堂々と乗っていましたし、そこまで大きな差はないと思います。ただ、古川騎手の場合、やはり所属する矢作芳人厩舎のバックアップがあまりにも大きい。この日、初勝利を挙げたバスラットレオンは、昨年の朝日杯フューチュリティS(G1)4着馬で、前走はシンザン記念(G3)3着という1勝クラスでは断トツの存在。単勝は1.9倍でしたが、もし前走と同じく坂井瑠星騎手だったら1.5倍を下回っていたかもしれません。言葉は悪いですが『誰が乗っても勝てた馬』という面は拭えませんし、新人騎手が乗るにはあまりに贅沢な“反則級”のような馬でしたよ」(G/J『JRAまるで武豊と岡部幸雄!? 「“反則級”の初勝利」新人女性騎手・古川奈穂が「藤田菜七子の伝説」を塗り替えられる理由』より)
弟子の古川奈穂が13日に自厩舎のバスラットレオンで初勝利を挙げてくれた。勝って当然の馬という人もいるが、デビューしたての新人にとって単勝1・9倍の1番人気はかなりのプレッシャーだっただろう。調教師としての指示はただ一つ「馬を信じて、追い出しをひと呼吸我慢しろ」だったが、それは見事にクリアしていたと思う。全体としてまだまだ下手なのは当たり前、努力家であるから必ず進境を見せると信じている。(ZBAT!競馬『【矢作芳人調教師 信は力なり】ジャスティン、ラヴズ調整順調』より)
【2021/3/13阪神6R(3歳1勝C/芝1600m)でのバスラットレオン:公式HPより】
◇小泉厩舎長のコメント 「その後はショックウェーブ放射を行っておらず、インディバのみで様子を見ていますが、どうやらこのまま乗りきれそうな感じ。ここにきてだいぶ疲れが抜けてきましたので、問題なく15-15に移行しています。また次に向けてしっかりと準備を整えていきましょう」
-----
先週は「身のこなしには若干の疲れが残っている」との話もありましたが、その後はあまり苦労なく疲れがとれてくれたようです。15-15に移行をしたあとも特に問題はないようですから、目標である4/18新潟11R 福島民報杯(L/芝2000m)には良い状態で向かうことができそうです。
そう言えば、ふと思ったのですが、パンサラッサの場合は調教・追い切りで楽に動いてしまうので、好不調の波が分かりにくいところがありますよね。まあ、気持ちも比較的安定しているので、基本的には波が小さいタイプかもしれませんが、さすがに何時も調子が良いわけではないでしょう。いや、私がそんな事を気にしても仕方がないのですが、外厩や厩舎の皆さんはどこで判断しているのかが気になって…
結局のところ普段の様子や仕草、(素人目にはわからない)追い切りの感触などで判断するという、ある意味、普通の馬と変わらないって事なのかもしれませんね(^^ゞ (つまらない自己完結、失礼いたしましたm(_ _)m)
【2021/2/28中山11R 中山記念(G2/芝1800m)でのパンサラッサ:公式HPより】
カナロアガールは、17日に美浦トレセンに帰厩しています。
◇田村調教師のコメント 「『良い状態で送り出せた』(高木場長)とのことですが、目標レースについては様子を見つつ、こちらで時計を出してから考えていきたいところ。基本的には芝馬かもしれませんが、新潟開催(4/10~)が始まるとダートはメンバー弱化が予想されますからね。そのあたりも含めて、色々検討していければと思います」
-----
田村センセーっ! 待ちましたよ~
ということで、カナロアガールがようやくトレセンに戻ってきました。
高木競走馬育成牧場では状態の良さ、上り調子であることがアピールされていましたので、ここからの2、3戦では良いレースをすること、そして良い結果が出ることを期待します。
復帰目標はトレセンで時計を出してからとのことで、それはまあ、そういうことで良いと思います。どうやらダートを試す選択肢も残っているようですし、いろいろ検討のうえ決めて頂ければと思います。
そうですねぇ、具体的には新潟開催のダート戦だと、4/11の7Rに牝馬限定の1800m戦が組まれています。ただ、日程的には3/27中山7R(牝/ダ1800m)にも間に合いますから、『3/27に使うか4/11まで待つかを追い切りの動きで判断する』ということになるでしょうか。
いずれにしても、待ちに待ったカナロアガールの復帰戦まであと僅か。。休養前の(私の)想定より1ヶ月半から2ヶ月長く休みましたので、今から出走までのプロセスを含めて存分に楽しみたいと思います(^^)
競走馬名は「アンジアン : Ansehen」に正式決定。ドイツ語で“威光”の意。父名からの連想となりました。
三嶋牧場・西舎共同育成場在厩のサティアナ’19は、おもに屋内ダートトラックでハロン20~24秒ペースのキャンター2400mを消化。週1回、坂路でハロン14~17秒ペースのキャンター1本を乗り込まれています。3月上旬の馬体重は440kgです。
◇三瓶担当のコメント 「この中間は試験的に坂路を2本乗りにしたり、再び17-15-14のスピード調教を取り入れたりして進めています。一時期、飼葉喰いがもうひとつでしたが、その後、エサの種類を工夫することによって、しっかりと食べられるようになり、馬体重が徐々に回復傾向を示してくれるようになりました。ここにきて食欲が戻ってきたことが、何よりの進歩と言えるでしょう」
-----
競争馬名はアンジアンということですが、そうですねぇ、良い意味であまりドイツ語っぽくない語感ですし、何となくもう慣れてきたかもしれません。引き続き(自分の中での)サティアナ’19のイメージと重ね合わせるように、しっかり馴染ませていきたいと思います。
ところで、そもそもサティアナというのは何語なんでしょうね? 何となくインドの女性名な気もしますので、元々はサンスクリット語系でしょうか。もしもそうならドイツ語とのつながりはかなり微妙な気もしますが、まあ、必ず自分の名前が採用される保証でもないと、そこまでは考えませんよね(^^ゞ
調教の進捗に関しては、ハロン20~24秒ペースのキャンター2400mが基本なので、(年明けからの流れを受けて)比較的じっくりと進められている印象です。ただ、その中でも週一の坂路を二本乗りにしたり、終いのみ14秒まで伸ばしてみたりと強弱をつけているのは、ペースアップのタイミングを計る意味もあるのでしょう。
馬体重は12月初旬測定時が452kgでしたが、その頃はまだ15秒を切るようなペースではやっていませんでした。どうやらエサの工夫によって、このところ飼い喰いが良くなったとのことなので、このまま坂路での速めを継続しながら、450、460kgを超えるところまで成長していくかもしれません。
そうなると、坂路速めでの動きが良化する時、そして馬体が450、460kgを超える時、このふたつが上手く合うタイミングで次のステップへ進む感じでしょうか。それが3月末から4月初めなのか、あるいは4月中旬以降になるのか、そのあたりが次の分かれ道になるかもしれません。もちろん、どちらが好ましいかは一概に言えませんので、あくまで馬の状態、状況優先で進めて頂ければと思いますm(_ _)m
【三嶋牧場・西舎共同育成場在厩のサティアナ'19:公式HP(2021/3/5更新分)より】