北総乗馬クラブ在厩のグランソヴァールは、まずは角馬場で障害練習を重ねています。
◇川崎場長のコメント 「先週の金曜日にも飛ばしてみました。慣れによる部分もありますが、躊躇することなく自分から障害に向かっていきますし、ひとまずセンスは悪くない方だと思います。今度は週末に走路に入れて、さらに様子を窺っていく予定。トモに緩いようなところがありそうですから、そのあたりも含めて、アクションを確認していきましょう」
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角馬場での障害練習の結果は、「センスは悪くない方だと思います」との評価でした。川崎場長のコメント傾向が分からないのでなんとも言えませんが、感じとしては『中の上』程度のセンスはありそうですかね(^^ゞ
まあ、詳しくは走路での飛越をこなしてからになるでしょうが、少なくとも全然ダメでなかったのは(保険が掛かったという意味で)良い話なのだと思います。
もちろん、このまま入障するかどうかは今後の上達次第だと思いますが、ここまで来たら、積極的にチャレンジして欲しい気持ちも湧いてきます。オジュウチョウサンとは言わないまでも、グランソヴァールのようなタイプは、『飛越さえマトモなら』結構やれる可能性を持っている気がしています。
【2021/2/7東京 白嶺ステークス(3勝C/ダ1600m)でのグランソヴァール:公式HPより】
高木競走馬育成牧場在厩のカナロアガールは、先週同様、おもに周回コースでダク1800m、ハロン18~20秒ペースのキャンター3000mを消化。週2回、3~4F15-15前後を乗り込まれています。2/25の馬体重は511kgです。
◇高木場長のコメント 「先週の金曜日も半マイルから15-15で入り、ラスト1Fは馬なりで13.1を計時。調教を強めているので飼葉喰いに多少の波はありますが、ここ1週間はペロリと平らげてくれています。乗り込んでいくことにより、着々と充実してきているのだと思います」
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速めを含めてだいぶ乗り込みが進み、調子はグングン上がっているように思います。高木場長も「着々と充実してきている」とコメントしていますから、どうでしょう、さすがにそろそろトレセンに戻っても良い頃合いじゃないでしょうか…。どうですかっ!田村先生っ!!( ・`ー・')キリッ
と、私が力んでも何の役にも立ちません(^^;)
何と言いますか、やはり、物事を進めるにはタイミングが大事ってこともありますよね。。もちろん、田村先生もいろいろ考えてくれているはずですし、カナロアガール優先とはいかない事情があるのも仕方がないでしょう。ただ、何となくのモヤモヤ感が今週も払拭されなかったのは少し残念です(^^ゞ
グリーンウッド在厩のドゥオーモは、現在はおもに周回コースで軽いキャンター2000m、坂路でハロン17~19秒ペースのキャンター1本を乗られています。
◇栗原担当のコメント 「先週末から乗り始めており、今週から坂路入りを開始。トモの感じに前回ほどの反動は見られませんが、前捌きがいくらか硬めですのでほぐすように乗り進めていきたいです。一度レースを使ってきた割には馬が大人しい感じでしょうか。このあたりの様子や変化なども注視していきたいところです」
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レースの疲れ、反動よりも、「一度レースを使ってきた割には馬が大人しい感じ」というのが気になります。
外から見ているだけ、応援するだけの私と違い、ずっとドゥオーモの近くで面倒を見てきたグリーンウッドの皆さん、厩舎の皆さんだからこそ感じる部分だとしたら、その感覚はなかなか軽視できない気もします。
現時点では『しっかり休んでまた元気な姿を見せて欲しい』としか言いようがないですが、ドゥオーモにとってツラい状況を作るのは本意ではありませんから、引き続きグリーンウッドの皆さんには「様子や変化」を見守って頂き、なるべく良い方向に導いて頂ければと思いますm(_ _)m
【2021/2/21小倉11R 小倉大賞典(G3)でのドゥオーモ:公式HPより】
テンコートレーニングセンター在厩のクレッシェンドラヴは、先週同様、おもに周回コースで軽いキャンター1000m、坂路でハロン18~20秒ペースのキャンター2本を消化。週2回の速めを乗り込まれています。
◇伊藤マネージャーのコメント 「今週は終い12秒台をいい雰囲気で登坂。動きに無駄がなく、力みのない走りっぷりがイイですね。きのう調教師にも直接確認していただいたことですし、毛づやなども良好。春競馬に向けて、しっかりと準備が整いつつある状況です」
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今週末に帰厩をして3/27日経賞(G2)に向かうものと思っていましたが、今週もそんな素振りが全くない近況報告でした(^^;)。。あえて言うなら、林先生が直接確認に訪れたあたりが『トレセン帰厩近し』のサインだと思いますが、なかなか難しいところです。
まあ、あまりアナウンスの有無ばかりを気にしても仕方がないですし、『日経賞が最有力も、場合によっては大阪杯直行の可能性あり…』という状況はおそらく変わらないですからね。もしも今週末に移動があれば日経賞、来週移動なら大阪杯の可能性が高まると考えておけば良いでしょう。
それよりも、「動きに無駄がなく力みのない走りっぷり」と、状態がとても良さそうなのが大事です。結局のところ、次走がどこになろうとも、多少予定が分かりにくくても、しっかり調整をして万全の状態で出てきてくれるなら大体OK、レースで結果を出してくれたらハナマルOKということですから(^^ゞ
以前から話題になっていますが、矢作厩舎所属の古川奈穂騎手が今週末にデビューを迎えます。
4kg減の恩恵、矢作先生の強力バックアップはあるものの、そこは厳しい勝負の世界。ゲートが開いてレースが始まったあとは、先輩ジョッキーが優しく道を譲ってくれるはずもありません。そんな中でも、私が『古川騎手には是非頑張って欲しい』と応援するのには理由があります。
いや、改めて書くほど大層な話ではないのですが、一流厩舎に比べて極端に出走数が多い矢作厩舎では、その約3分の1のレースに坂井騎手を乗せています。これは『所属騎手を調教から乗せ、きちんと指示を出してレースをさせる方が長い目で見てメリットが大きい』との矢作先生のお考えだろうと思います。
もしもそうであるならば、信頼できる所属ジョッキーは一人より二人の方が絶対に良いはずで。。矢作厩舎ともなれば管理馬はたくさんいますし、所属馬が東西、ローカルに別れて出る時など、所属ジョッキー二人で主要二か所の競馬場をカバー…なんてこともできるようになりますからね。
ただし、そんな作戦を成立させる前提条件は、あくまでも『所属騎手が信頼できる技術を持っている』ことであり、少なくとも古川騎手には、早く坂井騎手に追いつくつもりで頑張ってもらわなければイケマセン。今の古川騎手は貴重な(珍しい?)女性騎手として注目を集めていますが、近い将来、矢作先生の期待に応える一人前のジョッキーとして活躍してくれないと困るんですよね。
ちなみに私の出資馬としては、パンサラッサ、カイザーノヴァ、バスラットレオンの3頭が現役、ステラリード’19、ミスペンバリー’19、キョウエイカルラ’20が育成中で、合計6頭が矢作厩舎でお世話になっています。(復活をめざすプライムライン、ステラリード’20をフライングで入れると8頭に…)
個別にどの馬がどうなるかはさて置くとして、矢作厩舎に馬を預ける以上は、(坂井騎手はもちろんですが)いずれ私の出資馬に古川騎手が乗る機会も増えていくのでしょう。その時のためにも、古川騎手にはあまり目先のことにとらわれ過ぎず、着実に腕を磨いて欲しいと思います!
netkeiba.com『【わたしの履歴書】古川奈穂騎手「矢作調教師と超ハイレベルなクイズ大会」―新人紹介』より
【出身地】東京都出身です。中学・高校の放課後は、ファーストフード店やカフェでみんなと喋っていました。
【経歴】小学6年生の時、たまたまテレビで有馬記念を見て、「馬名がカッコイイ」から入って、馬がカッコイイと思うようになり、中学生の時には母に競馬場に連れて行ってもらっていました。誕生日プレゼントでデジタル一眼レフを買ってもらい、いつもカメラ片手にパドックの最前列にいました。
中高一貫校だったので、そのまま高校に進み、獣医さんかJRAに就職するなど競馬関係の仕事に就きたいなとは思っていました。
【志望動機】高校1年生の時に藤田菜七子騎手がデビューされて、女性でも騎手になれるということを知りました。自分も憧れの騎手になるって選択肢があるのかなと思って、競馬学校を受験しました。両親は受験に関しては全く反対しませんでした。
【運動歴・乗馬歴】幼稚園から小学校低学年くらいまで水泳と体操を習っていて、スポーツは好きですし得意でした。動物が好きで、犬を飼ったり動物園によく連れて行ってもらっていたので、親の勧めで小学4年生から1年ほど乗馬クラブに在籍していました。でも、競馬学校のレベルとしては乗っていないもほぼ同然くらいでした。
【所属厩舎の紹介】矢作調教師は、血統や馬の使い方、管理などすべて考え尽くされていて尊敬しています。以前、矢作調教師と地理や歴史のクイズ大会をしたことがあるのですが、先生には敵わなかったです(苦笑)。
スタッフのみなさんはとても和気あいあいと仕事をされていて、馬に乗っていてもよく話しかけてくださるので、楽しく仕事ができています。年齢差があることをみなさんネタにして、昔の人や歌の話で盛り上がっています。テレビで聞いたことがあると、「いや、知っていますよ!」って食らいついていっています(笑)。
【兄弟子(坂井瑠星騎手)の紹介】年齢的には兄と同い年で、馬の話や技術的な指導をしていただくことが多いです。とにかく馬乗りの技術がとても高く、競馬に対する熱意と知識の量が素晴らしくて、尊敬しています。
また、引退された中谷雄太元騎手に、実習中はアドバイスを求めに行くことが多かったです。馬に乗っている最中に姿勢を見て、横で教えてくださいました。
【自己PR】負けず嫌いなところもあるので、それを競馬に生かして貪欲に頑張っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします。地方競馬の宮下瞳騎手(愛知)に一度お会いした時、「馬は楽しんで乗るんだよ」と、とても楽しそうに話されていて、私も好きで馬に乗っているんだから楽しんで乗らないと! と気持ちが変わりました。
【本人希望記入欄】師匠へ:坂井騎手と矢作厩舎のツートップになれるように頑張ります。
【師匠の矢作調教師と古川騎手 (撮影:山中博喜氏)】
デイリー『古川奈穂「不安より楽しみの方が大きい」大目標はG1!阪神でいよいよデビュー』より
そのひと言、ひと言が力強い。今週の阪神でデビューを迎える古川奈穂。刻一刻と夢に見たステージが近づくなか、「今は不安よりも楽しみの方が大きいですね」と頼もしい言葉が返ってきた。
もともとは「競馬の世界は知らなかった」という女の子。それが、12年有馬記念をゴールドシップが勝利した姿に衝撃を受け、一気に魅了された。高校に入学したものの、胸の奥には騎手への思い。そんな時、背中を押してくれたのが藤田菜七子の活躍だった。「騎乗する姿を見て、女性でもジョッキーになれるんだと強く意識しました」と振り返る。続けて「菜七子騎手はすごく注目され、相当なプレッシャーがあったと思います。その中で結果を出しているのは本当にすごい」と尊敬のまなざしを向けた。
自らデザインしたという厩舎服の背中には『-4』の文字。騎手免許取得後5年未満、30勝以下のジョッキーは3キロ減。さらに女性騎手に与えられる1キロ減をプラスして斤量4キロ減で戦うことができるというアピールだ。「まずは減量を生かして、たくさんの馬に乗せていただくことが大事だと思うので、デザインしました」と貪欲に騎乗機会を狙う。
競馬学校在籍中に左肩を負傷。留年という苦しみを味わいながらようやくたどり着いた。「多くの方々に信頼され、愛される騎手になりたい。目標はG1を獲れるジョッキーになること」。強い思いを胸に夢の舞台に立つ。
【古川奈穂が自らデザインした4キロ減をアピールする厩舎服】
ZBAT!競馬『菜七子に続け!5年ぶり女性ジョッキー奈穂&まなみ、今週末デビュー!』より
中央競馬に、新たな風が吹く。JRA通算128勝(1日現在)を挙げる藤田菜七子騎手に続く、ヒロイン誕生の予感だ。5年ぶりの新人女性ジョッキーとなる永島、古川奈騎手が、週末にデビューを迎える。
永島騎手は、父が兵庫公営の永島太郎調教師(47)。園田競馬の元騎手でもある父の背中を追いかけ、夢の世界に飛び込んだ。ようやく迎えた晴れ舞台に「少し不安はありますが、それ以上に楽しみと、『頑張ろう』という気持ちが強いです。一番(の目標)は初勝利です。それから一つ一つ勝ち星を積み重ねていきたいです。30勝、新人賞を取れるように頑張ります」と力を込める。
古川奈騎手も「楽しみが大きいです。レースは一人のミスが他の人にも迷惑をかけてしまうので、周りに迷惑をかけない騎乗を心掛けたい」と目を輝かせる。競馬サークルとは無縁の家庭で育ったが、2012年にゴールドシップが勝った有馬記念をテレビで見て、競馬ファンに。ほぼ乗馬未経験で競馬学校を受験し、腕を磨いた。これからは矢作厩舎所属で荒波に繰り出す。
両ジョッキーにとって藤田騎手は偉大な先輩だ。
「何度かお話しさせていただき、(騎乗に対する)アドバイスもいただいています。正々堂々と騎乗されていますし、尊敬する騎手の1人です」と永島騎手。古川奈騎手も「実習で美浦の根本厩舎に行ったときに質問したら、いろいろ教えていただきましたし、いつも『頑張って』と声をかけていただいています」と憧れを口にする。
永島騎手は小倉、古川奈騎手は阪神でデビューする予定。直接対決は来週以降に持ち越しとなりそうだが、若き女性騎手3人が新たな歴史を作っていく。
★4キロ減で騎乗…2019年3月から女性騎手は、平場において斤量面で優遇されている。新人騎手は男性が3キロ減(▲)なのに対して、女性は4キロ減(★)。また見習いを卒業しても永続的に2キロ減(◇)で騎乗することができる。永島騎手は「減量の恩恵を生かして、積極的な競馬をしたいです」と語った。