チャンピオンヒルズ在厩のバスラットレオンは、おもに周回コースでのウォーミングアップ後、坂路でハロン17~18秒ペースのキャンター1本を消化しています。
◇小泉厩舎長のコメント 「7日は自分から走ろうとする感じで、自然に2F15-15が出る形。動きに問題はなかったですし、調教でこれだけパワーを感じさせる馬はそういないですからね。復調傾向にあると見てよいでしょう。7日の調教をステップとして、再びピッチを上げていきたいと思います」
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11/16にチャンピオンヒルズに到着したあとは少し楽をさせ、先週から乗り出したと思ったら、今週はもう「自分から走ろうとする感じで自然に2F15-15が出る」のですから、やはりバスラットレオンは只者ではないんですよね。
数多の馬を見ている小泉厩舎長が「調教でこれだけパワーを感じさせる馬はそういない」と仰るのですから、あとは本番で力を出し切れるかどうかの問題… 最後まで本気で走りさえすれば… といったところでしょうか。。秋3戦の成績がアレでしたから、全く心配がないと言えばウソになりますが、それでも(小泉厩舎長の言葉を借りるまでもなく)能力の高さを疑う余地は無いワケで、来年はいきなりの全開復活を成し遂げて欲しいです。
まあ、そうは言っても少し謙虚に応援する姿勢は必要なのかもしれませんが、やはりこの馬はG1に出走させてあげたいですし、そういうレベルを狙う資格があると思うんですよねぇ(^^ゞ
【2021/11/13東京11R 武蔵野ステークス(G3/ダ1600m)でのバスラットレオン:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のカイザーノヴァは、おもに周回コースでのウォーミングアップ後、坂路でハロン17~18秒ペースのキャンター1本を消化。8日より15-15を開始しています。
◇小泉厩舎長のコメント 「右半身の背中のつながりにいくらか硬さを感じたことから、先週末にショックウェーブ放射でフォローしました。8日朝の15-15の感触では大分体を使えるようになっていましたので、『ここから帰厩に向けてまたピッチを上げて』(厩舎陣営)いきたいと思います」
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この中間は、10月からの間隔が詰まった3連戦の疲れに加えて熱発などもありましたが、先週末のショックウェーブ放射を経て、今週はようやく状態に改善が見られたようです。
これから年末にかけてチャンピオンヒルズで『ピッチを上げて』いき、年明けに帰厩できれば1/23の賢島特別(中京芝1400m)か1/30の刈谷特別(中京芝1400m)あたりが狙い目になるでしょうか。(あくまで何となくの話ですが、中山に遠征するぐらいなら中京開催の方が…という気がしますので)
いずれにしても来年は、復帰初戦からカイザーノヴァの今後を占う重要なレースになるでしょう。次のレースでは、カイザーノヴァらしい荒々しい追い込みを見せて欲しいですし、本当の意味での復活につながるパフォーマンスを期待したいと思います。
【2021/11/13東京8R 3歳以上2勝クラス(芝1600m)でのカイザーノヴァ:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のプライムラインは、先週同様、おもに周回コースでのウォーミングアップ後、坂路でハロン17~18秒ペースのキャンター1本を消化。週1回の速めを乗り込まれています。
◇小泉厩舎長のコメント 「この中間は半マイル58秒程度を消化。まだトモの奥底に疲れが残っている感じですので、先週もショックウェーブ放射を行いました。こうやって芯からほぐしてあげることにより、もう一段、体を動かせるようになってくるものと思われます」
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まだ全体的に疲れが抜けきっていないようで、ショックウェーブなどでケアしながらの調整が続いています。ただ、先月後半から始まった週一回の速めは継続できていますから、基本的には、今の流れのまま乗り切っていけるレベルの話なのでしょう。
いずれにしても、今年はこのままチャンピオンヒルズで過ごすことになるわけです。となると、年末はかつてのライバル(?)パンサラッサの有馬記念を見ながら過ごしてもらい、『来年こそは俺だって…』との気持ちを胸に刻んで欲しいなと… いや、馬は絶対にそんな気持ちにはならないものの、プライムラインだって矢作先生に見いだされた才能ある馬ですからね。
2022年を逆襲の一年にするためにも、復帰初戦からしっかり動ける状態をつくりあげてから、田中克典厩舎での第一歩を踏み出して欲しいと思います!(きっと麗さんもそれを望んでいるような(^^ゞ)
パンサラッサは、8日に栗東トレセンに帰厩しています。
◇小泉厩舎長のコメント 「きのう坂路で半マイル57秒程度、無理せずサーッとやりました。馬は相変わらず元気いっぱいの様子ですから、このところの好調ムードをしっかりとキープした状態で送り出すことができたと思います」
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いよいよパンサラッサが帰厩をしました。
まだ有馬記念出走が確定的になったわけではありませんが、メディアの出走想定などを見る限りでは、現時点で出走が難しい情勢とも思えませんので、(9日発表のファン投票結果にかかわらず)こちらもグランプリ出走の心の準備が必要ですね。
そんな中、小泉厩舎長からは「このところの好調ムードをしっかりとキープした状態で送り出すことができた」との心強いコメントが…。思い返せば、福島記念の前は追い切りの動きがバツグンでしたから、もしも、今後の追い切りで同じように動いてくれるとしたら、前半の盛り上げ役以上の期待をしてしまいそうです(^^ゞ
ちなみに、中京芝2200mで行われた20年9月の神戸新聞杯では、1000m通過59.9秒の平均ペースで馬群を引っ張ったものの、結局、直線中ほどで力尽きてしまいました(4角までは絶好の手応えも、コントレイルから1.4秒差の12着)。
神戸新聞杯からさらに300m長い有馬記念を乗り切るためには、パンサラッサの成長に加えて調子の良さが絶対に必要ですので、その意味でも、トレセンでの調整過程、追い切りでのパフォーマンスに注目したいと思います!
【2021/11/14福島11R 福島記念(G3/芝2000m)でのパンサラッサ:公式HPより】