シュウジデイファーム在厩のアシタカは、おもにBTCの屋内ダートトラックや屋内坂路を中心にハロン17~20秒ペースのキャンターを消化。週2回の速めを乗り込まれています。
◇石川代表のコメント 「今週は坂路の1本目に15-15、2本目に併せ馬で3F40秒程度。飛節などに注意しながらではあるものの、コンスタントに速めの本数を消化することができており、長い四肢を大きく使ったフォームで馬力を感じさせる走りを見せてくれています。厩舎陣営によれば、『1月のトレセン入厩を目標に』とのこと。スピード調教にシフトして、さらに乗り込んでいければと思います」
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ついにと言うかようやくと言うか、待ちに待ったアシタカの移動に関する情報が出ました!
ちょうど一週間前、『【アシタカ】動画・写真更新、動くアシタカは7月以来(^^)』の中で、「矢作先生は、『チャンピオンヒルズを挟まずにトレセン直入り』のパターンを考えておられるのかも。その場合、年内はシュウジデイファームで乗り込んで、年明けに移動するイメージ…」と書いていましたが、たまたま想定通りの流れになってくれてひと安心です。
その上で、石川代表の「スピード調教にシフトして、さらに乗り込んで」というコメントからは、『シュウジデイファーム(BTC)で追い切りレベルまでやってから送り出すパターン』であることが読み取れますので、おそらく1月にトレセンに移動したあとは、ゲート試験からデビューまでをストレートに進める作戦になるのでしょう。
年が明けると新馬戦、特に芝の新馬戦は数がグッと減りますので、場合によっては『ダート新馬戦デビューか芝の未勝利戦デビューか?』といった選択を迫られるかもしれませんが、もしもダートを使うとなった時には、「馬力を感じさせる走り」が生きてくるかもしれません… のその前に、まずは順調に移動をしてもらわないと始まりませんけれど(^^ゞ
今のところ本馬に関し、(3F40秒前後までの走りにおいては)ダイナミック、パワフルといった表現はありましたが、スピードや最後の踏ん張りが不足している的なマイナスコメントは一切出てきていません。これが追い切りレベルになった時どうなのか、もしも、そこもあっさりクリアするようであれば、さらに一歩踏み込んだ期待をかけたいと思います!
【シュウジデイファーム在厩のアシタカ:公式HP(2021/12/10更新分)より】
シュウジデイファーム在厩のGem Gem’20は、初期馴致を滞りなく終え、現在はおもに場内でハッキング2000mを消化しています。11月下旬の馬体重は444kgです。
◇石川代表のコメント 「ウォーキングマシン運動に加え、他馬と一緒になって左右のハミ受けや口向きなどを確認しながら騎乗馴致を進めているところ。割りと素直に取り組んでくれています。輸送や検疫による疲れが取れたこともあるのでしょう。飼葉を良く食べてくれていますので、体つきにフックラと張りが出てきた様子です。段々と本来の馬体に戻りつつあるのではないでしょうか」
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先日、追加募集馬一番乗りで満口になったGem Gem'20ですが、初期馴致もそれほど苦労なく終えられたようですし、少しずつ身体つきに余裕ができてきたのも心強いです。本格的にトレーニングが始まるのはこれからですが、おそらく動きの面ではあまり心配がいらないタイプでしょうし、精神的に落ち着いて調教に取り組んでくれているのがイイですね。
現時点でこれといった問題はないようなので、次回近況ではキャンターの様子なども聞けることになるでしょう。マル外牝馬は早く仕上がっておくに越したことはないですから、そのあたりの感触も早めに掴んでおきたいところです。
未知数な部分があることも、本馬については楽しみでしかありません。スピード調教が始まるのはだいぶ先になりますが、それまでとにかく順調に、アクシデントなく進んで欲しいと思います。
【シュウジデイファーム在厩のGem Gem'20:公式HP(2021/12/10更新分)より】
シュウジデイファーム在厩のステラリード’20は、おもにBTCのダートトラックや坂路でハロン18秒ペースを上限として乗られています。11月下旬の馬体重は472kgです。
◇石川代表のコメント 「元気が良いのは血筋。ただ、兄のように立ち上がったりはしませんので、比較的落ち着いている方だと思いますよ。普段から頭の位置がやや高い印象はありますが、それでもしっかりと走れていますからね。これも血統による個性の一つとして捉えています。たまに直線ウッドチップ馬場にも入れるなどして乗り進めており、順調です」
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「元気が良くテンション高めながら、兄に比べると落ち着いた方…」 そして、「頭の位置が高いのは血統による個性の一つとして捉えている」とのコメントですが、ステラリード時代からずっとこの系統と付き合ってきた私としては、ようやく石川代表が『頭の高さなんぞ気にしない領域』に足を踏み入れてくれたのが嬉しいです(^^ゞ
冗談はさて置きまして、気づけば馬体重は470kgを超えてきましたし、トモ高ながらもバランスを保ったまま成長してくれているのはとても心強いです。加えて兄弟の中では落ち着いた気性、調教でもしっかり真面目に走っている現状を考えると、夏の北海道で新馬勝ちを決めたカイザーノヴァ、キングエルメスに続いてくれる可能性は充分だと思います。
まあ、その手の話を今からするのは気が早いのでしょうが、石川代表が最後に「順調です」と付け加えているあたり、かなりの手応えを感じているはずですし、おそらく兄たちに劣っていないという自信がおありなのだと思います。当然ながら、私もそういう期待をしていますので、来月の近況でも「順調です」のひと言を聞きたいと思います!
【シュウジデイファーム在厩のステラリード’20:公式HP(2021/12/10更新分)より】
シュウジデイファーム在厩のハイアーラヴ’20は、現在は、おもにBTCのダートトラックや坂路でハロン20秒ペースを上限として乗られています。11月下旬の馬体重は461kgです。
◇石川代表のコメント 「肩の筋疲労はほどなく解消し、歩様の硬さもスムーズになりましたので、今月初旬よりBTC入りを再開しました。今はダートトラックと坂路を中心として、たまに直線ウッドチップ馬場にも入れるなどして調整中。段階を踏んで、少しずつ調教のペースを上げていきたいと思います」
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先月の近況で、BTC入り開始後に疲れが出たことが伝えられましたが、それもほどなく解消し、すでにBTCでの調教も再開しているとのこと。もともと大きな心配はしていませんでしたが、疲れが長引いて…みたいな話にならず良かったです。
見た目ほど増えてこなかった馬体重は、今回ようやく460kgを超えてきました。ただ、全体的にまだ幼い印象ですし、今後も疲れが出てそれを乗り越えて…といったサイクルを、何度か繰り返しながら成長していくことになるのでしょう。
ちなみに、ハイアーラヴ産駒最大の関心事である気性面については、前回、今回の近況で全く触れられることがないぐらい安定している、我慢が効いているということでしょうか。。歩き姿を見ると、とても落ち着いているように見えますので、これから調教ペースが上がっても、できるだけ今の雰囲気を保って欲しいと思います。
【シュウジデイファーム在厩のハイアーラヴ’20:公式HP(2021/12/10更新分)より】
シュウジデイファーム在厩のレトロクラシック’20は、現在は、おもにBTCのダートトラックや坂路でハロン18秒ペースを上限として乗られています。11月下旬の馬体重は474kgです。
◇石川代表のコメント 「たまに直線ウッドチップ馬場にも入れるなどして順調に乗れています。心身ともに安定しており、あまり注文がつかないタイプ。いかつく見えるかもしれませんが、ドタドタ走るような馬ではないですし、悪さをするようなこともありません。未知の部分が多い段階ではあるものの、幅広い適性を持ち合わせているようにも感じます」
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10月下旬が467kgで11月下旬は474kgと、トレーニングが始まっても馬体は着実に増えていますし、「心身ともに安定しており注文がつかないタイプ」というのも、シュウジデイファームに入ってからずっと変わらぬ評価です。
石川代表の「未知の部分が多い」というコメントは、新種牡馬ドレフォンの産駒ゆえが大きいのでしょうし、また、目に見える課題が少く、何をやらせてもそれなり以上にできてしまいそうなタイプであることが、「幅広い適性を持ち合わせているように感じる」との表現につながっているのだろうと思います。
期待の大きさはさて置いて、芝かダートか?距離は長めか短めか?など、完成形を想像するのが少し難しい馬ですが、逆に言えば、様々な可能性を秘めている、楽しみの幅がとても広い馬だと言えるでしょう。本格的なスピード調教が始まるまでは、このまま何の問題もなく過ぎていきそうな雰囲気だけに、こちらも気楽に気長に見守っていきたいと思います。
【シュウジデイファーム在厩のレトロクラシック’20:公式HP(2021/12/10更新分)より】
シュウジデイファーム在厩のキョウエイカルラ’20は、現在は、おもに場内でハッキング2000mを消化しています。11月下旬の馬体重は427kgです。
◇石川代表のコメント 「初期馴致の際に手がかかることはなかったですし、集団に入っても比較的落ち着いて物事に取り組んでくれています。現在は左右のハミ受けの確認などを中心として軽く乗っている段階。遅生まれでまだ成長が伴っていないようなところもありますので、当面はBTC(軽種馬育成調教センター)入りを急がず、じっくり進めていきたいと思います」
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馬体重が427kgで「遅生まれでまだ成長が伴っていない」となると、小さくて頼りない姿を想像してしまいますが、実際に写真や動画を見ると、馬体は薄くなく動きには力感があり、筋肉を前後左右上下からギュッと詰め込んだような印象です。まだトモが高くてもうひと回りふた回り大きくなりそうですし、もう少し胴にも伸びが出てきそうな雰囲気ですからね。
また、「当面はBTC入りを急がずジックリと」とのことですが、現状、幼さが残る体型ながらも『やり出せば仕上げに時間があまりかからない』タイプのように感じますので、まずは成長待ちと基礎の習得優先で良いと思います。どちらかと言うと、乗ることに積極的でバンバン進めていくイメージのシュウジデイファームさんですが、馬の個性、成長進度にあわせていくのは当然ですし、結局はその方が効率よく素質を引き出せるということなのでしょう。
母キョウエイカルラ、父ロードカナロアでこの馬体ですから、典型的な短距離スピード勝負のイメージで、方向性が分かりやすいのも悪くないと思います。冬の間に成長をして、バンバン乗れるようになった時にどう動いてくれるのか、私の出資馬としては珍しいタイプだけに興味津々、楽しみにしたいと思います。
【シュウジデイファーム在厩のキョウエイカルラ’20:公式HP(2021/12/10更新分)より】