パーフェクトラヴ’21
母の物語を継ぐ愛すべき初仔、実績ある牝系が新境地を拓く。
◇牡1歳 鹿毛 2021.03.05生 新ひだか産(木村秀則牧場)
◇父:サトノクラウン 母:パーフェクトラヴ (母の父:オルフェーヴル)
◇美浦・鈴木慎太郎厩舎予定
◇販売総額 1,600万円 / 総口数 2000口
◇プラスビタールスピード遺伝子:CT型
◇Point!:身幅や筋肉量といった点ではこれからだが、この先それらを纏えるだけの骨格に恵まれており、四肢は長めで背丈も大きくなってきそうなフォルム。放牧地では日々やんちゃに駆け回っており、スピードや切れ味を予感させる柔軟性に富んだ身のこなしからは資質の高さが窺い知れる。すでに重賞2勝を誇る伯父クレッシェンドラヴとはまたタイプが異なるものの、瞬発力が強調されそうな特徴は大きなメリットとも言え、祖母ハイアーラヴ系の新たな境地を切り拓いてくれるものと大いなる期待がかかる。
◇最新近況(2022/5/30):北海道・様似の様似木村牧場在厩。現在は、日に16時間ほどの夜間放牧にて管理されています。馬体重337kg、体高153cm、胸囲163cm、管囲19.5cm(5月中旬測定)
「父のイメージを持ち合わせているようにも思いますし、しっかりとした好馬体。脚長で手先も軽そうですし、これから大きく育ってくるのではないでしょうか。穏やかな性格でも、自己主張はしたいタイプ。聞き分けは良く、何事も教えればすんなりと応えてくれていますよ。放牧地では、みんなが走れば自分も走るといった様子で元気に駆け回っています」(木村担当)
【様似木村牧場在厩のパーフェクトラヴ’21:公式HP(2022/5/27更新)より】
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これまで当面の出資候補としてステラリード’21、デプロマトウショウ’21、ミスペンバリー’21の3頭を挙げてきました。が、当然ながらそれ以外の馬たちの中にも『出資したら楽しいかも…』と思える馬がいますので、その第一弾として、新種牡馬サトノクラウン産駒 パーフェクトラヴ’21についての感想を書きたいと思います。
まずは馬体の印象ですが、バランスが良くて重苦しさがなく、正直、私が好きなタイプです。動画を見ても脚捌きが素直であまり欠点がないですし、(母パーフェクトラヴは小柄でしたが)中型サイズ以上の綺麗な馬になっていきそうです。
配合はハイアーラヴの系統にサトノクラウンですから、ちょっと重たいかな?という印象があるものの、個人的にサトノクラウンは結構やるんじゃないかと思っていまして、例えば6/5東京6Rでデビュー予定のクラックオブドーン(G1レーシングさん・中舘厩舎)がどんな走りを見せるかなど、注目&チェックするのも面白そうです。 【東京新馬】新種牡馬のサトノクラウン産駒・クラックオブドーン 中舘調教師「素軽い」 : スポーツ報知 (hochi.news)
ちなみに、私は母パーフェクトラヴにも出資をしていました。残念ながら彼女はエピファレーヌと一緒に走った19年8月の新馬戦(5着)のみでの引退となってしまいましたが、繁殖牝馬として成功する可能性は充分にあると思いますし、もしも本馬がキチンと走れば、パーフェクトラヴがハイアーラヴの後継繁殖として一躍注目されることになりますからね。
あとは所属予定の鈴木慎太郎厩舎。。あくまでカイザーノヴァでお世話になっている感想ですが、間違いなくある程度の数は使ってくれるだろうと思います。本馬ぐらいの血統背景だと、管理頭数フルフルの一流厩舎では順番が回ってこない可能性もありますが、鈴木慎先生はできるだけトレセンで面倒を見てくれますし、チャンスがあれば積極的に出走させる、また、出走できない状態の時でも復帰目標(時期、レース)を明示してくれるので余計なストレスがありません。
お値段高めの馬で一発長打を狙うなら話は別でしょうが、少し渋めの馬で長く楽しむつもりなら、パーフェクトラヴ’21と鈴木慎太郎厩舎の組合せは相当に面白いんじゃないか…と思えてきます(^^ゞ
- 22.06.01 城 戸 栗CW良 5F 67.7-51.6-36.7-11.9(5) 馬ナリ余力
- 22.05.28 小 坂 栗東P良 半哩 52.4-40.4-14.2(6) 馬ナリ余力
- 22.05.22 城 戸 栗CW良 5F 42.3-12.3(6) 馬ナリ余力
◇奥村豊調教師のコメント 「調教のピッチを上げていくという意味では順調にきていますが、口向きに関しては、まだ手のうちに入っていない段階。周囲に馬がいると折り合いを欠いて引っ掛かりやすいですし、抑え込もうとすると左右によれるようなところがありますね。現状では、少頭数の競馬のほうが力を出せるのではないでしょうか。来週6月11日中京9R 春日井特別(1勝クラス・芝2200m)への出走を検討しています」
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チャンピオンヒルズ、トレセンで入念に準備を進められてきたヴィジャーヤの中央復帰戦は、6/11中京9R 春日井特別(芝2200m)になりそうです。2200m戦は少々意外な選択ではありますが、長い距離の方が頭数が落ち着きやすいこと、つまり、口向きや折り合いに課題が残る中で『あまり急かすような競馬をさせたくない』ということだろうと思います。
一週前追い切りの位置付けになった1日のCWは、5Fからジョッキー騎乗で-67.7-51.6-36.7-11.9秒という時計でした。5分どころを通ってのものながら、時計自体はまずまず及第点といった印象で、やはり問題は口向き、折り合い、抑え込もうとすると左右によれる『クセの悪さ』といった部分になりそうです。
結果的にこれまでダートしか使われてこなかったこと、特に地方在籍時に短距離戦しか経験していないことを考えれば、芝2200m戦でどうなるかは全くの未知数です。でも、だからこそ『再スタートに相応しい』とも言えそうで、ここは何としても最後まで真っ直ぐ走って欲しいですし、次につながるパフォーマンスを見せて欲しいところです。
ということで、本馬は常に『期待半分不安半分』…。来週は久々にスリルとサスペンスを楽しみたいと思います(^^;)
美浦トレセン在厩のカイザーノヴァは、交突による挫跖の症状が残っていることから、一度放牧を挟んで立て直しを図ることとなりました。6/2の馬体重は476kgです。
◇鈴木慎調教師のコメント 「獣医師より、『引き続き積極的に動かした方がよい』と言われていますので、騎乗運動により爪や動脈に刺激を与えて回復を促進。2日現在、出掛けは少し硬いものの、動かすと歩様は良くなる状況です。『せっかく走ることを覚えてきた時なので、いま痛い思いをさせてしまうのは良くない』(内田博幸騎手)ですし、ここでの無理は避けたいところ。診断では『1~2週間は様子見を』との見立ててでしたので、4日にいったん吉澤ステーブルEASTへ放牧に出す予定です。幸い程度は軽そうですから、7月30日新潟10R 豊栄特別(2勝クラス・芝1600m)あたりに使えるよう、調整していければと考えます」
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やはりと言いますか、カイザーノヴァは一旦外厩に出て立て直すことになりました。交突による挫跖でも、獣医さんが『引き続き積極的に動かした方がよい』と仰るぐらいの症状ですし、「動かすと歩様は良くなる状況」とのことなので、大したことはないはずですが、軽い運動だけをするならあえてトレセンにいる必要もないですからね。
内田騎手の『せっかく走ることを覚えてきた時なので…』とのコメントもご尤もですし、このタイミングでしっかり立て直しをして、万全の状態で夏競馬に臨んで欲しいと思います。
現時点での鈴木慎先生の見通しとしては、次走は7/30新潟10R 豊栄特別(2勝クラス・芝1600m)あたりに使えれば…とのこと。。もちろん、挫跖の症状がいつ収まるか次第になりますが、一ヶ月ちょっとのスライドなら御の字ですし、新潟の長い直線は走りの改善を確認するにも良い舞台だと思いますので、目論見通りに事が運ぶことを期待します。
【2022/5/15東京8R 4歳以上2勝C(芝1600m)でのカイザーノヴァ:公式HPより】