**2022/6/19阪神7R 3歳以上1勝クラス(芝1600m)13:25発走**
◎ トーホウディアス
○ ウナギノボリ
▲ トルナヴァ
△ ピンクマクフィー
△ クワイエット
☆ ヴィジャーヤ
ヴィジャーヤは7枠8番になりました。前走では真っ直ぐゲートを出てスンナリ流れに乗れましたので、それと同じレベルのスタートができるのであれば、枠はどこでも構いません。あえて言うなら、内枠で揉まれるのは心配ですから、真ん中より外めの偶数番が引けたのは良かったと思います。(両枠に馬がいた方が練習になりますしね(^^;))
今回のポイントは、2200mだった前走から600mの距離短縮がどこまで利いてくれるのか…です。前走で残り600mまで見どころがあるレースをしたからと言って、じゃあ1600mなら何とかなる!というほど単純ではないですが、少なくともヴィジャーヤにとって距離短縮がマイナスにはならないでしょうし、先行力やスピードはマイル戦で通用してもおかしくないと思いますので。。
その意味では、テンからバリバリ飛ばしそうな馬がいないメンバー構成はありがたいかも…。ある程度落ち着いた流れの中で前走同様の位置が取れるとしたら、直線の踏ん張り次第で掲示板以上の好走が期待できるかもしれません。
まあ、牧場時代からいたずら好きでマイペース、調教でも競馬でもあまり人の言う事を聞かないタイプなので、最初から着順的な期待をかけすぎるのは可哀相です。まずは他馬に迷惑をかけず、無難に直線に入ったら前走以上の踏ん張りを見せること、それがうまくできたら、ようやく中央初勝利への道筋が見えてくるのではないでしょうか。
三嶋牧場(野深分場)在厩のステラエージェント’21は、日に19~20時間ほどの昼夜放牧による管理が続けられています。
◇清水厩舎長のコメント 「冬毛が抜けてずいぶんと毛づやが良くなりましたし、身幅やトモなど馬体もひと回り大きくなって迫力が出てきましたね。腹袋はスッキリとしたアスリート感が漂うタイプ。放牧地では力強さというよりも、軽快なスピードを見せてくれていますよ。向こう気の強い面はあっても、厄介な相手には仕掛けていかないところを見ますと、冷静というか賢い馬なのかもしれません。日々青草をたくさん食べて、元気いっぱいに過ごしています」
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清水厩舎長のコメントをじっくり見ていくと、スラッとした細身のアスリートタイプだった本馬が、この一ヶ月ほどで少しずつ変わり、スッキリ感を維持しながらも必要な筋肉がしっかり太い、万能タイプのアスリートになりつつある様子が窺えます。これも日に19~20時間の放牧中に目いっぱい遊び、青草をたくさん食べている成果なのかもしれません(^^)
また、「向こう気の強い面はあっても、厄介な相手には仕掛けていかない」というのは、以前紹介したHIROさんの『アタマがいいのかタマが小さいのか』ツイートに載っていた話だと思いますが、この動画は何度見ても飽きないので、もう一度よーく確認しておきたいと思います。(公式HPに『タマが小さいのか…』とは書けないですよね(^^;))
自分より弱い、もしくは同等のやつにはやたらつっかかっていくが
— HIRO (@greendandy0202) June 9, 2022
自分より強いやつからは逃げの一手🤦♂️
アタマがいいのかタマが小さいのか🙄 pic.twitter.com/uw7U9TRO9l
ステラエージェント’21はあまり前例がないGunRunner産駒ですから、牧場の皆さんにも心配な部分もあっただろうと思います。でも、ここまで順調な成長を見せてくれたお陰で、当歳募集当初から感じられた馬体の良さ、運動能力(運動神経)の高さ、キビキビとした身体の使い方など、多くのプラス要素が益々際立ってきたように思えてきます。
めざすは(日本では)まだ評価が定まっていないGunRunnerの代表産駒の座。。今からこんなことを言うのも何ですが、本馬には日本の枠に留まらない、ケタ違いに大きくて自由な活躍を望みたいと思います(^^ゞ
【三嶋牧場(野深分場)在厩のステラエージェント’21:公式HP(2022/6/3更新)より】
様似木村牧場在厩のエンパイアブルー’21は、引き続き、日に16時間ほどの夜間放牧で管理されています。
◇木村担当のコメント 「全体の放牧頭数が数頭ほど増えましたが、群れのなかでは変に強調するようなタイプではなく、いつもみんなと仲良く過ごせる馬。相変わらず元気にやっていますよ。ブリッと肉付きの良い馬ですから、遠くから見ていても、その馬体がスッと目に留まる一頭です。今後の成長も楽しみですよね」
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エンパイアブルー’21も順調そうで何よりです。
木村さんによれば「遠くから見ていても、その馬体がスッと目に留まる一頭」とのことですが、確かに、馬体重357kg、体高152cm、胸囲163cm、管囲20.0cm(5月中旬)というサイズ以上にしっかりした馬体をしていますし、それでいて全く硬さを感じないのは母エンパイアブルーから受け継いだ部分だと思います。
今のところ精神的にも落ち着いていて、テンションのコントロールが上手なタイプのようですから、これで脚元などに問題がなければ、きっとシュウジデイファームの優等生になっていくのでは…と思えてきます。
これから夏になり、完全に冬毛が抜ける頃には背丈も伸び、写真の姿よりひと回り大きくなっているでしょうが、もともとエンパイアブルーの仔が早熟タイプとは思っていませんので、見た目の良さに惑わされず、このバランスの良い洗練された馬体に磨きが掛かっていくプロセスを。少し長い目で楽しみたいと思います。
【様似木村牧場在厩のエンパイアブルー’21:公式HP(2022/5/27更新)より】
様似木村牧場在厩のステラリード’21は、引き続き、日に16時間ほどの夜間放牧で管理されています。
◇木村担当のコメント 「放牧に出した直後は集団でひとしきり走り回り、その後は各々青草を食べ始めるというのがいつもの流れ。一面に緑が広がっていますので、取り合いになるようなことはありません。集牧時はこちらを見向きもしてくれず、のんびり屋さんな一面も。血統馬としての雰囲気を持っている一頭だと思います」
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木村さん仰るところの『血統馬としての雰囲気』、確かにそういうムードというものはあると思いますし、ステラリードの子どもが『血統馬』と呼ばれる存在になったと思うと、それだけである種の感慨が湧いてきます。
ちなみにステラリード’21には「のんびり屋さんな一面」があるとのことですが、ステラリードに始まって、さらに子どもたちとの付き合いが長い立場からすると、「のんびり屋さん」な姿を想像するのはあまり簡単ではないです。今は放牧地で遊ぶこと、そして良く食べること以外にストレスがないからかもしれませんが、シュウジデイファームでの調教が始まる頃には、きっとテンションも高まってくるだろうと思います(^^;)
【様似木村牧場在厩のステラリード’21:公式HP(2022/5/27更新)より】
◇矢作調教師のコメント 「近位から遠位にかけて幅広い部分に損傷箇所が見受けられ、その程度は決して軽くなく、全治9ヶ月以上との診断が下りました。上体の大きな馬ですし、勝ち上がるためのフォーム改善によって馬の動きが変わっていく中で、これまでとは異なる部位に新たな負荷が掛かったことも一因と言えるのかもしれません。結果として未勝利戦の番組に間に合わなくなってしまいましたこと、深くお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした」
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16日の近況で「再び腫れが生じて僅かな熱感を帯びるように」なったと伝えられていましたので、屈腱炎の疑いはさらに高まり、ほとんど間違いないのでは…という覚悟だけはしていました。
ただ、実際にエコー検査の結果を知らされると、やはり辛いものがありますね。
全治9ヶ月以上というのは決して軽いものではないですし、今は何とも言いようがないのですが、とにかく「今後の方向性や進退について協議」した結果を待ちたいと思います。