少し落ち着いてきましたので、私なりに宝塚記念の振り返りをやりたいと思います。と言っても、今回振り返るのはあくまでパンサラッサ中心、ベースはラップタイムになりますので、それ以外の要素(血統とか相手関係とか)はほとんど考慮しません。なので、それほど参考にはならないと思いますので悪しからず(^^ゞ
ということで、まずは宝塚記念のラップタイムです。
宝塚記念(2022/6/26 阪神)
0-0400m 22.9
0-0800m 46.0
0-1200m 69.7(1.09.7)
0-1600m 93.4(1.33.4)
0-1800m 105.3(1.45.3)
0-2000m 117.7(1.57.7)*
0-2200m 130.8(2.10.8)*
*0-2000m、0-2200mについてはタイトルホルダーではなくパンサラッサの(推定)走破タイムです。
比較対象として、パンサラッサが逃げ切ったドバイターフ、中山記念、福島記念のラップタイムを載せておきます。
ドバイターフ(2022/3/26 UAEメイダン)
0-0400m 24.29
0-0800m 47.06
0-1200m 69.60(1.09.60)
0-1600m 92.68(1.32.68)
0-1800m 105.77(1.45.77)
中山記念(2022/2/27 中山)
0-0400m 23.9
0-0800m 46.3
0-1200m 69.1(1.09.1)
0-1600m 92.9(1.32.9)
0-1800m 106.4(1.46.4)
福島記念(2021/11/14 福島)
0-0400m 22.7
0-0800m 45.5
0-1200m 69.2(1.09.2)
0-1600m 94.0(1.34.0)
0-1800m 106.1(1.46.1)
0-2000m 119.2(1.59.2)
ザッと見比べただけでも、宝塚記念のパンサラッサがドバイターフ、中山記念、福島記念に匹敵する、あるいはそれらを上回るペースで飛ばしていたことが分かります。にもかかわらず、坂のない福島でマークした2000-2200m:13.1秒と同タイムで阪神の2000-2200mをクリアしているのは立派ですし、パンサラッサが福島記念の時からさらに強くなっていることの証ではないかと思います。(馬場状態とか諸々の要素を無視していますけれど)
レース後に吉田豊騎手が「最後も止まっていないんだけど、そこから伸びるというよりは、踏ん張るといったタイプですから…」と仰っていますが、要するに、吉田騎手は最後の1ハロンが13秒になっても逃げ切れるセーフティリードを作りたかった、それゆえの超ハイペース逃げだった…という事なのだと思います。
さて、ここまでの話はある意味当たり前、タイトルホルダーは強かったし、その他パンサラッサに先着した馬たちは(あのハイペースの中で)よく頑張ったよね!というだけの振り返りです。
でも、あきらめの悪い、そして未練がましい一口馬主の典型である私としては、振り返りの中であっても『何とかタイトルホルダーに一矢報いたい』と考えておりまして…。その観点で宝塚記念をイジろうとすると、やはり、『スタートの失敗とその後の立ち回り』について深堀するしかないんじゃないかと思うわけです。
どういう事かと言いますと、(ゲートがスムースで内側にいたディアンドルがスッと引いてくれた)福島記念の0-400mは22.7秒ですが、これをハロンタイムに分解すると、11.9-10.8秒だったんですよね。対して宝塚記念の0-400m:22.9秒を分解すると、これが何と12.5-10.4秒というバランスに…。阪神は最初に坂を越える必要があるので、0-200mが遅くなるのは仕方がないにしても、だからと言って200-400mの10.4秒はメンタマ飛び出るぐらいの速さですからねぇ。
しかも、立ち遅れたパンサラッサは200m地点ではタイトルホルダーのほんの少しだけ後ろにいましたから、純粋な200-400mの時計としては、ほとんど10秒ソコソコだったのかもしれません(バランスで言えば12.8-10.1秒みたいな感じ)(°◇°;)
200-400mを10秒ソコソコで走るレースなんて中距離戦ではお目にかかれませんから、6着に負けたエフフォーリアの横山武史騎手が「ついていくのが精一杯、脚が溜まらなかった」とコメントしていたり、14着に大敗したアリーヴォの武豊騎手が「ペースが速すぎ、こんな馬場になってしまっては」と口惜しがる気持ちも分かります。(余談ですが、パンサラッサほどのスピードがあれば、マイルで天下が獲れるのでは?説が出るのも頷けるレベル)
でも、パンサラッサやタイトルホルダーが出るレースは今後も楽なペースにはならないでしょうし、今まで脚を溜めて直線で勝負をしてきた馬たちも、何らかの対策を考えないといけない時代になっているのではないでしょうか。(今後はジャックドールさんにもハイペース逃げをマスターして欲しい、両馬が海外に出たあとのG1戦線を盛り上げるためにも!)
話が逸れました、スミマセン。。要するに、タイトルホルダーが抜群のスタートだったのに対してパンサラッサが出遅れたこと、やはり今回の宝塚記念についてはそれが全てだったのだろうと…。200-400mがパンサラッサにとってもう少し楽であれば、出来れば福島記念ぐらいのバランスでハナに立つことができていれば、1800-2000mが12.4秒ではなく12.0秒ぐらいに、そして2000-2200mが13.1秒ではなく12.7秒ぐらいにまとめられたのではと、そんな勝手な想像を巡らせています。
念の為に1800-2000m:12.0秒、2000-2200m:12.7秒で全体走破時計を計算してみると、パンサラッサの推定時計は2分10秒0になりますから、さすがにタイトルホルダーに勝つところまではいきませんが、2着争いに絡むぐらいのレースになっていてもおかしくなかった…と思ったりしています。(はい、単なる負け惜しみなのは分かっています(^^;))
もともとは、もう少し冷静に振り返るつもりでしたが、思い込みの激しい乱暴な内容になってしまいました。でも、冷静な分析は専門家の皆さんや本当に冷静な競馬ファンにお任せすればイイわけで、私としては、これからも出資馬応援の観点を第一に、様々な角度から競馬を楽しんでいこうと思いますm(_ _)m
【宝塚記念】超ハイペースを刻んだパンサラッサは直線で力尽き8着 吉田豊「後ろに早く来られて…」:東スポ競馬
【宝塚記念】超ハイペース逃走のパンサラッサは8着 吉田豊「最後も止まっていないけど…」:Sponichi Annex
【宝塚記念】海外G1Vから転戦のパンサラッサは8着 : スポーツ報知