チャンピオンヒルズ在厩のプライムラインは、調教師と慎重に協議を行ったうえで、24日に去勢手術を済ませています。
◇田中克調教師のコメント 「秋口まで暑さが残ることも考えられますし、体が硬くなりやすいところもありますので、この休養期間を利用して去勢を行い、体質改善を図ることでもうワンパンチを補えればと考えます。力のある馬だけにまだまだ長く、できれば年間を通じて走ってほしいという願いもありますからね。去勢効果により、さらに勝ち星や好循環につなげられるよう、厩舎としても引き続き頑張っていきます」
◇小泉厩舎長のコメント 「これで少しでも夏場に強くなってくれれば。それにレース後の硬さが和らいでくれる可能性もありますからね。去勢の効果に期待したいと思います。向こう一週間は余計なものを体外に排出させるべくウォーキングマシンで体を動かし、きれいに消毒をしながら様子を見ていきましょう。馬房では24℃設定でエアコンをつけっぱなしにしています」
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いやぁ、思い切りましたねぇ…。いやいや何と言いますか、〇丸が下がるくらいなら取っちゃえば…というmusashida2002さんの乱暴なコメントがあったばかりなので、このニュースにはちょっと驚いてしまいました。
もちろん、去勢をした理由は『〇丸が無ければ下がるモノなし』みたいないい加減な話ではなく、総合的な心身の安定を期待してのことでしょうが、逆に言えば、去勢をすればこうなる的な方程式が無い中で良く決断してくれたなと思います。
あとはもう、「まだまだ長く、できれば年間を通じて走ってほしい」との田中克先生のお言葉通りですからね。
去勢をしたということは、競走馬として、人と関わる馬として、最後までプロフェッショナルとして振る舞う覚悟を示したわけですから、その効果に期待をすることはもちろん、私も最後までビシッと応援したいと思いますm(_ _)m
ちなみにですが、エアコンを24℃でつけっぱなしにするのは酷暑の時期の私と同じ方法です(^^ゞ
【2023/4/30京都12R 東大路S(3勝C/ダ1200m)でのプライムライン:公式HPより】
セントアイヴスはNSR在厩。現在は、おもにダート周回コースでハロン17~20秒ペースのキャンター2000mを乗られています。
◇佐々木代表のコメント 「ウォーミングアップを含めてトータルで4000mほどを乗っており、出掛けだけ少し肩の出が硬いぐらいで、動かし始めてからも特に反動は見て取れません。元々が大人しいタイプですから、競馬を重ねてきてもカーッとする様子はなく、精神的にブレてはいないようですね。以前に比べてトモの感じは良くなっているようにも思います」
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先週のハッキングから17秒ペースまで上げてきましたが、特に反動などは見て取れないようです。この調子であれば、今月末か来月初旬に帰厩をして6月のレースで復帰することができるのではないでしょうか。
前走でようやく掲示板に載ったとは言え、段々とお尻に火がついてきたのは確かですからね。さらに着順を上げ、勝ち上がりをめざすためには(多少厳しくても)ノンビリ休んでいるヒマはありません。「以前に比べてトモの感じは良くなっている」との感触が実戦で発揮できるように、できるだけ早い復帰を実現したいところですm(_ _)m
【2023/3/12中山3R 3歳未勝利(ダ1800m)でのセントアイヴス:公式HPより】
カグヤは23日に栗東トレセンへ帰厩。24日朝には坂路で普通キャンター1本を消化しています。
◇池江調教師のコメント 「今回の放牧で身体が少ししっかりしてきた感じでしょうか。25日、そして来週の水曜日あたりに速いところをやってから、函館競馬場に移動する予定。まだ流動的ではあるものの、今のところは目先をかえて、6月10日(土)函館2R 3歳未勝利・牝(ダ1700m)に向かおうかと思っています。気性的にも滞在競馬は合うはずですし、血統もいい馬ですからね。何とか目処を立てて勝たせてあげたいところです」
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カグヤが栗東トレセンに帰厩、6月函館開催のアタマから出走することになりました。
基本的に滞在競馬は良いと思いますし、チャンピオンヒルズ放牧中には成長が見られたとの報告も続いていましたので、何とか復帰戦から前進を見せて欲しいと思います。。ただ、次走目標がダート1700m戦と言われると、今まで経験してきたレースとあまりにも目先が変わっていて、正直、期待とともに不安も相当に大きくて…。
もちろん、何でもトライしてみなければ始まりませんし、守りに入るような立場ではないので、この挑戦が吉と出ることを祈るのみですが、何となくダート1700mで好走するイメージが(今のところ)湧いてこないです(^^;)
いや、私がそう感じる時の方が、却って結果は良かったりして…。とにかく未勝利戦終了が気になる季節になりましたので、今回は、少なくとも3アウトを意識せずに済む走りをお願いしたいと思いますm(_ _)m
【2023/4/23福島2R 3歳未勝利(牝/芝1200m)でのカグヤ:公式HPより】
**広尾TC 2023/2024年2歳募集馬/現在出資可能な馬**(残口は5/22時点)
これまで注目馬としてディメンシオン’22、エンパイアブルー’22、レトロクラシック’22、ステラリード’22を挙げてきましたが、忘れちゃいけないとても重要な馬が一頭抜けてしまいました。
それは何を隠そうハイアーラヴのラストクロップ、ハイアーラヴ’22です。。と書くと、また懲りもせずに『いつものハイアーラヴ推しか?』と思われるかもしれません。でも、今回のハイアーラヴ仔はキンカメ系レイデオロとの配合なので、散々気性難に泣かされてきた(今もボンドオブラヴに若干泣かされていますが(^^;))これまでの産駒とひと味違っている可能性がありますし、将来、優秀な後継繁殖牝馬になり得る馬じゃないかと思います。
ちなみに日本でのハイアーラヴ産駒の父を確認していくと、キングズベスト(ルックオブラヴ)、ステイゴールド(クレッシェンドラヴ)、ハーツクライ(キングオブハーツ)、オルフェーヴル(パーフェクトラヴ)、ジャスタウェイ(ラヴマイウェイ)、キズナ(ボンドオブラヴ)となっていて、実はKingmambo系キングズベスト以外は全てがサンデー系なんですよね。
その意味では、最後の最後にようやくキンカメ系レイデオロとの産駒が募集されたことで、ひょっとしたら、今まで果たせなかったクレッシェンドラヴ超えの夢にチャレンジできるのではと…。いや、同世代の繁殖として、ともに広尾TCを支えてきたミスペンバリーだって、ディープインパクトを筆頭とするサンデー系種牡馬からキンカメ系ロードカナロアに父を替え、結果としてガツンとパンサラッサを出せたわけですし(^^ゞ
とにかく本馬は、血統的にはディメンシオン’22、エンパイアブルー’22、レトロクラシック’22、ステラリード’22に遜色ないレベルにあると思います。唯一条件が違うとすれば、前車頭はいずれもかつての出資馬の仔であること。。でも、ハイアーラヴは(ウェルシュステラやミスペンバリーと同様に)もはや戦友と言って良い存在なんですよねぇ…。
ハイアーラヴ’22
**広尾TC 2023/2024年2歳募集馬/現在出資可能な馬**(残口は5/22時点)
昨日はどうしても出資したい馬としてディメンシオン’22とエンパイアブルー’22を取り上げました。今日はその2頭に続く注目馬として、レトロクラシック’22とステラリード’22を挙げたいと思います。
ということなのですが、そもそもステラリード(父スペシャルウィーク)とレトロクラシック(父ディープインパクト)は母ウェルシュステラの姉妹ですから、父が同じルーラーシップの血統表を並べるとこうなっちゃうんですよね(^^ゞ
レトロクラシック’22
ステラリード’22
当たり前ですが、すごく良く似た血統表です。その上で、昨日取り上げたエンパイアブルー’22がSex Appeal-Best in Show牝系にキンカメ系種牡馬の組合せだったのに対し、こちらはSpecialーThongーRough Shod牝系にキンカメ系ルーラーシップという配合で、ThatchーThongーRough Shod牝系×ロードカナロアのディメンシオン’22と同じ顔合わせになっています。
すでに、血統的にステラリードがシーザリオに似ていることはよく知られた話になっていますが、レトロクラシックもステラリードも基本的な血統構成のレベルが高く、ステラリードが(気性面に難しさを抱えながらも)コンスタントに走る産駒を出すのは、やはりそういうことなのだろうと思います。それはレトロクラシックについても同様で、レトロクラシック自身に(無事であれば)重賞に手が届く能力があったことも含め、今後はステラリードに劣らぬ繁殖牝馬になってくれると期待しています。
ちなみにレトロクラシック’20(ドンカルロ)は父ドレフォンで、Storm Cat×ディープインパクトがデザイン上のセールスポイントになっていましたが、個人的には優秀な牝系を強調する観点で、MiesqueーNureyevからSpecialーThongーRough Shodに繋がるキンカメ系種牡馬の方が、より本格的なアプローチに思えるんですよね。その点、今次募集馬の父であるキンカメ系ルーラーシップは、安定してサイアーランキング上位の成績を上げてきていますし、ステラリードとの間にパラスアテナという成功例を出していますから、レトロクラシック’22もステラリード’22も大いに期待して良い馬だろうと思います。
あとはどうでしょう、例によって厩舎によるのかもしれませんが、ステラリード’22は牝馬であってもそんなにお値段が下がらないと思うんですよね。。それに対してレトロクラシック’22は、(今のところ大きく値段を上げる要素が少ないので)もしかしたらお買い得感のある設定になるのではと…。(そんなことないのかな(^^;))
個人的にレトロクラシック’22には、母の評価を上げるくらいの大きな活躍を期待していますし、実際にそのチャンスがある気もしていて、全容公開後は特に気合を入れて検討したいと思っています。