大杉（鈴木）君枝さんの死

　日本テレビのアナウンサー、大杉（旧姓鈴木）君枝さんが飛び降り自殺されました。享年43歳でした。遺書もあり、昨年10月の初産の後、線維筋痛症（せんいきんつうしょう）の治療中だったそうです。全身に痛みが走り、原因不明の病気を苦にしてのことだったのでしょうか？　悔やまれます。
　鈴木アナは、日テレが若手の女子アナにアイドルまがいのことをさせてた時、おばさんキャラでバラエティに出演されていたのを見たのが初めてだったと思います。私は一目で彼女のことが好きになりました。こんなに魅力的なのに、なんで未婚なんだろう、と思っていましたが、結婚したとの報にはちょっとガッカリしたのと、祝福したいのと、混然とした気持ちだったと思います。
　その後、またすぐに離婚され、それでもそうしたことを少しも感じさせずに明るく仕事をしているのを見て、プロ根性に感心していました。再婚され、43歳で初の出産をされたことは、女子アナとしては最高齢ということで話題になったらしいのですが、私の耳には届きませんでした。
　そして突然の悲報。
　今でこそ沈静化しましたが、今から20年前ぐらいから女子アナのアイドル化が進み、私はそうしたアイドル化とはちょっと距離を置いたところにいた、フジでは八木アナ、TBSでは木場アナが好きでした。そして日テレでは鈴木アナだったのですが‥‥。
　芸能人の自殺というのは時々ありますが、女子アナウンサーの自殺というのは、今回が初めてなのではないでしょうか？　もっと彼女を見たかったという私たち以上に、これから育児という貴重な経験を楽しみにしていただろう鈴木アナが、今回の死を一番残念に思っているかもしれません。彼女の気持ちになって、この死を考えてみたいと思います。