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ゴア氏の5時間の熱弁

2007-03-25 16:09:49 | ノンジャンル
 3月22日の朝日新聞の夕刊に「『地球は熱が出ている』ゴア氏 米議会で証言・温暖化対策訴え 熱弁5時間」と題する記事が載っていました。
 地球温暖化を防ぐための講演活動を続けるゴア米前副大統領(58)が21日、米上下両院の公聴会で証言し、「地球は(病気で)熱が出ている」と議会側に温暖化対策の実施を求めたそうです。ゴア氏が米議会に姿を見せたのは、副大統領として最後の公務を務めた01年1月以来6年ぶり。証言は5時間に及んだ、とのことです。
 ここで映画好きなら思い出すのはフランク・キャプラ監督ジェームズ・スチュアート主演の「スミス都へ行く」でしょう。純朴な正義感の強い田舎の青年が中央政界の腐敗した政治家に利用され、国会議員に担ぎ出されますが、実際国会で発言する機会を与えられた直前に利用されていたことに気付き、中央政界の腐敗を告発する演説を24時間に渡って行う、という映画です。
 ゴア氏も、温暖化まったなしの状況を知っているだけに、対応の遅いアメリカ政府に対して怒り心頭だったのだと思います。ゴア氏は二酸化炭素を「地球温暖化汚染物質」と呼び、「二酸化炭素の排出量をただちに現状凍結させ、50年までに90%削減する必要がある、と指摘し、「京都議定書が悪霊に取りつかれてしまっていることは、私も十分理解している。より強力な国際条約が必要だ」と述べたそうです。
 ただ悲しいのは、この公聴会出席を、米メディアが08年大統領選への思惑を指摘つつ伝えていた事実で、このうがった見方はいかに今の米メディアが不健全か、をよく表していると思いました。
 ただ、CNNの最新世論調査(9~11日実施)によると、次期大統領にふさわしい人物として、民主党の中ではヒラリー・クリントン、オバマ両上院議員に次ぎ、依然3番目の支持を集めている、とのことなので、仕方がないのかもしれませんが‥‥。少なくとも私はゴア氏の善意を信じたいと思います。