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映画に見る冤罪

2007-09-16 15:42:50 | ノンジャンル
 WOWOWで放送された「30年代のジョン・フォード映画」シリーズのトリを務めた「虎鮫島脱出」は冤罪をテーマにした映画でした。
 リンカーン大統領の暗殺者を暗殺者と知らずに治療したことで、暗殺の共犯者にされてしまった医師がアルカトラズ島のような脱獄不可能な島の刑務所に終身刑で送られます。家族が手助けして助け出そうとしますが失敗し、結局島で流行り出した熱病を自分の命を顧みずに治療し続けたことが評価され、恩赦によって刑務所から出る事ができる、という話ですが、これ冤罪が晴れないままですよね。
 冤罪を扱った映画の白眉と言えば、ヒッチコック監督の「間違われた男」でしょう。顔つきが似ているというだけで犯人に仕立て上げられ、始めは夫の無実を信じて活動してきた妻が精神に異常を来してきます。ラストシーンでやっと真犯人が捕まり、妻もその後回復して、幸せになりましたとさ、と映画は終わるのですが、これは実話の映画化で、実際には奥さんは精神病院で死ぬまで暮らしたそうです。
 疑わしきは罰せず。これは裁判の基本であるはずですが、この基本が守られてないから冤罪の被害者が出る訳で、最近は痴漢の冤罪事件が多く報道されていますが、何とかならないものでしょうか。人知れず冤罪が晴れぬまま死んでいく人が多くいるような気がします。そんな世の中は変えていかなければならないのではないでしょうか?