WOWOWシネマで、ドン・シーゲル監督の1962年作品『突撃隊』を観ました。サイト「MOVIE WALKER PRESS」のあらすじを転載、一部改変させていただくと、
1944年の秋。ジーグフリード要塞線に待機する予備軍があった。戦いに疲れた彼らは1カ月の休暇を貰ってよいほどの戦いをしてきたのだ。その隊には、かつて十字勲章を授けられたが、泥酔暴行の科で降等されたリーズ(スティーヴ・マックィーン)、彼の代わりに下士官に抜擢されたラーキン、戦利品をごっそり持って帰国しデパートを開こうなどと考えているコービー(ボビー・ダーリン)、小隊長ルーミス大尉(ジョセフ・フーバー)をゴマカして帰国しようとしているコリンスキー(マイク・ケリン)、ヘンショ-(ジェームズ・コバーン)などがいた。
しかし、帰国どころか彼らには最前線への出動命令がなされた。彼らの任務は要塞線主要部を死守することで、後続部隊到着まで独軍を釘づけにしなければならなかった。これは、1小隊の任務ではなかった。彼らは小隊を大部隊に見せなければならなくなった。
始めのうちはタイプライターを運んでいた事務員からジープを奪い、その車の音を戦車の音に似せるなどして、うまく独軍をだましていたが、独軍の斥候によってアメリカ軍の陣地の全貌が発覚してしまう。独軍は一挙に撃って出るに違いないと考えたリーズは、先手をとって敵のトーチカを攻撃すべきだと提案。コービー、コリンスキー、ヘンショーたちはそれに賛成であったが、ラーキンは自分たちの命令は要塞線の死守なのであって、攻撃することは命令違反になり、されに要塞前の地雷原突破は無理として反対した。
だがそのラーキンは見張中に戦死した。リーズは独断で、ヘンショー、コリンスキーを引率して敵地に潜入したが、ヘンショ-は地雷に触れて爆死し、彼が背負っていた火炎放射器をそこに残したまま、リースはただ一人生還する。
帰隊したルーミス大尉とパイク軍曹は、かんかんになってリーズを非難し、この戦いが終わったらリーズを軍法会議にかけると言って去って行った。
翌朝、独軍の襲来は目前に迫っていた。ルーミス大尉もリーズ案通り、先手をとらなければ孤立したまま全滅すると考えて、迫撃砲の助けを借りながら、ルーミス小隊は総攻撃を開始した。しかし、敵のトーチカはなかなか落ちない。リーズは、軍法会議によって退路を断たれ、一人でトーチカのそばまで走り、爆薬をトーチカの中に投げ込むが、トーチカ内の敵は爆薬を外へ放り出し、リーズも腹に一発食らってしまう。よろよろと立ち上がり、トーチカの方へ近づいていったリーズは爆薬を抱いてトーチカに転がり込み、自爆する。肉片と化したリーズに対し、独軍を壊滅させるため、トーチカに火炎放射をする兵士は、気分が悪くなって、しゃがみ込んでしまう。そこへやっと援軍がやって来て、映画が終わるのだった。
第二次世界大戦のヨーロッパ西部戦線での米軍のようすを描いた映画で、ショットの的確さ&美しさ、流れるようなクレーン撮影、レールによる移動撮影、編集のムダのない緊迫感にあふれたつなぎの数々に圧倒され、つい「おー!」とか「えー!」とか声を出してしまいました。マックイーンはラストにドイツ軍のトーチカをつぶすために自爆攻撃をしかけ、成功し、そこを火炎放射器で焼かれる(つまりマックイーンは肉片と化し、その肉片も焼き尽くされてしまう)という壮絶なラストシーンで、救いようも何もない映画なのですが、戦争をリアルに描いたものとして、映画史に残る傑作であるとは思いました。
戦争映画が好きな方、残酷な映画(たとえばタランティーノの映画)が好きな方にはおススメです!!
P.S.上記でも触れましたが、ジェームズ・コバーンが地雷に触ってしまって爆死し、もっていた火炎放射器が火炎を吹き出すシーンがありました。また前線に出動命令がなされた場面でも、彼の横顔が効果的に使われていました。なぜ「MOVIE WALKER PRESS」がコバーンにまったく触れていないのかは謎です。
1944年の秋。ジーグフリード要塞線に待機する予備軍があった。戦いに疲れた彼らは1カ月の休暇を貰ってよいほどの戦いをしてきたのだ。その隊には、かつて十字勲章を授けられたが、泥酔暴行の科で降等されたリーズ(スティーヴ・マックィーン)、彼の代わりに下士官に抜擢されたラーキン、戦利品をごっそり持って帰国しデパートを開こうなどと考えているコービー(ボビー・ダーリン)、小隊長ルーミス大尉(ジョセフ・フーバー)をゴマカして帰国しようとしているコリンスキー(マイク・ケリン)、ヘンショ-(ジェームズ・コバーン)などがいた。
しかし、帰国どころか彼らには最前線への出動命令がなされた。彼らの任務は要塞線主要部を死守することで、後続部隊到着まで独軍を釘づけにしなければならなかった。これは、1小隊の任務ではなかった。彼らは小隊を大部隊に見せなければならなくなった。
始めのうちはタイプライターを運んでいた事務員からジープを奪い、その車の音を戦車の音に似せるなどして、うまく独軍をだましていたが、独軍の斥候によってアメリカ軍の陣地の全貌が発覚してしまう。独軍は一挙に撃って出るに違いないと考えたリーズは、先手をとって敵のトーチカを攻撃すべきだと提案。コービー、コリンスキー、ヘンショーたちはそれに賛成であったが、ラーキンは自分たちの命令は要塞線の死守なのであって、攻撃することは命令違反になり、されに要塞前の地雷原突破は無理として反対した。
だがそのラーキンは見張中に戦死した。リーズは独断で、ヘンショー、コリンスキーを引率して敵地に潜入したが、ヘンショ-は地雷に触れて爆死し、彼が背負っていた火炎放射器をそこに残したまま、リースはただ一人生還する。
帰隊したルーミス大尉とパイク軍曹は、かんかんになってリーズを非難し、この戦いが終わったらリーズを軍法会議にかけると言って去って行った。
翌朝、独軍の襲来は目前に迫っていた。ルーミス大尉もリーズ案通り、先手をとらなければ孤立したまま全滅すると考えて、迫撃砲の助けを借りながら、ルーミス小隊は総攻撃を開始した。しかし、敵のトーチカはなかなか落ちない。リーズは、軍法会議によって退路を断たれ、一人でトーチカのそばまで走り、爆薬をトーチカの中に投げ込むが、トーチカ内の敵は爆薬を外へ放り出し、リーズも腹に一発食らってしまう。よろよろと立ち上がり、トーチカの方へ近づいていったリーズは爆薬を抱いてトーチカに転がり込み、自爆する。肉片と化したリーズに対し、独軍を壊滅させるため、トーチカに火炎放射をする兵士は、気分が悪くなって、しゃがみ込んでしまう。そこへやっと援軍がやって来て、映画が終わるのだった。
第二次世界大戦のヨーロッパ西部戦線での米軍のようすを描いた映画で、ショットの的確さ&美しさ、流れるようなクレーン撮影、レールによる移動撮影、編集のムダのない緊迫感にあふれたつなぎの数々に圧倒され、つい「おー!」とか「えー!」とか声を出してしまいました。マックイーンはラストにドイツ軍のトーチカをつぶすために自爆攻撃をしかけ、成功し、そこを火炎放射器で焼かれる(つまりマックイーンは肉片と化し、その肉片も焼き尽くされてしまう)という壮絶なラストシーンで、救いようも何もない映画なのですが、戦争をリアルに描いたものとして、映画史に残る傑作であるとは思いました。
戦争映画が好きな方、残酷な映画(たとえばタランティーノの映画)が好きな方にはおススメです!!
P.S.上記でも触れましたが、ジェームズ・コバーンが地雷に触ってしまって爆死し、もっていた火炎放射器が火炎を吹き出すシーンがありました。また前線に出動命令がなされた場面でも、彼の横顔が効果的に使われていました。なぜ「MOVIE WALKER PRESS」がコバーンにまったく触れていないのかは謎です。