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ダグラス・サーク監督『愛する時と死する時』

2020-09-14 06:51:00 | ノンジャンル
 DVDで、ダグラス・サーク監督の1958年作品『愛する時と死する時』を観ました。

 1944年、ナチス崩壊の兆しが見え始めた。ロシア戦線においてドイツ軍は後退を始め、エルンスト・クレーバー(ジャン・ギャビン)の中隊は、間断ない砲撃とゲリラに悩まされながら雪の草原を退却していた。
 エルンストは2年ぶりに休暇の許可が下り、飛び立つ思いで懐かしい故郷へ帰ってきた。だが街は連日の爆撃で廃墟と化しており、両親の安否はわからなかった。
 彼は家族の主治医の家を訪ねたが、反戦思想の医師クルーゼはゲシュタポに連行され、一人娘のエリザベートも自宅で監視されている身の上だった。
 エルンストとエリザベートの二人は恋に落ちて結婚する。だがつかの間の幸福も永続きせず、容赦ない爆撃が家も街も破壊してしまう。
 やがてエリザベートに替わってゲシュタポに出頭したエルンストは、クルーゼの遺骨の引き渡しを受ける。教会の墓地に遺骨の入った箱を埋めるエルンスト。休暇の延長を頼みに行ったエルンストは逆に明日の朝一番の列車で、再びロシア戦線の前線へと戻されてしまう。
 前線に戻ったエルンストはやっと自分の隊を発見するが、彼らは敗走しているところで、容赦ない砲撃で次々と仲間を亡くしながら退却しているのだった。3人の民間人が発見され、ゲリラの容疑をかけられたその3人の監視役を命じられたエルンストだったが、敵の進軍の速さのために、その3人の射殺を命じられた仲間を、エルンストは射殺し、3人を逃がす。そして懐に「赤ちゃんができた」と書かれたエリザベートからの手紙を持ち、その場を去ろうとするが、3人のうちの一人から「この人殺し!」と言われ、エルンストは撃たれてしまう。桟橋に倒れたエルンストの手から手紙が落ち、それを拾おうとするが、川の流れで手紙は彼の手から離れていき、結局エルンストはその場で命を落とす。

 ドイツ軍の側からロシア戦線が描かれた珍しい映画でした。ダグラス・サーク監督の代表作の一つかと思われます。もう一度改めて見直してみたい映画です。

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