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ロバート・アルトマン監督『ニューヨーカーの青い鳥』

2023-02-12 21:50:57 | 日記
 ロバート・アルトマン監督・共同脚本の1988年作品『ニューヨーカーの青い鳥』をDVDで観ました。
 サイト「MOVIE WALKER PRESS」の「ストーリー」に一部加筆修正させていただくと、
「ニューヨークのフランス料理店レ・ブーション。ブルース(ジェフ・ゴールドブラム)は、ニューヨーク・マガジンの恋人募集で出会ったプルーダンス(ジュリー・ハガティ)にプロポーズするが、彼の、実はバイセクシャルで現在もボブ(クリストファー・ゲスト)という男の恋人と同棲しているとの告白に仰天した。
 保守的で少々ノイローゼ気味のプルーダンスは、彼の頭はどうかしている、と思いこみ、果てはお互いの顔に水をかけあって別れるといった散々な有様。
 ところがブルースとプルーダンスが治療をうけているセラピストの診療所はたまたま隣同士だった。
 プルーダンスはセラピストのスチュアート(トム・コンティ)と2度の情事をもつが、早漏のために恋人として、患者と性的な関係を持つことのために医師としても彼に幻滅を感じ始めていた。しかしスチュアートの方は彼女とよりを戻すために躍起になっている。
 ブルースのセラピスト、シャーロット(グレンダ・ジャクソン)はいつも単語パズルの混乱に陥っているおかしな医師で、2人は互いに合図をして診療所の間の部屋でつかの間のセックスを楽しんでいた。が、その暗闇の中で2人は1度も相手の顔を確かめたことがない。
 さて、再び違う名前と人相書きでニューヨーク・マガジンに広告を出したブルースがレ・ブーションで出会ったのはまたしてもプルーダンスで彼女も違う名前で広告に応じていたのだった。今度はこのデートでベッドまでこぎつけた2人だが、それを知り嫉妬にかられるのはボブ。プルーダンスを招いた夕食時に、派手で芝居じみた超過保護なボブの母ジジ(ジュヌヴィエーヴ・パージュ)まで割り込んできて、一転ヒステリックな騒動の場と化す。
 ボブをうまくシャーロットの診療所に置きざりにしたブルースとプルーダンスはレ・ブーションに戻るが、2人をスパイしているスチュアー卜を見つけ、またしても痴話喧嘩が始まった。
 そこヘシャーロットに勇気づけられたボブがやって来て、スターター用のピストルを2人にめがけて発射し、レストランは大混乱に…。やがて一応の平生が戻り騒ぎの収まった頃、それぞれの新しい関係が成立していた。
 互いの情事の相手であることを確認するスチュアートとシャーロット、彼女の息子でウエイターのアンドリュー(クリス・カンピオン)にルームメイトの申し込みをするボブ。そしてブルースとプルーダンスは早くもパリヘのハネムーンを夢に描き、プルーダンスが好きな街、パリのレストランから二人が出てくるところでカメラはパンアップして、エッフェル塔を望むカットとなり、映画は終わる。」

 ガーシュインの名曲『Someone To Watch Over Me』がとてもロマンチックに使われていて、この映画ではズームアップよりもズームダウンの方が多く使われていました。恋人同志で観に行くのに最適な、オシャレでステキなコメディだと思いました。

ロバート・アルトマン監督『ストリーマーズ』

2023-02-12 08:53:42 | 日記
 ロバート・アルトマン監督・共同製作の1973年作品『ストリーマーズ』をDVDで観ました。
 サイト「映画ウォッチ」の「ネタバレあらすじ」に一部加筆修正させていただくと、
「舞台はベトナム戦争下のアメリカ。アメリカ陸軍の空挺部隊に所属する3人の若者は、泥沼化する戦争に苛立ちと恐怖を募らせていました。白人で大学出のビリー。黒人で陽気なロジャー。白人で女性的なリッチー。ビリーとロジャーは出来るだけ明るく過ごそうと、上官であるルーニー軍曹の訓練をディズニーアニメの泥棒そっくりだと真似して笑っていました。ビリーはリッチーがホモだと確信していましたが、ホモを嫌悪するロジャーは違うだろうと顔を顰めました。
 そんな折、別部隊に所属している新入りの黒人カーライルが兵舎にやって来ます。同じ黒人であるロジャーに会いに来た彼は、周囲が不抜けていると憤っていました。白人との折り合いを聞かれ、心配無いと答えるロジャー。
 カーライルが出て行った後、肌の手入れをしていたリッチーは体をくねらせながらビリーに擦り寄ります。ビリーは不快感も顕に拒絶しました。しばらくして、泥酔したルーニーとその友人コークスが兵舎にやって来ます。ルーニーはコークスを前線帰りの英雄だと賞賛しました。2人は戦争の体験を生々しく語り、ビリー達に少しずつストレスを与えていきます。コークスは蓋つきのタコつぼに潜んでいた敵兵の話をしました。コークスはタコつぼに手榴弾を投げ込み、閉めた蓋に座って敵兵の悲鳴を聞いたそうです。ルーニーとコークスは、開かずに落ちる落下傘を歌った「ビューティフル・ストリーマーズ」を口ずさみました。すると突然コークスが倒れます。彼は白血病に冒されていましたが、未だにその事実を受け入れられずにいました。
 静かになった兵舎に、今度は大きな音を立ててカーライルが転がり込んで来ました。クラブ帰りのカーライルは酔っているのか、自分は独りだと喚いて泣き崩れてしまいます。
 翌日。ビリーとロジャーが中庭に出ている時、カーライルが兵舎にやって来ました。彼は親しみを感じると言い、リッチーに近付きます。リッチーは怯えたように身を固くしてカーライルから逃れようとしました。
 そこにビリーが戻って来ます。リッチーと関係しているのだろうとカーライルに笑われ、ビリーは怒りに震えました。ビリーとリッチーから厳しい目を向けられたカーライルは兵舎を出ていき、ロジャーを町に誘います。
 夜。それぞれベッドに入ったビリーとロジャーに構うことなく、リッチーとカーライルは恋人同士のような雰囲気を漂わせていました。自分達は家族だと笑うカーライル。精神的な弱点を突くのが上手いカーライルはついにビリーを激怒させてしまい、一触即発の修羅場に突入しました。靴を投げられたカーライルは怒りのまま飛び出しナイフでビリーの手のひらを切ってしまいます。痛みに呻くビリーもナイフを持ち出し、憎しみに燃える目で不潔な奴らは出て行けとリッチーとカーライルを怒鳴りつけました。カーライルは思わず突き出したナイフでビリーを刺殺。その上偶然現れたルーニーまでもメッタ刺しにして殺害しました。カーライルはロジャーを脅し、口止めをして兵舎から飛び出していきます。
 すぐにリッチーが呼んだMPが兵舎に到着しました。ロジャーはたちまち犯人扱いされてしまいます。直後に連れて来られたカーライルは意味不明なことを言ってシラを切ろうとしました。しかし冷静な声を上げたのはリッチーです。ロジャーは無関係であり、カーライルが突然ビリーを刺したと報告。軍を辞めて故郷に戻ると言い出したカーライルを、MPは眉を顰めながら連行します。ロジャーとリッチーはそのまま就寝するよう命令されました。
 そこへ、泥酔して何も知らないコークスがルーニーを探しにやって来ます。陽気にワインを呷りながら、いつものようにルーニーとの思い出を語り始めるコークス。すると泣いているリッチーに気付きます。ロジャーがリッチーのホモを暴露しますが、コークスは責めませんでした。そして世間にはホモより悪いものがたくさんあると、最悪なのは白血病だと語ります。コークスはこれまでの人生で出来なかったことを振り返りました。もし妻子がいたらどうだったか。もしタコつぼの敵兵を助けてやっていたら、何か変わったのか。コークスが口ずさむ「ビューティフル・ストリーマーズ」の悲しい調べが兵舎に響き、この映画は終わりを迎えます。」

 この映画でも窓が印象的に使われ、記憶に残る強烈なズームアップの2箇所で見ることができました。夜から次の日の夜までの兵舎の中だけで展開される映画で、ラストシーンにはショックを受けました。