7月のはじめに母は足のふらつきの治療で、実家のある浜田の病院にひと月半入院しました。
母は自分が元気な時をどうしてもイメージしてしまい、大きなステップを踏みます。それが原因で転ぶことが多かったのですが、病院の皆様の手厚い治療で、ゆっくりですが安全に歩行できるところまで回復しました。足がよくなると、母は気持ちも落ち着き、最近は、おしゃれに着こなす人を見たり、美味しい料理、綺麗なものを見ると、感動し、それを素直に言葉にできるようになりました。もともとの穏やかで前向きな性格がもどってきたのです。
母は病院では、さまざまな年齢の人と家族同様に一緒にすごしていました。母はどんなことでも、苦にせず良い風に考えて生きるひとでした。治療がうまく行き、回復してからは、一緒にいる人に声をかけ、楽しみを見出していました。退院時スタッフ、患者さんとお別れするのがつらい状態でした。こんな日をむかえられるなんて私は想像していませんでした。久しぶりに退院前に母を見舞った後、病院の外で、うれし涙がとまりませんでした。
まだ神様はいるんだ。
感謝して生きよう!、母が元気になったこと以上にうれしいことはないのです。なにものにもかえられません。
母の退院前、私は絶望のふちにありました。次々くる荒波に負けそうになり、天国にいる父の所に行きたいと思うこともありました。「ばかなことをするな、元気を出せ、あなたはまだまだ恵まれている方だよ、頭を冷やせ」いろいろな方に諭されました。帰省で移動中、実家のある浜田が近づくたびに、力が湧いてくるのがわかりました。
私は、守られていることに気が付きました。本当にありがたいです。
つらいことが多くあるからこそ、周りの人の温かさにきがつき、感謝して生きることを学びました。まだまだめげそうになります。でもすこしずつ、自分流でやっていこうと思います。
広島では土砂災害が起こり、多くの人がなくなりました。信じられない出来事でした。家に帰れないひともたくさん、避難所生活をよぎなくされています。大変なことです。昨年従姉の家が床上浸水になりました。かなりの痛手でしたが、従姉は「水は土砂に比べればだいぶまし、おきのどくでたまらない」従姉の家の被害もそうとうの被害でしたので、こんな風に言うとは思いませんでした。わたしもそうありたいです。
一日も早く、復旧がおこなわれ、安全に暮らすことができるようにお祈りします。
つらい立場にある方へ、
神様はいます。大丈夫です。