父が大切にそだて手入れしていた実家の庭の松が、昨年より手入れができず、右のような状態でしたが、先日、プロの方に剪定して頂きました。左です。格調高い松になった感じです。青々とした葉を保つことは並大抵ではないことも理解できました。
このほかに実は表の庭と裏の庭で、松は合計10本、これ以外に畑にもいくつかあるのです。
実家の松をすべてプロにお願いすると大変な金額になるので、今年は表の2本だけプロにお願いしてのこりは私が剪定しました。そうは言っても、作業にはかなりの手間がかかり簡単にはできないものですが、チャレンジしました。幸いにも、剪定に見えたプロの方が、丁寧に剪定方法を教えてくださいました。私はその方を松の先生と呼んでいるのです。松を育てるということは想像以上に奥深いものです。その作業をしながら、教わったことは。
1.基本は、前方を向いて伸びている芽を残し、後ろ向きの芽は残さない。
2.枝の奥がわに、小さく2本だけ出ている松葉が一番大事であるということ。
3.松はほんの2本だけ、葉をのこしただけで、芽がでてくるもの。
4.剪定は一番勢いのある芽を摘むもの。
動植物の世界は弱肉強食、強いものでないと生き残ることはできません。でも松を育てるのはすこしちがっています。
いま、いじめ問題が引き金になり、教育とはどうあるべきかさまざまな意見があります。
生き残るために強くなければいけない、そのための修練の場が学校という見方もあるでしょう、でも、可能性を信じて、まだまだ未熟で小さい芽を大事に育てていくことも大切なのではないでしょうか。
枝の奥にひっそりとある弱弱しい松の葉が最も可能性を秘めているなどということは、私はいままで全く知りませんでした。今回ご指導いただいた剪定の先生から教わったことです。
元気に青々と茂った葉も重要です。でもそれ以上に、前を向いて伸びていく芽、枝の奥でひっそり芽を出した弱弱しい葉を大事にする。人間も同じではないでしょか?