15年前、当時東京の師匠の計らいで一緒にピアノをやっている仲間と、ウイーンとザルツブルグの旅が行われました。ベーゼンドルファのホールで演奏会を開いてみんなで演奏したり、モーツアルト生誕の地ザルツブルグを訪問し、オペラやコンサートを楽しむというものでした。私は長女の中学受験が一段落したところで、チャンスだったのですが、子供が一人前になったら、主人が私を連れて行きたいと強くいうので断念いたしました。
考えを同じくする仲間と一緒に楽しむ旅行ができなかったことがずっと心に引っ掛かり、3年前に、私が精神的に窮地に追い込まれた時に、3年後は何があっても必ず行こうと心に決めました。特にザルツブルグは私の大好きなサウンドオブミュージックのロケ地でもあります。ザルツブルグ行きが心の支えとなりました。一緒に行ってくれると言った主人は、昨年他界してしまい、結局、今回、子供達や友人とのスケジュールも合わないので、ツワーに一人で参加して行くことに決めました。
成田に前泊し、27日のお昼に日本を発ちました。ウイーンから飛行機を乗り継ぎ1日目はインスブルックに泊まります。インスブルックはチロル地方にあり、中世の面影を残す古い町です。28日に市内観光をして、夕方ザルツブルグ入りいたします。
それにしても、成田に発つまでが大変でした。猫に喘息の発作みたいな症状が出たり、私が2日前から風邪をひいて、咳と鼻水が止まらず、あたふた。旅行の間、母はショートステイに出かけてもらうのですが、私が一人でヨーロッパに行くと聞くと心配して、
「一人で行くんなら、私が一緒に付いて行ってあげたのに。」
こういうのです。
「お母さん、一緒に行く?って半年前に誘った時、私はもう年を取りすぎて海外旅行はやめておくと言ったでしょ?」
「そうだった?今の私は元気だから、飛行機に乗っても平気だったのに。ごめんね。」
そんなこんなで、母のショートステイの準備して送り出し、猫を獣医さんに連れていき大丈夫というお墨付きをもらい、私自身が内科にかかりお薬をもらって、旅に出ることができたのです。
そうそう、もう一つ、私にとっての5年前からの大事業があり、私が渡航中に亡くなったら、成し遂げられないので、深夜に必死で夜なべして終わらせました。へとへとです。何をしたかは、余談になるので後日にさせていただきます。
そんなわけで、観光地の事前の下準備など出来ずじまいでした。
ドイツ語もダメ、英語もカタコトの私ですが、添乗員さんに助けていただいて、行ってきます。
wifiがうまく繋がったら、旅の様子をお知らせいたします。