私は小学生の頃、絵を習っておりました。高学年になると、油絵を教わりました。名前は山本佐香江先生です。大阪芸術大学卒業です。祖母と母は先生の絵が大好きだったので、私を絵画教室に通わせました。祖母の家には、まるまる太ったのどぐろの絵が飾ってあります。「赤の色が綺麗で、この睨んだような、目がいい。元気をもらえる」と祖母は絶賛しておりました。
先生のご実家が鮮魚店なので、魚をモチーフにした作品が多いのです。あれほど特徴をつかんで魚を描いた画家はそんなに多くないと思います。特に若い頃の絵は迫力がありました。毎回アトリエに行って先生の作品が完成していく様子を見るのが好きでした。
実は、前期の作品には、花の絵も多くあります。私は中学生の時ひまわりの絵を描いて実家に飾っておりますが、先生の影響を強く受けています。私の目標でした。色がビビットなのが好きでした。まだ40代という若さでお亡くなりになりました。息子さんも何年か前に亡くなられたそうです。
今朝ネットで見つけたのが、錦栄堂のお菓子です。地元ではカステラが有名です。このお店が、びいびいサブレというお菓子を製造販売しています。その包装紙と、パッケージに山本先生の魚がモチーフになっておりました。こんなところに先生の絵が使われているなんて驚きです。ネットでも販売しているようです
http://www.kineido.com/SHOP/y-bb03.html
以前、どこかの美術館で、先生の作品展が企画されたようです。その時はいくことができませんでした。作品はもしかしたらバラバラになっているのでしょうか?また集めて、作品展が開かれることを願っています。
まだ先生は忘れられていなかったことが嬉しいです。
今日、実家で昔描いていた油絵を整理していて、ふと先生のことを思い出して、先生の名前をなにげなく検索してみたらこのブログがヒットしました。
先生のことを懐かしんでくださっている方が自分以外にもいることになんだか嬉しい気持ちになり、コメントしてしまいました。すいません。
おかげさまで、先生の絵がお菓子の包装紙に使われてるということも知ることができました。
一度浜田にも遊びに行ってみようと思います。
ありがとうございました。
お料理がんばってくださいね。