関西のカープファンと阪神ファン合同で、ジャイアンツを打倒を誓うという会に参加させていただきました。
誕生日の月に当たる参加者のためにケーキをご用意くださいました。なんと関西では有名な洋菓子店ショータニのものです。五月生まれの私も名前を連れねてくださいました。
打倒ジャイアンツ。関西の人はなぜかやたらに敵視しています。お金も実力もある最強の球団ですから、倒れるなんてことはないので、安心してチャレンジできるから平気で言えるようです。
思えば、物心着いた時から、私はジャイアンツファンでした。父はカープと中日を応援していました。(ちなみに弟は横浜ファン、母は野球を知らない)家族がそれぞれに贔屓の球団が違うのも面白いことでした。すなわち私は自らの選択でジャイアンツを応援し始めたと言わせてください。私が最初に出会った大選手は、長島と王でした。この人たちは、他球団のファンも認めるぐらい、実力も人格も立派な人でした。子供の私は、すぐにファンになりました。そしてV9メンバーも素晴らしかった。柴田、高田、土井などの選手もエリート中のエリートで野球選手の模範になる人たちでした。長島が引退し監督を任されるようになると、長島が育てた選手が出て来ました。中畑、篠塚、松本、淡口はそれぞれに魅力ある選手に成長しました。私は当時小林繁の大ファンでした。彼が下積みから徐々に成績を上げて、巨人を支える実力をつけてくれたので、この上ない喜びでした。チームも魅力的でした。この時代は幸せでした。
ところが、私の心を震撼させたのが江川事件でした。江川の入団と引き換えに大好きだった小林選手が阪神にトレードされたのです。それも契約更改した後です。世の中の理不尽さを初めて経験いたしました。江川選手は、ジャイアンツが大好きで熱い想いをそのまま表す中畑とは真逆で、彼特有の個性で、飄々とした態度で対応するので、とても不快に感じました。大物と言われたわりには、期待する活躍をすることなく引退したのです。
このトレードは、球団どうして行われたことで、江川選手は全く関与していないのはわかっていましたが、嫌な気持ちが残りました。その後、長島や王が監督をした後、納得のいかない解雇が行われ、桑田問題が起き、その後は自分の球団で選手を積極的に育成せず、他球団で実力をつけた選手をお金にものを言わせて引き入れるという方針になりました。ひどいのは、他球団が弱体化のためにとりあえず実力のある選手を引き抜いて、ただ置いておくだけ、活躍の場を与えないというやり方が見られ、私はいつのまにかジャイアンツから遠ざかりました。あれほど、球界のお手本になるほどの選手がいた球団なのに、全く魅力を感じなくなったのです。
それに比べて、広島カープは弱小の球団、お金も十分ありません。人気は地元のファンに頼っている状況でした。ただ以前から二軍選手に手厚い対応をしていました。他の球団が注目しないけれど、独自の目で、選手の可能性を見抜いて、選手を集めました。当然若い選手が伸びて、球団の主力になりました。そうなると、お金のある球団が目をつけて引き抜きます。それを見越してファンは、次の若い選手に期待しました。
ファン目線で、楽しく観戦できる設計のマツダスタジアムの新設、地方球場での公式戦も影響して、広島だけではなく、県外でもファンが増えて行きました。広島を去っていった選手が戻って来て、盛り上がり、ついにリーグ優勝。それからは快進撃を繰り返しています。
今回の関西の広島ファンの方々は、球団が人気がない頃から支えたファンの人ばかりでした。若い選手が育っていって活躍するというスタイルを何よりも愛する人です。
阪神のファンの方々は、阪神をひたすら愛していますが、広島カープのこうしたスタイルを認めていて、応援してくださいます。
今回は思いが一致して、合同の集いになったようです。
ブログのタイトルは物々しいですが
結局、ジャイアンツの金にものを言わせて選手を集めて強くすることに反対する集まりだったのです。
昔のジャイアンツは素敵だったのに、あの頃のジャイアンツを知る私はとても寂しいのです。