おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

夏色

2006年08月02日 | 日記・エッセイ・コラム
夏は暑い!口に出すだけでも暑い。

暑さに極端に弱い体型を維持してはや十数年。今年も耐え難い季節が
やってきた。
冬場には幾ら着込んでも寒く、仕事場のストーブに寄り添うように
仕事をするが、夏からではそんな事も“羨ましい”と思える。
まぁ、奥歯ガタガタ鳴らし震えてる冬からすれば、
Tシャツいっちょで居られる夏が恋しくなるんだけど。

仕事場でも当然で、自宅でもクーラーがんがんフル回転している。
おかげで汗腺がうまく機能しない。ますます“暑さに弱く”なっていく。

涼を求めるって事もしない。海にはもう何年も行っていない。
ギャランドゥって事じゃ済まないほど、デザインされた胸毛・背毛が
覆っている。自分で見ても暑苦しい。

20代前半の頃は、夏が好きだった。海が好きだった。
ウィンタースポーツをしない僕としては、海は楽しい“ナンパ場”だった。

モテナイ友人数名で、颯爽と海へと出かける。
サングラス越しに、激しく眼球を揺らす。顔はあくまでも海方向で。

お世辞にも“かっこいい”とは言えない僕達は、
必死な素振りを見せる事なく、あくまでもさり気なさを装おうが、
相手にはまるバレ。
団体行動では相手も警戒レベルMAXになるだろうと、
作戦会議での議決を受けて、午後は単独行動となる。

団体でダメなものは、個人でもダメ。

必死に口説いていると、お連れの男登場。

「じゃ、また!」

突然知り合いに出会った友人のフリをしてみるが、もちろん笑顔がぎこちない。

一旦民宿に撤退して、作戦を練り直す。
大量の花火を買い込んで、ビーチへと繰り出す。

「やっぱ、ナンパは夜でしょ!」

「そうでしょ!」

「でしょ!」

「しょ!」

昼間でダメなものは、夜でもダメ。

持てるヤツには女自ら花火持参で近寄っているのに。
しばらくすると、男だけの“花火大会”が始まる。

しかしそこはまだまだ若い男である。

結構盛り上がってみたりする。

民宿での小さな宴会を済ませると、次の日の成果を夢見て眠る。

そして次の日。

昨日ダメだったものは、今日も・・・


あぁ、暑苦しい思い出を蒸し返すだけでも暑い。

ついでに“蒸す”って字も暑苦しい。
ほんと、暑いってヤダアキコ!

おっ、ちょっと涼しくなった!

ふっ ならないか。







コメント
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