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甲子園

2006年08月22日 | スポーツ
88回目の夏は、実に面白かった。

37年振りの決勝引き分け再試合。
駒大苫小牧は3連覇をかけ、第1回大会から参加している早稲田実業は
悲願の初優勝を狙う。

夏の甲子園は、毎年楽しみにしている。
そして、秘かに楽しみにしている事がふたつある。
ひとつは“選手宣誓”

昔の

「宣誓! 我々選手一同は・・・」

ではなく、
それぞれの思いを込めた、自分達の言葉で力強く宣誓する。
しかし、あの“紋切り型”って言うの?
単語を短く切りながら喋る、あの宣誓が好きだ。
もちろん、何を“語る”のかも注目している。

そしてもう一つ楽しみにしているのが、高野連会長による“総評”だ。

甲子園大会を振り返り、印象に残った数試合を上げながら、総括する。
敗れ去った高校の名が出てくる度に

(そうやな、そんな試合もあったな)

と、わずか二週間の出来事なのに、懐かしさを感じる。

この夏は、ホームランの新記録あり、大逆転の試合ありと、
記憶にも残る大会となった。

今までにも沢山の思い出が高校野球にはある。
高3の夏、求人票を見る為に、夏休みにも学校へ行っていた。
職員室のラジオだったと思うが、高校野球が流れていた。

境×法政一戦
境のピッチャーが9回まで相手をノーヒットノーランに押さえている。
ただ、自軍も無得点だったから、延長戦に突入した。

そして延長10回の裏。
2アウトからこの試合始めて打たれたヒットは、

“サヨナラホームラン”だった。

(きついなぁ~)

同年代が出場している大会として、今でもこの試合の実況は耳に残っている。

阿久悠のコラムでエースの事を綴ったモノがあった。
そこには、「背番号1」には汚れたユニフォームは似合わないと書いてあった。

読んでいて、確かにそうだなと思った。
ピッチャーだって打席に立つ。ヘッドスライディングだってする。
しかし、その「汚れ」は時に“苦戦”している意味合いも持つ。

相手チームの前に立ちはだかる背番号1。
そのユニフォームは純白であって欲しい。

今年の決勝戦。
駒苫・田中、早実・斉藤。まさしくエースであった。
相手にとって、その背番号1は眩しく、脅威であっただろう。

毎年高校野球が終われば、秋を感じるが、
今年は、ちょっと余韻が残りそうだ。

両エースには、来年、甲子園で出会う事は出来ないが、
素晴らしい試合をした、そして予選に出場した4,112校の全ての選手に言いたい。

“さよらな 来年 また会おう!”