人ごみが苦手な僕が、今年の夏は行ってきた。
今週の月曜日、京都の八木町で行われる花火大会に行く事になった。
友達以上恋人未満?でもない、知り合いの女性との約束を果たす為に。
実は7日も亀岡で行われる花火大会に行く予定だったが、
こっちの仕事の都合でドタキャン。当日はその分、張り切っていたが、
「少し遅れます」
とメールが入る。気がついたのが待ち合わせ場所に着いてからだったから、
そこから30分ほど待つ事になった。携帯を触っていると彼女登場!
こっちへ近づいてくる彼女を見て、“ドキッ”とした。
浴衣姿
(気合入ってるなぁ~)
色香にびっくりしたわけじゃなく、すでに「花火大会仕様」になっている
その姿にびっくりした。
70キロ先にある花火会場。待ち合わせ場所の周りには“祭り”の気配はない。
小さい時、海水浴に連れていってもらう時、家を出発する時にはすでに
海パンを履いて出掛けたものだった。
それをふと思い出した。
最近では何処へ行くにも、カーナビをフルに使って移動する。
この日も例外ではなく、初めていく場所をロックオン!
出発と同時にセットしておいたMDが流れはじめる。
「それでは張り切ってまいりましょう!曲はケツメイシの“ドライブ”」
昭和の歌番組の司会者のように、心の中で曲紹介なんかしてみる。
oh 晴れの日 君乗せて行く
過去も 海も 山も 街も 全部越えて
車で通り過ぎてく 今日から明日へと
二人変わらぬままで ずっと笑顔のままで
楽しい時間を過ごしていると、思っていたより早く到着。
だがそこからが大変。駐車場探しを一番の苦手とする僕の本領が発揮される。
事前にリサーチもしていたのだが、やっぱり慎重になってしまう僕。
大渋滞の中をゆるゆると進んで行くが、気がつけば行き過ぎたようだ。
あわてて、左折すると、そこは会場の真只中!
駅から大量に溢れ出る観客を前にみて、その人波の中を進んで行く。
なんとか駐車場に辿り着いた時には、僕のエネルギーは半分以下になっていた。
しかし今日はエネルギー補給は出来ない。エネルギーを補給すると
車の運転をしてはいけない法律があるから。
今、かきわけて走ってきた道を、今度は歩行者として会場まで進む。
ちんたらちんたら
どうもこの“人波”に馴染めない。
(もっと、ちゃっちゃと歩け!)
いちゃいちゃしながら歩く前の男女を鋭い視線で攻撃するが、まったく通じない。
「喉が乾いたから、お茶を」
そういう彼女と一緒に、まずはお茶を買う事に。
彼女はペットボトルのお茶を買う。僕も近づいて行くと、
「おにいさんは?」
兄ちゃんが声をかけてきたのですかさず
「ほな、おんなじの!」
「そらそうやろね、カップルやもんね!」
目と目を合わす僕達。お互いにちょっと照れたような笑顔で下を向く。
マニュアルでもあるのか、それとも祭りならではの、そして“関西”ならではの
ノリなのか、兄ちゃんが軽快な話芸でお茶と引換に右手を出してきた。
「はい、じゃ2本で400円。安いでしょ!」
友達以上恋人未満?な僕達であったが、その時、思いはひとつになった。
そして間髪入れずに、兄ちゃんに向かって同じ言葉を投げかけた。
「高っ!」
200円もするお茶を握りしめ、会場へと向かった。
今週の月曜日、京都の八木町で行われる花火大会に行く事になった。
友達以上恋人未満?でもない、知り合いの女性との約束を果たす為に。
実は7日も亀岡で行われる花火大会に行く予定だったが、
こっちの仕事の都合でドタキャン。当日はその分、張り切っていたが、
「少し遅れます」
とメールが入る。気がついたのが待ち合わせ場所に着いてからだったから、
そこから30分ほど待つ事になった。携帯を触っていると彼女登場!
こっちへ近づいてくる彼女を見て、“ドキッ”とした。
浴衣姿
(気合入ってるなぁ~)
色香にびっくりしたわけじゃなく、すでに「花火大会仕様」になっている
その姿にびっくりした。
70キロ先にある花火会場。待ち合わせ場所の周りには“祭り”の気配はない。
小さい時、海水浴に連れていってもらう時、家を出発する時にはすでに
海パンを履いて出掛けたものだった。
それをふと思い出した。
最近では何処へ行くにも、カーナビをフルに使って移動する。
この日も例外ではなく、初めていく場所をロックオン!
出発と同時にセットしておいたMDが流れはじめる。
「それでは張り切ってまいりましょう!曲はケツメイシの“ドライブ”」
昭和の歌番組の司会者のように、心の中で曲紹介なんかしてみる。
oh 晴れの日 君乗せて行く
過去も 海も 山も 街も 全部越えて
車で通り過ぎてく 今日から明日へと
二人変わらぬままで ずっと笑顔のままで
楽しい時間を過ごしていると、思っていたより早く到着。
だがそこからが大変。駐車場探しを一番の苦手とする僕の本領が発揮される。
事前にリサーチもしていたのだが、やっぱり慎重になってしまう僕。
大渋滞の中をゆるゆると進んで行くが、気がつけば行き過ぎたようだ。
あわてて、左折すると、そこは会場の真只中!
駅から大量に溢れ出る観客を前にみて、その人波の中を進んで行く。
なんとか駐車場に辿り着いた時には、僕のエネルギーは半分以下になっていた。
しかし今日はエネルギー補給は出来ない。エネルギーを補給すると
車の運転をしてはいけない法律があるから。
今、かきわけて走ってきた道を、今度は歩行者として会場まで進む。
ちんたらちんたら
どうもこの“人波”に馴染めない。
(もっと、ちゃっちゃと歩け!)
いちゃいちゃしながら歩く前の男女を鋭い視線で攻撃するが、まったく通じない。
「喉が乾いたから、お茶を」
そういう彼女と一緒に、まずはお茶を買う事に。
彼女はペットボトルのお茶を買う。僕も近づいて行くと、
「おにいさんは?」
兄ちゃんが声をかけてきたのですかさず
「ほな、おんなじの!」
「そらそうやろね、カップルやもんね!」
目と目を合わす僕達。お互いにちょっと照れたような笑顔で下を向く。
マニュアルでもあるのか、それとも祭りならではの、そして“関西”ならではの
ノリなのか、兄ちゃんが軽快な話芸でお茶と引換に右手を出してきた。
「はい、じゃ2本で400円。安いでしょ!」
友達以上恋人未満?な僕達であったが、その時、思いはひとつになった。
そして間髪入れずに、兄ちゃんに向かって同じ言葉を投げかけた。
「高っ!」
200円もするお茶を握りしめ、会場へと向かった。