伝統文化って事を考える時、いつも思うことがある
「最近の若いヤツは・・・」
古代文明の壁画にも似たような言葉があったとか
それほど、歳を重ねると自分達の過去と比べて、
今の若者を何かと正そうと、
傲慢にも似た感情で言いくるめようと
してはいないか?と
祭りに関しては言えば、
シキタリなり形式なり、そこには
先祖から脈々と受け継がれてきた美があり、
それを今後も伝えて行かなくてはいけない
その反面、その時代にあったモノを
取り入れる事も、また祭りにとっては
大事なものではないのか?と葛藤することもある
伝統を守り続けるのは容易なことではない
何も変わらず受け継いでいくことは、
想像を絶する覚悟と根気が必要なんだろう
そう思えば、今の祭りも
そして少し前、自分達が“青年”と呼ばれて居たときの
祭りの形式は、伝統に沿ったものだっただろうか?
確かに、祇園囃子にしても
少しずつ調子が変わっているように思える
それはノリだったり、歌唱力だったりするのかも
知れないが、それを否定することは簡単だが
それもまた、新たな“変化”のひとつなんじゃないか?と
肯定的に捉えたいと言う自分がいるもの事実
いろんな感情が入り混じる中で、
ひとつ言えるのは、今の“若者”も
捨てたもんじゃないという事
こんな言い方をすれば、何様だぁ!と言い返されそうだが、
事実そう感じる事も多い
確かに昔と比べれば、色々な面において
自己的な行動も多い気がするが、
祭りを盛り上げようと言う気持ちは、
形式美だけに気を使っていた僕達とは違い、
本当に楽しそうに映る
なにはともあれ、今年の祭りは終わった
太鼓蔵に収まった布団太鼓を見て、
そして、ボクトツな青年団長の挨拶と
彼を胴上げして祭り唄を唄う青年団を見ていて
不覚にも涙ぐんでしまった自分に、
酒も残っていたかも知れないが、酔ってしまった
昨日は久々に楽しい祭りだった
一日中、笑って過ごせた
ありがとう!
誰にでもなく、そう言いたい気分だ