ミモロのお気に入りの散策エリアのひとつが、寺町二条周辺です。御池通から丸太町通までの寺町通は、大人の趣味の通り。アンティークショップ、画廊、墨や紙の老舗をはじめ、大人が興味を抱きそうなしっかりとした品々を扱うお店が多数そろっています。
この日、ミモロが立ち寄ったのは、装身具と布の「ADORN アドーン」というお店です。

「アドーン」とは、美しいものをさらに美しく飾るという意味。
店先のウィンドーには、刺繍の布を使った小さな額や、美しいリボンが飾られています。


「あ、こういうのミモロのお洋服に付けたいなぁー」と、ミモロは、美しい色の刺繍が施されたリボンを見つめます。さぁ、店内に入りましょう。
店の壁一面には、刺繍などの施された布のリボンがズラリ。よくチロリアンテープといわれる装飾用のテープです。




「わーどれもすごくキレイ…どこ製のもの?」とミモロ。
「それは、インドや中国、アフガンなどのものですよー」と、オーナーの石田としみさん。

このお店を始めて4年ほど。以前は、西洋美術を勉強していたそうで、ご自身も油絵を描いていたのだと。
「西洋美術、とくにイタリアのものを学んでいる内に、ヨーロッパの芸術家が、北アジアの文化に大きく影響されていることを知ったんです。そこで、アジア、特にカシミール地方やアフガンなどの文化に触れはじめたら、すっかりその魅力にはまってしまいました。ここでは、インド、中国、アフリカ、中東諸国の布や装身具を扱っているんですよ」。年に何回か、現地に向かい、さまざまな品を仕入れるそう。
「うん、わかる気がする…本当にどれも素敵な色と幾何学模様など素晴らしい…」と、棚のリボンにすっかり魅力されてしまったミモロです。


イスラム文化は、偶像崇拝を禁止。それゆえ、モスクなどを飾る装飾は、永遠を象徴する幾何学模様や植物などが用いられます。その色彩の美しさは、つい見惚れてしまうほど。
「わーいろんな布があるー」

カシミール地方のカシミアで作られた布。「すごくなめらかで、柔らかくて気持ちいいー」「じゃ、ちょっと着てみたら…」

「あら、よく似合う…」

パシュミナを巻いたら、なんかすごくエレガントな雰囲気に。
「これも似合うと思う…。ねぇ、どう?」
幅広のリボンを使ったシュシュ。

ミモロ得意のシュシュの帽子です。
自分の姿にウットリと…

店には、布のほかに、いろいろな雑貨も。


「これを紙に押すと、すてきな便箋やメモになりますよ」
「キャー小さな器…」


ミモロサイズのお茶碗?薬味などを入れるとステキな中国製の小さな器です。
「わーキレイなアクセサリーもいろいろあるー」


「ねぇ、似合う?」

女の子のミモロは、おしゃれが大好き。天然石を連ねたブレスレットです。
すっかりこのお店が気に入ったミモロ。アジア雑貨と一口に言っても、そのレベルはさまざま。ここに揃っているのは、石田さんのセンスで選んだ、アートを感じさせる品ばかり。チープな感じがしないのが魅力です。
「これ買ってもいい?」

はい、どうぞ…リボンは、1メートル200円~3000円ほどまで、種類も豊富に。
お店の品々を見たり、触れたりしていたら、すっかり夜に…。
さぁ、もう帰りましょ!「また、来まーす」と、石田さんと約束して、店を後にするミモロです

*「ADORN(アドーン)」京都市中京区寺町二条西側妙満寺町447-3 電話075-255-5118 11:00~19:00 火曜休み(2月中は、仕入れのためカシミール地方へ。お店は、3月から平常営業に)交通/地下鉄東西線「京都市役所前」駅から寺町通を北に。二条通の交差点の西側です。

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