ミモロが住む京都の岡崎エリアは、美術館やギャラリーなどが多い文化香る場所。三条通を横断する白川のそばの路地に、素敵な骨董のお店「うつわ阿閑堂」があります。
この路地は、ミモロが、地下鉄東西線の東山駅におうちから行くときの通り道。お店の前を通るたびに、いつもチラッと中を覗きます。
「あー今は、お客さんがいないから、ご店主の中嶋清次さんと奥様、ちょっと暇そう…」と見ると、
「こんにちはー」と言って中へ。
「あ、ミモロちゃんいらっしゃいー」いつも笑顔で迎えてくださるご夫妻です。
「また、遊びに来ちゃいました…」ミモロは、ここで過ごす時間が大好き…。
「だって素敵な器がたくさんあって、見ているだけで楽しいんだもの…」と。
京都の町家らしく奥行が深いお店には、まさに所狭しと、器が積まれています。
ミモロ、気を付けて、器にぶつからないようにね…「大丈夫…馴れてるもの…」と、狭い空間を見つけては、器用に入り込んで、器をすぐ近くで見ています。
ここにあるのは、京都の名工の作品をはじめ、古伊万里、九谷などの明治、大正期に作られた骨董、そして、村田森、辻村唯などの現代の人気作家の作品が、混在して並べられています。
「作家や年代などにこだわらず、自分の感性や好みで器を選んで欲しいですね」というご店主の思いが、この並べ方に。
「なんか宝探ししているみたいなの…自分の気に入ったものをたくさんの中から探し出すのが、すごく楽しい!」と、ミモロ。お店の中をアチコチ歩き回ります。
陶器のほかに、漆器の椀やお盆なども。
店の中央部は、小皿、豆皿が山積みに。気に入ったものを、1枚から購入できます。
豆皿で、2000円くらいからと、手が届く値段。
骨董店が並ぶ祇園近くの新門前の骨董店より、リーズナブルな感じ。
ガラスのグラス、行李や籠、箸置きや調度品もあります。
中嶋さんの確かな目で選ばれた品々は、どれも趣あるものばかり。
「ぜひ気軽に使ってもらいたいもの…」と。日常使いで、毎日の食膳を豊かにする器です。
ここには、京都の料理店の店主たちが、器選びにやってきます。また、京都に来たら、必ず寄るという遠方からの常連客も数多くいるそう。
「京都に来るお友達をここに連れてくると、みんなすごく喜ぶの…」と、このお店は、骨董や器好きのお友達に大好評!「ね!いいお店でしょ!」と、自慢そうに鼻を膨らませながら、お友達を案内するミモロです。
「あ、このお皿ステキ…」ミモロ、そんなところに乗っちゃダメー。
「あ、いけない…つい夢中になっちゃったー」。
お店の窓辺には、お雛飾りが…
「もうすぐお雛様だねー」と、その時、お客様が店に入られました。「また、来まーす…」と、お邪魔にならないように、すかさずお店を後に…。
京都の町では、いろいろなところにお雛様が飾られて、しだいに華やかに…。
「あかりを付けましょボンボリにー…」と、お雛様の歌を口ずさみながら、白川に沿ってお家へと戻るミモロです。
平安神宮や疎水の桜見物の折に、ぜひ立ち寄りたい、ミモロおすすめの器のお店です。
旅のポイント:京都のお店は、狭いところが多いもの。特に、ここのような器のお店では、大きな荷物、ショルダーバック、リュックサックは、取扱いに十分注意したいもの。つい夢中になって、自分の体の大きさを忘れてしまうのは危険です。荷物は、品を見る前に、お店の方に置き場所を聞くことをおすすめします。これも旅のエチケット…
*「うつわ阿閑堂」京都市東山区三条通白川橋西詰北入ル大井手町102-6 電話075-752-3538 11:00~18:00 月曜休み 交通/地下鉄東西線東山駅徒歩1分。平安神宮方向の出口から三条通に出たら、1筋目の路地を入るとすぐ。向かい側は、そばの「桝富」です。
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