「ねぇー一度行きたいよー」と、ミモロが、以前から憧れているのが、昨年3月にオープンした「京都水族館」です。前に行った「梅小路公園」の一角にあり、京都駅から徒歩10分ほどの場所に。

やっと夢が実現したミモロは、「わーうれしいなぁー」と、やや興奮気味の面持ち。その日は、天気は良くても、かなり気温が低く、寒い冬晴れの日。厚手のセーターに帽子をかぶり、防寒体制万全でのお出かけです。
水族館の中は、もちろん寒くはありませんが、屋外から見る展示もあるというので、温かい服装で。
入口を入ると、すぐ脇になにやら大きくて、もっそりした感じの生物が。

「変なお顔の魚…あれ、足があるー」ミモロが、不思議そうにじっと見つめていると、突然、大きな顔をあげました。

「ギャー怖いよー」と、水槽から離れるミモロ。
これは、オオサンショウウオ、世界最大の両生類で、特別天然記念物に指定されています。清らかな水と環境が生息に必須の生物で、その姿は今や幻状態。日本では、岐阜県より西の地域に分布。主な食べ物は、魚、カエル、サワガニなど。大きな扁平の頭、小さな目、でっぷりとした胴と短い足という個性的な姿。
「こういう生物がたくさん住めるような自然を守らなくちゃね…でも、たくさんいすぎても、ちょっとコワイけど…」
オオサンショウウオの感触を体験できる足の模型が。ミモロも恐る恐る触ってみます。

「なんかプヨプヨした感じ…」とのことでした。
「京都水族館」には、海洋ゾーン、かいじゅう(海獣)ゾーン、ペンギンゾーン、イルカスタジアムだけでなく、京の川や里山の水生生物の展示も。

「まるで水の中にいるみたい…」
ひと昔前の水族館の展示方法は、水槽が壁に埋め込まれて、その中を覗く感じ。でも最近の展示方法は、実にダイナミックで、まるで水の中を歩いているような感覚に。大きなガラス越しに、生き物たちをすぐ近くで見ることができます。

「あ、アザラシ…」水中もスピーディーに泳ぐアザラシに、ミモロはもう夢中。
「もっと近くで見たいー」と、「かいじゅう(海獣)ゾーン」へと急ぎます。ミモロ、慌てなくて大丈夫…。
「でも、早く見たいんだものー」と、トコトコと足早に歩きます。
大きな水槽の中を泳ぐアザラシ。水槽のガラスの近くを勢いよく通り過ぎます。
「スゴーイ、スゴーイ」と夢中。
「キャ!後ろからも来たー」と、振り返ると、チューブ状の水槽の中をアザラシが上ったり、下ったり。

「わー大きいねえー」間近で見たアザラシは、プックリとした体形…。
「ねえ、アザラシとオットセイって、どこが違うの?」
ここの水槽には、両方いるんです。
なんでも耳たぶがあるのが、オットセイで、穴だけあいているのがアザラシだとか。
「泳ぐのが早すぎて、よくわかんないけど・・・これは穴が見えるからアザラシかも…」とミモロ。
ちなみに、オットセイはアシカ科、アザラシはアザラシ科と別の分類です。
もっとよく見える場所があるというので、屋外へ。
「あ、アザラシが寝てるー」

お天気がいいので、陽射しが気持ちよさそうに、岩の上で、のんびり横になっています。
「あれ、耳たぶがあるから、これはオットセイだー」

確かに、耳のところに突起があります。
のんびりリラックスしているオットセイの姿を見ると、こちらまで眠くなってしまいました。
しばらくオットセイを観察したミモロは、再び館内へ。
大きな水槽の「海洋ゾーン」です。

「お魚になった気分…」ネコが魚に?
「わー美味しそうな魚…」

やっぱり食べものに見えますか…ここは生簀ではないのよ、ミモロ。
「美味しそうな魚がいっぱいいるねぇーどれがいいかな…ねえ、これなんかどう?」と、いいながら水槽を見ていたミモロの背後に、なにやら大きな影が・

ミ、ミモロ・・・後ろ…「なあに?どうかした?」と、水槽を振り返ると、
「ギャギャギャー」

巨大なエイがミモロの前に。「コ、コワイー」と、大きな口を見たミモロは、仰天…。
ミモロ、水族館のお魚を食べたいという目で見ちゃダメよ…。気持ちはわかるけど…「うん…。ごめんなさい…」
泳ぎ去るエイに謝るミモロでした。

さぁ、次へ進みましょう…
「これ、なんの足跡だろ?」見学コースに描かれた小さな足跡。それにそってミモロは、歩きだしました。

さて、ミモロが次に出会うのは・・・・
*「京都水族館」の詳しい情報はホームページで

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