今日も、東北の温泉旅リポートをお伝えします。2か所目は、山形尾花沢市の山間の温泉地「銀山温泉」です。


ここは、500年の歴史ある温泉地で、大正から昭和の面影を留める木造4階建ての宿が、川の両岸に聳える情緒あふれます。
海外からの観光客にも大人気なのです。
山形新幹線の大石田駅からバスで40分。山形空港からは、車で45分です。はるばる訪れる…でもその価値は十分。温泉好きには、見逃せない温泉です。
そもそも銀山温泉は、1456年室町時代に銀山が発見され、江戸の寛永年間から元禄年間に掛けて、銀山採掘の場所として栄えます。元禄2年に銀山が閉山されてからは、かつて工夫たちを癒した温泉は、一般の湯治客でにぎわう温泉地となります。
大正時代に洪水があり、川岸の多くの宿が流され、現在の宿は、それ以降のもの。
ミモロが宿泊するのは、その温泉街でも、ひときわ大きく聳える「能登屋旅館」。創業は明治25年という歴史ある宿。

現在の建物は、大正10年に完成。その後、改修や増築を行っています。


良質の温泉が湧く「銀山温泉」で、ここは「日本秘湯の会」の加盟宿。玄関脇に、昔ながらの岩風呂があります。
玄関脇に風呂があるのは、外を通る人たちに温泉があることを示すためとも言われます。寒さ厳しい東北では、露天風呂はかつてはほとんどなかったそう。近年、ゲストの要求で露天風呂を設ける宿も増えました。ここ「能登屋旅館」にも露天風呂付大浴場があります。

「あ、こけし…」。山形といえばこけしが有名。そして、昔ながらの雰囲気が宿の至るところに残っています。



ミモロは、チェックインを済ませると、まずは宿の探検に…。木の階段を上って吹き抜けの2階へ…


あれ?戻ってきたの~?


「だって、京都の町家の階段には、こういう手すり少ないんだもの…」と。木の階段は、京都では珍しくありませんが、手すりがあるところは、多くありません。
上には、談話室があります。ここの吹き抜け部分が外から見える塔の部分です。

川が見える窓から外を見ると、なんと外は吹雪。


時折、ドサーっという不気味な大きな音が響きます。それは、屋根に積もった雪が下に崩れ落ちる音。「こんなにいっぱいの雪みたことないかも…」雪好きのネコながら、その圧倒的な量に、さすがに少し怖いよう…。
かつては湯治客などにぎわった宿。昔は、ふすまで仕切られていた部屋も、今は、よりプライベートを重視した鍵のかかる客室になっています。ミモロのお部屋は、別館で、宿では新しいタイプのお部屋。


「天井が高いから、すごく広い感じ~。暖房もしっかりしてて、外が吹雪でもすごくあったかい」とすっかり気に入ったよう。
「あ、少し雪小降りになったみたい…」

宿では、そういうリクエストに応じ、厚手のコートや長靴を用意しています。


みんなミモロには大きいサイズなので、自前のセーターと長靴を用意しました。
防寒対策も万全。宿を出発して、温泉街を歩きます。外には、こんなにたくさん雪が積もっていました。


東北の夜は早く、しばらく歩いていたら、夕暮れに…。川沿いの街燈に灯りがともり始めました。「うわ~また吹雪だ~」

「う~寒かった~」とストーブに駆け寄り、体を温めます。

さぁ、そろそろお待ちかねの夕食の時間です。
*「能登屋旅館」の詳しい情報はホームページで

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