京都には、茶道や華道のお家元がたくさんあります。ですから、お稽古する人もたくさん…。
「そろそろお茶のお稽古しようなかぁ~」と思い始めたミモロ。やはり京都に暮らしていると、お茶に接する機会はとても多いのでした。「いつもお茶席に行くと、隣の人見て、同じようにするの…もっと自信をもってやってみたい…」と。
そんなある日、烏丸通をトコトコと歩いていると、ビルの前に茶釜のイラストの看板を見つけました。「京都茶華道具館だって~博物館かな?」と、時間があったので、ちょっと覗いてみることに…。
ビルの2階に上がり、自動ドアが開くと、そこには、いっぱいのお道具が並んでいます。
「すごい…お道具がたくさんある。でも、博物館じゃないみたい…」すべての道具の前には、値札がありますから…。
ミモロが広いフロアをうろうろしていると、「なにかお探しですか?」と、こちらの社長の池上さんが声をかけてくださいました。
「あ、あの~ここ博物館じゃないんですか?」とミモロ。「いいえ、違いますよ。ここは、茶道と華道のすべての流派に対応し、お稽古をする人やお免状をいただく人のためのあらゆるお道具を売っているお店です」と。「あ、お道具のお店なんだ~。それにしても圧倒的な品ぞろえですね~」と、ミモロはフロアを見渡して呆然。100坪という広いスペースには、本当にいろいろなお道具が…。
もともと亀岡に本社をもつお店で、その品ぞろえは、全国1といわれます。通販でも購入できますが、もちろんお店で見た方が、豊富な種類の中から選べます。
ここにある道具は、骨董品ではないので、値段もお手頃なものも豊富。自宅でのお稽古やお教室を開くのに必要なものを揃えられます。
お茶碗はもとより、棗、茶杓、
茶釜、炭、袱紗
「あ、これお茶席のおぞうり…羽箒もある~」」
茶室の床の間を飾る掛け軸…「これ千利休さまの木像だ~」
「わ~あんまりお品が多くて、見て回るだけでも大変…」
本当にあらゆるお道具があるので、「ここに来たら、すぐにお稽古始められるね~」と。
そう、ミモロのような全くお茶のお稽古をしたことがないビギナーであっても、お店の方が、アドバイスしてくれます。
「え~と、ミモロは、お菓子をいただく懐紙と楊枝は、もってるの…」と、お菓子を食べる用意だけは、すでに揃えています。
「ほかにお稽古するのに、袱紗は必要だよね~」「表ですか。裏ですか?それとも…」「え~と、まだわかんないです」と、ミモロ。「また決まったら来ます…」ということで、この日は見学だけに…。
お店の三分の一は、華道のお道具が並びます。
「へぇ~剱山もこんなに種類あるんだ~」
ハサミ、ケンザン、花器など、こちらもあらゆる流派に対応した豊富な品揃えです。
「うちは、華道のお道具を扱っているので、フラワーアレンジメントのものはないんですよ」と。
「京都のお家には、お座敷があって床の間もあるから、水盤の生け花も目にするけど、東京のお家では、飾るところがないから、あんまり見なくなったよね~」そう、確かに、住宅事情の変化もあり、生け花を見る機会はめっきり減ったように思います。
でも、やはり京都では欠かせないもの。
「あれ?ここに喫茶店あるんですか?」
よく喫茶店の前に置かれるような看板がありました。「それは、お茶のお教室のもので、かなり前に作ったんです。今は、こういう看板を出す教室はないでしょうね~」と池上社長。なんとなくレトロな雰囲気漂う看板。これが家の前にあったら、ミモロのように喫茶店と勘違いしてはいってしまいそう。
最近は、昔、お茶やお花のお稽古をした人が、時間に余裕ができた年齢に達し、再びお稽古を再開する人も増えたそう。
若いころは、よくわからなかったお点前の意味や立ち居振る舞いの所作が、大人になると、よく理解できるのです。
心を鎮め、自分を見つめる時間を持ちたいという男性も、お稽古をするそう。
「日本文化には、茶道や華道の精神が反映されていますから、それを学ぶことで、いっそう日本文化への理解がふかまります」と、ある茶道家さんに言われたことを思い出します。
「大人になってからのお稽古もいいもんですよ」と池上社長。
京都では、京料理の料理人の多くは茶道をたしなみ、また数寄屋大工さんや造園家にも茶道に精通している方が大勢いらっしゃいます。
「やっぱりお茶習おうかな~」とミモロ。「色無地の着物も持ってるし…」と、衣装には問題はなさそうですが、最大の悩みは正座ができないこと。「立礼だけならできるかも…」と。果たしてお稽古できるかな…。
*「京都茶華道具館」京都市中京区烏丸通蛸薬師上ル烏丸センタービル2階 075-251-7070 10:00~18:00 年中無休 地下鉄烏丸線「四条駅」、阪急京都線「烏丸駅」徒歩3分
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