鴨川にかかる五条大橋の南側に位置する麩の専門店「半兵衛麩」。創業は元禄2年という老舗です。


「前から来たかったんだ~」というミモロ。念願かなって訪れることに・・・。
歴史を感じさせる洋館と町家がつながった感じの建物。「なんか素敵~」とその中に。まずは2階に進みます。

「わ~りっぱなお弁当箱がいっぱい~」

蒔絵や螺鈿などが施されたそれは豪華なお弁当箱。大名や裕福な町衆などが、京都の四季の風物を楽しむために、さまざな料理やお酒などをいれたもの。
「ここにお料理入れたんだ~どんなお料理入れたのかなぁ~」と料理も気になるミモロです。


一口にお弁当箱と言っても、その種類の豊富さに驚くばかり。季節の意匠を施したものは、春の花見用、秋の紅葉狩り用など、側面には、桜や紅葉などが散りばめられています。また夏は、舟遊びや蛍がりなど、その行事に合わせた遊び心あふれるお弁当箱などもあるのです。

「ミモロのお弁当箱って、シンプルな密閉容器だね~」と。そう今は料理の汁がこぼれようになど機能を重視したものが一般的。その外見はシンプルなものが多いよう。
でも、昔のお弁当箱は、それ自体が芸術品。そこには、お弁当を楽しむ遊び心と当時の人たちの美意識があふれています。

しかも料理を運ぶ機能性をも見事に備えているのにも驚きます。持ち運びもしやすく、しかもその場で料理を楽しめるようにお皿や杯などがセットになっていたり、その工夫がスゴイのです。さすが日本!と思わせる巧みさがそこに。

そもそも日本人は、大昔から季節ごとに野山で遊ぶのが大好き。自然を愛でながら、そこで酒を酌み交わしたり、料理をいただき、寛ぐのは、昔の人にとっては、最大のリクリエーションだったのです。そこに掛ける情熱が、お弁当箱には込められているように思えます。

ミモロは館内の展示をひとつひとつ見てゆきます。

そこには、お弁当箱だけでなく、お茶やお酒の道具をはじめ、さまざまな品々が…。
駅弁など、お弁当文化が、世界の観光客を驚かせる日本。もちろんここに並ぶのは、裕福な商家や大名家などの品々ですが、庶民は庶民なりに「長屋の花見」などを楽しんでいたのです。


展示には、屏風や珍しい容器などもいろいろ。昔の野遊びの様子などが伺えます。
「なんかこのお弁当箱小さいね~」とミモロが見つけたのは日常のお弁当箱。

この「お辨當箱博物館」は、「半兵衛麩」の当主が代々集めた品を集めた博物館。日本の文化を後世に伝えたいという当主の思いがこの博物館になりました。
華やかな京料理や寺院などの精進料理など、京都の食文化には、欠かせない麩を製造し、商う「半兵衛麩」の当主の心構えは、店の一角の資料室でも知ることができます。


現在は11代目当主が守る商いの姿勢。老舗として商いに関する代々伝わる貴重な資料が展示されているのです。

京の商家の当主は、学問や芸術などさまざまな分野に通じる人が多く、「すごいね~」と感心しりきのミモロです。
「ここって、京都の老舗らしいお店だよね~」さぁ、お店の方に移動しましょう。「うん、なんかお腹空いちゃった・・・」

「お辨當箱博物館」の入館は無料。お買い物の時、ぜひ見学したい場所です。
*「半兵衛麩」の詳しい情報はホームページで
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